Others

当初 "Addiction" に入れてましたが,よく考えてみるとちょっと違うので.....



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シンデレラ・コンプレックス 自立にとまどう女の告白
THE CINDERELLA COMPLEX

コレット・ダウリング 著 木村 治美 訳 1982年8月10日 第1刷発行 三笠書房

 でらちゃんが最初にこの本を最初に読んだ時に,まさに「自分の事を書いてある」と実感しました.というわけで,『シンデレラ・コンプレックス』の日本語における略称『デラコン』から Della という名前をいただきました.後に性同一性障害であることがわかったでらちゃんがアルコール依存症を患った背景には,実際には女の子であったにも関わらず,男の子として生きる事を周囲から要求されていたという生き辛さがあったのでした.
 他者への依頼心,執着心が強いので,女性は仕事を生産的にこなす能力が持てません.独創性を発揮したり,やる気満々であったり,責任を引き受ける態度が身につかないのです.“女性の救いは,他者へ従属することにこそある”とする神話が当然もたらす結果として,女性はいつまでも働く必要はないということになります.したがって,突然,働きに出る必要が起こってくると,大方の女性は内心激しい憤りを感じます.働きに出なければならないというのは,ある意味で,女性として失敗したことを意味するからです.“庇護されるべきか弱き自分”という夢が,ここで見事に打ち砕かれてしまいます.
[2.女らしさに背を向けられない]

2

シンデレラ・コンプレックス 自立にとまどう女の告白 (新装版)
THE CINDERELLA COMPLEX

コレット・ダウリング 著 柳瀬 尚紀 訳 1990年7月20日 第1刷発行 三笠書房

 柔らかい女性的な文体の木村氏の訳と比較して,理論的で男性的な柳瀬氏の訳は少し堅苦しい感じを受けました.例えば,上記で引用した部分はこうなります.
 「他者」を必要とし,「他者」に執着する気持は,ありとあらゆる点で,女の生産的能力を阻止する――独創性,熱意,傾倒を禁じるのだ.女の救いは他者への執着にあるという神話は,女が働くことを要求されることは決してないのだという暗黙の結論を孕んでいる.突如として働くことの必要に迫られたとき,多くの女は内心,激しい憤りに燃える.働かなくてはならないということは,なにかしら自分が女として失格した徴なのだ.あるいは,あの夢そのものがまやかしであるという徴である.
[第2章 「女らしさ」に背を向けられない―不安の女性心理]

3

シンデレラ・コンプレックス 依存する女の告白 (抄訳版)
THE CINDERELLA COMPLEX

コレット・ダウリング 著 柳瀬 尚紀 訳 1996年5月31日 第1刷発行 三笠書房

 上記2の,日本の実情に合わない例等を削除した抄訳版.

4

もうシンデレラではいられない 心ゆらいで,それでも私は自立する
HOW TO LOVE A MEMBER OF THE OPPOSITE SEX

コレット・ダウリング 著 木村 治美 訳 1983年10月5日 第1刷発行 三笠書房

 『シンデレラ・コンプレックス』の著者コレット・ダウリングが,シンデレラ願望をはっきりと描き出せるようになる前の,苦悩と葛藤の日々の記録.最初の夫との生活と別れが中心に綴られてますが,この旦那さんってアルコール依存症者だったのね? ある意味この人って共依存するタイプではなかったことが,自立へのきっかけが早く訪れた原因となっていたように思います.アル中も役に立つことがあるのです.
 自分でなすべき決定をだれかにやってもらうのは気が楽なものだ.私たちには,教会の教えに従順な子どものころからの受け身の姿勢があった.他者の決定に従うほうが,人生は生きていきやすい.
[流されて―愛を育てる間もなく,ああ結婚!]

