おそ松さん


テレビ東京他
第1期  2015年10月 6日 〜 2016年 3月29日 全25話+SP1話
特 番  2016年12月12日
第2期  2017年10月 3日 〜 2018年 3月27日 全25話
劇場版 2019年 3月 5日 松竹系公開
第3期  2020年10月13日 〜 2021年 3月30日全25話

原 作:赤塚 不二夫 『おそ松くん』
監 督:藤田 陽一
シリーズ構成:松原 秀
キャラクターデザイン:浅野 直之
音 楽:橋本 由香利
アニメーション制作:Studioぴえろ
製 作:『おそ松さん』 製作委員会



CAST

 
おそ松 櫻井 孝宏

カラ松

中村 悠一

チョロ松

神谷 浩史

一松 福山 潤
十四松 小野 大輔
トド松 入野 自由
   
トト子 … 遠藤 綾
イヤミ … 鈴村 健一
 チビ太 … 國立 幸
ダヨーン … 飛田 展男
 デカパン … 上田 耀司
 ハタ坊 … 斎藤 桃子
   
松造 … 井上 和彦
 松代 … くじら


第1期



第1話 復活!おそ松くん

脚本:松原 秀
演出:安藤 貴史
 でらちゃんがアニメにはまっていたのは,1970年代末〜1980年代初頭の大学在籍時で,ちょうど松本零士ブームとそれに続く高橋留美子ブームの頃でした.社会人になってからは,ほとんどTVを観なくなってしまったこともあって,以降のアニメーションに関してはほとんど知りません.また.原作者・赤塚不二夫さんの作品に関してはさらに古く,一連の作品が少年誌に連載されていたのが小学生の頃だったので,以後はほとんど読んでいなかったと思います.というわけで,この作品に関しては,CVがほとんど知らない声優さんばかりだったこともあって,あまり関心がなかったのですが,ネット上で初めて観て,その面白さについつい,30数年ぶりにはまってしましました.
 さて,パロディー・ギャグ満載の第1話ですが,残念ながら DVD には収録されておりません.あまりにもパロディー多すぎのためでしょうか? 冒頭で使われている財津一郎,林家三平,谷啓,植木等各氏のギャグはすぐわかったのに,中盤以降のアニメやコミックのパロディーに関してはほとんんどわからなかったことで,自分の年齢を再認識させられてしまいました.悲しい哀しい....

第2話 就職しよう/おそ松の憂鬱

脚本:松原 秀
演出:田中 智也
 『デリバリーコント 本当は怖いイソップ物語』…材木松(カラ松&トド松)の前に現れた若葉松(チョロ松&十四松)によるデリバリーコント.以後度々登場する釣り堀と聖澤庄之助が初登場.
 『就職しよう』…ハローワークにおける六つ子の面接がそれぞれのキャラの紹介となってます.ブラック工場におけるダヨーン製造.終身名誉班長,松野一松.イヤミの「おとなになあれっ」.
 『おそ松の憂鬱』…地下アイドル・橋本にゃー初登場.ネコ化する一松.聖澤庄之助再登場.

第3話 こぼれ話集

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 『ほれいけ!DEKAPAN-MAN』が DVD からカットされてしまったのは残念でしたが,収録された作品の中では『OSO』,『パチンコ警察』,『銭湯クイズ』が印象に残りました.

第3.5話 松汁/童貞なヒーロー

脚本:横手 美智子/岡田 幸生
演出:島崎 奈々子/又野 弘道
 第1話と第3話の一部の代わりに DVD に収録された完全新作.
 『松汁』…第1話に続く6つ子の派生キャラ F6 による『青汁』のパロディCM.
 『童貞なヒーロー』…さりげなく「童貞自警団 新品ブラザーズは現実から離れてご覧ください」とスーパーが出ているのに笑えました.

第4話 シェーの練習/自立しよう/トト子なのだ

脚本:松原 秀
演出:川奈 可奈
 『シェーの練習』…?でしたが,実は第22話『ファイナルシェー』ラストの伏線になっていました.
 『自立しよう』…物語の冒頭,なぜか松野家の物干し場にさりげなく干されている『新品ブラザーズの衣装.本編は『方向性の違い』により両親が離婚することになり,母・松代に対する六つ子の自己アピール.合格組のトド松・おそ松・一松,中でも特に一松の個性が光る作品でした.
 『トト子なのだ』…「両親の魚屋経営を助けるため」アイドル・デビューを決意したトト子とマネージャー・チョロ松の売り込みに,簡単に載せられる6つ子.『人類みなエラ呼吸』.
 『デリバリーコント 本当は悲しい赤ずきんちゃん』…トド松の赤ずきんちゃん,似合ってます.

第5話 カラ松事変/エスパーニャンコ

脚本:松原 秀
演出:サトウ 光敏
 『カラ松事変』…おでん代のツケを取り返すためチビ太に誘拐されたカラ松の悲劇.一松だけじゃなく,他の兄弟全員に見捨てられるカラ松が気の毒ですが,ここで芽生えたチビ太との友情がのちのシリーズ展開の伏線となってます.
 『エスパーニャンコ』…赤塚先生の原作『おそ松くん』にもあったエピソードですが,かなりアレンジされています.数字松(一松&十四松)の仲のよさと,一松のキャラがよく描かれた,シリーズ中最も好きな作品で,エスパーニャンコのぬいぐるみ amazon で買っちゃいました.

第6話 おたんじょうび会ダジョー/イヤミの大発見

脚本:横手 美智子/岡田 幸生
演出:又野 弘道/島崎 奈々子
 『おたんじょうび会だジョー』…マガジンボックス『おそ松さん 推し松研究帳』によると,ハタ坊のビルの中に存在する「おやびん」と書かれた金の像について,「像の顔は吹き出しのようなもので隠されていましたが,チビ太をモデルに作られたものであることは間違いないでしょう」と解説されてますがこれは間違いで,チビ太ではなく原作の1エピソードに登場するチビ太の父親でヤクザの親分,吹き出しのようなものはタバコの煙で,煙が消えるとかわいい顔が現れるというオチでした.
 『イヤミの大発見』…イヤミが愛飲するパック酒,コンビニでジュースより安く買えるということで,『宝焼酎 赤キャップ』とともにアルコホーリクにはなじみの深い『鬼ころし』がモチーフ.

