ウルトラマン




第1話 ウルトラ作戦第一号

監 督:円谷 一
脚 本:関沢 新一/金城 哲夫
ゲスト :久仁 博士/渡辺 晃三./劇団 新劇場/劇団 変身
怪 獣:宇宙怪獣・ベムラー(荒垣 輝雄)

 新シリーズ第一作であると共に,巨大ヒーロー時代の幕開けとなった記念すべき作品.ストーリー自体はウルトラマン登場の経過説明で,この第1話と再終話だけを組み合わせてひとつの物語としてもよい(ハヤタ隊員にとってはそれが現実)構成を取っています.したがって,これ以降のそれぞれのエピソードは独立した話として見ることも可能であるのは『Q』の場合と同じですが,『ウルトラマン』の場合はシリーズ全体を通して,ひとつの物語を形成しているという点が決定的に違います.『Q』の場合,主役の3人はある意味で単なる狂言まわしにすぎず,真の意味での主人公であるとはいいがたいのですが,『ウルトラマン』においては主役はあくまでウルトラマンとそれを取り巻く科学特捜隊の面々です.故にシリーズの進行と共に,ヒーロー物のジレンマであるとも言える,自らに対するアンチテーゼといったややっこしい問題が生じてきたりもしますが,それについてはその都度記述することにします.この第一話については,着ぐるみの常識をやぶったベムラーの造形(爬虫類らしさを出すため,腕を通さない)が素晴らしいというのが一般的な評価のようです.


第2話 侵略者を撃て

監 督:飯島 敏宏
脚 本:千束 北男
ゲスト :幸田 宗丸/飯田 覚三/緒方 燐作
怪 獣:宇宙忍者・バルタン星人(佐藤 武志)

 あまりにも有名な宇宙人・バルタン星人が初登場.でも,考えてみればバルタン星人ってスペシウム光線を弱点とするだけあって,ウルトラマンの敵じゃないのに,この後何度も挑戦してくるのは何故なのか...? わざわざいじめられにやって来ているとしか思えんが... もしかしたらへんたい...? この話に関しては,ストーリー的には『Q』のケムール人の場合と同様,すごく良くできたミステリー・タッチの作品だと思います.しかし,核ミサイルであるは『はげたか』をビル街で発射してしまうのはあまりにも無謀だと思いますが?


第3話 科特隊出撃せよ

監 督:飯島 敏宏
脚 本:山田 正弘
ゲスト :林家 珍平/小高 まさる/澁谷 英男/加藤 茂雄/鈴木 清(カメオ出演)
怪 獣:透明怪獣・ネロンガ(中島 春雄)

 子供嫌い... 『ウルトラマン』シリーズの一番大きな汚点だと思います>ホシノくん.


第4話 大爆発五秒前

監 督:野長瀬 三摩地
脚 本:南川 竜
ゲスト :近藤 美智子/大塚 周夫/佐伯 久
怪 獣:海底原人・ラゴン(泉 梅之助)

 『Q』に出てきた海底原人・ラゴンが再登場します... が,前ほどかわいく(?)ありません.音楽も好きじゃないようです.もちろん,中身も古谷敏氏ではありません.


第5話 ミロガンダの秘密

監 督:飯島 敏宏
脚 本:藤川 桂介
ゲスト :笹川 恵三/奥野 匡/山中 紘/槇 みちる/若林 映子
怪 獣:植物怪獣・グリーンモンス(中村 晴吉)

 『Q』の『マンモスフラワー』のところでも書きましたが,植物怪獣って表情がないだけに無気味なので好きです.大好きな女優さんの若林映子さんがゲスト出演してます.あと,竹内良和氏が著書「なんたってウルトラマン」の中で指摘してましたが,「何のために山田博士は食虫植物なんかを品種改良しようとしていたのか?」... たしかに最大の疑問です.でもその点を除けば良く出来たストーリーだと思います.


第6話 沿岸警備命令

監 督:野長瀬 三摩地
脚 本:山田 正弘
ゲスト :伊藤 久哉/柳谷 寛/長谷川 弘/飯田 有子/中島 洋/渡辺 晃三/鹿島 信哉/加藤 茂雄
怪 獣:海獣・ゲスラ(荒垣 輝雄)

 子供嫌い... ホシノくんだけでも邪魔くさいのに,3人も出てくるとうるさくてかなわん.『Q』の『2020年の挑戦』・『あけてくれ!』の2大傑作で重要な役どころを演じていた柳谷寛氏が船員役でゲスト出演しています.


