| テキサス刑事編 （1974～1975） |
DVD-BOX VAP VPBX-11924/11925
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第112話 テキサス刑事登場 |
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脚 本：小川 英／四十物 光男 |
| ３代目新人刑事テキサス登場編．やはりマカロニ・ジーパンといったこれまでのアウトロー刑事と違って，短髪の体育会系優等生キャラうを演じている勝野洋さんは，ジーパン編の第89話『地獄の再会』にテスト出演されていましたが，その時は本名の勝野睦浩でクレジットされてました．マカロニが殉職（？）してジーパンが登場した時も実はちょっとガッカリしたのですが，今回はそのキャラ故の違和感がジーパンの時とは比較にならないほど強く，番組自体に対する関心が急速に失われました．今観ても，この頃の勝野さんの演技は下手だし，演じているテキサスのキャラも全然魅力的ではないのですが，どういうわけか世間的には徐々にマカロニ・ジーパンを凌駕するほどの人気を獲得し，さらに１年後宮内淳さん演じるボンとの若手コンビが誕生し，番組は絶頂期を迎えたのでした．この回，テキサス登場シーンに使われている音楽は，同時期の『傷だらけの天使』のものが流用されています． |
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第113話 虫けら |
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脚 本：鎌田 敏夫 |
| 新人刑事登場第１回はゴリさん，第２回には山さんとの絡みでそのキャラクターを描写していくのがこの頃の番組の『お約束』だったみたいです．ゲストの名優・加藤嘉さんはこの後もちょうど３年おきに第269話『みつばちの家』，第391話『黄色いボタン』で印象的なキャラを演じています．ゴミ捨て場でお酒を集めるシーンが出てきますが，ここでもボトルは例によって『J&B』でした． |
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第114話 男の斗い |
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脚 本：柏倉 敏之 |
| 山さん主演エピソード，マカロニ編の第23話『愛ある限り』を思い出させる妻・高子がらみのストーリーですが，今回は高子の懐妊が明らかになります．ということは，山さん心臓の悪い奥さん相手にやることはやっていたのね？ 捜査一課の中で最初にそのニュースを知ったのは事務員の久美ちゃんでしたが，演ずる青木英美さんは，これが最後の出演回となりました．モデルの仕事のためフランスへ行くというのが降板希望の理由だったらしいですが，岡田プロデューサーは石原裕次郎さんに引き留めてほしかったのに，逆に「行っちゃえ」とけしかけられてしまったとの事．物語の冒頭に，被害者の勤めていた会社重役役で中山昭二さんが出演しており，この方『ウルトラセブン』キリヤマ隊長役ですが他の番組では悪役が多かった方なので，きっと事件の黒幕だと思って最後まで観ていたら，単なる参考人程度の役柄だったので肩透かしをくらわされた感じでした． |
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第115話 一枚の名刺 |
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脚 本：小川 英／大川 タケシ |
| 殿下主演エピソード．劇中に出てくる島刑事の名刺には，『警視庁巡査』と肩書が記されていますが，第239話『挑発』に出てくる身上調書には七曲暑赴任前に巡査長に昇進していることが明らかにされており矛盾しているようですが，『巡査長』に警察法上は『巡査』だそうなのでこれはよろしいとしても，後のゴリさんやスコッチ等，刑事たちの階級の番組に関してはかなりの疑問点．不明点が存在しています．また，マカロニ編ではゴリさん・殿下・マカロニの３人が『若手トリオ』という位置づけで，殿下も勤務中にゴルフの練習をしたりするかなりスチャラカな刑事として描かれていましたが，このこのテキサス編頃から，ゴリさんは若手の教育係，殿下は若手のリーダー格という位置づけがなされており，テキサスに偉そうに説教などたれてます．また，劇中の台詞から妹と同居していることが窺われますが，この妹，その割に出番が少なく，第33話と第194話・第282話では演者が違っているし，時によっては京都在住という設定になっていたり，謎の多い人物です．また本庁刑事や検事役で度々出演されている早川保さんも．その都度名前や役職が異なる不思議な存在でした． |
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第116話 マカロニ，ジーパンそしてテキサス |
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脚 本：長野 洋 |
| これまたシリーズ恒例となる殉職刑事の回想シーンを織り込んだ，テキサス＆ボス主演エピソード．殉職シーンを含めかなりの尺が回想シーンに充てられています．ゲストの殺し屋役の天本英世さんは極めつけの適役ですが，ボスに恨みを抱く女を演じる真屋順子さんは，『傷だらけの天使』の第一話では子役時代の坂上忍さんの母親役を演じていて，その後の欽ちゃんファミリーでのお母さん役の印象が強すぎて，ともに非常に違和感ありました．俳優さんはバラエティに出てはいけません． |
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第117話 父と子の再会 |
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脚 本：小川 英／六鹿 英雄／四十物 光男 |
| ボス・主演エピソード．相手役に石原さんの日活時代の盟友・宍戸錠さんが第39話『帰って来た裏切者』に続いて２度目の登場．ヤクザの大物役に内田朝雄さんが第71話『眠りの中の殺意』に続いてやはり２度目，組長役の森山周一郎さんも第84話『人質』に続いて２度目の出演となってますが，豪華なゲスト陣の好演が印象的なエピソードでした．それだけに，デビュー間もない勝野洋さんとゲストの大和田獏さんの演技の拙さ（失礼！）が目立ってしまって，ちょっと気の毒でした．ところで今回のボスの組長に対する仕打ちは，完全に拷問ではないのかい？ お酒は『J&B』． |
