Alain Delon




1 黙って抱いて
Sois Belle et Tais-Toi
★★★★
1957年 フランス モノクロ 100 min
STAFF
監督:マルク・アレグレ
脚色:マルク・アレグレ/ジャン・マルサン/ロジェ・ヴァディム/ピエール・ボスト/ガブリエル・アル―/オデット・ジョワイユ
製作:マルク・アレグレ
音楽:ジャン・ヴィ―ネ
撮影:アルマン・ティラール
CAST
アンリ・ヴィダル/ミレーヌ・ドモンジョ/アラン・ドロン/ジャン=ポール・ベルモンド/ダリ―・コール/オデット・ジョワイユ
 フランス映画ならではのウィットとお洒落な感覚に満ちた,コメディ・タッチの犯罪映画.かなり面白いです.主演は刑事役のアンリ・ヴィダルさんとその妻になる不良少女役のミレーヌ・ドモンジョさんですが,デビュー間もないベルモンドさんとドロンさんがチンピラ役を好演しており,特にドロンさんはラストで大活躍をする重要な役どころを演じています.あと,主人公の同僚刑事を演じているダリ―・コールさんはでらちゃんお気に入りの男優さんなのです.

2 恋ひとすじに
Christine
★★★
1958年 フランス・イタリア カラー 97 min
STAFF
監督:ピエール・ガスパール=ユイ
脚本:ピエール・ガスパール=ユイ/ハンス・ウイルヘルム/ジョルジュ・ヌヴェー
原作:アルドゥール・シュニッツラー
製作総指揮:アンリ・ボーム
音楽:ジョルジュ・オーリック
撮影:クリスチャン・マトラ
編集:ルイゼット・オートクール
美術:ジャン・ドーボンヌ
衣装:ロジーヌ・ドラマ―ル
CAST
ロミー・シュナイダー/アラン・ドロン/ジャン=クロード・ブリアリ/フェルナン・ルドゥー/ミシュリーヌ・プレール
 ロミー・シュナイダーさんって,見方によってはどちらかというと面白い顔で,あんまり美人って感じがしないと思っていたのですが,この映画観たらやっぱり魅力的な女優さんでした.原作は有名な戯曲『恋愛三昧』の2度目の映画化らしく,何の変哲もない正統派の悲恋物語なので,現代的な『意外な結末』を期待すると肩透かしをくらってしまうのですが,これはこれで良いのです.

3 お嬢さん,お手やわらかに!
Faivre FEMMES
★★★★
1958年 フランス カラー 99 min
STAFF
監督:ミシェル・ボワロン
脚本:アネット・ヴァドマン/ミシェル・ボワロン
音楽:ポール・ミスラキ
挿入歌:ポール・アンカ
撮影:ロベール・ルフェーブル
CAST
ジャクリーヌ・ササ―ル/ミレーヌ・ドモンジョ/パスカル・プティ/アラン・ドロン/ノエル・ロクヴェール/アンドレ・リュゲ/ピエール・モンディ/シモーヌ・ルナン
 ブリジット・バルドーさん主演の一連の作品で有名なミシェル・ボワロン監督お得意のラヴ・コメディ.主演の3人娘を手玉に取る最低な奴をドロンさんが見事に演じていますが,なんといってもボワロン監督作品常連バイ・プレーヤーのノエル・ロクヴェールさん,アンドレ・リュゲさんの好演が光っています.ポール・アンカさんの『ダイアナ』が効果的に使われてます.

4 学生たちの道
Le Chemin Des Ecoliers
★★★
1959年 フランス・イタリア モノクロ 82 min
STAFF
監督:ミシェル・ポワロン
脚本:ジャン・オーランジュ/ピエール・ポスト
原作:マルセル・エーメ
製作:ロベール・アモン
CAST
フランソワーズ・アルヌール/ブールヴィル/リノ・ヴァンチュラ/アラン・ドロン/ジャン=クロード・ブリアリ/サンドラ・ミーロ
 何とアイドル時代のドロンさんが出演する1950年代の青春映画(笑)ということで,監督のミシェル・ポワロンさんってこの時代の青春映画の名手と言われていた監督さんらしいです.ドロンさんとこの映画では友人(ジャン=クロード・ブリアリさん)の父親役で共演しているリノ・ヴァンチュラさんは,後の『シシリアン』ではマフィアと刑事,『冒険者たち』では友人同士という,年齢差を感じさせない幅広い役柄で共演していて,すごいな〜って思いました.また,ドロンさんの父親役のブールヴィルさんは,『仁義』では刑事役で共演しています.この映画の主演はあくまでフランソワーズ・アルヌールさんであるはずなのですが,ストーリーはドロン・ブールヴィル父子をメインに展開しており,真の主役はブールヴィルさんであると言えます.

5 太陽がいっぱい
Plein Soleil
★★★★★
1960年 フランス カラー 118 min
STAFF
監督:ルネ・クレマン
脚本:ポール・ジェゴーフ/ルネ・クレマン
原作:パトリシア・ハイスミス
製作:ロベール・アキム/レイモン・アキム
音楽:ニーノ・ロータ
撮影:アンリ・ドカエ
編集:フランソワーズ・ジャヴェ
CAST
アラン・ドロン/マリー・ラフォレ/モーリス・ロネ/エルノ・クリサ/ビル・カーンズ/フランク・ラティモア/ニコラス・ペトロフ/エルヴィーレ・ポぺスコ/ロミー・シュナイダー(カメオ出演)
 40年ぶりに観ましたが,やはり名作だと思いました.物語の前半は本当に出来の良いミステリーで,中盤以降少しわかりにくい部分もあるのですが,ラストに至ってはそれこそ映画史に残る傑作サスペンスという謳い文句も大袈裟ではないと思われます.ところで,40年前に観た時は少し不自然な感じがしたサイン練習のシーンは今回はあまり気にならなかったのですが,初めて気になった点として,冒頭の盲人から杖を買い取って盲人の真似をして遊ぶエピソードは現代だったらボツになってただろうな〜って感じがしました.淀川長治さんによれば,『ホモセクシュアル映画の第1号』だったそ〜です.あと,『ミステリ−作家90人のマイ・ベスト・ミステリー映画』(小学館文庫)では,堂々の第1位を獲得しています.