第7話 トド松と5人の悪魔/4個/北へ

脚本:松原 秀
演出:関谷 真実子/長屋 誠志郎
 『トド松と5人の悪魔』…ラスト,兄たちによって『リア充』仲間入りを阻まれたトド松に対し,一松の台詞「おかえり」が妙に印象に残りました.
 『4個』…今川焼をめぐって戦闘態勢に入る六つ子のそれぞれの扮装が見どころ?
 『北へ』…全編「ホエホエ」,「ダヨ〜ン」の台詞だけでストーリーが進行するシュールな一篇.
 『ダヨーン相談室』…実はおそ松の「自己責任〜』,パクっていろんなところで使ってます.

第8話 なごみのおそ松/トト子の夢/六つ子にうまれたよ

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 『なごみのおそ松』…ここでも粗末に扱われている死体役のカラ松,結局一体何だったんだキャラクターの一松.
 『トト子の夢』…前編『トト子なのだ』に続いて,イヤミが最も常識人的なキャラクターであることが強調されてますが,最後まで付き合っているのはやはりヘン.
 『六つ子にうまれたよ』…筋肉松(カラ松&十四松)によるかなり息のあったデュエット.

第9話 チビ太とおでん/恋する十四松

脚本:松原 秀
演出:関谷 真実子/大野 和寿
 『デリバリーコント 本当は気まずい鶴の恩返し』…ハタ坊の前に現れたパーカー松(おそ松&一松)によるデリバリーコント.一松の台詞「なんかごめんね…」が妙に印象に残りました.
 『チビ太とおでん』…イヤミ同様,このシリーズでは常識人となったように描かれていたチビ太がその狂人性を爆発させるエピソード.カラ松でなくても逃げ出したくなります.
 『恋する十四松』…おそ松がレンタル DVD ショップで発見したものは…? 珍しくシリアスな十四松主演のラブ・ストーリー.

第10話 イタいって何だ?/イヤミチビ太のレンタル彼女/ミスビューティコンテスト

脚本:岡田 幸生/松原 秀
演出:ひいろ ゆきな
 『イタいって何だ?』…ハリネズミのジレンマ,実はハリネズミの共同体に属しているもんで…,解らないでしょ? 解る人はでらちゃんの仲間です.
 『イヤミチビ太のレンタル彼女』…原作における名コンビ復活? 一松の報復がキツい.
 『ミスビューティコンテスト』…前話途中でイヤミとチビ太を「おまえらバカだよ〜ん」と見捨てたダヨーンがその後独自の行動を取っていたことが明らかになります.

第11話 クリスマスおそ松さん

脚本:松原 秀
演出:井之川 慎太郎
 『ブラックサンタ』…一松の危険性が見事に描かれたエピソード.以前『自立しよう』で,「家族の中から犯罪者を出していいの?」などと母・松代を脅迫しておりましたが…
 『The Perfect Christmas』…『不二夫家』のケーキ,「しつこい甘さ」.
 『プレゼント交換』…「死ね死ね,死ね死ね,死〜ね死ね♪」を,2017年のクリスマス女子会のプレゼント交換で使用しようとしたのですが,却下されてしまいました.
 『十四松とサンタ』…実は一松以上に危険な十四松.
 『ダヨーン相談室』…結局ここでも粗末に扱われる可哀そうなカラ松.

第12話 年末スペシャルさん

脚本:
演出:
 『ダメ松さん(仮)』…最悪のダメキャラ決定のために過去を振り返る,ダイジェスト版.

第13話 連続テレビドラマ 実松さん 第三話/事故?

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:奥野 浩行
 『連続テレビドラマ 実松さん 第三話』…一番気になったのが,ドラマ冒頭の実松さんの母からの携帯着信だったのですが,結局それは何の伏線でもなかったみたいで,二度と触れられることはありませんでした.
 『じょし松さん』…このアニメに新しく登場した中では,実はこの6つ子の派生キャラが一番気に入ってます.『色情因縁』という言葉をこのエピソードで初めて知りました.勉強になります.
 『事故』…十四松の隠しているエロ本は『昆虫ずかん』???

第14話 風邪ひいた/トド松のライン/チョロ松先生

脚本:松原 秀/岡田 幸生
演出:島崎 奈々子
 『風邪ひいた』…何といっても一松さま,ドSの魅力が炸裂!
 『トド松のライン』…映画『羊たちの沈黙』ハンニバル・レクター博士に扮した一松が,チョロ松を『チョロリス』と呼んでいるところに,パロディの細かさを感じました.
 『チョロ松先生』…『年末スペシャルさん』でおそ松をして「チョロ松やトド松よりはましだと思う」と言わしめたサイバー松の2人によるギャグコント.この2人が教師を演じるというのが実はミソ.

第15話 面接/チビ太の花のいのち

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:長屋 誠志郎
 『面接』…数字松(一松&十四松)のキャラクターが生きているエピソード.
 『じょし松さん』…『秘宝館』ってかつては全国各地に存在していましたが,現在は唯一熱海市にあるものだけが残っているらしいです.そしてそれはやはりかつては『自殺の名所』と呼ばれていた『錦ヶ浦』というところにあるのですが,この秘宝館のおかげで自殺が激減したらしいです.
 『チビ太の花のいのち』…このエピソードも確か原作『おそ松くん』にあったような気がします.

