Sexual Addiction


性依存症関連作品



1 セックス依存症の私! ★★★
2003年 韓国 カラー 85 min
STAFF
監督:ノ・ヒョンジン
制作:バク・ジュンホ
撮影:イ・サンホ/キム・グンホ
編集:エディティング・プロ
CAST
ウン・ビッ/ナ・ヨン/ヤ・ダ/ヒョン・ウ/ウ・ジン/イム・フン/スン・ア
 韓国TVムービー.とりあえず『セックス依存症』というタイトルだけで購入して観ましたが,官能ドラマならではのどうでもいいストーリーはやっぱり万国共通でした.韓国官能映画のスター(らしい)の3人の女優さんについては,一番綺麗なナ・ヨンさんは身体の方がスレンダーすぎ,セックス依存症者役のヤ・ダさんはボリウムはあるのですがルックスがちょっと残念な感じで,主演のウン・ビッさんがやはり一番バランスが取れているのですがそれでも十人並み程度なのはちょっと期待外れでした.特別出演のスン・アさんは一番好みの女優さんなのですが,この作品では残念ながら脱いでいないのでよくわかりません.

2 セックス依存症の女たち
Naked and Sexual
★★★
2004年 アメリカ カラー 92 min
STAFF
監督:カッパー・ヘッドリー
脚本:ヴィンセント・デュプレ
制作:デブラ・ニコルス
音楽:ハーマン・ビーフティンク
撮影:ハンク・ボウマート
CAST
シャイラ・ラヴォー/スティーヴン・クロックス/エリック・キャリントン/アラナ・エヴァンス/オーガスト/TJ・ハート/ジャック・ケチャマーク
 伯母の急死を巡って遺産を目当てに弁護士・使用人・秘書を巻き込んで奸智の限りを尽くして対立する兄妹.男女7人入り混じってくんずほぐれつの大色情絵巻(笑).男性はどうでもいいけど,4人の女優さんの中ではやはり主演で伯母さん役のシャイラ・ラヴォーさんが一番魅力的でした.やはりこの手の映画ではよくありそうなお話で,わかりきったスト−リ−展開,予想された通りの結末というごくごくあたりまえと言えばあたりまえすぎる作品なのですが,最後まで面白く見ることができたのもお約束? 

3 恋愛依存症
Come Early Morning
★★★★
2006年 アメリカ カラー 97 min
STAFF
監督:ジョーイ・ローレン・アダムス
脚本:ジョーイ・ローレン・アダムス
制作:エドワード・パス/ミシェル・リトヴァク/ホリー・ウィーアズマ/ジュリー・ヨーン
製作総指揮:ダニエル・クロドニック/ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
音楽:アラン・ブリューワー
撮影:ティム・オアー
編集:メグ・レティカー
CAST
アシュレイ・ジャッド/ジェフリー・ドノヴァン/ティム・ブレイク・ネルソン/ローラ・プリポン/スコット・ウィルソン/ステイシー・キーチ/パット・コーレイ/レイ・マッキノン/キャンディス・ヒンクル/ウォリー・ウェルチ/ダイアン・ラッド
 いわゆる恋愛依存症とセックス依存症の関係については,恋愛依存症が対人依存であるのに対してセックス依存症はプロセス依存であるとか,あるいはセックス依存症は恋愛依存症のひとつの種類であるとか,いろんなことが言われていますが,この映画の主人公の場合は,恋愛依存症というよりセックス依存症の傾向が強く,しかもでらちゃんと同じでアルコホリズムとのクロス・アディクション入ってる感じで,とても共感できました.「酔っていなけりゃ, キスもできない!」.

4 ブラック・スネーク・モーン
Black Snake Moan
★★★★★
2006年 アメリカ カラー 115 min
STAFF
監督:クレイグ・ブリュワー
脚本:クレイグ・ブリュワー
制作:ステファニー・アレイン/ジョン・シングルトン
製作総指揮:ロン・シュミット
音楽:スコット・ボマー
撮影:アメリア・ヴィンセント
編集:ビリー・フォックス
CAST
サミュエル・L・ジャクソン/クリスティーナ・リッチ/ジャスティン・ティンバーレイク/S・エパサ・マーカーソン/ジョン・コスラン/デヴィッド・バナー/マイケル・レイモンド=ジェームズ/アドリア―二・レノックス/キム・リチャーズ/ネイマス・K・ウィリアムズ/サン・ハウス
 実はこの作品,あんまり期待しないで観たのですが,実のところすご〜く難しいセックス依存症の治療と回復を見事に描いた佳作でした. この映画に出てくるセックス依存症と不安神経症という病気,実はこの両方ともアルコール依存症の合併症として診断を受けているのですが,共にひとりで克服することが難しい病気であることをよく知っているので身につまされました.ところで Blues ってセックス依存の音楽だと思ってたのですが違うのね?