6 若者のすべて
Rocco E I Suoi Fratell
★★★★★
1960年 イタリア・フランス モノクロ 177 min
STAFF
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
脚本:ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/バスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/マッシモ・フランチオーザ/エンリコ・メディオーリ
製作:ゴッフレード・ロンバルド
音楽:ニーノ・ロータ
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
CAST
アラン・ドロン/レナート・サルヴァトーリ/アニー・ジラルド/カティナ・パクシヌー/クラウディア・カルディナーレ/シュジー・ドレール/ロジェ・アナン/パオロ・ストッパ/アレッサンドラ・パナーロ/スピロス・フォーカス/マックス・カルティエ/コラード・パーニ/ロッコ・ヴィドラッツィ/アドリアーナ・アスティ/ニーノ・カステルヌオーヴォ
 貧しいイタリア南部移民家族の悲劇を描いたヴィスコンティ監督の力作です.3時間にわたる長篇ですが,久しぶりに本当に見ごたえのある映画を息もつかせず見せていただいた感がしています.多分,ドロンさんの初期の作品の中では最高傑作だと思われますが,それ以上にこの作品での共演を機に結婚したレナート・サルヴァトーリさんとアニー・ジラルドさんの演技がしっかり脇を固めているのが印象的でした.

7 生きる歓び
Che Gioia Vivere
★★★
1961年 イタリア・フランス モノクロ 116 min
STAFF
監督:ルネ・クレマン
脚本:ルネ・クレマン/レオナルド・ベンヴェヌーティ/ピエロ・デ・ベルナルディ
原案:グァルティエロ・ヤコペッティ
製作:フランコ・マグリ
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ
撮影:アンリ・ドカエ
CAST
アラン・ドロン/バルバラ・ラス/ジーノ・チェルヴィ/リーナ・モレッリ/パオロ・ストッパ/アロルド・ティエリ/カルロ・ビサカーネ/ウーゴ・トニャッツィ
 『太陽がいっぱい』のルネ・クレマンとアラン・ドロンによる傑作政治コメディということですが,テンポは良いものの,1920年代のローマについて良く知らない者にとっては,はっきり言ってよく分かりにくいストーリー展開で,理解できないままあれよあれよという間に終わってしまいました.

8 太陽はひとりぼっち
L`Eclipse
★★★
1962年 イタリア・フランス モノクロ 124 min
STAFF
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ/トニーノ・グエッラ/エリオ・バルトリーニ
製作:ロベール・アキム/レイモン・アキム
音楽:ジョヴァンニ・フスコ
主題歌:ミーナ
撮影:ジャン二・ディ・ヴェナンツォ
編集:エラルド・ダ・ローマ
CAST
アラン・ドロン/モニカ・ヴィッティ/フランシスコ・ラバル
 『情事』,『夜』に続くアントニオーニ監督の『愛の不毛三部作』の第3作.『情事』に続いてカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞.登場人物の心理や行動を一切説明せず,提示された問題や鍵を何ら解決せずに終わるのがこの監督の手法で,男女間の愛の不毛,社会に生きる人間の不安や孤独を描いた作品が多いということらしいのですが,こういった不条理モノって難しくてでらちゃんにはよくわからなかったのです.



9 フランス式十戒
Le Diable et les Dix Commandements
★★★★
1962年 フランス・イタリア モノクロ 127 min
STAFF
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ
音楽:ジョルジュ・ガルヴァランツ/ギ・マジェンタ/ミシェル・マーニュ
指揮:ミシェル・マーニュ
撮影:ロジェ・フェル―
編集:ポール・カイヤット
美術:フランソワ・ド・ラモット
録音:ギ・シンニュー
CAST
フランソワーズ・アルヌール/シャルル・アズナブール/ジャン=クロード・ブリアリ/ダニエル・ダリュー/アラン・ドロン/フェルナンデル/メル・ファラー/ミシュリーヌ・プレール/マドレーヌ・ロバンソン/ミシェル・シモン/リノ・ヴァンチュラ/ジョルジュ・ウィルソン/ルイ・ド・フェネス/リュシアン・バル―/ロラン・アルモンテル/モーリス・ビロー/ジャン・カルメ/ガブリエロ/ドニーズ・ジャンヌ/ジェルメーヌ・ケルジャン/クロード・ノリエ/ノエル・ロックヴェール/アンリ・ヴルベール/クロード・ドーファン
 『十戒』をモチーフにした全7話のオムニバス映画で,ドロンさんは第5話(十戒の戒律5と9)「なんじ父母を敬え」・「なんじ偽証するなかれ」で主人公の医学生を演じています.映画全体に関して言えば、どのエピソードもよくできていて,見ごたえのある作品だと思います.

10 地下室のメロディー
Melodie En Sous-Sol
★★★★
1963年 フランス モノクロ 121 min
STAFF
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
脚本:アンリ・ヴェルヌイユ/アルベール・シモナン/ミシェル・オーディアール
原作:ジョン・トリニアン
音楽:ミシェル・マーニュ
撮影:ルイ・パージュ
編集:フランソワ・ボノ
CAST
ジャン・ギャバン/アラン・ドロン/ヴィヴィアーヌ・ロマンス/モーリス・ビロー/クロード・セバール/カルラ・マルリエ/ジャン・カルメ
 ドロンさんが師と仰ぐジャン・ギャバン氏との初共演作で,フィルム・ノワールの傑作と称されてますが,この映画のラストって犯罪映画史上もっともおマヌケなラスト・シーンかもしれませんよね?

11 山猫
Il Gattopardo
★★★
1963年 イタリア・フランス カラー 187min
STAFF
監督:ルキーノ・ヴィスコンティ
脚本:ルキーノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/エンリコ・メディオーリ/パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/マッシモ・フランチオーザ
音楽:ニーノ・ロータ/ジュゼッペ・ヴェルディ
製作:ゴッフレード・ロンバルト
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集:マリオ・セランドレイ
CAST
バート・ランカスター/クラウディア・カルディナーレ/アラン・ドロン/パオロ・ストッパ/リーナ・モレッリ/ロモーロ・ヴァッリ/セルジュ・レジアニ/イーヴォ・ガッラーニ/レスリー・フレンチ/マリオ・ジロッティ/ピエール・クレマンティ/ルチッラ・モルラッキ/ジュリアーノ・ジェンマ/イーダ・ガッリ/オッタヴィア・ピッコロ/カルロ・ヴァレンツィーノ/ローラ・ブラッチーニ/ハワード・ネルソン・ルビエン
 『若者のすべて』に続くヴィスコンティ監督作第2弾ですが,この作品のギャラをめぐって大ゲンカしたドロンさんは,以後ヴィスコンティ監督と絶縁状態になったらしいです.作品そのものは『ヴィスコンティ藝術の最高峰』とのことですが,いかんせん長すぎ.さらに所詮バート・ランカスターさんの主演作なので,ドロンさんのファンとしてはちょっと退屈してしまいました.

12 黒いチューリップ
La Turip Noire
★★★
1964年 アメリカ・イタリア・スペイン カラー 110 min
STAFF
監督:クリスチャン・ジャック
脚本:アンリ・ジャクソン/クリスチャン・ジャック
原作:アレクサンドラ・デュマ
CAST
アラン・ドロン/ヴィルナ・リージ/ドーン・アダムス
 ドロンさんが一人二役を演じた大冒険活劇ロマン.後の『アラン・ドロンのゾロ』に繋がる作品ですが,ちょっと冗長かも.ヒロインのヴィルナ・リージさんがいいです.