第16話 猫カフェ/松野松楠/一松事変

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:冨永 恒雄
 『猫カフェ』…一松のキャラがかわいい一篇.
 『松野松楠』…映画『マッドマックス2』のパロディ.おそ松にマッサージを頼まれた一松の手つきが….重要なモチーフとなっているローションといい,女性には理解しづらい下ネタギャグ満載.
 『一松事変』…六つ子の中でも最も人気の高いコンビ・色松(カラ松&一松).カラ松を毛嫌いする一松とそれでも優しく接する兄・カラ松の関係ですが,実は兄弟の中で最も息が合っている?

第17話 十四松まつり

脚本:横手 美智子/岡田 幸生
演出:山口 ひかる
 十四松主演のエピソード集.印象に残ったのは,『十四松と爆弾』,『十四松と概念』,『十四松パン』,やはり一松との相性が良いみたいです.最後の『十四松』で,カラ松から「どうなんだ?」と訊かれた一松の「つまり十四松というジャンルなんだ」という回答に,何故か説得力感じました.

第18話 逆襲のイヤミ

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:関谷 真実子/藤澤 研一
 『じょし松さん』…友人の結婚式に出席したじょし松さんの面々.いつもと違うファッションが印象的でしたが,話そのものは第1シリーズの4作の中では,あまり印象に残りませんでした.
 『逆襲のイヤミ』…懐かしい外国アニメ『チキチキマシン猛レース』のパロディ.一松の乗っているマシンの名前が気になりました.イヤミカート実況は古川登志夫さん.『エスパーニャンコ』の大川透さんといい,このシリーズ,ベテラン声優さんがところどころで活躍しているのが目立ちます.

第19話 しどう聖澤庄之助さん/時代劇おそ松さん/チョロ松ライジング

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:冨永 恒雄/小野 歩
 『聖澤庄之助』さん…前回の『イヤミカート』の優勝者・聖澤庄之助さん主演のエピソード.17つ子の聖澤兄弟にそれぞれ名前がついているのですが,昔松本零士の『キャプテン ハーロック』のアニメ版で,設定上40人の海賊それぞれに名前がつけられていたのを思い出してしまいました.
 『時代劇おそ松さん』…やはり数字松の『十四松太子』,一松の台詞をよく聞くようにしましょう.
 『チョロ松ライジング』…6つ子それぞれの自意識が,それぞれのキャラクターをよく表していて納得させられました.

第20話 教えてハタ坊/スクール松/イヤミの学校

脚本:横手 美智子/岡田 幸生/松原 秀
演出:田中 智也
 『教えてハタ坊』…実は最もブラックなキャラ・ハタ坊.
 『スクール松』…F6,じょし松さんに続いて登場した6つ子の派生キャラ.ラストが次の『イヤミの学校』のラストの伏線になっているのがお見事でした.
 『イヤミの学校』…イヤミのお笑いに対する持論にすご〜く説得力を感じました.このシナリオ書いた方,すごいです.

第21話 麻雀/神松

脚本:横手 美智子/松原 秀
演出:冨永 恒雄
 『麻雀』…特にチョロ松・トド松・十四松の他家の捨牌に対する分析が論理的で,麻雀をある程度知っている者にとっては,実に面白いエピソードでした.また,カラ松による6人それぞれの雀風解析もかなりのものだったと思います.『卓がえしの一松』は問題外の反則行為ですが….
 『神松』…神松に対して殺意を抱いた6つ子たちの武装姿がそれぞれのキャラを表現しています.でもなんといっても神松よりも悪松,「すごいものを見た」.

第22話 希望の星,トド松/ファイナルシェー

脚本:岡田 幸生/松原 秀
演出:赤松 康裕/萩原 露光
 『希望の星,トド松』…第7話『トド松と5人の悪魔』,第14話『トド松のライン』に続く『トド松三部作』のラストを飾る完結編?だからとゆ〜わけではないのでしょうが,エンディング・テーマ付き?
 『ファイナルシェー』…6つ子を倒した老師のCVはベテラン声優の柴田秀勝さん.前出『キャプテンハーロック』の切田長官役を演ってました.虎に載っていたのはおそ松でしたが,キャラ的にはやはり一松では? 第4話『シェーの練習』がこのエピソードのラストの伏線になっていました.

第23話 灯油/ダヨーン族

脚本:松原 秀
演出:金森 陽子/関谷 真実子
 『灯油』…切れた灯油をめぐって繰り広げられる6つ子たちの心理戦.最終的に一番強かったのは兄弟にバカ扱いされていた十四松?
 『ダヨーン族』…前篇の結果,灯油を買いに出たチョロ松を筆頭に6つ子たちが次々と巻き込まれるダヨーン禍? 前編に続いて,寒さに弱い十四松が発揮する凶暴性が意外でした.

第24話 トト子大あわて/手紙

脚本:岡田 幸生/松原 秀
演出:島崎 奈々子
 『トト子大あわて』…第4話『トト子なのだ』,第8話『トト子の夢』以来久々のトト子主演作.アイドルを辞めて婚活に励むトト子よりも,石油採掘に出かける6つ子の方が意地らしく感じました.
 『手紙』…シリーズ終盤ラス前になって,突然シリアスな展開.初めて次回に『つづく』の表示が出て,最終回への期待を煽っておりましたが…

第25話 おそまつさんでした

脚本:松原 秀
演出:田中 智也/小高 義規
 で,前作で煽った視聴者の期待を真っ向から裏切った問題の最終話.ネット上でも賛否両論論議を呼びましたが,故・赤塚不二夫先生らしさを標榜したという意味において,佳作(傑作ではない)だったと思います.「これでいいのだ」.友情出演・花形満(『巨人の星』).


特 番



特 番 おうまでこばなし
脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる
 競馬にまつわる特番『おうまでこばなし』と,ショート・ストーリー集『6つ子とおうまの物語』収録.なので,競馬やったことないし,ギャンブルに興味も関心もないでらちゃんには,あまりよくわかりませんでした.でも,『マナーCM』の一松「ってか,十四松禁止」,『チェック』のチョロ松「十四松ダメ! 一番ダメ」,のギャグだけは理解できました.ここでも十四松のパワーは健在でした.


