カクテル用語の基礎知識

       ヤ  

ア行


  アイストング
 氷をはさむための用具で、滑らずつかみやすいように挟む部分がギザギザや突起になっている物。

  アイスピック
 氷を割るための先端がキリのようになっている用具。

  アイスペール
 氷を入れておくためのバケツ用の入れ物で、氷が溶けにくいようにジャーのようになっている物。

  アクセサリー
 カクテルの飾りやつまみに使われる野菜や果物のこと。
 →
ガーニッシュデコレーション

  アフターディナーカクテル
 食後にデザートの代わりに飲むカクテルのことで消化剤の役割も果たす。
 甘口で香り豊かなタイプのものが多い。
 →
ディジェスティフ(仏)……同意語で食後酒のことを言う。

  アペリティフ
 食前酒(仏)のことで、喉を潤し食欲を増進させるために食前に飲むお酒のこと。
 ワイン系とスピリッツ系の2種類があり、適度な酸味や苦味を持ち、アルコール度数は比較的軽いタイプが多い。
 ⇔
ディジェスティフ(仏)、アフターディナーカクテル

  オールドファッション・ド・グラス
 背が低くて幅のあるずんどう型のグラスのこと。
 オン・ザ・ロックなどに使用される内容量約120〜180ml程度。
 →
ロックグラス


カ行


  
ガーニッシュ
 カクテルの飾りやつまみに使われる野菜や果物のこと。
 →
アクセサリーデコレーション

 カクテルグラス
 脚つきで逆三角形のやや小ぶりのグラスで、容量は普通約90mlだが、75〜120mlまでのものもある。

  カクテルピン
 飾り用のチェリーやオリーブなどを刺して添えるための用具で、カクテルヨウジとも言われる物。

  キック
 アルコール度数や刺激の強さを表す用語で、飲んですぐ酔うような強い酒を「キック力がある」という。

  キューブ・ド・アイス
 製氷機で作ったサイコロ形の氷で、だいたい3cm四方の物。

  キュラソー
 オレンジの果皮を主原料に香味づけをしたリキュールの総称で、ホワイトキュラソーが代表的。

  クラッシュ・ド・アイス
 直径3〜4cmぐらいの氷で、主に大きな氷を砕いて作った物。

  グレナデンシロップ
 ザクロの香料を加えた赤い色のシロップ。

  ゴブレット
 大ぶりで短い脚つきのグラスで、容量は約300ml程度。

  コリンズグラス
 平底で背の高い円筒形のグラスで、容量は約300〜380ml程度。
 →
トールグラス

サ行


  
サワー
 柑橘系など酸味が強い飲み物の総称。
 カクテルの場合
ロングドリンクスの一種で、『ベース+酸味+甘味』をシェイクし、サワーグラスに入れたものを言う。
 使用したベースの名前つけて『**サワー』と呼ぶことが多い。

  サワーグラス
 脚つきの中型グラスで、サワータイプのカクテルに使用する。
 容量は約120ml。

  サンデーグラス
 アイスクリームサンデーなどに用いられる浅めで口が広く、丈の短いグラス。
 デザート用だが
フローズンタイプのカクテルのときに向いている。

  シェーカー
 シェイク(振る)ことで材料を混ぜ合わせカクテルを作る用具。
 上から『トップ』、『ストレーナー』、『ボディ』という部分で構成されている。

  シェーブ・ド・アイス
 カキ氷ぐらいの細かい氷のこと。
 →
フラッペアイスの呼称あり。

  シェリーグラス
 シェリー(白ぶどう酒の一種)用の脚つきで小ぶりのグラス。
 容量は60〜75ml程度。

  シャンパングラス
 シャンパン用のグラスで、口が広くて丈の短い
ソーサー型(乾杯用)と、細身で背の高いフルート型(食中用)がある。

  酒精
 酒の主成分であるエチルアルコールのこと。
 酒そのものをさす場合もある。

  ジュレップ
 ウィスキーに砂糖、ミントなどを加えた清涼飲料。
 砕いた氷を詰めてかき混ぜ、グラスの表面まで凍らせて仕上げるタイプが多い。

  醸造酒
 酵母の発酵作用を利用して造るお酒の総称で、アルコール度数は高くならないのが特徴。

  蒸留酒
 発酵によってできた酒をさらに蒸留して造るお酒で、アルコール度数は高い物がほとんどである。

  ショートドリンクス
 出来上がってから短時間(10〜20分)のうちに飲むべきカクテルのこと。
 ほとんどの場合カクテルは同スタイルで造られる物が多い。
 ⇔ロングドリンクス