13 危険がいっぱい
Les Felins
★★★★
1964年 フランス モノクロ 93 min
STAFF
監督:ルネ・クレマン
脚本:ルネ・クレマン/パスカル・ジャルダン/チャールズ・ウィリアムス
原作:デイ・キーン
製作:ジャック・バール
音楽:ラロ・シフリン
撮影:アンリ・ドカエ
編集:フェドーラ・ヅィンコーネ
衣装デザイン:ピエール・バルマン
CAST
アラン・ドロン/ジェーン・フォンダ/ローラ・オルブライト/アンドレ・ウーマンスキー
 ドロン氏と巨匠ルネ・クエマン監督が『太陽にいっぱい』に続いて組んだサスペンスの傑作.流石に演出は時代の古さを感じさせますが,冗長な部分がなくストーリー展開がわかりやすいシナリオが出色の出来で,意外なラストにも感心させられました.若き日のジェーン・フォンダさんと猫もいいです.

14 黄色いロールスロイス
The Yellow Rolls-Royce
★★★
1964年 イギリス・アメリカ カラー 123 min
STAFF
監督:アンソニー・アスクィス
脚本:テレンス・ラティガン
製作:アナトール・デ・グランワルド
CAST
イングリッド・バーグマン/レックス・ハリソン/アラン・ドロン/ジョージ・C・スコット/ジャンヌ・モロー/オマー・シャリフ/シャーリー・マクレーン/アート・カーニー/エドマンド・パードム
 『黄色いロールスロイス』にまつわる3編のストーリーからなるオムニバス映画.この映画も40年くらい前に1度 TV で観ていたのですが,実はほとんど記憶に残っていませんでした.今回久しぶりに観た感想は,3つのストーリーが粒ぞろいで実に良くできたオムニバス映画だったことがわかりました.ドロンさんはチンピラ役が板についていていいです.最後のストーリーのイングリッド・バーグマンさんが犬を虐待しているのが気になりました(笑).

15 名誉と栄光のためでなく
Lost Command
★★
1966年 アメリカ カラー 113 min
STAFF
監督:マーク・ロブソン
脚本:マーク・ロブソン/ネルソン・ギディング
原作:ジョン・ラルテギー
音楽:フランツ・ワックスマン
撮影:ロバート・サースティーズ
編集:ドロシー・スペンサー
CAST
アンソニー・クイン/アラン・ドロン/ジョージ・シーガル/ミシェル・モルガン/モーリス・ロネ/クラウディア・カルディナーレ/グレゴアール・アスラン
 でらちゃん戦争映画って苦手.... むつかしくってよくわかんない.... わかんないからつまんない....

16 パリは燃えているか
Paris Brule-T-Il?
★★
1966年 アメリカ・フランス モノクロ 173 min
STAFF
監督:ルネ・クレマン
脚本:ゴア・ヴィダル/フランシス・フォード・コッポラ
製作:ホール・グレッツ
音楽:モーリス・ジャール
撮影:マルセル・グリニヨン
編集:ロバート・ローレンス
CAST
ジャン=ポール・ベルモンド/シャルル・ボワイエ/レスリー・キャロン/ジャン=ピエール・カッセル/ジョージ・チャキリス/ブリュノ・クレメール/アラン・ドロン/カーク・ダグラス/グレン・フォード/ゲルト・フレーベ/ハンネス・メッセマー/イブ・モンタン/アンソニー・パーキンス/ミシェル・ピコリ/ヴォルフガング・プライス/クロード・リッシュ/シモーヌ・シニョレ/ロバート・スタック/ジャン=ルイ・トランティニャン/ピエール・ヴァネック/オーソン・ウェルズ/ビリー・フリック/ギュンター・マイスナー/サッシャ・ピトエフ/マイケル・ロンズデール
 でらちゃん戦争映画って難しくてわかんない.しかも長すぎ.オール・スター・キャストはそれなりに楽しめました.一番印象に残ったのはチョイ役ですがシモーヌ・シニョレさんでした.



17 テキサス
Texas Across The River
★★★
1966年 アメリカ カラー 113 min
STAFF
監督:マイケル・ゴードン
脚本:ウェルズ・ルート/ハロルド・グリーン/ベン・スター
製作:ハリー・ケラー
音楽:デ・ヴォール
撮影:ラッセル・メティ
CAST
ディーン・マーチン/アラン・ドロン/ローズマリー・フォーサイス/ジョーイ・ビショップ/ティナ・マルカン(オーモン)/ピーター・グレイブス/マイケル・アンサラ/リンデン・チャイルズ/アンドリュー・ブライン/スチュアート・アンダーソン/リチャード・ファーンズワース
 ドロンさんが初の西部劇に挑戦,しかもコメディ.ディーン・マーチンさんとの共演はかなり息があっていた感じ,面白かったです.

18 冒険者たち
Les Adventuriers
★★★★
1967年 フランス カラー 113 min
STAFF
監督:ロベール・アンリコ
脚本:ロベール・アンリコ/ジョゼ・ジョヴァンニ/ピエール・ペルグリ
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ
製作:ポール・ラファーギュ/ソサエテーヌ・ヌーヴェル・デゥ・シネマトグラフィ
CAST
アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/ジョアンナ・シムカス/セルジュ・レジエニ/ポール・クローシェ/ハンス・メイヤー/オディール・ポワゾン/ヴァレリー・インキジノフ/イレーヌ・チュンク
 この作品も40年ぶりくらいに観たのですが,こちらは結構細かいシーンを覚えているのに対して,全体のストーリーをよく覚えていなかった事が判明したしました(恥).前半は面白いのですが,後半はあんまり....というのが,今回観ての感想です.40年前に観たときは,すごくいい映画で,感動したような気がしていたのですが.... でらちゃんも齢とったのね?

19 サムライ
Le Samourai
★★★★★
1967年 フランス・イタリア カラー 113 min
STAFF
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル
原作:アゴアン・マクレオ
製作:ジョルジュ・カサティ
音楽:フランソワ・ド・ルーペ
撮影監督:アンリ・ドカエ
編集:モニーク・ボノ
美術:フランソワ・ド・ラモット
CAST
アラン・ドロン/フランソワ・ペリエ/ナタリー・ドロン/カティ・ロシェ/ミシェル・ボワロン/ジャック・ルロワ
 ジャン=ピエール・メルヴィル監督,アラン・ドロン主演によるフランス・フィルム・ノワールを代表する傑作であるとともに,ドロンさんが単なる二枚目俳優を脱却した記念碑的な作品でもあると思います.いつの間にか見事なクールさを身に着けたドロンさんは見事でした.また『サムライ』のタイトルは尊敬する三船敏郎氏のイメージからとったらしいです.この監督とはこのあと『仁義』と『リスボン特急』を一緒に作っていますが,ど〜ゆ〜訳か後の2作は凡庸な出来になってしまっていたのが残念でした.