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第118話 信じあう仲間 |
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脚 本：長野 洋 |
| ゴリさん主演エピソード．ゴリさんの親友で麻薬の運び屋を演じている富川激夫さんもゲスト常連で，山さんエピソードの第71話『眠りの中の殺意』に続いて２度目の登場．この後も殿下の『挑発』等で，印象的なキャラクターを演じていました．また六月劇場出身で実相寺昭雄監督の『曼荼羅』にも出演していて，かなりお気に入りの俳優さんだったのですが，今回 DVD のブックレットを読んでいて，岡田プロデューサーも「山さんの後釜も出来るくらいだと思っていた」と，かなりの高評価をしていたことがわかって，なんだか嬉しくなりましたが，いつの間にか他界されていたようです．あと『ウルトラセブン』ウエノ隊員の勝部義夫さんも本庁刑事役で顔を見せています．このエピソードのゴリさんも．『挑発』における殿下も，自宅では『J&B』を愛飲している描写があります．この回からアイドル時代の浅野ゆう子さんが２代目事務員役で出演されてますが，視聴者の反感を買ったらしく早々に姿を消してしまいました． |
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第119話 厳しさの蔭に |
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脚 本：長野 洋 |
| 山さん主演エピソード．『あしたのジョー』丹下段平の藤岡重慶さんの印象が強烈すぎて，山さんの露口茂さんが食われてしまっている珍しいエピソード．『ワイルドセブン』飛葉大陸の小野信也さんの熱演も見事で，テキサスの存在がかすんでしまっています．あと常連の中村孝雄さん等．シリーズにおいてレギュラー・メンバー以上にゲスト陣の存在の大きさを示したエピソードでした． |
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第120話 拳銃の条件 |
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脚 本：小川 英／四十物 光男 |
| 殿下主演エピソード．ゲストの石丸博也さんはアニメやジャッキー・チェンさんの一連の作品，TVシリーズ『冒険野郎マクガイバー』の主演等，有名な声優さんでご本人は「声優は表に出るべきではない」と教えられたのであまり顔出し出演は好んでいないらしいですが，このシリーズでは珍しく第103話『狼を見た少年』に続いて２度目の出演をされています．ところで２回も密告電話を直接受けていながら，その声の正体に気が付かなかった殿下さん，拳銃の取り扱い以前に刑事としての資質に欠けているのでは？ この頃このドラマに出てくるスナックのボトルは必ず『J&B』でした． |
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第121話 審判なき罪 |
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脚 本：小川 英／杉村 のぼる |
| 山さん主演エピソード．第66話・第71話で松沢博士役で２度の出演をされていた梅野泰靖さんが今回は遺族につけ狙われる強盗殺人の元服役囚を好演しています．この方，この後も度々ゲスト出演された後，シリーズ後期ではドック・西條刑事の父親役で再度セミレギュラー入り，名バイプレイヤーとしてシリーズを支えた俳優さんのおひとりでした．そしてその復讐の鬼となった遺族の下條アトムさんは初登場，シリーズにはあと１回，第152話『勇気』に出演されている他，同じ頃『傷だらけの天使』第23話でも印象的な役柄を演じていました．また，この後シリーズで度々メインゲストとして活躍された綿引勝彦さんが今回は何故かノンクレジットで出演されています． |
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第122話 信念に賭けろ！ |
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脚 本：長野 洋 |
| ゴリさん主演エピソード．拳銃に弾丸を込めないゴリさんの久々の拳銃エピソード．前々回の殿下や，，拳銃嫌いのジーパン，後の拳銃恐怖症のロッキー等．刑事ドラマであるが故に，拳銃にまつわる数々のエピソードがシリーズの中核をなしていますが，やはり拳銃哲学といったらこのゴリさんと後のスコッチの一連のエピソードが印象に残っています．ゴリさんの恋人役で武原英子さんが初登場．この方，実生活ではにしきのあきらさんの奥様でしたが早逝されてしまいました． |
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第123話 孤独のゲーム |
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脚 本：鎌田 敏夫 |
| ボス主演エピソード．新米刑事のテキサスがボスの相手としてスナックのママを紹介しようとしたり，ゴリさんと長さんがディスコではなくダンスホールに潜伏操作をしたり，事務員のチャコが初めてボスの疑問に対して『結婚相談所！』と回答を導き出したり，第一容疑者の黒部進さんはご存じ『ウルトラマン』ハヤタ隊員でこのシリーズに度々ゲスト出演されていますが，今回はいい歳してダンスホールでナンパしまくった挙句拳銃を乱射し，ゴリさんに「拳銃はおもちゃじゃない！』と怒られる情けない役でした．また真犯人の井上博一さんも常連ゲストのおひとりですが，都会に一人暮らす者の孤独を描いたこの作品での演技が最も印象に残っています．とかろで，このシリーズでボスは度々犯人を射殺していますが，使用拳銃がオートマチックなの今回初めて気づきました． |
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第124話 仰げば尊し |
