宇宙海賊 キャプテン ハーロック




第29話 虹の星の死闘

脚   本:山崎 晴哉
演   出:福島 和美

 ミーメ,「退屈ダカラ,きすシテアゲマショウカ?」,このセリフ,原作では「きすシテアゲヨウカ?」でしたが,とりあえずアニメでもしっかり使われたのは,嬉しかったです.ドクターゼロ,「何もする事がないと,人間盲腸にかかりやすいらしい」,そんな馬鹿な.突如としてまゆ探索に一所懸命になる,お調子者の台羽正.キャプテン不在のアルカディア号で,「ワイが代理のキャプテン,ヤッタランや」と,これまた突如としてリーダーシップを発揮するヤッタラン.罠にかかってしまった台羽に対して,「男は戦いを通して,ひとつひとつ覚えていく」などと,余裕のハーロック.マゾーンの少女グリンカの声は,小山まみさんでした.


第30話 わが友わが青春

脚   本:上原 正三
演   出:生頼 昭憲

 「疲レテイマス,コノオ艦」,海賊島へドック入りするアルカディア号とまゆ救出をあせる中枢大コンピュータ(笑).トリさんがトチローのメガネを発見した事に端を発し,物語は突如回想モードへ.「幼稚園の時から一緒だった」トチローとハーロック,二人の園児姿見てみたいかも.... 「自由と夢さえあれば,金なんていらない」,そうか....? 処刑されようとするハーロックに,「この大ドロボーめ」と罵声が飛んでいるのには,ど〜ゆ〜訳だか解りませんが何か笑えました.「鉱山はこりごりであります.それにお腹もすきますし」,若き日のハーロックの声をきっちり演じわけている井上真樹夫さん.エベレスト爆破に使用される,『宇宙戦艦ヤマト』で使われていたのと似た形の爆弾(笑).トチローの歌う『あんたがたどこさ』,流石九州男児(?).


第31話 アルカディア建造秘話

脚   本:上原 正三
演   出:大関 雅幸

 前回に続いてハーロックの回想モード,惑星ヘビーメルダーを舞台に繰り広げられるアルカディア号建造秘話.切田長官の指名により颯爽と登場,何ごとかやらかすのかと思ったら,結局何も出来ないで終ってしまう,見かけ倒しの『星野隊』.ハーロックを始めとする宇宙海賊打倒のための戦艦を作るため,ハーロックの親友である大山トチローの頭脳が必要,という何が何だか訳のわからん切田長官のトチロー探索.トチロー逮捕と思いきや,突如現れおいしいところを持って行くハーロックのご都合主義.トチローの死に際して,「あの人のそばについていてあげたい」と,母より女を選び,まゆをハーロックのもとに置いていってしまうエメラーダ,おいおい,ちょっとハーロックが気の毒すぎるような気がするのですが....? エンディングのキャスティングで,この回初めて『まゆ…川島千代子」のクレジットが見られます.


第32話 星笛が呼ぶ

脚   本:山崎 晴哉
演   出:福島 和美

 まゆのオカリナの音に導かれて『風の星』に辿り着いたアルカディア号.台羽の「どこに行きますか?」との問いに,「今は俺にもわからん」とハーロック,結構主体性のないキャラクターだと思う.... 先遣部隊を地球に向けるマゾーン,地球へ向かえとハーロックにせまる魔地機関長たち.「ハーロックが何を考え,何を思っているのか?」というラフレシアの疑問は,ここに「俺にとってまゆあっての地球」というハーロック自身の台詞によって解明されるわけですが,これって少々個人主義的すぎないかい? 「自由の旗の下で,自由に生き,共に死ぬ」って言えばカッコいいけど,それが幼女1人のためというのもね.... ところが,「まゆちゃんは自由のシンボルだ!」などとまたしてもお調子者やってる台羽によって,ハーロックの考えは正当化されてしまうのでした.この回,珍しくコスモガンを乱射するミーメの姿が見られます.


第33話 たった一人の突撃

脚   本:山崎 晴哉
演   出:神山  香

 女子プロ野球の TV 中継,「ベンチのサインは敬遠ですが,マウンドのサウスポー,嫌よ嫌よと首を振っております」(笑),そ〜言えば,ピンクレディーが一世を風靡していたのって,この頃でしたっけ? 首相秘書・波野静香登場,声は山口奈々さん.原作にも出て来たキャラクターですが,原作では物語の冒頭から出ていたのに,アニメでは物語後半から登場,役割も少々違うみたいです.首相,「選挙に勝てば,後は野となれ山となれ」,現在も未来も為政者なんてこんなもん.切田長官のかつての上官・大田原長官(声は台羽博士もやっていた北川国彦氏)はマスさんのかつての恋人,世の中は狭い.... 「男が死に場所を求めてゆく時,余計な口出しをするな」,相変わらず他人事には冷たいハーロック.運命を決定したのは,綱島マス&大田原の大いなる勘違い.ラスト,大宇宙にこだまする『大漁唄い込み』(爆).