第2期



第1話 ふっかつ おそ松さん

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる/浅野 元
 F6,じょし松さん,スクール松に続いて6つ子の派生キャラ,『ちゃんとしてる松』登場.でも, F6 同様,あまり魅力ないです.むしろ,『ちゃんとする』以前のメタボ化(一松のみ激ヤセ)した『ちゃんとしてない』6つ子の方が,らしくて魅力的に感じてしまうのです.

第2話 祝・就職 !!/超洗剤

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 『祝・就職 !!』…怒りの両親に対して,本音を吐き出した凄まじいトド松の自決が印象的でした.
 『超洗剤』…イヤミ主演のデカパン博士発明品エピソード,と思いきや,主役はやはり6つ子.なんといっても,内臓にそれぞれのキャラの特性が表れているというのが,シュールで凄いのです.さらに,ペインティングによるそれぞれのキャラ描写に至っては,もはや芸術的な酷さでした.

第3話 チョロ松と一松/トト子の挑戦

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 『げんし松さん』…またまた6つ子の派生キャラ,そして下ネタ.
 『チョロ松と一松』…松野家三男と四男のレアな組合せ.確かに,この2人のからみって,第1期第24話の珍しくシリアスな『手紙』の中でかすかに見られただけですが,実はこのシーンって,初めて一松がカラ松に対して好意的な態度を取ったシーンだったので,妙に心に残っていました.
 『トト子の挑戦』…このエピソードに出てくる『照英』さんって実在のキャラクターらしいですが,でらちゃん21世紀に入ってからTVってほとんど観たことないので,どんな人物だか知らないのです.

第4話 松造と松代

脚本:松原 秀
演出:関谷 真実子
 『げんし松さん』…第2弾.今回は下ネタじゃないけど,テンション低いです.
 『松造と松代』…『両親の性』というタブーに挑戦した問題作? エピソードの内容よりも,6つ子の寝る位置が第1期とは違っているのが,気になりました.

第5話 夏のおそ松さん

脚本:松原 秀
演出:井之川 慎太郎
 『夏』をテーマにしたショート・ストーリー集.印象に残ったエピソードは,最も6つ子らしい『セミ』,『じょし松さん』十四子と『スクール松』トド松の登場する『じょーず』,カラ松の『サマー仮面』とトト子の『夏のトト子』はキャラクターの破壊力で.でもなんといっても本編に収録されなかったこぼれ話『海女ちゃんのトト子』がすごいです.

第6話 イヤミがやって来た/ともだちがほしいじょー

脚本:松原 秀
演出:いわもと やすお
 『イヤミがやって来た』…第1期では比較的常識人的なおとなしいキャラとなってしまっていたイヤミが,久しぶりに原作の頃のムチャクチャさを発揮するエピソード.
 『ともだちがほしいじょー』…同じく原作から最も成長して成功者となっていたはずのハタ坊が,その壊れっぷりを明らかにしてしまうエピソード.
 でも,ここまで観てきて,明らかに第1期より作風は過激になっていてもテンションは落ちているような気がしているのですが…?

第7話 三国志さん/おそ松とトド松

脚本:松原 秀
演出:安藤 尚也
 『げんし松さん』…第3弾は再度下ネタ.エピソード自体はあまりいい出来じゃないですが,老女となった『じょし松さん』の再登場が嬉しかったです.
 『三国志さん』…Wikipedia の解説によると,『天下を取ると勢いづくも本音はノリで「御意」「ぎょいー」と言いたかっただけの集団』だそうですが,はっきり言って意味わかりませんでした.
 『おそ松とトド松』…ついに合コンのパートナーに決して選んではいけない長兄・おそ松を選んでしまったトド松の悲劇.おそ松がそのダメさ加減を十二分に発揮したエピソードでした.

第8話 合成だよん/十四松とイルカ

脚本:松原 秀
演出:飛田 剛
 『合成だよん』…デカパン博士発明品エピソードですが,怪人・ダヨーンがその異常性を発揮するエピソード.しかしながら,全く意外性のないオチで終わってしまいます.
 『十四松とイルカ』…第1期『恋する十四松』のパラレル・ワールドにおける続編的エピソード.十四子以外の『じょし松さん』たちが『ドルフィン・シスターズ』として登場.十四松の彼女(CV 桑島法子さん)の十四松に対するスパルタ教育がえぐいです.挿入歌『イルカになった青年』は,『イルカに乗った少年』のパロディだと思われますが,城みちるって知っている人いらっしゃいますか?
 『トト子とにゃー@』…ついにレギュラーの座を勝ち得た橋本にゃー?

第9話 キャンペーン発動!/ゲームセンターイヤミ

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる
 『キャンペーン発動!』…でらちゃんお気に入りの松野一松主演作.第2期をここまで観てきた中では一番よくできたエピソードだったと思います.こぼエピソードでは6つ子の寝る位置が第1期と同じ位置に戻っていてなんか安心しました.それにしてもまたも出てきた『照英』さんって…?
 『ゲームセンターイヤミ』…第1期『イヤミの学校』におけるお笑いに対するイヤミ独自の理論みたいなものがあれば面白いエピソードになったと思うのですが? ちょっと足りないちょっと残念.
 『トト子とにゃーA』…魚とネコなら,圧倒的にネコの方が強いと思うのですが?

第10話 カラ松とブラザー/新入社員トト子

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 『カラ松とブラザー』…でらちゃんが個人的に一松の次に好きな松野カラ松主演作.このエピソードを見る限り,一松はカラ松をただ嫌っているのではないことが窺えてちょっと安心しました.
 『新入社員トト子』…トド松が第1期『なごみのおそ松』に続いて狂言回し的な役割であるトト子の上司を演じてますが,こういう役の時のトド松はなぜか常識人で,個性であるあざとさのかけらも感じさせません.ラスト『じょし松さん』一子と十四子のゲスト出演が嬉しかったです.
 『アフレコ松さん』…地声とのギャップが一番大きいのは,やはり一松役の福山潤さん.

