Lesbianism 1

一 般



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レズビアン・ラブ
奈良林 祥 著 1967年1月30日 発行 コダマプレス
 1967年,まだ LGBT のようなセクシュアル・マイノリティが社会通念上,『異常』,『病気』,『変態』と見られていた頃の文献で,この著者も当時,性科学の第一人者を自称し,レズビアンを「病気ではなく,症状である」としながらも,結局のところ以下のように決めつけているという点で,現在では全く見当違いとしか評価できませんが,半世紀前のレズビアンに対する一般的・社会的な理解がこの程度のものであったということは,忘れてはならないことでもあるのです.
2
レスビアン テクニック 女と女の性生活
秋山 正美 著 1968年5月31日 第1刷発行 第二書房
 レズビアンについて,その歴史と文学作品を紹介,心理学からのアプローチを行っていますが,やはり同性愛に対する偏見・無理解を感じさせる記述がところどころに見られ,内容的に時代の古さを感じさせられます.
3
女と女 レスビアンの世界
清岡 純子 著 1968年7月20日 発行 浪速書房
 同性愛者に関しては,やはり先天的にそうである人と,後天的にそうなる人とが存在するとするのならば,でらちゃんの場合は最初は自分が男性であると思い込んでいて,性対象が女性だったのですが,のちに自分が女性であることに気が付いて,トランスを完了した後も性対象は女性のままであったので,これは先天的なレズビアンということになるのかしら? ただ言えることは,でらちゃんの場合もその根底には男性に対する不信感,嫌悪感,恐怖心といったものがあることは事実です.
4
告白 女と女の悦楽
清岡 純子 著 1969年9月30日 初版発行 駿河台書房
 日本におけるレズビアンの先駆者的存在の著者の半生記,ならびに『女と女の世界』に関する『告白』.この時期に,すでに21世紀の社会における性文化を予見するような記述もあったりして,本当にスゴイ女性だったんだな〜って思います.この方,写真家として幼少女をモチーフにした作品を多数撮っていて,現在ではそのほとんどが『幼女ポルノ』の扱いを受けていますが,このことさえも予見していたのだとしたら,本当に驚愕すべき事だと思います.
5
女と女のブルース 苦悩する青春の手記シリーズ II
杉原 恵美子 著 1970年10月30日 第1刷発行 第二書房
 『正しい奥深いレズの道』っていったいなんだろね?(笑)
6 写真 レスビアンラブ入門 心に愛を 唇に乳房を
清岡 純子 著 1971年6月15日 発行 池田書店
 カメラマンで日本におけるレズビアン活動の先駆者であった著者は,1921年生まれで1991年に70歳で亡くなっているので,この本が発行されたときはちょうど50歳だったということになります.内容的に上記の2册(1・2)を完全に凌駕しており,性の解放が叫ばれ始めたこの時代に,これだけ進歩的な考え方を持っていた人が存在していたというのは注目すべき事だとでらちゃんは思うのでした.
7 セルフ・ラブ おんなとおんなの聖書
清岡 純子 著 1973年2月13日 発行 綜合図書
 レズビアン活動の先駆者・清岡純子さんによる,女性のための性の指南書? でらちゃんがトランスを経験して解ったことは,女性の Sex の方が男性の Sex に較べてずっと奥深く,女性の Sex に較べると男性の Sex はすごく単純でつまらないものだったということでした.男性ってつまらなくて可哀そうな生き物ね.
8

レスビアンの躰
Le Corps Lesbien

モニック・ヴィティッグ著 中安 ちか子 訳 1980年10月28日 第1刷発行 講談社

 フランスで1973年に刊行されたものの完訳.昔れすびあんと呼ばれていたのが現在はれずびあんと呼ばれているのは,どうも英語ではレズビアン,フランス語ではレスビアンと発音するらしいです.




9

「レズビアン」である,ということ

掛札 悠子 著 1992年5月6日 初版発行 河出書房新社

 性同一性障害者であったでらちゃんが男性社会の中で「男性として」生きて行かなくてはならなかった事が,でらちゃんにとってはアルコール依存症に陥るほどの生き辛さを感じさせるものだったわけですが,この本の中には,レズビアンをはじめとするあらゆるセクシュアル・マイノリティの人たちが抱えている問題の本質が明らかにされているような気がしてます.

