街角の話題・麻機沼の柴揚げ漁 |
<発信1998年/01/25>
新春1月25日、雨で延びていたシバアゲ漁がにぎやかにおこなわれた。
今年は、復活20回目の節目。
寒風のなか浅畑沼の冬の行事に参加しようと約200人が集まった。
この日の漁は、大鮒、ナマズなど30匹、さつそく鱗(ウロコ)とりや三枚おろしなど準備がはじまつた。
空き地には、いくつもの大鍋が据えられ、寒鮒のみそ汁がうまそうな匂いをがただよわす。
参加者は、思い思いに大鍋を取り囲み、若竹で燗をつけた酒をくみかわししながら談笑し初春を祝った。
「寒鮒や 掴めば強き 力あり」中川秋松吟(柴揚げ漁雑記・昭和45年1月より引用) |
<発信1997/09/21>
伝統のシバアゲ漁の「シマ」づくりは、9月21日(日)「南沼上柴揚げ保存会」の稲垣久雄会長(69)らの手で行われた。
会員はジョレンなどを使って沼底を掘り下げ、柴を伏せ来年の豊漁を願った。
来年のシバアゲ漁は、1月第三日曜日・17日に行われる。
伝統のシバアゲ漁、大漁に歓声
<発信1997/01/19>>
シバアゲ漁は、浅畑沼などに古くから伝わる漁法の一つ。
秋に沼を掘り下げ、柴(椎、栗、小楢などの小枝)を伏せておく。
これを「 シマ 」という。
冬になると魚は寒さを避け、柴の中にはいる。
そこで、まわりを四角くヨシズでかこみ、魚を一網打尽にするという漁法。
…………「 サカナ も冬眠?? 穴ごもりする??木の葉をフトンに??
」
このシバアゲ漁は、古くから行われ、村の衆が「シマ」の権利を持っていた。
この伝統的漁法も、一時、廃れていたが、昭和57年に千代田村の静岡市合併50周年記念(昭和9年に合併)に合わせ復活した。
平成9年1月19日、今年も浅畑沼で「南沼上柴揚げ保存会」による漁が行われた。
稲垣久雄会長(69)によると、戦前から漁をしていた小野田実さんからひき継いだものだという。
この漁は、家族、親類、知人などを招いての園遊会?
この日も数十匹の大鮒(体長30cm超も多数)が収獲され、百人を超える地区の人たちが、鍋で舌鼓を打った。
同じシバアゲ漁は、麻機地区でも行われ地域起こしのイベントとして定着し、1997年は2月8日が開催日。
柴揚げ漁を守る会: 稲垣久雄会長 静岡市南沼上 760 電話 054(261)0579
麻機南中柴揚げ保存会: 杉山衛会長 静岡市南1100 電話 054(246)2291