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脚 本：田波 靖男／安斉 あゆ子／小川 英 |
| 長さん主演エピソード．その恩師役の松村達雄さんは唯一のゲスト出演作で，ちょっとこのシリーズでは違和感を感じた俳優さんでしたが，長さんの下川辰平さん同様，学生時代ラグビーの選手だったということで，その繋がりだったのかしら？などと思ってしまいました．容疑者役の千葉裕さんはこの後『Gメン'75』のレギュラー入りしたのは知っていましたが，子役時代に『ハレンチ学園の山岸八十八だったりあのピグモンの中身だったりしたのは知りませんでした．真犯人の柳生博さんはシリーズではおなじみの俳優さんです．あと，愛田純さんという女優さんを初めて知ってかなり気になる存在だったのですが，わりとすぐに姿を消されてしまったようで残念です．物語の中で第123話ではディスコではなく『ダンスホール』，このエピソードでは暴走族ではなく『カミナリ族』と現代では使われなくなった名称が散見されます． |
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第125話 友達 |
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脚 本：鎌田 敏夫 |
| テキサス主演エピソード．第121話ではノンクレジット出演だった綿引洪さんは，今回はクレジットされていましたが，すぐに殺されてしまう役で，しかもサングラスをかけていたので，すぐには気づきませんでした．テキサスと同居している親友役の小倉一郎さんは，後に『俺たちの朝』での勝野洋さんとの共演が有名ですが，そちらの方は全く観たことないです．また，今回の役柄が再登場する第180話では，何故か別の俳優さんが演じていて，小倉さんは今回が唯一のゲスト出演作でした． |
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第126話 跳弾 |
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脚 本：金子 成人 |
| テキサス主演エピソード．15回以上ゲスト出演されている沖田駿一さんですが，役柄がこの頃までは非行少年・チンピラ役，シリーズ中期からはヤクザの組員，後期ではその幹部と年齢とともに成長（？）されています．保積ぺぺさんは今回初出演，やはり常連ゲストのおひとりでした．あともう一人，酒井修さん，この方大好きな俳優さんだったのですが，師匠の勝新太郎さんと一緒に逮捕された後，姿を消してしまいました．すでに故人となられているらしいです． |
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第127話 非情な斗い |
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脚 本：柏倉 敏之 |
| 山さん主演エピソード？ 欠番作品．実銃の使用がその理由らしいです．さて， DVD BOX に収録されていないこの欠番作品ですが，マカロニ編の第19話『ライフルが叫ぶとき』，第27話『殺し屋の詩』，第37話『男のつぐない』，ジーパン編の第68話『一万人の容疑者』，第106話『着地地点なし』と初期に多く，その理由は実銃の使用ならびに内容に問題があったためとされています．この後こういった理由での欠番作品はしばらく途絶え，後の第524話『ラガーのラブレター』，第571話『誘拐』では，権利上の問題がその理由とされています．というわけで，ボン・スコッチ・ロッキー・スニーカーの在籍期間には欠番が存在しないので，全てのエピソードが視聴可能です． |
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第128話 夢見る人形たち |
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脚 本：小川 英／杉村 のぼる |
| 殿下主演エピソード．小野寺昭さんが『チロリン村とくるみの木』で人形使いを担当していた経験を知ったプロデューサーが作った，殿下とテキサスの潜入捜査を描いた異色のエピソード．また，初出演の蟹江敬三さんが人形劇団のリーダーを好演されていますが，以後は主に犯人役で計５回ゲスト出演されています． |
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第129話 今日も街に陽が昇る |
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脚 本：小川 英／大山 のぶ代／田波 靖男 |
| 犯人追跡中のゴリさんがひき逃げに遭遇したのを発端に，ヤクザの人身売買がそれにからんで，ボスを始めとする捜査一課全員が老人ホームに潜入捜査を行い，最後は全員で盆踊りという，長いシリーズ中でも一・二を争うシュールなエピソード．と思えばドラえもんが脚本書いてるし．この手のお話のゲストとしてまさに適役の木田三千雄さんが，今回珍しく元警部補を演じてます． |
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第130話 鳩が呼んでいる |
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脚 本：柏倉 敏之／小川 英 |
| テキサス主演エピソード．犯人と誤認した鳩青年との友情がテーマですが，チンピラに襲われた青年を助けたのをきっかけに，いきなり「オートバイでぶっ飛ばすか？」と歩道橋を爆走し，着いた海岸で海水で顔を洗って，友情が芽生えるというわけのわからん青春ドラマ的展開がシュールでした．そして今回を最後に浅野ゆう子さんは何の説明もなく番組から姿を消してしまいました． |
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第131話 刑事の胸の底には・・・・ |
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脚 本：小川 英／杉本 容子 |