第11話 復讐のチビ太

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 チビ太主演の長編.第1期『10月31日』で6つ子に破壊されたはずのイヤミの家が出てくる他,第1期『チビ太花のいのち』でカラ松につきまとったドブスが,ここではイヤミの彼女になってます.

第12話 栄太郎親子/返すだス

脚本:松原 秀
演出:堂山 卓見
 『トト子とにゃーB』…地下アイドル引退をほのめかすトト子と,相談に乗るにゃー.「つづく」.
 『栄太郎親子』…ここまで観てきて,第2期に登場したサブキャラの中では最高だと思います=栄太郎のお母さん.
 『返すダス』…名作アニメ『ルパン三世 カリオストロの城』のパロディだけが感心できました.
 『トト子とにゃーC』…で,結局こういうことになるのが,いや,こういうことにしかならないことが安易に予想できました.

第13話 年末

脚本:松原 秀
演出:吉村 愛
 『年末』…をテーマにしたショート・ストーリー集.ですが5体しか出て来ない『かさ地蔵』はじめ何でトド松が出て来ないのかな?って思っていたら….エピソードの中で面白かったのは,カラ松と一松の『宝くじ』.おそ松の「一松ちゃ〜ん」が,何故か耳に心地よく響きました.
 『戦力外通告2017 クビを宣告された末っ子』…結局これが本編だったのね? 『期待の星 トド松』が戦力外通告を受けるに至った理由ですが,第2期に入って不調だったからというより,ただ一人リア充・童貞卒業に近づいたことの方が大きいように思えるので,よく考えてみたらこの戦力外通告はトド松にとって喜ぶべきことだったのでは?と思ってしまうのですが?

第14話 連続テレビドラマ 実松さん 第九話/チョロ松事変

脚本:松原 秀
演出:関谷 真実子
 『連続テレビドラマ 実松さん 第九話』…パラレル・ワールド『実松さん』と『おそ松さん』の接点とは? 第十話の予告編が衝撃のラストとなっており,すべてを物語っています.実はこの『実松さん』,第1期のときから,かなり気になっていてわりとお気に入りのエピソードだったのでした.
 『UMA探索隊@』…これ意味が良くわからん?
 『チョロ松事変』…カラ松,一松に続く『事変』エピソードですが,安定の面白さです.特に今回はいつも粗末な扱いしかされていないカラ松がかなり重要なポジションを与えられていて,「よかったね」っていう感じでした.

第15話 びん/カラ松タクシー/トッティクイズ

脚本:松原 秀
演出:井之川 慎太郎
 『UMA探索隊A』…やっぱりよくわからん.
 『びん』…おそ松の「いちまっちゃ〜ん」再登場.エピソード自体は,で,結局何だったの?という感じ.めちゃシュールなギャグが続きます.
 『カラ松タクシー』…カラ松主演作.カラ松とトト子のからみが良いです.でもラストは…?
 『トッティクイズ』…このエピソード,もう少し丁寧に作っていればもっと面白いものになっていたのでは? これは第2期のエピソード全般にわたって言えることだとは思いますが….

第16話 宇宙海賊/グルメ回/となりのかわい子ちゃん

脚本:松原 秀
演出:川奈 可奈
 『宇宙海賊』…シャーザーの CV は安原義人さん.またもベテラン声優のゲスト出演回でした.
 『グルメ回』…松造の CV の井上和彦さんもレギュラーメンバーの中では最もベテランの声優さんですが,この人が『美味しんぼ』の山岡士郎を演じていたことを知らないと,このパロディの面白さは半減してしまいます.
 『となりのかわい子ちゃん』…キン子ちゃんとのお別れは吉祥寺駅.6つ子の家は赤塚区じゃなかった? トト子のお詫びのマグロ,マグロ一体の価格を考えるとものすごいお詫びだと思います.

第17話 戒め!/旅館

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる
 『UMA探索隊B』…さっぱりよくわからん.
 『戒め!』…数字松(一松&十四松)によるナンセンス・ギャグ.一松の説く『幸福借金』と『不幸返済』のバランスって,結構意識して生きていません? でらちゃんはどちらかというとこれまでず〜っと『不幸積立』してきたので,現在『幸福配当』をいただいているような気がしています.
 『旅館』…で,今度は一松&十四松以外が登場する怪談? 座敷童の『おそま』可愛いです.
 『デリバリーコント 本当は賢いヘンゼルとグレーテル』…やっぱりこういうオチか….

第18話 イヤミはひとり風の中

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 イヤミ主演の,時代設定等異なっている部分もありますが,わりと原作に忠実なエピソード.これ原作読んだときに,でらちゃんもまだ純粋なこどもだったので,結構感動したのを思い出しました.エンディング・クレジットのトップがイヤミになっているところ,芸が細かくて気に入りました.

第19話 デカパン大統領/ふくわ術/バレンタインデー

脚本:松原 秀
演出:堂山 卓見
 『デカパン大統領』…何故大統領?
 『ふくわ術』…何故石油王?
 『バレンタインデー』…この手の話になると6つ後が急に仲良くなって結束するのですが,ラストはやっぱりお約束の….
 『デリバリーコント 本当は話が進まない白雪姫』…今回コントを演じるのはトト子とにゃー.オチはお約束の乱闘だけど,個人的にはデリバリーコントの中では一番受けました.

第20話 こぼれ話集2

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 ショート・ストーリー集第2弾.印象に残ったエピソードは『松まん』,『財布』,『トド松逝く』.『社会科見学』.特に『財布』のおそ松のクズさ加減と,『社会科見学』の一松の闇松ぶりがいいです.

