小田原宿

うしろに見えるは

箱根の山の天下の険。


おい、一肩いくらだ。

ニ文五百。

そりゃ高いや。自分で渡る。

お客さん、いくらなら、いいね。

一文でたくさんだ。

すったもんだのあげく

ニ人でニ文で渡ったが

へたすりゃ川中で落とされる。

戻る次へ