| 久々にシリアスなストーリーの殿下主演エピソード．メインゲストの若林豪さんはこの年に始まった『Gメン '75』に途中からレギュラー出演されていた事で有名ですが，このシリーズ唯一の出演で，やはりハードボイルドな刑事を好演しています．演出家で有名な蜷川幸雄さんはこの頃はまだ俳優さんとして活躍されていた時期で，今回ヤクザさん役で初のゲスト出演，この方シリーズにはもう一回，第238話『東京上空17時00分』での芸能マネージャー役が印象に残っています．ヒロインの倉野章子さんは，このシリーズの常連さんですが，エピソードごとに髪型や服装を上手に変えて，いろいろなキャラクターを見事に演じていた，素晴らしい女優さんだったと思います． |
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第132話 走れ！ナポレオン |
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脚 本：田波 靖男／小川 英／四十物 光男 |
| テキサス主演エピソード．後にシリーズ名物となった『犬』シリーズの初期の作品．最初の『犬』エピソードはゴリさん主演の第24話『ジュンのお手柄』で引退間際の警察犬のお話でしたが，今回は犬３匹を誘拐の身代金の受け渡しの利用するという犯行が奇想天外で，秀逸なシナリオだったと思います．今回テキサスになついてしまった犯罪犬ナポレオンが２代目警察犬ジュンとなって，『犬』シリーズはテキサスからボンへと受け継がれていきますが，それとは別にロッキーやスコッチにも犬が登場するエピソードがありました．但し，ロッキーとスコッチは第415話『ドクター刑事登場』の中で「犬が苦手」と言っておりますが？ 誘拐される会社社長役の相原巨典さんは多分シリーズ出演最多のゲスト俳優さんだと思われますが，今回が第６話『手錠と味噌汁』以来久しぶり２度目の出演，秘書役の勝部義夫さんは４度目で最後の出演となってしまいました．またシリーズ初期に刑事役で度々出演されていた玉川伊佐男さんも久々４回目の出演でしたが，この後１回第168話『ぼんぼん刑事登場』のみの出演となっています．あと，靴磨き役で出演されている田中春男さんがラストにクレジットされていますが，この方日本映画の名脇役だった方らしいです．どこかで観た方だと思っておりましたが，『恐怖劇場アンバランス』第４話『殺しのゲーム』でした． |
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第133話 沈黙 |
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脚 本：長野 洋／四十物 光男 |
| LD BOX 『山村刑事プロデューサーセレクション』にも収録されていた傑作エピソード．聾唖者を装っている犯人の偽装を証明するという難問に山さんが挑むのですが，映像作品における身体障碍者の描写にうるさい現代では，やはり製作が困難なエピソードのひとつだと思われます． |
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第134話 正義 |
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脚 本：鎌田 敏夫 |
| 刑事役・検事役で度々ゲスト出演して，度々七曲暑捜査一課刑事の面々に大きい顔してうるさいこと言っている印象の強い早川保さんですが，ここではゴリさんを窮地に陥れようとする先輩汚職刑事を演じていて，最後には殺されてしまいます．なんで，このエピソードのタイトルが『正義』なのか疑問だったのですが，その妻役・赤座美代子さんの妙に説得力のある台詞を聴いて納得しました．その上司役の宮川洋一さんも，度々刑事役その他でゲスト出演されています． |
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第135話 ある敗北 |
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脚 本：浅井 信之／小川 英／四十物 光男 |
| ボス主演エピソード．第86話『勇気ある賭け』に続いて宇佐美淳さん扮する『箱根の人』が登場しますが，結局逮捕することはできずに終わります．シリーズを通じてボスが逮捕できなかった唯一のキャラクターということになっていますが，ボス意外と犯人を射殺してしまうエピソードが多く，ある意味そちらの方が刑事としては『敗北』といえるのではないか？などと思ってしまいました．ボスと共に『箱根の人』を追い詰める北山圭介役の草薙幸二郎さんは，第77話『五十億円のゲーム』では社会部デスク役でしたが，どうやら同一人物という設定らしいですが，同役での出演はこれで終了，別役で２回ゲスト出演の後，第601話以降は七曲署４代目の大和田署長を演じてます． |
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第136話 生命を燃やす時 |
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脚 本：長野 洋 |
| 長さん主演エピソード．共通してガンにおびえる銀行強盗の逃亡犯とそれを追う長さんの姿を通して，シリーズを通じての大きなテーマである『生命の大切さ』を強調した作品．ところで，ゲスト常連の中井啓輔さんですが，今回の役名が矢野宏一，第182話『ボディガード』では矢野巡査，第535話『ボギーの一番長い日』では矢野健一弁護士，ちょっと違いますが第107話『光の中を歩め』では矢部となっていて，これってやっぱり脚本陣のお遊びかしら？などと思ってしまいました． |
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第137話 ありがとう，テキサス坊や |
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脚 本：田波 靖男／四十物 光男 |
| 麻薬捜査官・村岡房江役の浜美枝さんが３度目の登場．この方，最初はマカロニ，次はジーパンとその時の新人刑事とからんで，結局かならず捜査が失敗に終わるのですが，次に登場した時は前回からんだ新人刑事が亡くなっているという，新人刑事の教育係というより疫病神のようなキャラでした．また，初回登場時の第４話『プールサイドに赤いバラ』では七曲署初代署長だった野口元夫さんが，今回は何故か竜神会組長になっています．ダメでしょ． |