  シロップ
 濃い砂糖水のことで、果汁に砂糖を加えた飲料や、濃縮甘味液に香料を加えた物などもここに含まれる。

  シングル
 酒の分量を表す単位で、30mlのこと。
 →1オンス、1フィンガー
 ⇔ダブル

  スクイザー
 レモン、オレンジなどの果汁を絞るための用具で、中央が山型に盛り上がり、そこに螺旋の溝がついている物。

  ステア
 カクテルを作る方法のひとつで、混ぜること。
 ミキシンググラスでは入れた材料と氷をバースプーンで手早く混ぜ合わせる。
 飲むグラスに直接作るタイプでは、材料を入れた後バースプーンやマドラーで軽く混ぜる作り方のこと。

  ストレーナー
 こし器のことで、カクテルでは氷が入らないようにするために使われる物。
 一般的にはミキシンググラスにかぶせて使う物を指すがシェーカーにも同物がついている。

  スノースタイル
 グラスの縁をレモン汁などで湿らせ、塩や砂糖をつける技法のこと。


  スパイス
 カクテルの味や香りを引き立てるために用いる香辛料のこと。

  スピリッツ
 蒸留酒のことで、日本の法律上では『ウィスキー』と『ブランデー』を除く蒸留酒を示す。
 基本的にはホワイトスピリッツ(無色)の物を指すことが多い。

  スライス
 果物などの薄切りのこと。

  スリング
 蒸留酒に甘味や酸味と水かソーダを加えて作るロングドリンクスの総称。
 コリンズグラスを用いることが多い。
 ドイツ語の『飲む』から転化した言葉だそうだ。

   ソーサー型シャンパングラス
 口が広く、浅いシャンパングラスで、乾杯に用いられる。
 カクテルでは、シャンパンを用いられることが多い。
 また大型のカクテルグラスとしても代用されることがよくある。

  ソフトドリンクス
 アルコールの一切入らない飲料の総称。
 一般的にはジュースや炭酸飲料などのこと。


タ行


  
dash(ダッシュ)
 分量の単位で、1dashは一振りのことで数滴程度を示す。
 入れすぎると味が大きく変わるものをカクテルに入れるときによく使う単位である。

  ダブル
 酒の分量を表す単位で、シングル(30ml)の倍、60ml。
 →2オンス、2フィンガー
 ⇔
シングル

  タンブラー
 平底、円筒形でやや大ぶりのグラスで、よく
ロングドリンクスソフトドリンクスに使われる。
 大きさも6オンス(180ml)〜12オンス(360ml)まであるが、一般的には8オンス(240ml)の物を指す。

  チェイサー
 追い水。
 アルコール分の強いお酒の後で、口直しに飲む飲料のこと。
 一般的には冷水が多いが、ソーダやジンジャーエールが使われることもある。

  ツイスト
 ピールと同じ目的で、レモンやオレンジの皮の小片をひねり皮の中に含まれる香りや苦味をカクテルにつけること。

  ディジェスティフ
 食後酒(フランス語)のことで、デザートの代わりに飲まれるお酒のこと。
 ブランデーやリキュールなど香りの高い甘口のタイプが多い。
 →
アフターディナーカクテル