20 世にも怪奇な物語
Histoires Extraordinaires
★★★
1968年 フランス カラー 116min
STAFF
製作:アルベルト・グリマルディ/レイモンド・イーガー
原作:エドガー・アラン・ポー
第2話 影を殺した男 William Wilson
監督:ルイ・マル
脚本:ルイ・マル/クレメン・ビドル・ウッド/ダニエル・ブーランジェ
音楽:ディエゴ・マッソン
撮影:トニーノ・デリ・コリ
CAST
アラン・ドロン/ブリジッド・バルドー
 エドガー・アラン・ポーってアルコホーリクだったのよね? 3つのエピソードから成るオムニバス映画ですが,この第2話が一番わかりやすく,ドロンさんもバルドーさんも妖しいほど綺麗でした.

21 あの胸にもういちど
The Girl On A Motorcycle
★★★★
1968年 イギリス・フランス カラー 87 min
STAFF
監督:ジャック・カーディフ
脚本:ジャック・カーディフ/ロナルド・ダンカン
原作:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
音楽:レス・リード
撮影:ジャック・カーディフ
CAST
アラン・ドロン/マリアンヌ・フェイスフル/ロジャー・マットン/マリウス・ゴーリング/カトリーヌ・ジュールダン/ジャン・ルデュック
 男の子だったときにライダーだったでらちゃんにとっては,バイクが主役の大好きな映画であると同時に,ある意味どんなサスペンスやホラーよりもコワイ映画でもあるのでした.ただ惜しむらくは,この時代のこの手の映画にありがちな映像のいじりすぎ.それはそれでいいのですが,ちょっと多すぎ.また,ストーリー的には,ラストを知ってしまうと2度目以降はつまらないという理由からではなく,別の意味で観ているのがつらい映画だと思います.あと,クレジットこそトップですが,やはりドロンさんの主演映画とはちょっと言えないと思います.

22 さらば友よ
Adieu L'Ami
★★★
1968年 フランス カラー 111 min
STAFF
監督:ジャン・エルマン
脚本:ジャン・エルマン/セバスチアン・ジャプリゾ
製作:セルジュ・シルベルマン
CAST
アラン・ドロン/チャールズ・ブロンソン/オルガ・ジョルジュ・ピコ/ブリジット・フォッセー/ベルナール・フレッソン
 この作品については,40年前に観たとき非常に期待外れだった記憶だけが残っていたのですが,今回観直してみても,ほとんど評価は変わりませんでした.脚本は少し回りくどくてストーリーの展開が解りにくいし,演出も世間一般で評価されているほど優れているとはどうしても思えないのでした.

23 太陽が知っている
La Piscine
★★★★
1968年 フランス・イタリア カラー 123 min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本・原案:アラン・パージュ
脚本・脚色:ジャン=クロード・カリエール
製作:ジェラール・ベトゥー
撮影:ジャン=ジャック・タルベス
CAST
アラン・ドロン/ロミー・シュナイダー/モーリス・ロネ/ジェーン・バーキン
 性懲りもなくモーリス・ロネさんに嫉妬して殺してしまうドロンさんですが,結末がはっきりしてしまう『太陽がいっぱい』より,はっきりしないこちらの方が好みだったりするのです.3本のロミー・シュナイダーさんとの共演作の中でも,この作品がやはり一番好きです.

24 シシリアン
The Sicilian Clan
★★★★
1969年 フランス カラー 119 min
STAFF
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
脚本:アンリ・ヴェルヌイユ/ ジョゼ・ジョヴァンニ/ ピエール・ペルグリ
原作:オーギュスト・ル・ブルトン
CAST
ジャン・ギャバン/アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/イリナ・デミック
 この時代のフランス,フィルム・ノワールならではの魅力にあふれた犯罪映画.やはりジャン・ギャバンさんの貫禄とそれに対するドロン氏の小悪党ぶりがいいです.ドロン氏扮するサルテがあまりに簡単にギャバン氏扮するマナレーゼに殺されてしまったり,イリナ・デミックさん扮するジャンヌの物語終盤における状況など.脚本にちょっと納得しがたい点があるのですが,全体としてはやはりよくできた作品だと思います.



25 ボルサリーノ
Borsalino
★★★
1970年 フランス・イタリア カラー 125 min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャン・クロード・カリエール/ クロード・ソーテ/ ジャック・ドレー/ジャン・コー
原作:ユージューヌ・サコマノ
製作:アラン・ドロン
CAST
ジャン・ポール・ベルモンド/アラン・ドロン/ミシェル・ブーケ/カトリーヌ・ルーヴェル/クリスチャン・ティリティレ/ダニエル・バネル/フエアンソワーズ・クリストフ/コリンヌ・マルシャン/ニコール・カルファン
 『映画史に残る伝説のギャング映画』だそ〜ですが,どうもでらちゃんにとっては印象の希薄な映画なのよね.ドロン&ベルモンドのフランス映画2大スターの共演に,ニコール・カルファン,ミシェル・ブーケ,カトリーヌ・ルーヴェルといった傍役陣,さらに監督のジャック・ドレーを始めとするスタッフも錚々たる面々であるにも関わらず,作品自体が凡庸に感じられてしまうのは,多分好みの問題だとは思うのですが....

26 仁義
Le Circle Rouge
★★★
1970年 フランス カラー 140 min
STAFF
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル
CAST
アラン・ドロン/ブールヴィル/ジャン=マリア・ヴォロンテ/イヴ・モンタン/フランソワ・ペリエ
 実はこの映画,昔 TV で見たことがあったのですが忘れていました.『失われた週末』以上のアル中幻覚シーンの強烈さだけ記憶に残っていて,それが何の映画だったか忘れていたのですが,今回この DVD を入手して観て,やっと判明いたしました.

27 レッド・サン
Soleil Rouge
★★★★★
1971年 フランス・イタリア・スペイン カラー 114 min
STAFF
監督:テレンス・ヤング
原作:レアード・コーニッグ
脚色:デン・バート・ベティクレーク/ウィリアム・ロバーツ/ローレンス・ローマン
台詞:ジェラルド・デゥヴリエ
音楽:モーリス・ジャール
製作:ロベール・ドルフマン
撮影:アンリ・アルカン
編集:ジョニー・ドワイヤー
CAST
チャールズ・ブロンソン/ウルスラ・アンドレス/三船 敏郎/アラン・ドロン/キャプシーヌ/モニカ・ランドール/中村 哲/田中 浩
 でらちゃんが小学生の頃,初めて観に行ったロードショー作品で,思い入れだけで星5つつけてしまっていたのですが,今観返してみても面白い作品だと思います.この映画でのドロンさんは仇役なので出番少ないですが,ブロンソン・三船の競演は見ごたえありました.メイン・テーマは一風変わった『男の友情』ですが.そ〜いえば,ちょうどこの頃『マンダム』のコマーシャルでブロンソンさんが日本でブレイクしていたのよね.娼館の女優さんは,3人共甲乙付けがたく綺麗ですが,個人的にはキャプシーヌさんが好き.