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第138話 愛こそすべて |
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脚 本：長野 洋 |
| ゴリさん主演エピソード．メインゲストの峰岸隆之介さんは，このシリーズ唯一の出演作ですが， TBS の『バーディー大作戦』から『Gメン'75』に続くシリーズの方には何度か出演されていました．この直後芸名を徹と変更．後に『古畑任三郎』で古畑の上司を演じましたが，2008年に65歳で亡くなってしまいました．個人的に好きな俳優さんだったのでとても残念でした．ところでこのシリーズ，劇中に度々『箱根インター』という名称が出てきますが，多分『御殿場インター』のことだと思います． |
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第139話 墓穴を掘る |
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脚 本：播磨 幸治 |
| 長さん＋山さん主演エピソード．長さんが生命を狙われ，山さんが真犯人を追及するストーリーで，かなり本格的なミステリータッチの作品だったと思います．ゲスト出演３度目の綿引洪さんは，今回は被害者から第一容疑者に出世（？）してますが，まだメインにはほど遠い存在でした． |
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第140話 故郷の父 |
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脚 本：桃井 章 |
| ゴリさん主演エピソード．捜査一課の刑事たちの中で，キャラクター設定が一番あやふやなのが，実はこのゴリさんで，今回は宮崎県出身で家出同然の形で上京し，故郷にはもう10年帰っていないという設定になっていませが，以前故郷の長崎県にお見合いをしに帰るエピソードがあったり，出身地が熊本県だったりして，全く一貫していません． |
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第141話 無実の叫び |
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脚 本：小川 英／四十物 光男 |
| 鹿児島ロケによる前・後編の前編．15年前にボスが扱った事件の後日談で，当時の先輩刑事役に長門勇さん，犯人役に曽根晴美さんがキャスティングされていて，お二人ともシリーズ唯一の出演作なのですが，長門さんはともかく，『キイハンター』・『アイフル』・『バーディ』の常連悪役だった曽根さんが，このシリーズには１度きりの出演だったというのは意外でした．『ザ・ガードマン』の稲葉義男さんが鹿児島県警捜査部長役で初出演してますが，この方，これ以降本庁幹部等の役柄で数回ゲスト出演された後，シリーズ後半では，徳田警視・警視監役でほぼセミレギュラー出演，６年後の鹿児島ロケ前・後編ではなんと警視総監にまで出世されています．シリーズ初期にゴリさんの情報屋・徳さんを演じていた上田忠好さんは，ここでは長門さん扮する小谷警部の情報屋を演じています．ところで，15年前に七曲署管内で起きた事件の担当者が小谷警部とボスだったという設定は，ボスが七曲署に赴任したのが1970年という初期における設定と矛盾が見られます． |
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第142話 真実はどこに？ |
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脚 本：小川英／四十物光男 |
| 同じく後編．シリーズ初期において，七曲署鑑識課・高田助手役でほぼセミレギュラー出演していた北川陽一郎さんが久々の登場，今回は鹿児島県警幹部に出世されています．また，これまではおでん屋さんのことが多かった情報屋役の大村千吉さんは，今回は何故か甘栗屋さんでした．このエピソードで山さんのみ鹿児島に一度も足を運ばず，東京での捜査を行っていますが，これは露口茂さんが大の飛行機嫌いで，鹿児島ロケに参加したがらなかったためで，この後のシリーズでも海外ロケ等のエピソードの場合は必ずお留守番役でした． |
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第143話 霧の旅 |
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脚 本：柏倉 敏之／小川 英 |
| 殿下主演エピソード．よくある『記憶喪失モノ』ですが，シリーズ初期の中ではわりと記憶が鮮明に残っているエピソードのひとつです．犯人役の大門正明さんはこの前年，映画『炎の肖像』でのジュリーの喧嘩相手役がやはり印象に残っていた俳優さんでした． |
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第144話 タレ込み屋 |
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脚 本：長野 洋 |
| 山さん主演エピソード．このエピソードの山さんは，本当にカッコいいです．ジーパン・マカロニ時代はアウトロー刑事の集団だった七曲署捜査一課が，体育会系優等生のテキサスの着任によって，チームワーク重視の家族的な集団になってしまったのはちょっと残念でしたが，かつて南原宏治さん扮する二代目署長に嫌われていた山さんは，この時期でも平田昭彦さん扮する三代目署長に対して反抗的態度を貫き通しており，ボスもそれをしっかりフォローしているのがいいです．ヒロインの吉行和子さんは殿下編の第33話『刑事の指に小鳥が…』についで２度目で最後の出演，『キイハンター』常連悪役だった杉江広太郎さんも第59話『生命の代償』に次いで２度目最後の出演，殺し屋役の当銀長太郎さんは『ウルトラQ』第６話『育てよカメ』における二瓶正也さんとの銀行ギャングコンビが印象的でしたが，このシリーズには唯一のゲスト出演エピソードでした． |
