| 3rd Season |
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第26回 SPECIAL 古畑任三郎 VS SMAP |
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演 出：鈴木 雅之 |
| この２時間40分におよぶスペシャルは TV で観たのですが，当時 SMAP ってあまり知らなくて，一緒に観ていた妹が，メンバーそれぞれのキャラクターがよく脚本に生かされていると言っていたのが印象に残っています．また個人的にはメンバーの中では木村拓哉さんのファンなのですが，後の解散騒動がこのエピソードに予見されていたという記事をどこかで読んで，感心した記憶があります．キャスティング，この回から西園寺刑事登場，今泉はさらに古畑に冷遇されていきます．被害者役の宇梶剛士さんは第11回に続いて２度目のゲスト出演，梶原善さんは第８回，第12回に続いて３度目のゲスト出演を果たしています．また，実在の人物が犯人役を演ずる初めてのエピソードですが，ラスト・クレジットで「古畑任三郎は架空の刑事であり，SMAP は架空の SMAP です」と断り書きがされています．田村さん没後に，木村拓哉さん主演でこのシリーズがリメイクされるという噂がありましたが，どうなったのかしら？ |
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第27回 SPECIAL 黒岩博士の恐怖 |
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演 出：鈴木 雅之 |
| このあたりから TV では観たことがなく，今回 Blu-ray で初めて観ることができました．２時間スペシャル．時系列的には第26回の前，いつの間にか部長に出世していた芳賀刑事の命によって西園寺刑事がすでに前線を退いて警察犬の飼育係になっていた古畑を呼び戻し，今泉刑事と共にチームとして捜査を開始するまでのいきさつが描写されています．初の猟奇連続殺人ということで期待して観ていたのですが，実は…という話で，犯人の目星がついた時点から本当の犯行が始まるという，凝ったストーリーが展開されています．第一の被害者役の酒井敏也さんは，第４回に続いて二度目のゲスト出演．ウェイター役で初登場の八嶋智仁さんがセミレギュラー入り． |
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第28回 若旦那の犯罪 |
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演 出：河野 圭太 |
| 歌舞伎役者の現・松本幸四郎さんが犯人役．第20回の澤村藤十郎さんのクールな犯人とは対照的なちょっと情けない犯人像を上手に演じていて，普段接することの少ない歌舞伎俳優さんの演技力を堪能させていただきましたが，それ以上に師匠役の梅野泰靖さんの存在感が圧倒的で，ラストの犯人に対するセリフ「おめえには華があるじゃねえか」が妙に印象に残っています．桑原技官役の伊藤俊人さんが 1st Season 第12話， 2nd Season 第24話・第25話に続いて登場していますが，この方 2002年に急逝されてしまったため，Final には残念ながら出演されていません． |
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第29回 その男，多忙につき （忙しすぎる殺人者） |
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演 出：鈴木 雅之 |
| メディアプランナーの犯人の殺人が，犯行時に開催されていたホテルのイベントによって証明されてしまうという，このシリーズに多い偶然によって犯行がバレてしまうというエピソードですが，そのイベントが犯人自ら企画したもので，忙しすぎる犯人がそれを失念していたというオチがついています．被害者役の佐渡稔さんは，第９回のディレクター役に続いて２度目のゲスト出演でした． |
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第30回 灰色の村 （古畑，風邪をひく） |
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演 出：河野 圭太 |
| 村長『お館さま』の犯行を村人全員が隠蔽，被害者と知り合っていた今泉が巻き込まれて捜索を開始するのですが，そのきっかけとなったお地蔵様への落書きを古畑が何故行っていたのがイミフ．一体なんだったんだろね？ 第11回の犯人のマネージャー役だったあめくみちこさんが，今回は被害者を演じている他，第17回被害者役の金井大さんも村人役で２回目のゲスト出演 |
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第31回 古畑，歯医者へ行く （アリバイの死角） |
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演 出：佐藤 祐一 |
| 古畑が非番で，今泉が事件の陣頭指揮を執りますが，ダメさ加減を露呈．このエピソードにおける古畑のひっかけはかなりダーティーで，犯人が「ペテンじゃないの！」って怒ってますが，古畑自身がアリバイ工作に利用されていたのでお互い様だと思います．第27回でファミレスのウェイターだった八嶋智仁さんが今回はコーヒーショップ店員で登場，花田と名乗っています． |