28 帰らざる夜明け
La Veuve Couderc
★★★★
1971年 フランス カラー 89 min
STAFF
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール/パスカル・ジャルダン
原作:ジョルジュ・シムノン
CAST
アラン・ドロン/シモーヌ・シニョレ/オッタビア・ピッコロ/ジャン・ティシュ
 フランスの片田舎で繰り広げられる大人のラヴ・ストーリー.フランス映画らしい綺麗な作品だと思います.

29 暗殺者のメロディー
The Assassination of Trotsky
★★★
1972年 アメリカ・イギリス・イタリア カラー 126min
STAFF
監督:ジョゼフ・ロージー
脚本:ニコラス・モスレー
原作:ニコラス・モスレー
CAST
アラン・ドロン/リチャード・バートン/ロミー・シュナイダー
 40年前にこの映画を観た時,難しくてよく解らなかったというのが正直な感想だったのですが,今回少しは解るようになったかな〜と思って少し期待して観たところ,この『解らなさ』こそこの作品の主題であり本質だったことが解りました.

30 高校教師
La Prima Notte Di Quiete
★★★★★
1972年 イタリア・フランス カラー 126min
STAFF
監督:ヴァレリオ・ズルリーニ
脚本:ヴァレリオ・ズルリーニ/エンリコ・メディオーリ
音楽:マリオ・ナシンベーレ
撮影:ダリオ・ディ・パルマ
CAST
アラン・ドロン/ジャンカルロ・ジャンニーニ/ソニア・ベトローヴァ/レナート・サルヴァトーリ/アリダ・ヴァリ/レア・マッサリ
 今まで観たドロンさんの映画の中では,やっぱりこれが一番好きです.ドロンさん自身についても,どういう訳かこの役柄が一番ハマってるし,カッコ良く思えてしまうのです.共演者の中では,ジャンカルロ・ジャンニーニさんとレア・マッサリさん,とにかく渋い演技しています.

31 リスボン特急
Un Flic
★★
1972年 フランス カラー 96 min
STAFF
監督:ジャン−ピエール・メルヴィル
脚本:ジャン−ピエール・メルヴィル
製作:ロベール・ドルフマン
音楽:ミシェル・コロンビエ
撮影:ワルター・ウォティッツ
CAST
アラン・ドロン/リチャード・クレンナ/カトリーヌ・ドヌーヴ/リカルド・クッチョーラ/マイケル・コンラッド/ポール・クローシェ/シモーヌ・バレール/アンドレ・プース/ジャン・ドザイー
 フィルム・ノワールの巨匠ジャン・ピエール・メルビル監督の遺作にして,ドロン・クレンナ・ドヌーヴという豪華キャストにも関わらず,印象の薄い記憶に残らない映画でした.理由としてはストーリーの展開,及びキャラクター特にドヌーヴさんの設定が解り辛かったのです.

32 ショック療法
Traitment De Choc
★★★★
1972年 フランス カラー 86 min
STAFF
監督:アラン・ジェシュア
脚本:アラン・ジェシュア
製作:アラン・バルモン
CAST
アラン・ドロン/アニー・ジラルド/ミシェル・デュショソワ/ロベール・イルシュ/ジャン=フランソワ・カルヴェ
 公開当時,「最近のドロンは作品を選ばないで出演している」と酷評され,ドロン氏の主演作の中では必ずと言っていいほどワーストに挙げられるこの作品がわりと好きだったりするのです.作品自体の雰囲気も元祖カルト・ムービーみたいでいい感じ(ヘン?)で,特に音楽とラストが良いです.また,何と言ってもドロンさんの持つ悪の魅力,この人には絶対に正義のヒーローよりイケナイお医者さまの方が似合うのです.



33 スコルピオ
Scorpio
★★★
1973年 アメリカ カラー 115 min
STAFF
監督:マイケル・ウィナー
脚本:デヴィッド・W・リンテルズ/ジェラルド・ウィルソン
原作:デヴィッド・W・リンテルズ
製作:ウォルター・ミリッシュ
音楽:シェリー・フィールディング
CAST
バート・ランカスター/アラン・ドロン/ポール・スコフィールド/ゲイル・ハニカット/J. D. キャノン
 40年ぶりくらいに観ましたが,この CIA を舞台にした二重スパイの話ってやっぱり難しいです.それよりも何よりもランカスター&ドロンの追っかけっこのアクション・シーンが凄いです.おつかれさま.ドロンさん扮するローリエさんが猫好きの殺し屋ってキャラ設定もいいです(笑).この DVD を観た日に,続けて『ヘルハウス』観たんですが,ゲイル・ハニカットさんってやっぱり綺麗.

34 燃えつきた納屋
Les Granges Brulees
★★★★★
1973年 フランス カラー 94 min
STAFF
監督:ジャン・シャポー
脚本:ジャン・シャポー/セバスチャン・ルーレ
音楽:ジャン=ミッシェル・ジャール
撮影:サッシャ・ヴィエル二
CAST
アラン・ドロン/シモーヌ・シニョレ/ポール・クローシェ/レナート・サルヴァトーリ
 『帰らざる夜明け』に続いてドロンさんとシニョレさんが共演したヒューマン・サスペンス.この作品,ミステリー映画として見ると禁じ手を使ったB級映画ということになってしまうのですが,人間ドラマとして見ると….また,ドロン VS シニョレの名優対決という意味においても大傑作だと思います.

35 ビッグ・ガン
Tony Arzenta (Big Guns)
★★★★
1973年 イタリア・フランス カラー 106 min
STAFF
監督:ドゥッチョ・テッサリ
脚本:ウーゴ・リベラトーレ/フランコ・ヴェルッキ/ロベルト・ガンドゥス
音楽:ジャン二・フェリオ
撮影:シルヴァーノ・イッポリティ
編集:マリオ・モッラ
CAST
アラン・ドロン/リチャード・コンテ/カルラ・グラヴィーナ/マルク・ポレル/ロジェ・アナン/ニコレッタ・マキャヴェリ/グイド・アルベルティ/アントン・ディフリング/リノ・トロイージ/コラード・カイパ/エリカ・ブラン/カルラ・カーロ/ジャンカルロ・スブラジア/ウンベルト・オルシーニ
 組織に妻子を殺され復讐に燃える一匹狼の殺し屋…というドロンさんが最高の当り役を演じた作品.やはり復讐物を得意とする勝目梓さんの小説にも出て来ました.脚本にちょっと無理があるような気もしますが,やはり傑作だと思います.ストーリーの細かい部分はほとんど忘れていましたが,今回観直してみて,やっぱり面白かったです.