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第145話 決定的瞬間 |
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脚 本：小川 英／杉村 のぼる |
| テキサス主演エピソード．現在だったら少年犯の写真撮影なんて絶対問題視されそうです．ヒロインの川口晶さんは，第49話『そのとき，時計はとまった』に続いて２回目のゲスト出演ですが，その間に出演した『傷だらけの天使』第７話『自動車泥棒にラブソングを』の方が印象に残っています．田島洋子ってこの役名，あの田嶋陽子さんと同音字違いだよね．少年院脱走犯役の中村俊男さん，沖正夫さんはシリーズ常連の俳優さんですが，ともにこの後改名されています． |
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第146話 親と子のきずな |
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脚 本：柏倉 敏之／小川 英 |
| ゴリさん主演エピソード．竜雷太さんが久しぶりに先生してます．ゴリさんの母親を演じている野村昭子さんは DVD BOX ブックレットに掲載されている放映リストではセミレギュラー扱いとなっていますが．出演はこの１回のみです．メインゲストの東野孝彦さんは今回初登場，この後第254話『子連れブルース』でも似たような役柄を演じています．ヒロインの八木昌子さんは第５話『48時間の青春』以来久しぶり２度目の出演ですが，この方シリーズ後期にはゲスト常連さんでした．悪役で名優の山本昌平さんですが，意外とこのシリーズでのゲストは少なく，今回を含めて３回のみとなっています．このエピソードでは，強盗の主犯でありながら，まきぞえをくって逮捕されてしまうかわいそうな役柄でした．犯罪を計画する場合，共犯者の人選はしっかりしないといけません． |
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第147話 追跡！拳銃市場 |
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脚 本：田波 靖男／小川 英／四十物 光男 |
| 山さん主演エピソード．テキサス登場で番組の雰囲気ががらっと変わりましたが，そんな中で一番キャラの変化が顕著だったのが，やはりこの人だったと思います．メインゲストの剛達人さんは『中沢治夫』名義で一連の青春モノに出演していましたが，改名後度々このシリーズにゲスト出演，途中で再度『剛たつひと』に改名されています．被害者役の千葉裕さんは子役出身で『ウルトラマン』等に出演，このシリーズには第124話に続いて２度目で最後のゲスト出演でしたが，この数年後には『Gメン'75』数回のゲスト出演を経て，田口刑事役でレギュラー出演されていました． |
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第148話 友情 |
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脚 本：長野 洋 |
| ゴリさん主演エピソード．この年，新人刑事『ボン』でシリーズに登場する宮内淳さんが城東大学柔道部員役でテスト出演されています．この時点ではテキサスの１年目の殉職が予定されていたものと思われますが，ファンからの『延命嘆願』によって，『テキサス・ボン』の新人刑事コンビが誕生，シリーズの傾向が少しずつ変わっていきました．柔道部キャプテン役の畠山麦さんは，第91話『おれは刑事だ！』に続いて２度目で最後のゲスト出演ですが，同時期に『傷だらけの天使』にも２度ゲスト出演されています．この年，『秘密戦隊ゴレンジャー』キレンジャー役に抜擢されますが，３年後に亡くなってしまいました．真犯人役の竹尾智晴さんは後に『中尾隆聖』と改名，声優として活躍されています． |
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第149話 七曲藤堂一家 |
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脚 本：鎌田 敏夫 |
| ボス主演エピソード．冒頭のテキサスの酒癖の悪さが妙に記憶に残っているエピソードでした． DVD の解説によると『七曲署捜査一家族を疑似家族として表現した初のエピソード』だそーですが，テキサス登場以来，シリーズの作風が変化していることを如実に示している作品ですが，ストーリー自体もすごくよくできたミステリーだったと思います．．ボスと同期の神原検事を演じている中谷一郎さんは，もう１度11年後の第687話『男と女の関係』に弁護士役で出演されています． |
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第150話 わかれ |
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脚 本：小川 英／四十物 光男 |
| 殿下主演エピソード．これもミステリーとして良くできた作品で，シナリオ陣の冴えが感じられます．殿下の２人目の恋人を真野響子さんが演じてますが，１回限りのゲスト出演だったので，他のお２人のようにファンからのいやがらせには遇わなかったようです．個人的にはもう１人のヒロインを演じた三条泰子さんの方が印象に残っていますが，この方，第20話『そして，愛は終った』に続いて２度目で最後のゲスト出演でした． |
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第151話 刑事の妻 |
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脚 本：小川 英／加賀美 しげ子 |
| ゴリさん主演エピソード．サブストーリーはゴリさんの恋人と山さんの奥さんのお話でありますが，メイン・ストーリーのヒロインであるひき逃げ犯人の奥さんのキャラがすさまじく，セミレギュラーのお二人がかすんでしまっています．演じている二宮さよ子さんは，ショーケンの映画『化石の森』でデビューした女優さんで，もっかい８年後の第540話『北の女』に出演しています． |
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第152話 勇気 |