10

ラヴェンダー
薄紫色のカウチ レスビアンとゲイのための心理療法利用案内
The Lovendeer Couch by Dr. Manny Hall

マーニー・ホール 著 木下 卓 訳 1992年12月1日 初版発行 太陽社

 同性愛が精神的な『病気』と看做されていた時代におけるサイコセラピストによる療法案内書ですが,同性愛は決して『治療』されるべきものではありません....

11

耽美小説・ゲイ文学ブック・ガイド

柿沼 瑛子/栗原 知代 編著 1993年4月20日 初版第1刷発行 白夜書房

 書籍購入のガイド・ブックとして重宝してます.

12

まな板のうえの恋

出雲 まろう 著 1993年6月25日 発行 宝島社

 レズビアンの作者が様々な体験を通して感じた社会におけるマイノリティに対する差別を訴えておりますが,でらちゃんの体験では,真性のビアンの女性の中にはでらちゃんのような MtF ビアンを女性として認めない人もいましたし,また,マッチョなゲイの男性の中にはでらちゃんのような MtF を激しく憎んでいる人もいました.セクシュアル・マイノリティの中にも差別意識を持っている人は,悲しいことですが存在しているのです.

13

サフィストリー レスビアン・セクシャリティの手びき
SAPPHISTORY

パット・カリフィア 著 原 美奈子 訳 1993年7月1日 初版発行 太陽社

 レズビアンである作者が,レズビアンである読者に向けて執筆したセクシュアリティ・マニュアル.内容的に少々古さを感じさせる点もありますが,セクシュアリティの自由をおおらかに肯定している点は高く評価できると思います.

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ラヴェンダー・スクリーン ゲイ&レスビアン・フィルム・ガイド
LAVENDER SCREEN

ボーゼ・ハドリー 著 奥田 祐士 訳 1993年9月30日 初版第1刷発行 白夜書房

 ビデオ・DVD 購入のガイド・ブックとして重宝してます.

15

レッド・アロー・ドキュメント レズビアン
RED ARROW DOCUMENT THE MAKING OF A RESBIAN

ハンス・エバーハート 著 阿部 孔子 訳 1994年3月30日 第1版第1刷発行 青弓社

 でらちゃんは GID MtF であると同時に性指向は女性指向,いわゆる MtF ビアンということになるわけですが,自分が女性であると言う認識がまだなかった頃,つまり自分が男性であると信じていた頃,アルコール依存と性依存のクロスアディクションを持っていました.アルコールの問題で底つきを覚えて,同時に自分のセクシュアリティの問題が明らかになってからは,どちらのアディクションも回復へと向かっています.というわけで,現在はどちらかというとレズビアンというよりノンセクシュアルなでらちゃんでした.

16

私の目を見て ---レズビアンが語るエイジズム---
LOOK ME IN THE EYE
-Old Woman, Aging and Ageism-

バーバラ・マクドナルド/シンシア・リッチ 著 寺澤 恵美子/山本 博子/久保 とし子/N・ミナイ 訳 1994年7月30日 第1刷発行 原柳舎

 でらちゃんの立場から言わせていただくと,高齢でレズビアンの女性が受けている差別と同様に強い差別を受けているのは MtF レズビアンの女性なのです.ですから,最も強い差別を受けているのは高齢で MtF のレズビアンの女性ということになるのです.




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女(わたし)が愛した女たち 芸能界レスビアン事情
The Women I Loved

阿部 ひろみ 著 1995年3月5日 初版発行 KK ベストセラーズ

 でらちゃん,げ〜の〜かいにはあまり興味がないので…

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Coming OUT !

笹野 みちる 著 1995年8月13日 第1刷発行 幻冬舎

 でらちゃんの場合,最初に性同一性障害者であることをカミングアウトした訳ですが,そしたらトランスが終わった後によく「彼氏できた?」などと訊かれるようになったので,再度レズビアンであることをカミングアウトしなくてはならなかったのでした.

19

クィア・スタディーズ '96 クィア・ジェネレーションの誕生
Queer Studies '96

クィア・スタディーズ編集委員会 編 1996年7月1日 初版第1刷発行 七つ森書館

 クィア・アイ,クィア・ヒストリー,クィア・オピニオン,クィア・クルティーク,私の好きなクィア・カルチャー,クィア・インタビュー,クィア・ブックス評…,とても参考になりました.

20

レスビアンの歴史

リリアン・フェダマン 著 富岡 明美・原 美奈子 訳
1996年11月25日 初版第1刷発行 筑摩書房

 19世紀末から'90年代に至る,アメリカ100年の女性愛の歴史.400ページにわたる大著です.