36 暗黒街のふたり
Deux Hommes Dans La Ville
★★★★★
1973年 フランス カラー/モノラル 95 min
STAFF
監督:ジョゼ・ジョヴァンニ
脚本:ジョゼ・ジョヴァンニ
製作:アラン・ドロン
音楽:フィリップ・サルド
撮影:ジャン=ジャック・タルベ
CAST
ジャン・ギャバン/アラン・ドロン/ミムジー・ファーマー/ミシェル・ブーケ
 正直言ってすごくいや〜な話で,この映画のドロンさんは少しもカッコいいところないのですが,ギャバンさんとの3度目の共演で初めてギャバンさんを喰うことができたという点においても,また,プロデューサーとしてあえてこの重い題材を取り上げ,社会派ドラマを見事に作り上げたという点においても,やはり絶頂期のドロンさんが残した最高傑作だったとでらちゃんは思うのでした.一点だけ気になったのは,フランスって死刑執行があんなにもすぐに行われてしまう国だったのかしらね?

37 個人生活
La Race Des "Seigneures"
★★★
1974年 フランス カラー 88 min
STAFF
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール/パスカル・ジャルダン
原作:フェリシアン・マルソー
CAST
アラン・ドロン/シドニー・ローム/ジャンヌ・モロー/クロード・リッシュ
 多分この映画のドロンさんって,一番カッコ悪いかも.... あと,物語の状況設定にちょっと無理があるような気がします.でも,シドニー・ロームさんは綺麗だったし,ジャンヌ・モローさんは貫禄でした.

38 愛人関係
Les Seins De Glace
★★★★
1974年 フランス カラー 101 min
STAFF
監督:ジョルジュ・ロートネル
脚本:ジョルジュ・ロートネル
原作:リチャード・マシスン
CAST
アラン・ドロン/ミレーユ・ダルク/クロード・ブラッスール/ニコレッタ・マッキャベリ
 ドロンさんが自らプロデュース,当時同棲中だったミレーユ・ダルクさんと共演したサスペンス・ミステリー.だからと言ってこの日本語タイトルはどうかと思います.原題の『氷の乳房』の方が良かったのにね.映画そのものの出来が良かっただけに残念でした.

39 ボルサリーノ2
Borsalino and Co.
★★★
1974年 フランス・イタリア・西ドイツ カラー 106 min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャック・ドレー/パスカル・ジャルダン
台詞:パスカル・ジャルダン
製作:アラン・ドロン
音楽:クロード・ボーリン
撮影:ジャン・ジャック・タルベス
編集:アンリ・ラノエ
美術:フランソワ・ド・ラモット
衣装:ジャック・フォントレー
CAST
アラン・ドロン/リッカルト・グッチョーラ/カトリーヌ・ルヴェル/ダニエル・イヴァルネル/リオネル・ヴィトラン/ラインハルト・コルデホフ/アンドレ・ファルコン
 40年ぶりに観てもやはり前作以上に印象に残らない作品.要するにでらちゃんギャング映画って好きじゃないみたいなんだわ.

40 アラン・ドロンのゾロ
Zorro
★★★
1975年 イタリア・フランス カラー 112 min
STAFF
監督:ドゥッチォ・テッサリ
脚本:ジョルジオ・アルロリオ
原案:ジョルジオ・アルロリオ
原作:ジョンストン・マッカレー
製作:ルチアーノ・マルティーノ
音楽:グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
撮影:ジュリオ・アルボニコ
美術:エンリオ・ブルガレリ
CAST
アラン・ドロン/オッタビア・ピッコロ/スタンリー・ベイカー/エンツォ・セルシコ/ムスターシュ/ジャコモ・ロッシ=スチュアート/アドリアーナ・アスティ/ジャンピエロ・アルベルティーニ/マリノ・マッセ
 ドロンさんの主演第50作記念作品だったらしいです.12年前の『黒いチューリップ』から繋がっている感のある作品で,ドロンさんの主演映画の中では珍しい勧善懲悪のヒーロー物ですが,けっこう楽しく観ることができました.でも,やはりそれだけ,結局この人って正義の味方が似合わないのです.



41 フリック・ストーリー
Flic Story
★★★★
1975年 フランス・イタリア カラー 112 min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャック・ドレー/アルフォンス・ブーダール
原作:ロジェ・ボルニッシュ
製作:アラン・ドロン/レイモン・ダノン
CAST
アラン・ドロン/ジャン=ルイ・トランティニャン/レナート・サルヴァトーリ/クローディヌ・オージェ
 ドロンさんという俳優さんは本質的に刑事よりも犯罪者がよく似合うと思うのですが,この映画に関しては,初めてドロンさんの刑事役が抵抗なく受け入れられました.が,それ以上にジャン・ルイ・トランティニャンさんの犯罪者役がはまり過ぎるほどにはまっていたのが印象的でした.とにかくカッコよかったです.

42 ル・ジタン
Le Gitan
★★★★★
1975年 フランス・イタリア カラー 98min
STAFF
監督:ジョゼ・ジョバンニ
脚本:ジョゼ・ジョバンニ
原作:ジョゼ・ジョバンニ
製作:レイモン・ダノン/アラン・ドロン
音楽:クロード・ポラン
撮影:ジャン・ジャック・タルベ
CAST
アラン・ドロン/アニー・ジラルド/ポール・ムーリス/モーリス・バリエ/ベルナール・ジロドー/レナート・サルヴァトーリ/マルセル・ボズフィ
 渋い! 多分この映画,ドロンさんにとって最もハマリ役だったと思います.

43 パリの灯は遠く
Monsieur Clein
★★★
1976年 フランス カラー 118 min
STAFF
監督:ジョセフ・ロージー
脚本:フランコ・ソリナス
音楽:エジスト・マッキ/ピエール・ポルト
撮影:ジェリー・フィッシャー
CAST
アラン・ドロン/ジャンヌ・モロー
 ミステリー映画として観た場合,冒頭から中盤にかけての問題編はスリリングなサスペンス・タッチでワクワクして観られたのですが,後半の解決編に入ってからは少しストーリーの展開が解り辛かったです.これはでらちゃんの頭が悪いせいだとは思いますが....

44 ブーメランのように
Comme Un Boomerang
★★★★
1976年 フランス カラー 118 min
STAFF
監督:ジョゼ・ジョバンニ
脚本:ジョゼ・ジョバンニ/アラン・ドロン
製作:アラン・ドロン/レイモン・ダノン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
撮影:ヴィクトール・ドロリケ
CAST
アラン・ドロン/カルラ・グラヴィーナ/シャルル・バネル
 ドロンさんの映画には珍しい,『父性愛』を描いた作品.サスペンス・タッチの前半から一転,『愚行』に走る後半,決して明らかにされない結末もいいです.カルラ・グラヴィーナさん,お久しぶり.