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第32回 再会 （古い友人に会う） |
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演 出：河野 圭太 |
| シリーズ中唯一殺人が行われず，犯人が計画していたのは殺人ではなく自殺で，しかも未遂に終わるという珍しい回ですが，ラストの古畑の旧友である未遂犯に対する科白に，このシリーズを通じて作者のメッセージが最も強く感じられたエピソードでした．第１回犯人の愛犬まんごろうがかなり久しぶりに再登場していますが，今回はエンディングにクレジットされていませんでした． |
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第33回 絶対音感 |
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演 出：佐藤 祐一 |
| 3rd Season 以降で TV で観た数少ないエピソードですが，『絶対音感』という言葉をこのエピソードを観たときに初めて知ったので記憶に残っています．その『絶対音感』をモチーフにしたストーリーは面白く，犯人役の市村正親さんも魅力的なのですが，古畑がその犯行を断定する根拠がちょっとわかりにくいのが難点だったと思います．花田が今回はバーテン役で３度目の登場． |
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第34回 哀しき完全犯罪 |
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演 出：河野 圭太 |
| このエピソードは DVD で初めて観ました．ストーリーそのものはおバカさんな犯人の衝動的な犯罪なので，古畑に簡単に見破られてしまう訳で，完全犯罪でもなんでもないわけですが，小日向文世さんが几帳面で神経質な嫌らしい旦那を好演しているので，田中美佐子さん扮する犯人が視聴者の共感を得やすくなっていて，このシーズン中の印象的なエピソードとなっています． |
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第35回 頭でっかちの殺人 （完全すぎた殺人） |
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演 出：河野 圭太 |
| このエピソードも DVD で初めて観ました．前回とは対照的にお利口さんの犯人の計画的な犯罪なので，古畑も解決に手こずっていますが，一方で頭の良すぎた犯人であるが故に被害者の行動を予測できなかったため，完全犯罪が成立しないという皮肉的な結末となっていて，心理ミステリーとしても優れたエピソードとなっています．実はこのシリーズが放映されていた頃，すでに TV 離れしていたので，福山雅治さんという俳優さんも名前だけは知っていたけど，ほとんど拝見したことがなかったのですが，ヒロインの戸田奈穂さんは『ショムニ』で拝見していて，今回の役柄にはちょっとイメージのギャップを感じました．古畑がやっと酢豚を食べられたエピソードでした． |
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第36回 追いつめられて （雲の中の死） |
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演 出：佐藤 祐一 |
| 第８回の特急列車同様，全編飛行機の中でドラマが進行していき，ファーストクラスに古畑，ビジネスクラスに今泉と西園寺，エコノミークラスに向島巡査が乗っている描写がありますが，どこからの帰りであるのかは不明です．今回の犯人は，第22回の犯人同様に非常に不運と言えますが，しかも殺人ではなく事故を隠蔽しようとしただけなので，さらに気の毒だったように思えます．不運な犯人が行き当たりばったりで今泉・西園寺と絡み，古畑はほとんど関与していないシュールなストーリー展開ですが，このシリーズ，古畑によれば「なんでもあり」らしいので．良いのです．花田が今回は旅客機搭乗員で出てきますが，双子の兄という設定らしいです． |
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第37・38回 最も危険なゲーム （最後の事件） |
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演 出：河野 圭太 |
| シリーズ唯一の前後編エピソードで，殺人事件は事件の発端でしかなく，偽装された列車ハイジャックによる鉄道会社への脅迫という珍しいエピソード．オープニングで古畑が「最も危険な犯人」と言っていますが，犯罪をゲームとして愉しんでいるだけで，しかも殺人の実行犯ではないのだから，それほどのもんではないです．また，例によって「何故古畑が犯人を怪しいとにらんだか？」がエピソードのポイントですが，これ観ていてすぐにわかってしまいました．最終回として仰々しく始まったえぴそーどでしたが，ちょっと期待外れの残念なエピソードでした．今回，花田はタクシー・ドラーバーとして登場，今泉・西園寺の捜査に協力しています．殺人の実行犯役の山崎一さんは第７回犯人のマネージャー役に続いて２度目のゲスト出演．佐々木功さん，演技濃すぎです． |
