「にょずら」の漢字・かな表記について

「にょずら」の漢字・かな表記は、「記者ハンドブック 新聞用字用語集」(共同通信社)と「毎日新聞 用語集」(毎日新聞社)に沿いつつ、Windows 上で違和感がないように調整しています。

  漢字・かな表記  コメント
ください厳密には「下さい」は物をもらう場合に使用し、「~してください」はひらがなにします。つまり、「愛を下さい」と「愛してください」に使い分けます。「にょずら」ではひらがなに統一しています。
できる新聞社は「ビルが出来る」は漢字、「~することができる」はひらがなとしています。「にょずら」ではひらがなに統一しています。
こと新聞社は「事を構える」は漢字、「~すること」はひらがなとしています。「にょずら」ではひらがなに統一しています。
すべて「全て」ではなくひらがなにしています。
など「等」ではなくひらがなにしています。
ない、なし「無い」「無し」ではなくひらがなにしています。
~するときには
~する場合は
「時」はひらがなに、「ばあい」は漢字にしてみました。
既に新聞社は漢字で Windows はひらがなですが、漢字にしています。
その他、他に「ほか」ではなく漢字にしています。
例えば「たとえば」ではなく漢字にしています。(「たとえ~でも」はひらがなです。)
後で「あとで」ではなく漢字にしています。
続く、続ける「つづく」「つづける」ではなく漢字にしています。
今日、明日「きょう」「あす/あした」ではなく漢字にしています。
分かる「わかる」「解る」「判る」は使わずに、「分かる」に統一しています。
勧める「推奨する」「奨励する」は「奨める」、「推薦する」は「薦める」と使い分けたほうがよいかもしれませんが、現在は「勧める」に統一しています。Netscape は「薦める」に統一されていたようです。
日付「日付け」の送りがなは付けていません。
行う「行なう」ではなく「行う」にしています。

 

定型文コメント
~しますか?
~してもよろしいですか?
Windows では多くの場合「~しますか?」になっていますが、強く注意を促すときには「本当に~してもよろしいですか?」としています。
~を確認して、やり直してください。同じニュアンスの文章は、原文が多少異なっていても Windows 流に統一しています。
~するのか確認する「Ask me ~」は「尋ねる」ではなく「確認する」を多く用いています。
名前を付けて保存「Save as ...」は Windows 流に「名前を付けて保存」にしています。「元に戻す」「やり直し」「切り取り」「コピー」「貼り付け」「すべて選択」なども準じています。
展開する、折りたたむ「Expand」「Collapse」の多くは、スレッドの展開、折りたたみです。
選択、選択解除「Check」「Uncheck」の多くは、チェックボックスにチェックマークを付けて選択するか、選択を解除するものです。
アイテム、オブジェクト、コンテンツカタカナ表記が一般的なものは、無理に訳さないようにしています。
ユーザー、サーバー、ウェブサイト以前は「ユーザ」「サーバ」「Web サイト」を用いていましたが、Windows や経済産業省の表記に合わせました。
ブックマーク英語の「Bookmark」は名詞と動詞の両方ですが、名詞かつ複数の場合に「ブックマーク集」としていることがあります。
迷惑メール、詐欺メール「Junk Mail」「Spam」は、「迷惑メール」が一般的になりました。「フィッシング詐欺」は「詐欺メール」で問題がなければそうしています。
Composer、Navigator、Cookieこれらは「Mozilla」と同じく固有名詞です。
暗号化、復号「暗号化」には「復号」が対になります。「復号化」は誤りで、「解読」は第三者が復号を試みることです。
半角スペース区切りカタカナの単語が続くときには、半角スペースで区切っています。ただし、「ツールバー」「ロケーションバー」などは一続きにして、「ブックマーク_ツールバー」のように区切っています。
半角英数字交じり半角英数字は左右に半角スペースを置いてます。たとえば、「すでに_20_件の_Cookie_を受け入れています」のようになります。ただし、コンテキスト メニューなどで字数を制限する場合には「場所(URL)」のように付けています。
半角記号 ! ? ( ) [ ] などの記号は、Windows が半角を用いているので合わせました。


【参考資料】 日本工業規格「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス (JIS X8341-1, X8341-2, X8341-3)」に用いられている漢字・かな表記のサンプル
(漢字・かな表記のサンプルとして抽出したものであり、文章としての意味はありませんのでご注意ください。原文は経済産業省の「情報バリアフリー分野の日本工業規格の制定」から閲覧できます。)

