スコッチ&ボン編 (1976〜1977) |
第217話 スコッチ刑事登場! |
脚 本:小川 英/四十物 光男 |
前回で殉職したテキサス・三上順刑事(勝野洋さん)に代わって七曲署に赴任したスコッチ・滝隆一刑事は,免職寸前のところをボス(石原裕次郎さん)に拾われてきたという設定で,七曲署のメンバー特にゴリさん(竜雷太さん)と対立する姿が描かれていますが,これは刑事たちの仲間意識・結束をメインテーマとしてきたこれまでの番組自体のアンチテーゼとなっており,これまでと違って単なる新人刑事ではないスコッチ刑事を,やはりすでに俳優として実績のあった沖雅也氏が見事に演じています.個人的に,この番組の歴代のメンバーの中で,最も好きなキャラクターでした.あと,喫茶店『ニューカブキ』に『ピザパイ』のメニューがあって時代を感じさせます.最初に「あのスコッチ野郎!」と喚いたのはゴリさんでした.「お前巧いこと言うな?」と返すボス. |
第218話 殿下とスコッチ |
脚 本:長野 洋 |
前回ゴリさんと対立したスコッチ刑事ですが,今回は殿下(小野寺昭さん)を非難するという,やはり七曲署のチームワークを乱す姿が描かれています.二人を演ずる沖さんと小野寺さんは,この後1979年の『俺たちは天使だ!』で息のあったところを見せてくれますが,両番組に共通するのは喫煙シーン.この時代のテレビドラマってやたらとタバコを吸う場面が多かったです.また,唯一スコッチを崇拝し,殿下と似ているところを見つけるボンを演じる宮内淳さんは実は沖さんより2歳年上ですが,後に番組にスコッチより年下という設定で登場するロッキー(木之元亮さん),スニーカー(山下真司さん),ドック(神田正輝さん)に関しても,演じる俳優はみんな沖さんより年上でした.沖さんは昔『さぼてんとマシュマロ』でやはり2歳年上の仲雅美さんのお兄さんの役を演じていましたが,以来実年齢より上の役ばかりやっているみたいでした.あと,このエピソード,実は放映時に予告編は観ましたが本編は観逃していて,LDを入手することができて,放映時より40年を経過して初めて観ることができました.今回は途中でボンが「スコッチ野郎!」,「ずいぶん態度が違うじゃない?」と返すスコッチ. |
第219話 誘拐 |
脚 本:小川 英/鴨井 達比古 |
山さん主演エピソード.現在だとこの回頻繁に出てくる『もらい子』って表現はやはり差別用語ってことになるのかしら? 山さんの子どもがやはりこの『もらい子』であることをボンから聞かされたスコッチの反応,「もらい子ねえ…だからどうだって言うんだ?」が結局この回の結論でした. |
第220話 ジュンの復讐 |
脚 本:田波靖男/四十物 光男/小川 英 |
警察犬ジュンとボンによるテキサスのとむらい合戦.警察に対しても影響力をもつ事件の黒幕(岡田英次さん)と対決をしようとするボスに,「そんなことをしても傷つくのはボス,あんただけだ.それでもやりますか?」と気遣うスコッチ.そして,結局ボスをフォローするために警察幹部(西田昭市さん)の部屋を訪れると,そこにはすでに山さんが…というストーリーの展開ですが,ボスに拾われなければ免職寸前だった不良刑事のスコッチが,幹部のところに単独で直訴にいっても相手にしてもらえないと思わない? ちょっと図々しすぎませんか? スコッチ. |
第221話 刑事失格!? |
脚 本:小川 英/杉村 のぼる |
ゴリさん,殿下の次はボン.宮内淳さんがいい演技してます.スコッチの発砲に関する査問委員会で,ボン・田口刑事に「君の証言は非常に重要だから考えて答えなさい」と言っておきながら,ほとんど考える間を与えずに「答えたまえ!」.「さあ答えなさい」と返答を急がせるザ・ガードマン神山繁さん扮する警視監.犯人役の長塚京三さんは何度かこの番組に出ていますが,さすがに若いです.途中で「あのスコッチ野郎!」と喚いたのは.今回は長さん(下川辰平さん)でした. |