第34話 銀河子守唄

脚   本:上原 正三
演   出:りん・たろう

 冒頭,恐怖におののくまゆの描写.まゆ誘拐以来,ますます過激になるスタッフによるまゆいじめ,こうして TV 史上輝く金字塔となったロリコン・アニメ『ハーロック』(爆).またもや,まゆのオカリナに遠くから伴奏するミーメ,このミーメとハープという組み合わせを考えた人,天才的なセンスの持ち主だと私は思うよ.... ミーメってこれによって,原作よりも強烈な個性をもったキャラクターになったと思います.「何故,まぞーんノ戦艦ハ自由ニ飛ベルノデスカ?」,ミーメの素朴な疑問から,人工引力に気付くハーロックたち.「マユサンヲ助ケルナラ今デス」,突入するハーロックたちを,何故か叫び声を上げながら襲うので,逆にやっつけられてしまうマゾーンたち(笑).ラフレシアに抱かれるまゆ登場,「消え失せろ!」一喝するハーロック,そんでもってマゾーンと地球人の命運をかけた誘拐事件の割には,あまりにも簡単なまゆの救出.眠らないまゆからオカリナを取り上げるハーロック,「返してください」とまゆ,またまたロリコン泣かせの場面ではあります.結局,最終的には「友よ!」,この人困るとホントこればっかり....


第35話 美しき謎の女

脚   本:上原 正三
演   出:生頼 昭憲

 マゾーンに呼び出される切田長官,名前が『ミツル』である事がこの回明らかにされますが,どういう字を書くのか? 波野静香のマンションにあるディスク再生装置ですが,いちいち再生後のディスクが燃えるんじゃ,そ〜じが大変だろうね? 切田を脱走させた静香に対して首相,「息子のお嫁さんにぜひ欲しいと思っとったのに....」,一方ではドクターゼロ,「酒こそわが命」,二役を演じている八奈見乗児氏がいい味出しています.「おりるもんか,べーっだ」,「大嫌い! ハーロックなんか」,初めて『良い子』ではなく,悪態をつくまゆちゃん,これもロリコン泣かせ?


第36話 決戦前夜

脚   本:山崎 晴哉
演   出:大関 雅幸

 「アノ波野静香トイウ女」,怪しむミーメ,でも『異星人としての本能』って一体どんな本能? それに対し,「俺は切田長官に約束した.恥をしのんで俺に頼んできたその頼みをきいた以上,無事に切田に返す義務がある」,義理がたいハーロック.ラフレシア,「見知らぬ女に艦のすみずみまで見せて平気な男ハーロック,私にはハーロックという男がわからなくなってきた」,素朴な疑問だと思いますが,それは単にハーロックが想像を絶したお馬鹿さんという事かもしれません.あまりに露骨な静香の色仕掛けと,嫉妬に燃え黄色くなったままのミーメ(笑),いくら子供向けの番組だからって,もしもこんな色仕掛けが成功したとしても,子供だって納得しないと思うよ.「どんな考えも,ましてや信念などない」,自分が考えなしに行動している事をついに白状するハーロック(爆).ハーロックに憐れまれ,逆上するラフレシア,そしてついに明らかにされるアルカディア号42人目の乗組員.


第37話 赤いセーターの涙

脚   本:上原 正三
演   出:松浦 錠平

 ラフレシアから静香への指令,「叩き起こして聞き出してやる」と単純馬鹿の台羽と,「明日になればわかる」と余裕のハーロック.「まだ解らぬか? お前はハーロックに悟られてしまっているのが」,と静香を一喝するラフレシア.ラフレシアに見離された静香に,「小型艇を1機くれてやれ」とハーロック,背後で「女は恐ろしい」とドクターゼロの声,ここでもマゾーンが『女の姿をした宇宙生命体』ではなく,単に『女』として捕えられている事から,設定の不徹底が感じられます.「波野静香を援護しろ」,だったら最初っから放り出すような事するなよ.眠りもせずに赤いセーターを編み,ハーロックに撃たれて死にたがる静香,子供向けアニメでマゾヒスティックな愛を表現していいものか? 静香の遺書をミーメに読ませるハーロック,やはりミーメの嫉妬が怖かったのだろ〜か? ハーロックに赤いセーターは似合うのだろうか?と素朴な疑問を感じていたところ,やはりそのセーターは静香の遺体に着せられていて,何とはなく納得???


第38話 さらば!まゆ

脚   本:山崎 晴哉
演   出:箕ノ口 克巳

 遊軍を隠していたマゾーン,「やるな,ラフレシア」とハーロック,「艦の重力中心を前に移せ」などと指示してますが,そんな事簡単にできるんだろ〜か? 指名手配されているはずなのに,堂々と戦車に乗って現れる切田長官.切田にまゆをハッシ老人に預けるよう提言されたハーロック,「俺は男の約束を信ずる」,ちょっと待て,結果的にはこの人切田長官との約束果たせなかったわけで,それって自分の事は棚に上げてるのでは....? ようやくエジプトにたどりつき,不時着しても平気な切田とまゆ.そして,アルカディア号におけるまゆと中枢大コンピュータのご対面と話は続くのですが,ちょっと待て,始めっからアルカディア号でまゆを運んでいれば,切田だって負傷しなくてすんだのでは? さらには,マゾーンがすでに用ずみのまゆを追っかけ回す理由が不可解です.