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彼女たちの愛し方
BYE BYE SEXUARITY

北尾 トロ 著 1997年6月12日 第1刷発行 ザ・マサダ

 著者とカメラマンの相方のインタビューと写真で各6組(人)のレズビアンおよびバイセクシュアルを紹介していますが,どうもステレオタイプ的なサンプル揃いに感じてしまったのは気のせいかしら?

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ゲイ文化の主役たち ソクラテスからシニョルレまで
The GAY 100

ポール・ラッセル 著 米塚 真治 訳
1997年11月15日 第1刷発行 青土社

 現代のゲイ/レズビアン・アイデンティティの確立に貢献したという点で,いずれも最大級の影響力のあった人物100組のランキング.内訳は男性60組,女性38組,男女のペア2組.

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310人の性意識 異性愛者ではないたちのアンケート調査

性意識調査グループ 編 1998年9月5日 初版第1刷発行 七つ森書館

 トランスセクシュアル・トランスジェンダーの定義等,内容的に少し古い感じがします.また,性自認と性指向に関して,アンケートの対象をさまざまな『女性』としながらも,『女性』という言葉の持つ意味が曖昧で,性自認における FTMTS を女性扱いしている一方で MTFTS については全く触れられていなかったり, 性指向に関して A セクシュアルという選択肢がなかったり,差別意識はなかったのでしょうが,現在から見ると「?」を感じてしまう部分が多々あったりするのです.かつて,ゲイやレズビアンの中におけるトランス・バッシングのような,マイノリティ内におけるマイノリティ差別が多く,そしてそれは現在でも存在しているのですが,その事と無縁ではないような気がするのです.

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女性同性愛者のライフヒストリー

矢島正見 編著 1999年4月05日 第1版第1刷発行 学文社

 第1章:聞くlことと語ること―調査概要,第2〜15章:14名の女性のライフ・ヒストリー,第16章:見えてくること―考察,の3部構成.




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先生のレズビアン宣言 つながるためのカムアウト

池田 久美子 著 1999年5月20日 初版発行 かもがわ出版

 でらちゃんが,性同一障害者であること,すなわち本当は女の子だったことに気づくのが遅れたのは,ひとつにはセクシュアリティを考える三要素,すなわち,体の性別(sex),心の性・性自認(gender identity),性愛・性欲の対象(sexual orientation)のバランスの問題があります.つまり,体が男性,心が女性の状態でありながら,性対象が女性であったために,自分が本当は女性であるという意識がなかなか表面に出てこなかったというのがその原因でした.

26

パレード 東京レズビアン&ゲイ パレード 2000の記録

砂川 秀樹 監修・編集 2001年6月15日 初版発行 ポット出版

 でらちゃんはトランスセクシュアルでレズビアンですが,パレードに参加したことはありません.

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スージー・ブライトのレズビアン作法
Susie Sexpert's Lesbian World

スージー・ブライト 著 吉池 祥子 訳 2004年10月10日 初版発行 第三書館

 最近自覚できたことですが,性同一性障害者だったでらちゃんがセックス依存症に陥っていたのは,女性の心が男性の身体とそこから生じる男性の性欲をもてあましていたのだった,ということでした.
心身共に女性となったでらちゃんが恐れていた事は,性指向が男性に変化することでしたが,それはありませんでした.が,それと同時に男性と女性の性欲の違いを身を持って体験させていただきました.

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虹の彼方に
レズビアン・ゲイ・クィア 映画を読む
 

出雲 まろう 編 2005年8月10日 第1版第1刷発行 パンドラ/現代書館

 現在でらちゃんはレズビアン・トランス関連のDVDを探して集めているのですが,この本のおかげで今後観たい作品がまたたくさん増えてしまいました.お金ないのにね(哀).

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女同士のSEXマニュアル

三井 京子 著 2005年10月8日 初版第1刷発行 データハウス

 特にレズビアンに限定されることなく,女同志で性欲処理をするためのマニュアル本,だそ〜です.

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性の秘技★レズビアン編

天城 英生 著 2006年8月20日 初版発行 河出書房新社

 でらちゃんがトランスを体験して実際に自分自身の身をもって確認することができたのは,性欲は男性の身体の方が強く,性感は女性の身体の方が高い,ということでした.男ってつまらない生き物ね.