第222話 蝶 |
脚 本:小川 英/柏倉 敏之 |
長さん主演エピソード.今回はついに階級が上の巡査部長である長さんにまで「思いあがっているのはあんたの方だ!」と噛みつくスコッチ.目上の人は敬いましょう.殺人未遂事件の被害者で実は…の勝部演之さんは,少し後の第237話では七曲署刑事4課の係長さん演ってますが? |
第223話 あせり |
脚 本:杉村 のぼる/小川 英 |
七曲署捜査一課における『1年目のジンクス』を描いた作品.ボン主演エピソードの中では,登場編・殉職編とともに印象に残っているエピソードですが,ボンより殿下の方が目立っています.今回は城西署刑事役の中井啓輔さんはシリーズを通じて,犯人役,被害者役,刑事役のすべてを演じているゲスト常連俳優さんのお一人です. |
第224話 保証人 |
脚 本:長野 洋/小川 英 |
久しぶりのボス主演エピソード.前から気になっているのですが,シリーズにおけるこの人のエピソード私生活に関わるものが多くて,その操作に部下を使うのは公私混同になってしまうのでは? 「本当に心中する気なんですか? そんな男と!」とボスに対して否定的な態度を見せながら,陰ではしっかり単独操作でサポートするスコッチ刑事.ラスト,「たまには和食も悪くないです」,「スコッチ,お前まで」,スコッチが初めて藤堂チームに打ち解けてきた姿を見せたのは,やはりボスがらみのこのエピソードが最初でした. |
第225話 疑惑 |
脚 本:小川 英,/四十物 光男 |
スコッチ刑事のトラウマとなっている殉職した先輩刑事の汚職疑惑をめぐるストーリーで,今回のスコッチは決してダンディでもクールでもありません.倉田刑事(二瓶秀雄さん)の奥さん役の安田光代さんもいいですが,それ以上に子役時代の松田洋治さんが凄い演技を見せてくれています.子供相手でも紅茶を淹れるスコッチ刑事ですが,ラストでボスに対しても紅茶をねだってモーニング・チー.ボスとスコッチの心が通い合っていることを感じさせてくれたエピソードでした. |
第226話 天国からの手紙 |
脚 本:高階 秋成/小川 英 |
長さん主演エピソード.このシリーズ,劇中にウィスキーが出てくる場合必ずその銘柄が『J&B』であることが気になっていたのですが,今回はケースごと盗まれる『高級ウィスキー』として登場しています.スポンサーではなかったと思いますが,やはりいくらか出資されていたんでしょうね? 他には劇中に書斎が出てくる場合,そこには必ず『ジャポニカ百科事典』が置かれていたのが記憶に残っています.それにしても長さん犯人殴りすぎ.七曲署みんな暴力刑事です. |
第227話 CQ・CQ・非常通信! |
脚 本:小川 英,/四十物 光男 |
殿下主演エピソード.いくらなんでも高校生相手に発砲はまずいっしょ,スコッチくん? この頃,「うるせえなっ」,「ほっといてくれよ」,「先生,俺が悪かった」っていう『井上純一ごっこ』が一部で流行ってました. |
第228話 目撃者 |
脚 本:小川 英,/中村 勝行 |
ゴリさん主演エピソード.今回観ていて気付いたのですが,第220話『ジュンの復讐』でスコッチがボスに向って言っていたのとほぼ同じようなことを,今回はボスがゴリさんに向って言ってます.部下のセリフの受け売りはやめましょうよ,ボス? ラストで長さんと仲良くボスにたかっているのが,いよいよスコッチが藤堂チームに溶け込んできた感じがして,なんとなく嬉しかったのです. |
第229話 結婚 |
脚 本:小川 英,/野瀬 州 |