5 セックス・クラブ
Choke
★★★
2008年 アメリカ カラー 93 min
STAFF
監督:クラーク・グレッグ
脚本:クラーク・グレッグ
原作:チャック・パラニューク
制作:ボー・フリン/トリップ・ヴィンソン/ジョナサン・ドーフマン/テンプル・フェネル
製作総指揮:マイク・S・ライアン/デリック・ツェン
ナレーター:サム・ロックウェル
音楽:ネイサン・ラーソン
撮影:ティム・オアー
編集:ジョー・クロッツ
CAST
サム・ロックウェル/アンジェリカ・ヒューストン/ケリー・マクドナルド/ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/ジョナ・ボボ/ヘザー・バーンズ/パス・デ・ラ・ウェルタ/クラーク・グレッグ/ジョエル・グレイ/ヴィオラ・ハリス/ジリアン・ジェイコブ/マット・マロイ/ビジュー・フィリップス/イザイア・ウィットロック・Jr
 自己評価が低く,人を愛せなくなる病気である,セックス依存症の持つ本質をかなり適格に捉えた作品だと思いますが,そういった意味で日本語のタイトルは NG だと思います. SA ミーティングの描写と,認知症の母親を見事に演じているアンジェリカ・ヒューストンさんの好演がいいです.

6 セックス依存症だった私へ
Borderline
★★★★★
2008年 カナダ カラー 99 min
STAFF
監督:リン・シャルボア
脚本:リン・シャルボア
原作:マリー=シシー・ラブレシュ
制作:ロジェ・フラビエ/リュック・ヴァンダル
音楽:ベノワ・ジュトラス
撮影:スティーブ・アスラン
編集:イヴァン・ティボドー
CAST
イザベル・ブレ/アンジェル・クトゥ/シルヴィー・ドゥラポ/ローレンス・カルボノー/ピエール=リュック・ブリアン/マリー=シャンタル・ペロン/アントワーヌ・ベルトラン/ジャン=ユーグ・アングラード
 鬱病, AC ,境界性人格障害,アルコール依存症,そしてセックス依存症,なんでもありの精神病ムービー.依存症者の描写がちょっとステレオタイプすぎるきらいはありますが,でらちゃん自身,アルコール依存症とセックス依存症のクロス・アディクションを持っているので,思い当たるエピソードがたくさんあり共感できました.「愛とは脚を開くことだと思ってた....」,あ〜あ実感.

7 セックス依存症の私
Diario De Una Ninfomania
★★★★★
2008年 スペイン カラー 101 min
STAFF
監督:クリスティアン・モリーナ
脚本:キュカ・カナルス
原作:ヴァレリー・タッソ
音楽:ロケ・パニョス
撮影:ハピエル・サルモネス
CAST
ベレン・ファブラ/レオナルド・スバラグリア/アンヘラ・モリーナ/ユム・パレラ/ペドロ・グティエレス/ジェラルディン・チャップリン
 この映画が多分現在のところ,性への依存がつまるところ生への執着に起因するものであるという,セックス依存症の本質を最も深く掘り下げた作品であるような気がしています.良くできたエロティック・サスペンスであると同時に,実は感動的な人生ドラマだったりして.印象的なセリフがところどころに散見されます.実際のところ,この時期のスペイン映画のこの手の作品って傑作が多いと思います.
「男が何人も相手にすれば男らしいと言われ,女が同じことをすれば淫乱と言われる」
「女子淫乱症は男が作り出した概念よ.女に罪悪感を与えるために」
「娼婦を買う男が誠実になることはない」

8 セックス依存症の容疑者たち
Lies
★★★
2009年 アメリカ カラー 80 min
STAFF
監督:フランシス・クルーソー
脚本:メリッサ・モネット
美術:ジェイ・ジョーダン
編集:アレックス・サンダー
CAST
アレクトラ・ブルー/クリステン・プライス/ジェシカ・ドレイク/レイヴェネス/エリック・マスターソン/ブラッド・アームストロング/トミー・ガン/ロッコ・リード/パレット・ブレイド/ジム・エンライト
 『エロティック・サスペンス』の最高傑作だそ〜ですが,確かにマジメに観てないとうっかり騙されてしまいます.もちろん,最初から意識して観ていれば,騙されるよ〜なトリックではないのですが....