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脚 本：長野 洋 |
| 山さん主演エピソード．昔から犯罪ドラマにはよくある立てこもり犯エピソードですが，タイトルの『勇気』は山さんの身代わりに人質となる山さんのことではなく，実は…，というちょっとひねりのきいたストーリーになっています．立てこもり犯役の下条アトムさん（ほんとは下條なのにクレジット誤表記）が，やはり山さんエピソードだった第121話『審判なき罪』に続いて２度目で最後のゲスト出演を果たしています．人質側の佐竹明夫さんも第133話『沈黙』に続いて２度目で最後，その奥さん役の根岸明美さんは今回が最初ですが，シリーズ後期になってから３回ほどゲスト出演されています． |
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第153話 モナリザの想い出 |
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脚 本：小川 英／田波 靖男 |
| テキサス主演エピソード．贈収賄汚職事件の捜査をなぜ捜査一課がやっているのか疑問？ テキサスの初恋はバッドエンドを迎えますが，それはそれで現実的でよかったのです．メインゲストの根上淳さんは『帰ってきたウルトラマン』の伊吹隊長だったのは知っていましたが，その娘役でヒロインの藍とも子さんが『ウルトラマンレオ』の隊員役をやっていたのは知りませんでした． |
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第154話 自首 |
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脚 本：大山 のぶ代／小川 英 |
| 殿下主演エピソード．『優しすぎる刑事』殿下のキャラクターが最大限に発揮されたエピソードですが，捜査に私情をはさんではいけません．また，それを容認するボスもボスですが．メインゲストの前田吟さんはこれが唯一のシリーズ出演，ヒロインの真山知子さんもこれが唯一の出演回でしたが，この方，蜷川幸雄さんの奥様だった方だったそーです． |
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第155話 家族 |
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脚 本：田波 靖男／小川 英／四十物 光男 |
| 長さん主演エピソード．本人が殉職したり，家族・恋人を失ったりする刑事が多い中，捜査一課オリジナル・メンバーの中で唯一シリーズ中，本人も家族も無事だった稀有なキャラクターですが，演じられた下川辰平さんは，「自分だけ殉職できなかったのが心残り」だったそーです．しかしながら，家族エピソードの多かった長さんは，このキャラクターならではの存在感を示していました．この回，阿藤海，森山周一郎，渥美国泰，神田隆の各氏の豪華な悪役陣が勢ぞろいしてます． |
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第156話 刑事狂乱 |
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脚 本：市川 森一 |
| テキサス主演，久々の鮫やんエピソード．テキサス役の勝野洋さんが本名でテスト出演した第89回『地獄の再会』がこのエピソードの伏線となっており，回想シーンも出てくるのですが，当時の勝野さんの演技の拙さが今見るとはっきりしていて，ちょっと笑えます．今回の暴走によって，鮫やんは刑事を退職せざるを得なくなるのですが，以後もいろいろな職業について，刑事たちにからんでくるますます迷惑オヤジになるのでした．ヒロインの五十嵐じゅんさんは，当時アイドル的な人気を誇る女優さんで，古井戸時代の仲井戸麗市さんが熱狂的なファンだったそうなのですが，その後中村雅俊さんと結婚されてしまいました． |
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第157話 対決！６対６ |
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脚 本：小川 英／杉山 のぼる |
| こういうこどもメインの話ってあまり好きじゃないのですが，これ結構面白かったです．ストーリーの進行上かなり不自然な部分も多々ありますが，まあ所詮は娯楽編ということで．大人側の配役で，善意の書店店主役の二見忠男さんは，こういう役柄この人は珍しいのですが，結構自然にハマっていたのが意外だったのと，放火の真犯人で恐喝相手を殺してしまうスナック店主の田中浩さん，この常連悪役さん某ハムのCMでのお父さん役が有名ですが．子ども相手のこのストーリーでのこの配役，ハムの会社からクレームつかなかったのかしら，とつい気になってしまいました． |
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第158話 顔 |
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脚 本：小川 英／杉山 のぼる |
| ゴリさん主演エピソード．ゴリさんとテキサスが兄弟を装って，容疑者のアパートに引っ越しするシーンが印象に残っているエピソードなのですが，この時期のエピソードで記憶に残っているのは，ほとんど再放送で観たものだと思われます．犯行後おかしくなってしまうメインゲストの小坂和也さんが哀れで，それをかばってゴリさんを殺そうとするヒロインの西尾美恵子さんがコワいです．他に，このシリーズでは警察幹部の役柄が多い西田昭一さんが事件のカギとなる高級外車の持ち主役，常連悪役の中田博久さんが同じく外車の持ち主の俳優さん役でとぼけた演技をしていたり，声優として有名な阪脩さん，八代駿さん．槐柳二さんがチョイ役ですが，ストーリーの要所要所に顔を見せていたり，贅沢なキャスティングが印象に残る回でした． |
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第159話 海のテキサス |