第21話 BANANA/ニート矯正施設

脚本:松原 秀
演出:関谷 真実子
 『深夜の日松屋@』…これは『日高屋』だよね? そういえば『吉野家』+『松屋』+『なか卯』の『吉松卯』なんていうのも前に出てきました.
 『BANANA』…これは性風俗店専門求人情報サイト『高収入求人情報 VANILLA』のパロディ? 地方の視聴者にはわかりにくいギャグではないかと思われます.
 『ニート矯正施設』…施設に送られた6つ子の話かと思いきや,それ以前の段階でのお話.6つ子関連の中では珍しく心温まるエピソードでした.

第22話 海外旅行

脚本:松原 秀
演出:赤松 康裕
 無人島に漂着した6つ子,トト子,イヤミ,チビ太,デカパンの面々.それぞれの

第23話 ダヨーンとダヨーン/悩むイヤミさん

脚本:松原 秀
演出:井之川 慎太郎
 『深夜の日松屋A』…『古今東西』ってな〜に?
 『ダヨーンとダヨーン』…エピソード冒頭の部分でやたらと目立つ『りんごみるく』の袋.単なるパロディかと思っていたのですが,ストーリー中盤でわりと重要な位置を占めるモチーフとして使われていました.このエピソードではダヨーンがいつもの怪人性を発揮することなく,単なる普通のおじさんとして描かれているのが意外といえば意外でした.
 『悩むイヤミさん』…第1期から繰り返し描かれているイヤミの苦悩.しかしながら,このキャラ主役を張っている回も多く,また6つ子の主役回でも結構重要な役割を演じていて,決して他のキャラに較べて目立なくなっている訳ではないと思うのですが….
 『深夜の日松屋B』…一瞬にして酔いが醒める,6つ子にとっては禁断のトーク.

第24話 桜

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる
 第1期ラス前の『手紙』では,チョロ松を始めとして自立を始めようとする弟たちと,ひとり取り残された長兄・おそ松の姿を描き,次回に期待を持たせる『つづく』で終わりましたが,今回も父・松造の入院をきっかけに,そろぞれの自立を目指そうとする6つ子の姿を描き,『つづく』で終わります.実はこのパターン,第1期ではシリーズでは初めてシリアスなエピソードだったので,『つづく』で最終回への大きな期待を煽っておいて,見事に裏切られるわけですが,今回は2度目なので「ああ,またか」という感じで観ておりました.またエピソード自体も『手紙』の方がよく出来ていたように思えました.

第25話 地獄のおそ松さん

脚本:松原 秀
演出:堂山 卓見/小高 義規
 で,こちらはまったく逆で,第1期では視聴者の期待を全く裏切るギャグ回だったので賛否両論を呼び,でらちゃんも少々がっかりした記憶がありますが,今回は2度目なので最初から変な期待を持たないで,ギャグ回最終回を心から楽しむことができました.また第1期で度々出てきた6つ子の派生キャラ『F6』が第2期ではこれまで1度も出て来なかったので,ちょっと不思議に思っていたのですが,実はそれがこの最終回の伏線になっているという凝った作りに感心させられました.第2期第1話に初登場の合体ロボ『チャントシター』についても同じことが言えると思います.


劇場版



劇場版 えいがのおそ松さん
脚本:松原 秀
監督:藤田 陽一
 「現在の6つ子が高校卒業を間近に控えた時期に来てしまう,『おそ松くん』と『おそ松さん』をつなぐストーリー」とのことですが,破壊的なギャグを楽しんでいるうちはともかく,ヘンに作品のテーマを追求して観たりすると,重苦しくかなりの闇を感じてしまいます.ラストのギャグが救いでした.6つ子の中ではやはりカラ松の主演作ということになるのでしょうが,実はカラ松の一番の理解者が一松であったことがわかるシーンもあったりして,わりとお気に入りのエピソードとなりました.


第3期



第1話 降板

脚本:松原 秀
演出:堂山 卓見
 『アニメ製作委員会』によって新たに用意された,『新6つ子』,『ジェンダー松』,『グローバル松』による18つ子登場.ですが,とくに『ジェンダー松』と『グローバル松』のそれぞれのキャラが全く詳細に描かれていなかったのが残念でした.『降板』させられた『旧6つ子』は第2期第1話の『ちゃんとした松』に続く派生キャラ『ウンコ松』に.結局『新6つ子』は『旧6つ子』の反撃にあい,あえなく『降板』してしまうわけですが,『白い粉』=イヤミの台詞「一番ダメなことをやっていたザンス」は番組の良心? 一松の必殺技『猫の呼吸・壱の型・にゃんこ斬り』が冴えまくっておりました.ラスト,配達員にとって届けられたのは…? 3シリーズ目にして初の第1回における「つづく」.

第2話 お届け物

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 『ぼんくらの時代』…チョロ松,一松,トド松による座談会.確かに他の3人よりはまとものようでいて,実は屈折した壊れ方をしている3人.
 『ハタ坊 EATS』…結局また富豪じゃなくなってしまったのか,アルバイトしているハタ坊.
 『夜は静かに』…これ映画『ウォーリアーズ』のパロディ?
 『ぼったくり Doctor-T 外科医.弱井トト子』…
 『三角ポップ』…カラ松&十四松の『筋肉松』によるコンビニ・ギャグ.
 『椅子』…同上.この2人,第1期第17話『十四松まつり』での共演の方が印象に残っています.
 『お届け物』…前回ラストに届けられたのは,双子のAIロボット.何故か1人だけ関心を示さない一松の姿に,今後のストーリーへの期待が膨らむのでした.