ボン主演エピソード.ボンの姉(沢田雅美さん)の婚約者を演じている岸部シローさんはセミレギュラー扱いとなっていますが,この回以外には出演していません.それにしても風邪ひいたんならカイロなんかよりちゃんと着替えて寝ましょう.ネクタイしめたままフトンに入ったりするから,ほらこじらせちゃったでしょ? 「疑わしきは罰せず.それがここの方針だろ?」と逆にボンを諫めるスコッチとそれに同意するボス.藤堂チームにかなり溶け込んできた姿が描かれていますが,このあたりから出番が少なくなってきました. |
第230話 ピアノソナタ |
脚 本:桃井 章 |
殿下主演エピソード.今回もスコッチはボスに出張を命じられて中盤から姿を消してしまいます.ラスト近くで容疑者(金沢碧さん)の母親(由紀艶子さん)を連れて帰ってきますが,すでに事件はほとんど解決しており,スコッチの苦労はあまり報われていない感じがして気の毒でした. |
第231話 孤独 |
脚 本:峯尾 基三 |
ゴリさん主演エピソード.容疑者を演じている三ツ木清隆さんは,後に第265話『ゴリ,爆発!』でも竜さんとからんでいますが,そちらでの巡査役の方が印象に残っています.その妹役の栗田ひろみさんは当時アイドルだったにも関わらず歌手としても女優としても名前の残っていない方で,井上陽水さんの離婚原因と噂されたことしか記憶にない方ですが,流石に演技とても下手です. |
第232話 新しき友 |
脚 本:桃井 章 |
ボン主演エピソード.この頃でらちゃんは高校生で家を離れて下宿生活をしていたので,ほとんどテレビを観たことがなかったのですが,このエピソードははっきりと記憶に残っています.12月24日放映ということなので,多分冬休みで家に帰っていたため観ることができた数少ないエピソードのひとつでした.というわけで印象に残っているゲストの森川正太さんはこの回以外にも何度かゲスト出演していますが,旧芸名が沖正夫さんという方だったことをあとで知って納得しました. |
第233話 狙撃 |
脚 本:鴨井 達比古/小川 英 |
一応殿下主演ですが,某国副大統領の暗殺が七曲署管内で行われることが予想されるため,藤堂チーム全体がGPの警護に協力する,という『太陽にほえろ!』ではちょっと珍しい設定のエピソード.ゲストの放駒親方は多分本人がタレント指向だったのか,この当時いろいろなドラマにゲスト出演していて,素人にしては演技の巧い方だったのですが,やはりいつの間にか姿を消してしまいました.その放駒親方演ずる GP堀田警部の暴力的な取り調べを止めようとして跳ね飛ばされるスコッチにゴリさんが一言,「お前でも止めることがあるんだな」.この頃にはスコッチがかなり捜査一課チームに溶け込んできていることを微妙に表していて,印象的なシーンでした. |
第234話 おさな子 |
脚 本:小川 英/高階 秋成 |
山さん主演エピソード.殺し屋・九条を演じる松山省ニさんも何度かゲスト出演されていますが,第2話『時限爆弾街に消える』の爆弾男役での,やはり山さんとのからみが印象に残っています.スコッチの出番は相変わらず少ないのですが,この回でもちゃんと見せ場が作られています. |
第235話 刑事の娘が嫁ぐとき |
脚 本:田波 靖男/四十物 光男/小川 英 |
長さん主演エピソード.桜木巡査役の峰竜太さんは石原プロモーションがらみでこのシリーズへのゲスト出演が多い俳優さんの一人で,今回は強盗犯役の一人で刈谷俊介さんが出ているので「?!」と思ったのですが,この頃まだ『西部警察』シリーズは放映されていませんでした,犯人逮捕のシーンでスコッチとゴリさんが息の合ったチームプレイを見せてくれますが,この二人,いつの間に仲良くなったのかしらね? |
第236話 砂の城 |
脚 本:柏倉敏之/小川英 |