9 シェイム
Shame
★★★
2010年 アメリカ カラー 101 min
STAFF
監督:スティーヴ・マックイーン
脚本:スティーヴ・マックイーン/アビ・モーガン
製作:イアン・カニング/エミール・シャーマン
製作総指揮:テッサ・ロス/ロバート・ウォラク/ピーター・ハンプデン/ティム・ハスラム
音楽:ハリー・エスコット
撮影:ショーン・ボビット
編集:ジョー・ウォーカー
CAST
マイケル・ファスベンダー/キャリー・マリガン/ジェームズ・バッジ・デール/ニコール・ベハーリー/ルーシー・ウォルターズ/エイミー・ハーグリーヴス/アレックス・マネット
 すご〜くわかりにくい映画なのですが,セックス依存症の兄とその妹がおそらく幼少時から持ち続けてきたのであろう心の闇をシリアスに描いた作品で,性依存症者は実はセックスをエンジョイできない悲しい存在であることを示している一方で,『愛』と『性』の二元論的な関係にメスを入れた一種の学術映画なのかもしれません.だから難しかったのよね?

10 愛しのカノジョはセックス中毒!?
Group Sex
★★★★
2010年 アメリカ カラー 92 min
STAFF
監督:ローレンス・トリリング
脚本:ローレンス・トリリング/グレッグ・グランバーグ
音楽:スポルト
CAST
ジョシュ・クック/グレッグ・グランバーグ/オデット・ユーストマン/ロバート・パトリック・ベネディクト/キム・ホイットリー/ロンバルド・ボイアー/キャスリン・ナルドウィッチ/グレッグ・ジャーマン/カート・フラー/ヘンリー・ウィンクラー/トム・アーノルド
 現在はやりのグループ・セラピーを舞台にセックス依存症の女性に心を奪われた男性の奮闘を描くロマンティック・コメディですが,いたって真面目な内容を持つストーリーだと思います.セラピーに集まる患者さんたちのキャラクターが魅力的に描かれています.

11 恋人はセックス依存症
Thanks for Sharing
★★★★
2012年 アメリカ カラー 112 min
STAFF
監督:スチュアート・ブルムバーグ
脚本:スチュアート・ブルムバーグ/マット・ウィンストン
制作:ウィリアム・ミリオーレ/デヴィッド・コプラン/レスリー・アーダング/ディーン・ヴェネック/ミランダ・ドゥ・ペンシエ
製作総指揮:エドワード・ノートン
撮影:ヤーロン・オーバック
編集:アン・マッケイブ
CAST
マーク・ラファロ/ティム・ロビンス/グウィネス・パルトロウ/ジョシュ・ギャッド/ジョエリー・リチャードソン/パトリック・フュジット/キャロル・ケイン/アリシア・ムーア(PiNK)/エミリー・ミード/イザイア・ウィットロック・Jr/ミカエラ・ワトキンス/ブールナ・ジャガナサン
 セックス依存症の3人の男性の挫折と回復を描いたロマンティック・コメディ.コメディですが,依存症という病気の恐ろしさや自助グループによるセラピー等,よく描けていて勉強になります(笑).そういった意味からこの日本語のタイトルは,作品の内容を誤解させてしまうので NG だと思います.

12 ニンフォマニアック
NYMPH()MANIAC
★★★★★
2013年 デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・イギリス カラー 240 min
STAFF
監督:ラース・フォン・トリアー
脚本:ラース・フォン・トリアー
原案:ラース・フォン・トリアー
制作:ルイーズ・ヴェスト
製作総指揮:ピーター・オールベック・イェンセン/マリー・ゲード・デネッセン/ペーター・ガルデ
撮影:マヌエル・アルベルト・クラロ
編集:モリー・マリーヌ・ステンスゴード
CAST
シャルロット・ゲンズブール/ステラン・スカルスガルド/ステイシー・マーティン/シャイア・ラブーフ/クリスチャン・スレイター/ユマ・サーマン/ソフィ・ケネディ・クラーク/コニー・ニールセン/ジェイミー・ベル/ウィレム・デフォー/ミア・ゴス/マイケル・バス/ジャン=マルク・バール/ウド・キア
 『自らを色情狂と認める女性ジョー 8つの章で綴られる「性」の旅路」とゆ〜ことで, Part 1 & 2,全編240分に及ぶ超大作.ヒロインの「私にとって色情症は無感覚と同じ」という台詞が性依存症者の本質を表していると思いました.実はとってもしんどいことなのだよ(哀).