 アペリティフ

  tsp.(ティースプーン)
 teaspoonfulの略語。
 茶さじ一杯のことで約4ml。
 カクテルの場合ではバースプーンを用いる。
 →
バースプーン

  デコレーション
 カクテルの飾りやつまみに使われる野菜や果物のこと。
 →
アクセサリーガーニッシュ

  ドライ
 酒そのものやカクテルで辛口のこと。
 ドライの前に『ベリー』や『エキストラ』がついている場合、さらに辛口になっている。

  トールグラス
 →
コリンズグラス

  ドロップ
 カクテルでは分量の単位で1滴のこと。

ナ行


  ナイトキャップ
 寝る前に飲む『寝酒』のこと。
 心身の疲れを取り、安眠を呼ぶために体を温めるものや香りのよい物が適している。

ハ行


  ハイボール
 ベース+清涼飲料をタンブラーで供するロングドリンクス。
 一般的にはウィスキーの炭酸割を指す。

  バースプーン
 両端にスプーンとフォークがついていて中央部分がらせん状に加工されたカクテル用具。
 ステアや計量のときに使う。

  ハーフ・アンド・ハーフ
 2種類の酒を同量ずつ半々を混ぜて作るカクテルの総称。
 一般的にはビールと黒ビールを混ぜたものが有名である。

  ハーフカット
 果物などの2つ切りのこと。

  ビターズ
 香草を原料とした苦味の強い飲料で、苦味酒と訳される。
 食欲増進、胃腸強壮に効果的で、アロマチック、オレンジなどがカクテルでは多く用いられる。

  ビターズボトル
 ビターズの専用容器で、口がすぼまりドロップ(1滴)やdash(数滴)といった微量が出せるようになっている。
 中指と薬指の間に挟んで持ち、親指でボトルの頭を押さえ分量を振り落とすように使う。

  ピール
 もともとは果物の皮のこと。
 カクテルでは仕上げにレモンやオレンジの皮を折り曲げわずかに香りをつけることを言う。

  ビルスナーグラス
 口が広くすぼまっている逆三角形のグラスで、本来はビルスナービール用の物。

  ビルド
 材料をグラスに直接注いで作るカクテルの技法。

  フィズ
 ベース+酸味+甘味をシェイクしたものにソーダを加えタンブラーに入れたロングドリンクスの総称。
 フィズの語源は炭酸がスプラッシュする(気泡が立つ)音からきているそうである。

  プースカフェ
 リキュール、スピリッツ、シロップなど複数の材料を順に静かに注ぎ比重の違いで混ざらないように積み重ねて何層かに仕上げるカクテルタイプの総称。
 もともとは『コーヒーのあとで』という意味で、多くはアフターディナーの後に飲まれる物が多い。

  フラッペ
 『よく冷えた』という意味の飲料。
 細かく砕いた氷をフラッペアイス(シェ−ブ・ド・アイス)といい、それをグラスに詰めて上から酒を注いだもの。
 酒には多くのリキュールを使う傾向が強い。

  フルート型シャンパングラス
 細身で背の高いシャンパングラスで、食事中のシャンパンに用いられる。

  プルーフ
 アルコールの強さを表す単位で、イギリス式とアメリカ式の2種類がある。
 一般的にアメリカ式を用い、日本の度数に2倍の数値になる。(50プルーフ=25度)

  ブレンダー
 →ミキサーのこと

  フローズンスタイル
 ミキサーを使い、クラシュ・ド・アイスと材料をミックスし、シャーベット状に仕上げるカクテルのスタイル。

  フロート
 『浮かべる』という意味で、カクテルでも何かを浮かせることを言う。

  ベース
 カクテルの基調になる酒のことで、日本では基酒あるいは『台』とも言われる。
 蒸留酒が主にこれに当たる。

マ行


  マグ
 取っ手のついた小型のジョッキで、陶製または金属製のものが多い。

  ミキサー
 材料を砕いたり混ぜ合わせたりするための電気器具で、カクテル専用の物もある。
 →
ブレンダー

  ミキシンググラス
 一か所に注ぎ口がついているビールジョッキぐらいの大きさのあるガラス製容器のこと。
 材料と氷をまずこのグラスで混ぜ合わせ仕上げてからグラスに注ぐ。
 基本的に絞りかすやその他の雑身をある程度取り除きたい時に使われる。

  メジャーカップ
 計量用の上下に大小のカップのついた金属性の容器。
 大カップが45ml、小カップが30mlのものが一般的。

ラ行


  ランプ・オブ・アイス
 小さな握りこぶしぐらいの氷の塊。

  リキュールグラス
 リキュール、ウィスキーなどをストレートで飲むときに使われる小さなグラス。
 容量は約30ml。

  リッキー
 スピリッツにライムのカットを入れてソーダを注ぎ、飲む人が酸味を調節しながら飲むカクテルのスタイル。
 ベースにはホワイトスピリッツが合う。

  レシピ
 もともとは薬の処方箋のこと。
 カクテルや料理では材料と分量、調合方法などを解説した『作り方』を言う。

  ロックグラス
 →
オールドファッション・ド・グラス

  ロングドリンクス
 作られてから比較的時間をかけて飲むカクテルタイプを指す。
 ほとんどの場合、
タンブラーコリンズグラスなど丈の長いグラスに入っていて、ショートドリンクスに比べてアルコール度数の弱いものが多い。
 ⇔
ショートドリンクス

ワ行


  ワイングラス
 脚つきで、やや口がすぼまっている中型のグラス。
 さまざまな形と大きさのものがある。


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