45 友よ静かに死ね
Le Gang
★★★
1976年 フランス・イタリア カラー 100 min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本:アルフォンス・ブタール/ジャン=クロード・カリエール
原作:ロジェ・ボルニッシュ
製作:アラン・ドロン
音楽:カルロ・ルスティケリ
撮影:ソリヴァーノ・イッホリーティ
CAST
アラン・ドロン/ニコール・カルファン/ロラン・ベルタン/アダルベルト・マリア・メルリ/ラウラ・ベッティ
 昔『ロードショー』誌で見たドロンさんのカーリー・ヘアの写真にすごく違和感感じた記憶があったのですが,今回始めてこの映画を観たらそんなに違和感なかったです.でも作品自体は,面白く観ることができたものの,あまりあとに残らない映画,っていうのが正直な感想かしらね? ところで警視総監が立ちションなんかするシーンがありますが,当局からお咎めはなかったのかしら?

46 プレステージ
L'Homme Presse
★★★
1977年 フランス カラー 87 min
STAFF
監督:エドゥアール・モリナオ
脚本:モーリス・レイム/クリストファー・フランク
音楽:カルロ・ルスティケリ
撮影:ジャン・シャルヴァン
CAST
アラン・ドロン/ミレーユ・ダルク/モニカ・グェリトーレ/ミシェル・デュショーソワ
 作品自体はドロンさんが欲望に取り憑かれた男の末路を熱演したハードボイルド・タッチのヒューマン・ドラマ....ということらしいですが,観終わった後の感想はだから何なの?....って感じでした.でも,ほぼ狂人に近い『生き急ぐ男』を演じ切ったドロンさんは見事だったと思いますし,この頃のミレーユ・ダルクさんもとても綺麗です.

47 チェイサー
Mort D'un Pourri
★★★★★
1978年 フランス カラー 118 min
STAFF
監督:ジョルジュ・ロートネル
脚本:ジョルジュ・ロートネル/ミシェル・オディアール
原作:ラフ・ヴァレ
製作:ノルベール・サーダ
音楽:フィリップ・サルド
撮影:アンリ・ドカエ
演奏:スタン・ゲッツ
CAST
アラン・ドロン/オルネラ・ムーティ/ステファーヌ・オードラン/クラウス・キンスキー/ミシェル・オーモン/ジャン・ブーイズ/ミレーユ・ダルク/モーリス・ロネ
 円熟期のドロンさんが,男の美学を堪能させてくれる最高傑作だと思います.『友情にあつい男』って,ドロン映画の最大のテーマだし,演じるドロンさんにとっても最高のハマリ役だと思います.4度目の共演となるモーリス・ロネさんも息のあった演技が渋いし,ミレーユ・ダルク,オルネラ・ムーティ,ステファーヌ・オードランの女優陣もそれぞれの魅力を堪能させてくれます.またストーリーも凄く良質のミステリーで,全く飽きる事なく画面を見つめているうちに2時間が経過してしまいました.

48 エアポート'80
The Concorde Airport '79
★★★
1979年 アメリカ カラー 113 min
STAFF
監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ
脚本:エリック・ロス
製作:ジェニングス・ラング
音楽:ラロ・シフリン
撮影:フィリップ・ラスロップ
CAST
アラン・ドロン/スーザン・ブレイクリー/ロバート・ワグナー/シルヴィア・クリステル/エディ・アルバート/ビビ・アンデルセン/ジョージ・ケネディ
 大空を舞台に繰り広げられるパニック映画,オール・スター・キャストが話題を呼んだエアポート・シリーズ第4弾.でらちゃんお気に入りの男優ロバート・ワグナー氏が珍しく悪役にキャスティングされているというので,結構期待していたのですが,ワグナー氏と他の男優とのからみはなく残念でした.また,ストーリー自体,ミステリー・タッチの前半は良いのですが,中盤以降辻褄の合わない部分や荒唐無稽な描写が目立ち,また登場人物の間に繰り広げられるサブ・ストーリーも未消化に終わり,ちょっと残念な脚本だったと思います.結局,シリーズ最低作との評価を受け最終作となってしまいましたが,それなりに面白い作品でした.



49 ポーカーフェイス
3 Hommes a Abattre
★★★★
1980年 フランス カラー 93min
STAFF
監督:ジャック・ドレー
脚本:アラン・ドロン/ジャック・ドレー/クリストファーフランク
原作:ジャン=パトリック・マンシェット
製作:アラン・ドロン
音楽:クロード・ボラン
撮影:ジャン・トゥルニエ
CAST
アラン・ドロン/ダリラ・ディ・ラッツァーロ/ミシェル・オークレール
 謎に満ちた一匹狼のギャンブラーという,考えようによっては訳のわからんキャラクターがドロンさんにぴったりハマっている,ハードボイルド・タッチのミステリーで,愛人役のラッツァーロさんは綺麗だし,仇役のオークレールさんは渋いし,殺しのシーンやカーテェイスは素晴しく良く撮れているのですが,惜しむらくは,ストーリーの鍵を握る人物の死があまりの御都合主義的すぎるのと,これまでのドロン映画を踏襲しているため,その時点でラストが見えてしまう点でしょうか. あと,この日本語タイトル,何とかならなかったのかしらね?

50 危険なささやき
Pour La Peau D'un Flic
★★★★★
1981年 フランス カラー 102min
STAFF
監督:アラン・ドロン
脚色:アラン・ドロン/クリストファーフランク
原作:ジャン・パトリック・マンシェット
製作:アラン・ドロン
撮影:ジャン・トゥルニエ
美術:テオ・ムーリス
キャスティング:アニータ・ベノワ
CAST
アラン・ドロン/アンヌ・パリロー/ミシェル・オークレール/ダニエル・セカルディ/ジャン=ピエール・ダラ/グザヴィエ・デブラ/ジャック・リスバル/ジェラール・エロル/ピエール・ベロ/アニック・アラーヌ/パスカル・ロベール
 ドロンさんの主演第61作にして監督第1作だそうです.ストーリーはちょっと乱暴でご都合主義的なところも多々見られますし,ちょっとわかり辛いところもあるのですが,それらの点を考慮しても十分面白いハードボイルド・アクションの佳作だと思います.監督デビュー作としてはかなりの出来だと思いますし,ドロンさんが見出したというアンヌ・パリローさんも魅力的です.また,でらちゃんがドロンさんの映画にハマっていたのは1970年代なので,'80年代の作品はほとんど最近になってになって観たのですが,いい作品が多かったと思いました.