第39話 壮絶!長官死す

脚   本:山崎 晴哉
演   出:生頼 昭憲

 傷ついた切田長官の前で,「猫は死ぬ時姿を消すというが,その時は儂と一緒だよ,ミーくん」とドクターゼロ,医者が怪我人の前でそんな事言っていいのか? 「飲みたまえ,そして話すがいい.人は時として饒舌を必要とするものだ」とハーロック,怪我人にあまり酒を勧めてはいけません.マゾーンの物量作戦・白兵戦に苦戦するアルカディア号,コンピュータ・ルームを守る切田長官・ヤッタラン・台羽,おいしいところに現れるハーロック,後半のヤマ場ではあります.


第40話 その時天使は歌った

脚   本:上原 正三
演   出:福島 和美

 「こんな髪型,私には似合わない」,「女王兵火は比類なき美貌のお方....」,かなり笑えるマゾーンの会話.決戦を前に,やたらと乗組員に声をかけるハーロック.中枢大コンピューターに,「俺が楽しみにしている事がわかるか,戦いが終って,お前と飲みたい」と胸の内を明かすハーロック,かなりアルコール依存度強いです.マゾーンのゲリラ戦法,特別工作隊による第3レーダー破壊,偽装病院船による攻撃,負けるわけにいかないラフレシア(笑)とトカーガ族のお産を手伝うハーロック(爆).生まれた子どもは男の子だったそうですが,その股間には地球人のモノと同じ性器が....?


第41話 決闘!女王対ハーロック

脚   本:上原 正三
演   出:大関 雅幸

 ついに姿を現わしたドクラス.騒ぐミーくんとトリさん.エネルギー吸収装置に守られているドクラス.体当たりしてくるマゾーンの特攻隊.ちょっと待て,いくらなんでも原始的すぎない? 前回の第3レーダーに続き(?),第2レーダー使用不能.「一撃でカタをつけるには,俺達はどうも憎まれすぎているようだなあ」,原作・松本零士的なハーロックのセリフ.艦をヤッタランにまかせ,ボレットで乗り込むハーロック達,「炊事場はどこ?」,いくら全員といってもマスさんまで乗り込んでどうするのか? ナイフ片手にラフレシアに突っ込む,直情径行バカ台羽とあっけないクレオの最期.「誰か怪我は?」,「1人もおらんよ」,....凄すぎる御都合主義.白装束で石を積むサイの河原の怒りのラフレシア(笑).「地球人に絶望したお前が何故?」,「花を咲かせたいと思ってな.... 未来の芽を摘む事は絶対に許さん」.何時の間にか着替えているラフレシア(爆).「勝った者があの星を」.ハーロックの刃に衣服を切り裂かれ,負けて何故か裸になるラフレシア,赤い血.... 「お前の市民たちを連れて去れ」,「私は去る」.


第42話 さらば宇宙の無法者

脚   本:上原 正三
演   出:りん・たろう

 行方不明のまゆ,その割に心配していないハーロック達,もっと心配しろよ〜(哀).「マゾーンがいなくなった,したがって用心棒は必要無い」,論理的な首相の論理.アルカディア号乗組員は全員Ζナンバー,「1人のナンバーを変えるためには,全国民のナンバーを記憶させ直さなければならない」,そんなバカな,あまりにも進歩がない2970年代のコンピュータ・テクノロジー.「コンピュータなんかに管理されてたまるか」,「1杯イカガ,台羽クン」,お怒りはごもっともの台羽と,優しい酌婦ミーメ.マゾーン地球潜入部隊の決起により,「私は去る」というラフレシアの言葉の意味が明らかに.... 「頼む,マゾーンを倒してくれ」,懇願する首相.「今さらよくそんな事が言えたもんだ....」.「お父さん!」,まゆの声に反応して動き出すアルカディア号.「何故?」,納得のいかないラフレシア.結局,このアニメ版『ハーロック』の原作とのもっとも大きな違いは,『まゆ』というキャラクターを通して『親子愛・家族愛の物語』として描かれていた点だったと思います.ラスト,まゆと台羽に,「まゆには大事な仕事がある.この大地に花を植えなさい」,「台羽,歴史を作れ,お前たちのな」と言い残し,トリさんとミーメをしたがえて再び大宇宙へ旅立つハーロック,やはりこれって教師的なキャラクターだと思います.「ミーメさん」,「私ハはーろっくニ命ヲ捧ゲタ女」,まさに『決め』のセリフです.何故か最後は太宰治(誰の意図?)と海賊マークに『おわり』の文字でした.