第7話 バラージの青い石

監 督:野長瀬 三摩地
脚 本:南川 竜/金城 哲夫
ゲスト :エドガー・ケイザー/弓 恵子/牧 よし子/安芸津 広
怪 獣:磁力怪獣・アントラー(荒垣 輝雄)

 ノアとウルトラマンを強引に結び付けてしまった一種のおとぎ話? 何故青い石に強〜いアントラーを倒す力があるのか? 一切説明されずに終ってしまう御都合主義に納得がいかない...


第8話 怪獣無法地帯

監 督:円谷 一
脚 本:金城 哲夫/上原 正三
ゲスト :松本 朝夫/梅本 正明(カメオ出演)
怪 獣:レッドキング(荒垣 輝雄)/チャンドラー(清野 幸弘)/マグラー(泉 梅之助)/ピグモン(藤田 修治)/スフラン

 怪獣がたくさん出てくるというだけで人気のある話ですが,はっきり言って個々の怪獣はそんなに魅力的ではないと思います(レッドキング・ピグモンは人気がありますが,個人的にはあまり好きじゃありません).多々良島でひとりだけ生き残るゲストの松本朝夫氏は,『ウルトラセブン』でワイアール星人に利用される石黒隊員を演じています.


第9話 電光石火作戦

監 督:野長瀬 三摩地
脚 本:山田 正弘
ゲスト :佐藤 秀明/山村 哲夫/深見 吉衛/池田 忠夫/市原 清彦/熊川 卓三/今井 和夫
怪 獣:ウラン怪獣・ガボラ(中島 春雄)

 何故かこの話ではホシノ君だけでなく,フジ・アキコ隊員まで無断でハヤタのビートルに密航してしまう. いくら子供向け番組だからって言っても,これは酷すぎ.脚本にアラの目立つ作品.


第10話 謎の恐竜基地

監 督:満田 かずほ
脚 本:金城 哲夫
ゲスト :森 幹太/谷 育子/岡村 春彦/中山 豊/西條 康彦/灰地 順/内藤 勲/古谷 敏(カメオ出演)/高野 宏一(カメオ出演)
怪 獣:エリ巻怪獣・ジラース(中島 春雄)

 ウルトラマン VS ゴジラのバトルが見られる,円谷プロのサービス精神あふれる作品.また,このバトルの中ではなんと珍しくウルトラマンの笑い声を聴くことができます.「恐竜にシビれていた」という表現に時代を感じさせられます.ムラマツが3隊員に「事件もないし」とか言って,突然特別休暇を与えるという設定にはモノ凄い不自然さを感じますが... もし緊急事態発生の際,フジ隊員と二人だけでどうやって対処するつもりなのか? いやそれ以上にその後,どう弁明し,どう責任を取るつもりでいるのか? こんな軽率な男が隊長でいいのか? 『Q』の戸川一平役・西条康彦氏がゲスト出演.


第11話 宇宙から来た暴れん坊

監 督:満田 かずほ
脚 本:宮田 達男
ゲスト :山本 廉/朝香 春彦/南 不二子/三浦 威/矢野 陽子/古川 秀樹/鈴木 和夫/奈ヶ岡 信/石黒 正男/若山 真樹/劇団ひまわり/富士企画/青島 幸男/相原 ふさ子(ノンクレジット)
怪 獣:脳波怪獣・ギャンゴ(荒垣 輝雄)

 円谷作品の常連・山本廉氏がヘンな悪人・鬼田を演じてます.また後の都知事がゲスト出演しているので有名な作品です.全体的にコミカル・タッチな作品ですが,怪獣ギャンゴと共にわりと好きな作品です.


第12話 ミイラの叫び

監 督:円谷 一
脚 本:藤川 桂介
ゲスト :稲吉 靖/奥村 公延/山本 光/平松 慎吾/永谷 悟一
怪 獣:ミイラ人間(満月 英世)/ミイラ怪獣・ドドンゴ(荒垣 輝雄/清野 幸弘)

 危険なミイラの生け捕りを科特隊に要請し,ウルトラマン+科特隊が苦労してやっと怪獣ドドンゴを倒した後も「ついに怪獣も死んでしまったね?」などと皮肉を言い,ムラマツ隊長に「申し訳ありません」と詫びを入れさせる岩本博士.学者バカを平田昭彦氏が好演しています.


第13話 オイル SOS

監 督:円谷 一
脚 本:金城 哲夫
ゲスト :梅津 栄/生井 健夫/宮川 洋一/野本 礼三/松尾 文人/近衛 敏明/安田 隆久/若尾 義明
怪 獣:油獣・ペスター(荒垣 輝雄/清野 幸弘)

 このペスターって一番見かけ倒しの怪獣だったのでは? ほとんど消火活動に専念するだけのウルトラマン