久しぶりのスコッチ主演エピソード.「憎まれるようにしかできない人なんですよ,滝さんって本当は凄く優しいのに」.最も早くからスコッチ刑事の人間性を理解していたのは,やはりボンでした.ラストのボスに対する沖さんの笑顔がいいです.ヒロインの倉野章子さんはこのシリーズで何度もゲスト出演していますが,やはりこのエピソードが最も強烈な印象を受けました.例によってスコッチにボンがくっついてますが,今回もラスト近くになってゴリさんがさりげなくフォローしています. |
第237話 あやまち |
脚 本:長野 洋 |
一応ボス主演エピソードですが,メイン・キャストはゲストの谷隼人扮する七曲署捜査4課水沢刑事で,スコッチ刑事はその友人という設定で結構見せ場の多いストーリーです.でも,ちょっと待ってね,仲間とか友達とかを否定していたスコッチくん,いつの間に他の部署の刑事さんとおともだちになったのかな? 冒頭でも,ゴリさんの遅刻をわざわざ確認したり,結構署になじんできたみたいです.でも117に返事してどうするの? ゲストの谷隼人さんと沖雅也さんは,『キイハンター』,『バーディ大作戦』で共演されてますが,今回『バーディ大作戦』のDVD観て,この時期のわずか2年前だったことに驚きました.男の人って髪型ひとつでずいぶん雰囲気がかわるもんなんですね? 勝部演之さんもゲスト出演が多い俳優さんですが,今回は一時的にスコッチの上司となる第4課課長を演じています.ラスト,ゴリさん,殿下,ボンの3人がかりで犯人を逮捕するのですが,この真犯人,意外と強いです. |
第238話 東京上空17時00分 |
脚 本:小川 英/櫻井 一孝 |
ゴリさん主演ストーリー.但し,ゴリさんはほとんどの間犯人と共にヘリコプターの中におりますので,それをフォローする七曲署捜査一課のチームワークがもうひとつのテーマとなっています.ゴリさんに護送される犯人役にブレイク前の風間杜夫さん,その恋人で歌手の石井あかり役にやはり歌手で本人の持ち歌を歌っている美原圭子さん,プロダクション社長役に演出家の蜷川幸夫さん,その配下に常連の中村孝雄さんと井上博一さんと,ゲストも多彩で印象的な回でした. |
第239話 挑発 |
脚 本:杉村 のぼる/小川 英 |
殿下主演ストーリー.このエピソードはすご〜く印象に残っていて,以来ゲストの富川激夫さんにも関心を持っていましたが,この回以前に第118話『信じあう仲間』ではゴリさんの友人役を演じていた他,やはり何度もゲスト出演されている俳優さんのお一人です.さて,今回 DVD を入手して気づいたのですが,冒頭で殿下の身上書が映され,氏名の下に『横浜市港北区』,その下に『仙台市』の住所が記載されており,これは普通,現住所,本籍地の順に記載されていると思われ,さらに『巡査長拝命』の記載があるので,これまでの公開データ『東京都出身,巡査』とはちょっと違っています.また,ストーリー上,事件当時に起きた近所の火事について『矢追町消防署』に問い合わせていますが,殿下のアパートが横浜市にあるとすればちょっとおかしなことになります.このエピソードでは,スコッチ刑事自身の出番はあまりありませんが,殿下の部屋に「友達の刑事からもらった」サボテンが置かれています.あと殿下愛飲のウィスキーはやはり『J&B』でした. |
第240話 木枯しの中で |
脚 本:桃井 章/小川 英 |
長さん主演エピソード.ゲストの有島一郎さんは,シーパン時代の第85話『おやじに負けるな』に続いて2度目の登場でした.あと被害者の同僚役で出演している矢田稔さんは声優としても有名な方ですが,この方もこのシリーズへのゲスト出演多いです. |
第241話 脅迫 |
脚 本:小川 英/杉村 のぼる |