第3話 評価値

脚本:松原 秀
演出:安藤 貴史/藤田 陽一
 『ぼんくらの時代』…今回は残りの3人の座談会と思いきや,メンバーはおそ松,聖澤庄之助,それと前回初出演のよくわからない新キャラ村上光司.『声優』というふれ込みですが何者?
 『評価値』…前回ラストで松野家に届けられた2体のAIロボによる,各キャラクターの評価値診断.絶対に診断してはならないキャラを診断してしまうのはお約束.
 『マジック天使 マジヘライッチー』…強力な派生キャラですが,やっぱり髪の色は紫でしょ?

第4話 コンビ結成

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 『一松ラジオ』…今シリーズ,一松さんの主演作が多いみたいで嬉しいです.
 『コンビ結成』…このオチは見えてました.
 『松代の罠』…トト子,にゃーを凌ぐもっとも強力なキャラかも?−松代さん.カップラーメンのネーミングがかわいいです.

第5話 帰り道

脚本:松原 秀
演出:鈴木 祐太
 『まぁな』…カラ松&トド松の『材木松』による,恋のバッティングを描いた掌編.空しい「まぁな」.
 『帰り道』…結婚式からの帰り道,駅への道を歩く6つ子の会話だけで構成された作品ですが,6つ子の恋愛観,結婚観,人生観そしてアイデンティティ,生き方を掘り下げた珍しくシリアスな作品で,今期の傑作だと思います.

第6話 客引き/最適化/マッサージ

脚本:松原 秀
演出:大塚 隆寛
 『客引き』…この手のギャグはイヤミの独断場.エロい描写が満載の下ネタギャグ.
 『最適化』…前回1人だけ関心を示さなかった一松のご機嫌をとろうと,ネコのデータを提供するAIロボット・オムスビのシャケとウメ.結局は「もういいから」.クールな一松のキャラがいいです.
 『マッサージ』…第1期第17話『十四松まつり』以来,久しぶりに聞きました.怒りの十四松の「ふんぬ,憤怒」.

第7話 こぼれ話集3

脚本:松原 秀
演出:小高 義規
 ショート・ストーリー集第2弾.印象に残ったエピソードは『美容室』,『立っち』,『松造の仕事』,『ボイス機能』.特に『立っち』でのドブスの常識人ぶりが光っています.

第8話 南へ

脚本:松原 秀
演出:矢島 竜/泉 明宏/小高 義規/藤田 陽一
 『南へ』…第1期の傑作『北へ』の続編? だからラストはやっぱりこうなるのが正しい? 途中出てくるイヤミは『キャプテン・ハーロック』のパロディ? ? ? ?
 『高尾山』…予想はついていましたが,救いのないラストがいいです.

第9話 家事をやろう

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる
 『シェー』…イヤミの回顧ギャグ.ちょっとマンネリかも.
 『衣装』…トト子の魚キャラいじり.やはりちょっとマンネリかも.
 『家事をやろう』…これ傑作.家事を生業としたことのある人だったら,「あるある」の連続.

第10話 人狼

脚本:松原 秀
演出:山井 紗也香
 『ZANSU』…久しぶりのF6登場.イヤミと同棲中のドブスも声のみ出演.
 『人狼』…『なごみ探偵おそ松』5年ぶりの登場.今回も最初に殺されてしまうカラ松,最も怪しいのにも関わらず最後まで疑われない一松,ツッコミ役のチョロ松・トド松とほぼ前作と同じキャスティングで繰り広げられる,実はこれ自体が第1期のエピソードのパロディとなっているエピソード.

第11話 ピザ

脚本:松原 秀
演出:村田 光
 『やれよ』…次回の伏線となっているAI『オムスビ』エピソード.
 『ピザ』…他の兄弟たちから『排他松』と揶揄されたカラ松がついに本音を現わしたエピソード.「『排他松』は地雷だったね」.「確かに」.結局最初に戻って不毛な相談を繰り返すオチが秀逸.

第12話 AI

脚本:松原 秀
演出:石井 健朗
 第3期に入って新登場,松野家に入り浸っていたAIキャラ『オムスビ』の『シャケ』と『ウメ』が降板? 新AIキャラ『スケロク』登場.結局コンビニ弁当かい? 最初から『オムスビ』に対して距離を置いていたはずの一松が一番オムスビの降板を引き留めようとしていたのが印象的でした.

第13話 あけおめ松さん

脚本:松原 秀
演出:
 オムスビによる『おそ松さん』第1期・第2期の見どころ紹介.意図して感動回エピソードははずしてあるそうです.

第14話 キラキラ ファントム ストリーム

脚本:松原 秀
演出:高柳 哲司/鈴木 祐太
 『ワカサギ釣り』…よくあるギャグなんですが,しいて言えばエ〇本に釣られるのが六つ子らしさ?
 『死闘』…キャラ総出演によるスラップスティック・コメディ.やはり結末はお約束.
 『キラキラ ファントム ストリーム』…第1期の『チョロ松ライジング』に続くチョロ松自分探しエピソード.前回巻き込まれたおそ松トド松に続いて,今回はカラ松十四松.わがままなチョロ松に最後まで付き合う十四松が健気でした.

第15話 コスプレ松

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 傑作ショート・エピソード集.やはり職業を選ぶんなら絶対にやってはいけない一松の警察官とトド松の裁判官が最高でした.あとはカラ松のバーテンダー,チビ太のメイド,そしてチョロ松の蚊.

第16話 ナンマイダー来襲

脚本:松原 秀
演出:小高 義視
 『実コップ』…『実松さん』シリーズ第3弾.今回実松役の小野大輔さん以外の6つ子声優メンバーは出演していません.第1期のときから印象に残っていたメロンパンとコーヒー牛乳の昼食が,このストーリーの中で重要なアイテムとなっています.
 『ナンマイダー来襲』…はっきり言って訳のわからない話で,6つ子はほとんど存在感を感じさせず,イヤミと松造がコンビを組んで活躍するエピソードですが,原作でイヤミは当初松造の同僚として登場していたことを思い出させてくれました.

