2月19日(土) テーマ:子育てについて!
今日は、保育園の参観会がありました。子供達の日頃の遊んでいる様子を見たり、
いろいろなイベントに親子で参加したりしました。そんな中、子育ての講演会がある
ということで、パパとママ二人で参加してきました。
(以降、長文になりますがご容赦下さい)

講師:本吉まとこ先生(TVで吉岡たすく先生の後、出演している先生です。)
短い時間でしたが、幼児期の子育てにおけるしつけなどのお話を聞くことができま
した。「えっ!」と言う人もいるのではと思うようなお話でしたがみなさんの子育ての
参考になればと思い簡単に紹介します。

@しつけはいりません!
   3歳半くらいまでのお子さんに対するしつけは、全く必要ありません。
 必要なのは、「愛情」だけです!毎日夜泣きでママを困らせている子、食事の
 時にフォークなどでテーブルを叩いたりしている子、4歳過ぎてもうんちは紙おむ
 つでしかしない子、何をするにもぐずぐずしている子などの相談を受けた時に、
 アドバイスしていることは、「子供に対する愛情が足りない!もっと、子供に愛情
 を!」それだけです。子供は親の気を引くために、そうしなければならない状況
 にいる。3歳から4歳くらいまでは、子供をかわいがりすぎるくらいかわいがって
 下さい。

  母親の愛情いっぱいに育った子が、将来、非行にはしることはないそうです。
 父親はこの時期、いらないくらいだそうです。父親が活躍するのは、思春期から
 なんだそうです。子供が抱っこといえば、抱っこしてあげてください。かわいいね
 と言って抱っこして、ほっぺをくっつけてあげるだけでいいんです。お風呂もお母
 さんが入れて、膝の上にのせて洗ってあげてください。御飯を食べる時に、膝の
 上で食べたいといえば、膝の上にのせてあげてください。そうすれば、今悩んで
 いるお子さんの状態がピタリとなおります!!

  ある時、先生はこんな相談をされたそうです。
 うちは、パパも子煩悩だし、じいじとばあばもすごく可愛がってくれる。もちろん
 ダンナのじいじとばあばも。これ以上、愛情に包まれている子はいないんですが、
 うちの子は着替えや食事や何をするにもぐずぐずしてそれだけが困るんですという
 相談をされたそうです。その時に先生は、”はい、わかりました。愛情が足りない
 んです”って答えたそうです。その時に、そのお母さんは不思議そうな顔をして、
 この先生は何を言ってるんだろうって感じで、さらに、本当に愛情いっぱいに育って
 いるんですって言ったそうですが、それでも”愛情が足りないんです!!”って答え
 たそうです。”そらなら、どうすればいいんですか?”っていうので、さきほど言った
 ように、今日、家に帰ったらお母さんが愛情いっぱいに抱きしめてあげてください。
 そうすれば、今晩から治りますよって。そのかわり、やるなら中途半端はやめて
 ください。徹底的にやるようにって。それからしばらくして、その人から便箋10枚
 以上の手紙がきたそうです。 内容は、家に帰ってからその話をダンナにもしたけれ
 ど、子煩悩のダンナはそんなことを言う先生の話なんてほっておけ!!と言ったそ
 うです。それでも、奥さんは騙されたと思ってやってみようと思い、3歳と1歳の子が
 いるのだけれど、3歳の子を一生懸命に抱っこしてあげたんだそうです。お風呂にも
 一緒に入れてあげてすごく可愛がったんだそうです。そうしたら、その晩から、もう
 お風呂から出たら彼女はルンルンになって、パッパと着替えを済ませたんだそう
 です。それから自分の好きな本を持って子煩悩のパパの所に行き、膝の上で読んで
 もらって上機嫌だったとか。そんな時、1歳の下の子がやっぱりその様子を見て、
 自分も本を持ってやってきました。その時に、パパは上の子を膝から下ろして、下の子
 を膝にのせたそうです。その時、パパはハッとして、これだー!!!って気づいたんだ
 そうです。そこで、また上の子を抱っこしてあげたら、いつもと違うので下の子は大泣き
 をしたらしい。どこの家でもよくある光景ですよね。下の子がお腹に出来た途端に、
 上の子を抱っこしなくなって、下の子が産まれてからは、”お兄ちゃんでしょ”とか
 ”お姉ちゃんでしょ”と言って、抱きしめてあげるのは当然したの子。それでも、子供は
 愛情に飢えていて、それを何かの行動で訴えているのです。だから、非行に走るのは
 絶対末っ子じゃないらしい。ほとんどの例が長男長女、または真ん中の子、幼児期に
 愛情不足だったせいらしいんです。

  今、小学生でも高校生でも大学生でも治療は同じと言っていました。愛情不足を
 解消することなんだそうです。今、言う事を聞かないからとしかって叩いても、この子達
 には何の役にも立たないんだそうです。それよりも、愛情もって抱きしめてあげていれば、
 それが一番のしつけになるんだそうです。

A甘えと甘やかしは違います。
 小さい頃の子供は、親に甘えたいものです。甘えはいくら甘えさせてもかまいませんが、
 甘やかすのとは違います。しつけと甘やかしはどう違うのかとよく聞かれるらしいんですが、
 甘やかしというのは、子供はおもちゃがなければ遊べないけれど、それを余計に与え
 すぎたり、親が先回りすることだそうです。簡単な例だと、子供は失敗によって何かを
 つかむ。水溜まりで遊んで楽しかったけれど、長靴の中がびしょびしょで帰りに足が
 冷たいし、スカートをはいていた子はスカートの裾がぐっしょりで乾くまでまっていなけれ
 ばならない。次に水溜まりで遊ぶ時は、なるべく長靴の中に水が入らないように注意したり、
 スカートの裾をパンツに挟む。それなのに、先に先に親が先回りすると、そういう経験が
 できなくなります。今の若いお母さんはそういう人が多いと言っていました。どんどん子供に
 失敗をさせてください。失敗が子供を成長させるのです。

B子供に必要なものは「自主性」「意欲」「思いやり」の3つです。
 3歳くらいまでは、子供は集団行動しなくてもいいのです。親と二人の時でも、できるだけ
 自由に遊ばせて下さい。親は遠くから見守ります。子供には、できるだけいろいろなことを
 体験させた方がいいのです。

1時間という公演で、最後はちょっと話が途中で終わってしまった気もしますが、子供に対する
親の愛情が大切だということでした!

せいやパパより
この公演の話の中で、先生のお話は本当にすばらしいと思ったのですが、せいやパパとして
はちょっと気になったのが、母親一人で子供を育てる時代は終わっている。その手助けをする
のがパパであったり、保育園の先生であったり、祖父母であったりします。それでは、ママは
ただ楽になっただけなのか。自分の自由な時間が増えたので育児から開放されたのか。
それも間違っていると思います。先生がおっしゃるように、ここという時には、絶対に母親が
必要なのです。子供が泣いたり、怒ったりした時にはやさしく抱きかかえてあげてほしいで
すね。(以上、あなたの子育ての参考になったでしょうか)

参考までに、本吉先生の著書を紹介しておきます。
著書: 「私の生活保育論」(フレーベル館)
    「子供の育ちと保育者のかかわり」(萌文書林)
    「ここがちがう任せる保育と放任保育」(萌文書林)
    「思いやりを育てる」(萌文書林)
    他