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脚 本：柏倉 敏之／小川 英 |
| テキサス主演エピソード．過去漁船で働いていたという設定を生かした潜入捜査編であると共に，間もなく１年目を迎えようとする新人刑事の生命の危険を予感させるようなエピソードで，印象に残っているエピソードでした．ゲストの樋浦勉さんは，欠番作品の第37話『男のつぐない』に次いで２度目の出演，船長役の沼田曜一さんも第34話『思い出だけが残った』に次いで２度目で最後のゲスト出演でしたが，この方，何といっても『ウルトラQ』第16話『ガラモンの逆襲』でのトラック運転手役が鮮明に記憶に残っている俳優さんでした． |
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第160話 証言 |
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脚 本：長野 洋 |
| ボス主演エピソード．ボスの元上司役で名優・木村功さんが出演．唯一のシリーズ出演作でした．同じく名悪役の浜田寅彦さんは，第87話『島刑事・その恋人の死』での自殺を図るタクシー運転手役が印象的でしたが，続いて２度目の出演で，今回はお得意の大悪人を演じています． |
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第161話 話したい！ |
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脚 本：桃井 章／小川 英 |
| ゴリさん主演エピソード．私も東京でマンション・ライフをしていた時期，電話のコードを目いっぱい長くしていたのを思い出しました．寂しがり屋のゴリさんがかわいいです． |
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第162話 したたかな目撃者 |
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脚 本：田波 靖男／四十物 光男／小川 英 |
| テキサス主演エピソード．この番組，テアトル・エコーの声優さんがゲストに多々出演していたのですが，今回はその草分け的存在で代表取締役だった熊倉一雄さんがメインゲスト，ほぼ主役といっていい役柄を演じています，悪役常連の山本麟一さんと沖田駿一さんは，今回は珍しく親子の役で出演しています． |
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第163話 逆転 |
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脚 本：小川 英／杉村 のぼる |
| 山さん主演エピソード．ドラマのほとんどが取調室で展開する密室劇で，『おとしの山さん』が上役の警視相手にその本領を発揮する，まさに手に汗握る傑作エピソードでした．相手役の西村晃さんはこのシリーズではもう１回，７年後の第510話『ラガーの大追跡』に出演されています． |
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第164話 バラの好きな君へ |
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脚 本：鴨居 達比古 |
| テキサス主演エピソード．後の衆議院議員・横光勝彦さんは，このシリーズ，第109話『俺の血を取れ』，第236話『砂の城』と計３回出演されていますが，いずれも記憶に残る傑作エピソードでした．ヒロインを演ずる水沢有美さんは，『さぼてんとマシュマロ』でちょくちょく顔を出すモデルさん役が印象に残っている女優さんでしたが，このシリーズ初出演，この後常連ゲスト女優さんの仲間入りを果たします．悪役常連の中村孝雄さんは，今回は珍しくテキサスと知己のスナックマスター役を上手に演じています．この方，『キイハンター』や『必殺シリーズ』でも善悪のキャラクターを上手に演じ分けていて，お気に入りの俳優さんでした． |
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第165話 回転木馬の女 |
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脚 本：畑嶺明／小川英 |
| 殿下主演エピソード．小野寺昭さんか挿入歌『白いページ』を歌ってますが，この曲，第150話『わかれ』や，第164話『バラの好きな君へ』で，度々ピアノ演奏のシーンで使われていました．『ザ・ガードマン』藤巻潤さんは，もう１回第330話『天使の微笑み』に，ヒロインの金沢碧さんは第230話『ピアノソナタ』と Part 2 第１回『悪魔のような女』に出演されています．あと，第133話『沈黙』で聾唖者を装った犯人を好演していた永井譲滋さんが，今回は間男役で２度目の出演，以後常連俳優さんのおひとりとなりました． |
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第166話 噂 |
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脚 本：土門 鉄郎／小川 英 |
| 山さん主演エピソード．第163話『逆転』と対をなす，山さんの敗北宣言エピソード．『小悪党の代名詞』江幡高志さんが４度目のゲスト出演．加藤和夫さんは２度目ですが，共に常連さんでした． |
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第167話 死ぬな！テキサス |
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脚 本：長野 洋 |
| マカロニ，ジーパンと続いた，『新人刑事１年目の危機』を描いたエピソードですが，ファンの延命嘆願によってテキサスの寿命が１年伸びたことはよく知られています．『ウルトラマン』ハヤタ隊員の黒部進さんはシリーズ計４回のゲスト出演中早くも３回目ですが，この方，この時期，竜雷太さんや勝野洋さんと同じアクターズ・プロモーションに所属されていたらしいです．内田裕也さんと共に The Beatles の前座を勤めた尾藤イサオさんは，これがシリーズ唯一の出演作． |