第17話 芋煮

脚本:松原 秀
演出:伊藤 憲子/いがり たかし/山井 紗也香
 『オムスビの新ネタ』…オムスビがらみのエピソードでは,一松がだんだん一松らしくなくなっていくのが残念です.
 『芋煮』…ストーリー半ばでオチが見えてしまいました.今季,ツメが甘いエピソードが多いような気がします.

第18話 やめておけ

脚本:松原 秀
演出:大塚 隆寛
 ダメ人間おそ松に好意を持ってしまった橋本にゃーを,トト子はじめ他のキャラクターがよってたかって阻止しようと一致団結するストーリー.途中でビビってしまう情ないおそ松とにゃーに全くその存在を認められていなかった哀しいチョロ松,それぞれのたどる結末がシビアでいいです.

第19話 犬

脚本:松原 秀
演出:村田光
 『解散の危機』…『オムスビ』のウメとシャケ,『六つ子』のチョロ松とおそ松,それぞれのツッコミとボケの均衡が崩れたとき.
 『すもう部屋』…トド松が新弟子として入門した『松部屋』の5人の先輩力士たち.なぜか十四松だけシコ名がそのまんま『十四松』.これは『輪島』さんのパロディじゃないよね?
 『犬』…久しぶりの十四松・一松の『数字松』エピソード.やはりこのコンビは最高です.

第20話 柿

脚本:松原 秀
演出:石川 健朗
 『買おうぜ』…コンビニのイートインにたむろするおそ松とトド松.このエピソードだけではどこが面白いのかよく解らなかったのですが,次回の『いいのかな』を見て疑問が氷解しました.
 『チョロ松記念館』…チョロ松のキャラクターが最大限に発揮されたエピソード.実は原作では六つ子の中で一番目立っていたような記憶があるのですが,このシリーズでは唯一の常識人となっていたのが意外でした.かわいそうなトド松.
 『耳かき』…おそ松・カラ松の長兄松エピソード.このラスト,すぐに予想できちゃいました.
 『柿』…久々のハタ坊主演エピソード.これ原作で読んだような記憶があるのですが,定かではありません.ところで,この DVD シリーズの第7・8松のパッケージ,第1期がトト子ちゃんとイヤミ,第2期がデカパンとダヨーンだったので,第3期はチビ太とハタ坊だとばかり思っていて,この第7松はチビ太でしたが,次の第8松はハタ坊ではなくオムスビみたいです.個人的にはハタ坊と斎藤桃子さんのふぁんなので,冷遇されているのが残念でした.

第21話 トトデレラ

脚本:松原 秀
演出:前屋 俊広
 『いいのかな』…コンビニのイートインで店員さんにビビるチョロ松と一松.前回の『買おうぜ』と対をなすエピソードですが,それぞれのキャラクターが生かされています.
 『楽屋』…悪い人じゃないけど面倒な人たち,先輩芸人の『イヤチビ』の悲哀を目の当たりにするオムスビの二体.第1期第20話『イヤミの学校』を見たとき同様,昨今のお笑いブームに対するスタッフのシニカルな眼を感じました.
 『トトデレラ』…これ最高.本音しか言えない,思いのまま好き勝手にやりたい放題という強烈なキャラクターが最大限に発揮されたエピソード.また,にゃー王子に対する「自分で呼びかけておいて,来た人たちををブス呼ばわりって何様?」という台詞はものすごい説得力があり,キャラクターのレベルの違いを感じさせました.個人的にはにゃーちゃんの方が可愛いと思いますが.

第22話 かくれんぼ

脚本:松原 秀
演出:笹原 嘉文
 『拾った』…カラ松&十四松の『筋肉松』によるショート・コント.オチは予想できました.
 『やりたい刑事』…某人気刑事ドラマのパロディ.個人的にはやはり『太陽にほえろ!』を元ネタに作ってもらいたかったのでした.
 『かくれんぼ』…久々の松代パワー健在.気配を消せる特技に関わらず自爆してしまう一松がかわいい.

第23話 友

脚本:松原 秀
演出:鈴木 祐太
 『契約更改』…ただ一人極端に低い年俸の一松だけなぜかわけもわからず契約更改.自虐的なキャラが生きていていいです.
 『買い出し』…これ,かなりシュールでいいです.
 『友』…『えいがのおそ松さん』の高校時代の六つ子,TV シリーズ初登場.それぞれのキャラの現在とのギャップが久しぶりに楽しめました.ラスト,『彼女』の正体はすぐに予想できましたが,『友』の正体は…? チョロ松ならではのエピソードだったと.妙に納得させられました.第3期における傑作エピソードのひとつだと思います.
 『IF疑惑』…おそ松&一松の『パーカー松』によるショート・コント.おそ松の「いちまっちゃ〜ん」3度目,

第24話 A-1グランプリ

脚本:松原 秀
演出:小高 義規/村田 光
 『帰ってきた新おそ松』…第3期第1話に登場してすぐに消えていってしまった新キャラ『新六つ子』の『新おそ松』復讐篇.おそ松の勝利と思いきや,『新・新おそ松』まで派生するというしつこさ.最終的に他のキャラを巻き込んでのスラップスティックな展開は,今期随一の破壊力でした.
 『A-1グランプリ』…もう一つの第3期新キャラ『おむすび』完結編.正直言ってこの新キャラあまり面白く感じませんでした.出演させる意味あったのかな?

第25話 ひま

脚本:松原 秀
演出:山口 ひかる/藤田 陽一
 『ひま』…予告編では,単なる『最終回』だったのが,『ひま』というタイトルがついていたのは,製作がぎりぎり放映に間に合ったということなのでしょうか? それでなのかもしれませんが,せっかくの最終回なのにあまり出来のよろしくないエピソードだったと思います.個人的にはやはり賛否両論を呼んだ第1期の最終回が一番面白く,期が進むにしたがってテンション落ちてきて残念.