5

ピーター・パン・シンドローム なぜ,彼らは大人になれないのか
THE PETER PAN SYNDROME

ダン・カイリー 著 小此木 啓吾 訳 1984年5月5日 初版第1刷発行 祥伝社

 この本が日本で出版され,ベスト・セラーを記録した1984年という年は,前年にでらちゃんが最初の結婚生活を始め,翌年にそれが破綻しアルコ−ル依存症の診断を受けるという,いわばアルコールとセックスのクロス・アディクションのピークにあった年でした.当時,自分は男の子だと思い込んでいたでらちゃんは,もしかしたら自分もピーター・パンなのかもしれないと思ったこともありましたが,実はそうではなくてシンデレラだったのでした.いま,読み返してみるとそれがはっきりと判ります.
 女の子は,男らしいパーソナリティと女らしいパーソナリティの両面を兼ねそなえてもいい,というライセンスを手に入れた.(中略)その点,男の子は同じライセンスを手に入れていない.
[本文第1章…ピーター・パン人間の誕生]
 ピーター・パン人間は,頑固に「オレはオトコ」という考えに閉じこもって,そこから一歩も出ようとはしなくなる.
[本文第2章…ピーター・パン人間の正体]
 ダウリング女史は,女性たちが誰かに依存し,独立を恐れるようにしつけられている,と考える.私の考えによれば,多くの女性は母親役(ウェンディ)に逃げ込むことで独立の恐怖に対処している.彼女たちは,だれかに必要とされる存在になることで安定が得られるという希望を抱いているのだ.したがって,ウェンディになることが,女性たちがシンデレラ・コンプレックスに順応する一つの方法になっている,というのが私の考えである.
[本文第3章…ピーター・パン人間への対応]

6

ウェンディ・ジレンマ “愛の罠”から抜け出すために
THE WENDY DILEMMA

ダン・カイリー 著 小此木 啓吾 監訳 尾島 恵子 訳 1984年10月20日 初版第1刷発行 祥伝社

 性同一性障害者だったでらちゃんは実際には女の子だったので,当然ピーター・パンではありえなかった訳ですが,セクシュアル・オリエンテーションが女性指向であったので,ウェンディでもティンカー・ベルでもありえませんでした.というわけで,でらちゃん自身に関してはこの本はあまり参考にはなりませんでしたが,女性の多くが持つと思われる共依存的傾向を理解するのには役立ちました.
 女性が男性本位の生き方を止め,自分自身のための生き方を身につける.妻であり女である以前に,まず自分自身になる.自分に責任を持った生き方をまっとうする.一人の女性として,こうした心のあり方をどうやって達成したらよいのか.
[監訳者まえがき]

7

リカバリー アルコール依存症の親を持つ成人した子供たちへの手引
RECOVERY : A Gude for Adult Children of Alcoholics

ハーバート・L・グラヴィッツ&ジュリー・D・ボーデン 著 大越 崇 訳 1994年3月4日 初版第1刷発行 星和書店

 中学生の時は寮生活,高校生からは下宿生活をして,早くから家庭から離れていたでらちゃんは,子供の頃から家庭・家族といったものに対して一種の違和感を持っていて,それがアルコールやセックスに依存したり,特に不倫の相手をして相手の家庭を破壊するといった行動につながって行きました.
 正常な家庭と呼ばれるようなものはない.
[本文第2章]

8

アダルト・チルドレンと家族 心のなかの子どもを癒す

斎藤 学 著 1996年4月15日 初版発行 学陽書房

 でらちゃんの両親はお酒を飲まなかったし,また虐待もされたことはないので,でらちゃんはいわゆる AC ではありませんが,でらちゃんの父親はかなり過保護で,子どもの人生についてすべて自分で決めたがったため,でらちゃんは自分の人生にそこはかとなく無力感を感じるようになってしまいました.過保護はある意味虐待の際たるものであるという考え方から,でらちゃんは自分のことを『逆 AC』であったと思っています.
 アダルト・チルドレンは子ども時代に愛着対象からトラウマを受け,それによって「力を奪われた」人々です.
[本文第5章]