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水面に「オオオニバス」の輪舞
今年(1998)も8月下旬、静岡市東部の麻機遊水池に「オオオニバス」のあでやかな輪舞が見られるようになった。
この群生は、地元の大坪篤次さんが手塩にかけ育て上げたものだ。
大坪さんは、平成3年9月、北海道大学農学部付属植物園の好意で贈られたアマゾン産のオオオニバスの種子を育て、平成4年8月、育成に成功し花も咲かせた。
その後、麻機南中柴上げ保存会の全面協力を得て、大坪さんは技術指導を担当している。
オオオニバスの育成は難しく、12月自宅の水槽に種をまき、半年間育てた後遊水池に移す。
時間や水温など条件があって苦労するそうで、条件の悪い年は全滅だという。
大坪さんは、「元からあったオニハスの復元が目的だったんですが・・・。」と、いまもミズアオイなどの希少水生植物の保護に会員12名と共に懸命である。