「青木ヶ原」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?
自殺の名所、コンパスが狂ってしまい、入ったら2度と出られない魔境!?
このようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
そんなわけで第1回目は、「青木ヶ原の名前を有名にした自殺について」です。
イメージ的には遺体がやたらゴロゴロしているような印象がありますが、けっしてそんなことはありません。
探検(実は散策)に入っても見つけてしまうのは、せいぜい0.3〜0.4人程度です。
小数点が付くのは何だ? と言われそうですが、
実のところアバラ骨や大腿骨だけで、どう探しても一人分に足りないケースが多いせいです。
これはおそらく動物が食べ散らかしたからだろうと思います。特に頭は見つからないですね。
フレッシュなうちはともかく、こんな場合、実は見ているのに骨とは気がつかないで
通り過ぎてしまう人が多いようです。
あれも、色々段階がありまして、私の友人がTV局のガイドをしたときの話ですが、
座ってお弁当を食べているとき、カメラマンが驚愕の顔で指をさしているのに気が付きました。
考えてみると、お尻の下が何となくベタベタしているので、手でお尻の下のコケを擦ってみると、
指に髪の毛が付いてきたそうです。(笑)
彼は、干物の上に座ってゴハン食べていたわけですね。
皆さんミイラを想像すると、オーバーダイエットの立体形を想像されるかもしれませんが、
この場合ほとんど正体不明の変形シーツ状態になっています。わからなくても無理はありません。
話がそれそうなので、戻しますが、樹海の奥深いところに「象の墓場」のように骨がゴロゴロという印象
をもっている人がいました。
それは誤りです。骨や遺体発見の現場はほとんど登山道から30M前後しか離れていません。
意外に思うかも知れませんが、不思議なことではなく、遊びで入るなら楽しい所でも、
自殺を考える人には、やはり不気味に見えるので奥へ入れないと思うのです。
(もっとも奥に平気で入れるような人なら死ぬことはないでしょうね)
そんなわけで、もし道に迷っても骨や遺体を見つけたら道は近いと安心できます。
ぜひ、試して下さい。(但し事故、他殺の場合は例外もあります。)