麻機遊水地での絶滅危惧種〜日本版レッドデータブック記載〜

日本野鳥の会静岡支部では、麻機遊水地での探鳥会、鳥類調査を毎年くりひろげている。
毎回多くの野鳥ファンが訪れ、広い麻機遊水地を散策しながらバードウォッチングを楽しんでいる。

日本野鳥の会静岡支部のバードウォッチング


こうした中、静岡県では、静岡県版レッドデータブックを平成15年度までに作成する。




そして、中間報告として県内約1200種の野生動植物を一次リストの「希少種」と推定する調査結果を、このほどまとめた。





麻機遊水地で発見され撮影された絶滅危惧種等の野鳥を紹介する。(撮影 飯塚久志氏)

<絶滅危惧種等の野鳥>(↓写真をクリックすると大きな画像になります)
コウノトリ 絶滅危惧IA類
(EX)
かっては全国的に生息していた
野生での繁殖個体群は絶滅
頭部から頸、背、肩羽は白く
翼は風切などが黒い
次列風切の外弁は銀白色
コシャクシギ 絶滅危惧IA類
(EX)
数少ない旅鳥、成鳥は顔胸など
淡いバフ色、頭頂は黒褐色,
首から胸にかけ褐色縦斑が
ある
セイタカシギ 絶滅危惧IB類
(EN)
濕地に飛来、体はキジバトぐらい
非常に長い足と細長い嘴を
持つサギ
オオタカ 絶滅危惧H類
(VU)
留鳥で九州以北に分布、
上面は暗青灰色、下面は
白と暗灰色
コアジサシ 絶滅危惧H類
(VU)
夏鳥、飛翔時は翼下面が白く
外側の初列風切りは黒い
チュウサギ 準絶滅危惧
(NT)
夏鳥、シラサギ類では、ずんぐりと
した頭、嘴を持ち、頸も短め
ミサゴ
準絶滅危惧
(NT)

留め鳥、トビと同大、頭頂に白、
後頭に短い冠羽、黒褐色の
過眼線あり


<麻機沼の野鳥>
ダイサギ
夏鳥として飛来し、冬は南方に移動、全身は白
最近麻機沼で増加している鳥

<参考文献等>
「麻機遊水地周辺の鳥類」 発行 (財)日本野鳥の会静岡支部 伴野正志
「日本の野鳥590」 発行 平凡社 


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