山さん主演エピソード.山さんの情報屋・有田役で石橋蓮司さんが第212話『情報』に続いて2度目の出演.この有田というキャラクター,でらちゃんのお気に入りで,以来石橋さんもお気に入りの俳優さんのおひとりですが,沖さんとの共演も多く,このシリーズでも第408話『スコッチ誘拐』の主犯・尾高役で共演しています.この回は他に,被害者の娘役の信沢三恵子さん,浮浪者役の丹古母鬼馬二さん,上野山功一さん,富田仲次郎さんと,でらちゃんごひいきのキャストが多数出演しています.おかげで七曲署の面々の影薄いです. |
第242話 すれ違った女 |
脚 本:小川 英/高階 秋成/鴨井 達比古 |
推理小説マニアという滝刑事の一面を描くとともに,ドラマ自体がそれをモチーフとした良質のミステリーとなっているエピソードであり.また,映像では表現しづらい『香り・匂い』が重要なポイントとなっているのが印象的な作品.なぜ滝刑事は最初に犯人とすれ違ったときに,紙袋の中身をチェックしなかったのか疑問が残りますが.... 篠ヒロコさんが美しく知的な犯人を演じています. |
第243話 その血を返せ |
脚 本:小川 英/柏倉 敏之 |
強奪された血液の奪還をめぐって藤堂チームが奔走するエピソード.当初ボスの作戦に懐疑的だったスコッチも,「みんながそれだけ腹を据えているのなら異論はありません」と,すでにチームの一員として溶け込んでいることを感じさせました.ストーリーの中で他の刑事の車が首都高を走行する中,スコッチの車だけが甲州街道を進むシーンで,後に沖さんが亡くなった頃でらちゃんが住んでいた松原交差点付近のマンションが映されていて,一種の感慨を感じさせられました. |
第244話 さらば,スコッチ! |
脚 本:桃井 章 |
タイトルそして予告編だけ見るとスコッチ刑事が5人目の殉職刑事となるような印象を与えられますが,実際には初の転勤という形で一旦番組を去ります.これは沖さんの出演が決まった時点で半年間というスケジュールが決まっていたためらしいです.先輩・倉田刑事の殉職回想シーンは第217話・第225話に続いて3度目ですが,その都度撮り直しをしていたのか,微妙に違っているところがなんとも言えません.ストーリーの方は,元婚約者の死を乗り越えて犯人を説得する滝刑事の姿が感動的で,これは殉職しなくて正解だったと思います.しかしながら,制止ようとする救急隊員を「うるさいっ!」っと一喝しておきながら,元婚約者が意識を失いそうになると今度は「早くっ!」って,身勝手なスコッチ.結局,彼女は出血多量がひどくて生命を失ってしまうわけですから,間接的にその原因を作ったのはスコッチ本人なのでは? 犯人役の池田秀一さんはこの後声優としてブレイクしますが,この番組ではゲストに声優さんが出ていることが多かったので,この頃アニメにはまっていたでらちゃんは,そちらの方も楽しみにこの番組を観てました. |
第245話 警察犬対ギャング犬 |
脚 本:小川 英/四十物 光男/田波 靖男 |
ボン主演エピソードですが,真の主役は警察犬ジュンとギャング犬ブラック.後のロッキー刑事・木之元亮さんが警察犬訓練士役でゲスト出演しています.また,後にドック刑事の父親の西條医師を演じる梅野泰靖さんも切手を盗まれる展示会の主催者役でゲスト出演しています. |
第246話 赤ちゃん |
脚 本:小川 英/四十物 光男/丸太 勉 |
こちらもボン主演エピソードですが,セミレギュラーの麻薬捜査官・村岡房江(浜美枝さん)シリーズ4度目で最後の主演エピソードでもあります.アニメ『巨人の星』左門豊作役で有名な兼本新吾さんがトラック運転手役でゲスト出演.麻薬組織側には常連の木村元さん,椎谷建治さん. |
第247話 家出 |
脚 本:小川 英/杉村 のぼる |