アクセラレータキー、インタフェース、ウェブコンテンツ、ウェブブラウザ、オペレーター、カンマ、スクリーンリーダ、セキュリティ、ソフトウェア、チャッタリング、ディスプレイ、テキスト(「文字列」は使用せず?)、文書ファイル、ハイパリンク、バッテリー、プライバシー、メモリ、ユーザー、ユーザインタフェース、ユーザエージェント、ワールドワイドウェブ、メーカー、ペースメーカ、イヤホン、ヘッドフォン、スピーカー、
プロポーショナル書体、右そろえ又は左そろえ、一つずつ、修飾キー(シフト、コントロールキーなど)

文字のサイズ及びフォントは、必要に応じて利用者が変更できるようにしなくてはならない。
明朝体よりも線幅が一定のゴシック体の方が見やすい場合がある。
日本語の HTML 文書においては、HTML 要素の lang 属性で第一言語“ja”を指定し、文字コードを META 要素によって指定する。
言語が指定できるときは、自然言語に対応した言語コードを記述しなければならない。
ウェブコンテンツには、見出し、段落、リストなどの要素を用いて文書の構造を規定しなければならない。
文字書体、文字サイズ、色、行間、背景色などの表示スタイルの記述は、文書の構造と分離して、スタイルシートを用いて記述する。
背景色と前景色との間のコントラストが十分ある...
オペレーティングシステムのハイコントラスト機能を用いて、画面を反転表示させる...

(論理イベントハンドラの後方互換として)ポインティングデバイスに関するイベントハンドラ属性の指定と合わせて、必ずキーボードデバイスに関するイベントも指定する。
メニューなどで、マウス操作のプルダウン形式のときは、実行ボタンを設ける。実行ボタンを設けることにより、キーボードの、タブキー、エンターキー、矢印キーなどだけで操作できるようになる。
テキスト及びコントロール(ラジオボタン、エディットボックス、リストボックスなど)の配置は、タブキーによる操作の順序、及び支援技術が読む順序を考慮して配置しなければならない。
ラベル(対応するコントロールの名称)とチェックボックスなどのコントロールを関連付けること。
ウェブサイト内で、主要なコンテンツへのリンクは、ウェブサイト内で一貫した形状、操作性、位置、及び表現にすることが望ましい。
クライアントサイドイメージマップには、画像及び各マップの area 要素の両方に alt 属性を付ける。

適切なマーク付け言語が存在する場合は、そのマーク付け言語を使用する。
ウェブコンテンツには、アクセス可能なオブジェクトなどの技術を使うことが望ましい。
ウェブコンテンツに Java アプレットを埋め込む場合には、Java アクセシビリティ API などを利用して、情報アクセシビリティが有効になるように作成する。
あるウィンドウで操作した最後の入力のフォーカスの位置は、利用者が別のウィンドウで別の操作をした後に再度元のウィンドウに戻って操作するときに、最後の入力のフォーカス位置が提供されるようにする必要がある。
日本語では、名詞-動詞構造を使用するのがよい(たとえば、“フォルダを削除”)。

HTML では、caption 要素を使用し、分かりやすい表題を付けて表であることを明示する。
-見出しセルには th 要素を使い、項目の見出しであることを明示する。(td 要素を使用しない)
-各セルと見出しを scope 属性、headers 属性、id 属性を用いて関連付ける。

HTML 及び XHTML では、JavaScript などのスクリプト言語を使って、マウスでポイントしただけで画面が変化するような動的なウェブコンテンツを作ることができる。この他にも、Java 言語の Applet をページに埋め込んだり、Flash を使ったり、又は PDF のようなデータを表示することもできる。

制作時の設計仕様及びその後の変更履歴を文書化する。
情報アクセシビリティに関する方針・設計指針を文書化する。
高齢者・障害者支援技術、チェックツールなどを用いて、ウェブコンテンツの情報アクセシビリティの検証を行う。
ウェブコンテンツには、問い合わせ先の電子メールアドレス、電話番号などを明示する。

情報アクセシビリティ開発者は、アクセス可能な情報通信機器、ソフトウェア及びサービスを企画・開発・設計するに当たり、利用者が意図したタスク(仕事・作業・課題など)が達成できるように次の作業要件を考慮しなければならない。
能力減退の意識が、高齢者に後ろ向きの意識を生むことがある。したがって、アクセシビリティ機能を標準装備することは、改めて特殊な補助具や改造するということを必要としないので、高齢者のプライドをきずつけることなくコンピュータの利用を可能にするために有効である。


にょ◎ずら

カスベァ 2007-08-04   Valid HTML 4.01 Strict