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「レズビアン」という生き方

堀江 有里 著 2006年9月20日 第1版第1刷発行 第三書館

 でらちゃんは GID(性同一性障害者)で MtF トランスセクシュアルですが,診断を受けるまでは自分が男の子だと思っていたので,自分のことをヘテロ・セクシュアルだと思って2度の結婚も経験しながら,アルコール依存,セックス依存のアディクションに陥っていました.診断を受けてからはまだ身体は男性のままレズビアンとして女性とつき合っていましたが,トランス完了後はほとんどノンセクシュアルとして女性の仲間たちの中で心穏やかに生活しています.これは,本当は女性であったでらちゃんはかつては男性の身体とそこから沸き上がる性欲をもてあましており,女性である自分を取り戻した現在はすべてのアディクションから自由になったこと,そしてその根源には自分が男性の身体に違和感を持つと同時に,周囲の男性に対する恐怖心・不信感・嫌悪感があったと現在では思っています.

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レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー

飯野 由里子 著 2008年4月30日 第1版第1刷発行 生活書院

 でらちゃんは GID MtF でありながら,セクシュアル・オリエンテーションは女性指向だったので,自分自身のジェンダー・アイデンティティが女性であることに気づくのが遅れたのですが,これは,ヘテロセクシズムの社会において「レズビアン」のジェンダーが間違っているとされており,その考え方にでらちゃん自身が囚われていたからであることに気づかせていただきました.




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百合のリアル

牧村 朝子 著 2013年11月25日 第1刷発行 講談社

 でらちゃんは GID MtF でセクシュアル・オリエンテーションは女性指向だったのですが,トランス前は,女性の精神が男性の身体を持て余していたので,セックス依存症に陥ってしまっていました.トランスが完了して心身ともに女性になってからは,レズビアンとしての恋愛感情はあるのですが,性欲はほとんど感じないノンセクシュアル(非性愛)状態になっていて,これはこれで楽なのですが,また自分のセクシュアリティがいったい何なのかわからなくなっていました.この本を読んで,必要なのは自分のセクシュアリティをカテゴライズすることではなく,自分が自分だけの自分のセクシュアリティを生きていけば良いのだということに気づかせていただきました.スゴイ本だと思います.

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ふたりのママからきみたちへ

東 小雪・増原 裕子 著 2013年12月27日 初版第1刷発行 イースト・プレス

 『新しい時代の〈家族のかたち〉を模索する,静かな問題作』だそ〜ですが, MtF ビアンでほぼ A セクシュアルであるでらちゃんは,パートナーも子どももいまのところ必要としていないので.正直言ってあまりピンときません.でも,人がそれぞれ自分の望む生き方をすることは当然だと思います.

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レズビアン的結婚生活

東 小雪・増原 裕子 著 2013年12月27日 初版第1刷発行 イースト・プレス

 マンガ:すぎやまえみこによるコミックエッセイ.

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同居人の美少女がレズビアンだった件.

小池 みき 著 牧村 朝子 監修 2014年9月26日 初版第1刷発行 イースト・プレス

 『ありのままの恋を応援するコミックエッセイだそ〜です.
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まんがで綴る百合な日々
女×女のバカップル同棲日記

ネギたぬ 著 2015年4月21日 第1刷発行 学研

 牧村朝子さんとの対談『まきむぅ×ネギたぬ 秘密の百合女子会』も収録されています.
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レズビアン・アイデンティティーズ

堀江 有里 著 2015年7月31日 第1版第1刷発行 洛北出版

 でらちゃんのアイデンティティーは,『男性であることに違和感を感じているヘテロセクシュアルの男性』から, GID の診断を受けることによって『トランスジェンダー』へ,そしてトランスを行うことによって『レズビアンの女性』へと変化していったわけですが,自分が男性だと思い込んでいたときはセックス依存症者であったにも関わらず,トランス完了後はほとんどAセクシュアル(無性愛者)となってしまいました.しかしながら,これは心身ともに女性であるでらちゃんにとってはとても精神的に楽な状態なので,一切の不自由さは感じていません.
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ゆりにん レズビアンカップル妊活奮闘記

作画:江川 広実 原作監修・文:藤間 紫苑 2015年8月1日 初版第1刷発行 ぶんか社

 同人誌『ゆりにん』に掲載された作品を一部加筆修正し,まとめたもの.こどもいらない.
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お母さん二人いてもいいかな !?
レズビアンのママ生活

中村 きよ(中村 珍) 著 2015年11月5日 初版第1刷発行 KKベストセラーズ

 MtF ビアンのでらちゃんにとっては,レズビアンの一番わかりにくい部分かもしれません.