殿下主演エピソード.殿下ファンの少女が家出したその父親の投書をもとに製作されたエピソードですとか.家出少年の野瀬哲男さんもこのシリーズ常連の俳優さんで,スコッチ刑事最終作の第493話『スコッチよ静かに眠れ』にも出演していますが,現在は引退されているみたいです. |
第248話 ウェディング・ドレス |
脚 本:小川 英/四十物 光男 |
長さん主演エピソード.被害者の郷里が静岡県沼津市という設定で印象に残っているエピソードですが,劇中に登場する『坂口屋ドライブイン』は現在では日帰り温泉になっている模様です. |
第249話 嘘 |
脚 本:小川 英/四十物 光男 |
ゴリさん主演エピソード.「監禁されていたはずの男が,何故無関係の人間の情報を入手できたか?」というホワイダニット・プロットが秀逸なミステリーでした.三景啓司さんも常連ゲストのおひとりで,このシリーズでは後にドック刑事の弟の役を演じている他,『俺たちは天使だ!』では沖雅也さん扮する麻生CAPの後輩刑事を演じていますが,沖さんと同じ事務所だったんですって? |
第250話 民芸店の女 |
脚 本:小川 英/柏倉 敏之 |
山さん主演エピソード.当初犯人側に利用されながら,逆に相手を罠にかけるトリックが見事です.露口さんが演技の上でかなり意識していたという『刑事コロンボ』シリーズのエピソードを髣髴とさせるシナリオでした. |
第251話 辞表 |
脚 本:小川 英/杉村 のぼる |
ボン主演エピソード.ゲストの麻丘めぐみさんはこの時期アイドルとしての人気に翳りが見え始め女優に転身を図っていた時期だったみたいですが,意外に演技がうまかったのが印象に残ってます. |
第252話 鮫島結婚相談所 |
脚 本:長野 洋 |
こちらもボン主演エピソードですが,セミレギュラーでボスの盟友・鮫島勘五郎(藤岡琢也さん)シリーズ6度目の主演エピソードで,鮫やんとボンの大阪弁の掛け合いが楽しいです.鮫やんの奥さん役の北あけみさんはこれが最後の登場となりました.あと,ゲストの清水のぼるさんという俳優さん,ちょっと気になったので調べてみたら,その後 AV の監督・男優さんになってました. |
第253話 生きがい |
脚 本:小川 英/高階 秋成 |
ゴリさん主演エピソード.近く警部補昇進試験を受けるという設定ですが,以前第190話『パズル』で殿下と一緒に巡査部長昇進試験を試験当日にボイコットしていたはずなのに,いつの間にか一人だけ巡査部長に昇進していたのでしょうか? 『Part 2』でレギュラー入りする寺尾聰さんがゲスト出演.第10話の沖さんもそうでしたが,テスト出演ではなく純然たるゲスト出演で,『Part 2』や『西部警察』で演じているのとは全く違ったキャラクターの合理主義者の刑事を演じています.超常連の相原巨典さんが今回は珍しく巡査役で出演しています. |
第254話 子連れブルース |
脚 本:播磨 幸治 |
山さん主演エピソード.ゲストの東野英心さんは4回,加藤武さんも3回,このシリーズに出演していますが,その都度異なったタイプのキャラクターを演じているのはさすがです.逆に遠藤征慈さん,磯村健治さんの悪役ぶりはこれまた板についている感じがしていてさすがだと思うのです. |
第255話 本日多忙 |
脚 本:小川 英/杉村 のぼる |
珍しく『開店休業』状態から一転して,長さんのけがを皮切りに次々と事件が勃発し,そのほとんどが徒労に終わるという七曲署捜査一課の一日を描いたエピソード.ゲストに橋爪功さん,蟹江敬三さん,伊佐山ひろ子さん,和久井節雄さんといったおなじみの面々が出演されています.確かテキサス殉職の前の回も似たようなエピソードだったような記憶がありますが,今回はラストでボスの口から欠員補充の件が発せられ,次回の『ロッキー刑事登場』につながります. |