51
Le Battant
★★★★★
1983年 フランス カラー 118min
STAFF
監督:アラン・ドロン
脚本:アラン・ドロン/クリストファーフランク
原作:アンドレ・カロッフ
製作:アラン・ドロン
撮影:ジャン・トゥルニエ
CAST
アラン・ドロン/アンヌ・パリロー/フランソワ・ペリエ/ピエール・モンディ/アンドレア・フェレオル
 タイトルが凡庸な感じがしたのっで,あまり期待しないで観たのですが,最高に面白かったです.物語のラスト近くなって,不安になったナタリー(アンヌ・パリロー)がジャック(アラン・ドロン)を「行かないで」と止めるシーンで,「悪い予感がするの.映画でよくあるパターンよ」なんて気の効いた台詞があるのですが,これが実は従来のドロン映画の自己批判みたいになっていて,全く予想のできないラストの伏線になっていたりして.実は,そのラストも最後の最後まで真相がわからないという,すご〜く凝った作りになっているのです.あと,脚本もすごいけど,音楽もすご〜くいいです.

52 スワンの恋
Un Amour de Swann
★★
1984年 フランス・西ドイツ カラー 110min
STAFF
監督:フォルカー・シュレンドルフ
CAST
ジェレミー・アイアンズ/オルネラ・ムーティ/アラン・ドロン/ファニー・アルダン
 この作品,ドロンさんは完全な脇役ですし,髭も髪型も全く似合っておりません.残念です.

53 私刑警察
Ne Reveillez pas un Flic Qui Dort
★★★★★
1988年 フランス カラー 94min
STAFF
監督:ジョゼ・ピネイロ
脚本:フレデリック・ファヤルディ/ジョゼ・ピネイロ/アラン・ドロン
原作:フレデリック・ファヤルディ
製作:ダニエル・シャンパーノンアラン・ドロン
音楽:ピノ・マルチーズ
撮影:リシャール・アンドリラウール・クタール
編集:ジェニファー・オージェ
CAST
アラン・ドロン/ミシェル・セロー/サヴィエ・ドリュック/パトリック・カタリフォ/レイモン・ジェローム/セルジュ・レジアニ/ロクサン・グールド/ステファン・ジョベール/コンスエロ・デ・ハヴィランド/フェオドール・アトキン/ブルーノ・ラファエリ/ヴィヴィエン・サヴェージ
 クリント・イーストウッドさんの『ダーティー・ハリー2』と似たような話ですが,社会派ドラマとしてこちらの方が上,ってのはひいき目かしらね? 個人的にはこの人,若いときより年齢取ってからの方が渋くて好きです.

54 ヌーヴェルバーグ
Nouvelle Vague
★★
1990年 フランス・スイス カラー 89min
STAFF
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
製作:アラン・サルド
芸術監修:アンヌ=マリー・ミエヴィル
撮影監督:ウィリアム・リュブシャンスキ
編集:ジャン=リュック・ゴダール
整音:フランソワ・ミュジー
同時録音:アンリ・モレル
CAST
アラン・ドロン/ドミツィアーナ・ジョルダーノ/ロラン・アムシュトゥッツ
 正直言って,でらちゃん,この映画難しくてよく解りませんでした.画像は凄く綺麗でした.

55 カサノヴァ最後の恋
Le Detour de Casanova
★★
1992年 フランス カラー 93min
STAFF
監督:エドゥアール・ニエルマンス
脚本・脚色・台詞:ジャン=クロード・カリエール/エドゥアール・ニエルマンス
原作:アルトゥール・シュニッツラー
製作:アラン・サルド
製作総指揮:アラン・ドロン/クリスティーヌ・ゴズラン
音楽:ミシェル・ポルタル/ブリュノ・クレ
美術:カルロス・コンティ
CAST
アラン・ドロン/ファブリス・ルキーニ/エルザ/ヴァデック・スタンチャク/デリア・ボッカルド/ジル・アルボナ/アラン・キュニー/サンドリーヌ・ブランク
 ドロンさんが稀代の色事師カサノヴァを演じるということで,結構期待して観たのですが,残念ながらちょっと期待外れ.... 前半の60分は結構ワクワクしながら観られたのですが,物語が佳境に入ってからの30分は,正直言ってストーリーの展開も何がいいたいのかよくわからん感じで,残念でした.

56 弁護士デュナンの衝撃
Un Crime
★★★★
1993年 フランス カラー 85min
STAFF
監督:ジャック・ドレ―
脚本:ジャン・キュルトラン/アラン・ドロン/ジャック・ドレ―
原作:ジル・ベロー
製作:アラン・ドロン/アラン・サルド
撮影:ロベール・フレース
CAST
アラン・ドロン/マニュエル・ブラン/ソフィー・ブルスタル/フランシーヌ・ベルジェ/マキシム・ルロー/ピエール・ビアンコ
 『ボルサリーノ』のジャック・ドレ―監督によるサスペンス.ストーリー的にはちょっと難があるもののわりとよくできたミステリーです.また,ドロンさんの弁護士って本当に珍しい役柄なんですが,これが意外とハマってます.この作品,多分日本未公開作が最近になって DVD 化されたんだと思いますが,原題がすごくいいだけに,つまらない和訳タイトルが残念です.



57 百一夜
Les Cent et Une Nuites
-
1995年 フランス カラー 104min
STAFF
監督:アニエス・ヴァルダ
脚本:アニエス・ヴァルダ
製作総指揮:ドミニク・ヴィニェ
撮影:エリック・ゴーティエ
編集:ユーク・ダルモア
衣装:ロザリー・ヴァルダ
美術:シール・ボワタール/セドリック・シモノー
CAST
ミシェル・ピコリ/ジュリー・ガイエ/マチュー・ドゥミ/マルチェロ・マアストロヤンニ/アンリ・ガルサン/エマニュエル・サランジェ/ロマーヌ・ボーランジェ/ジャン=ポール・ベルモンド/アラン・ドロン/ジェラール・ドバルデュー/ロバート・デ・ニーロ/カトリーヌ・ドヌーヴ/アヌーク・エーメ/ファニー・アルダン/サビーヌ・アゼマ/ジェーン・バーキン/サンドリーヌ・ボネール/ジャン=クロード・ブリアリ/パトリック・ブリュエル/フレデリック・ダリー/ジェラール・ドバルデュー/レオナルド・デカプリオ/アリエル・ドンパール/Sティーヴン・ドーフ/アンドレア・フェレオル/ハリソン・フォード/ダリル・ハンナ/ジャン=ピエール・カルフォン/エミリー・ロイド/ジーナ・ロロブリジーダ/ジャン=ピエール・レオ/ジャンヌ・モロー/ハンナ・シグラ/アサンプタ・セルナ/マーティン・シーン/ハリー・ディーン・スタントン/ダニエル・トスカン・デュ・ブランティエ
 『スターたちによって語られる映画の100年,その夢と冒険の物語!』とゆ〜ことで,映画生誕100年を記念して創られた作品.た〜くさんのスターたちがカメオ出演している中,ドロンさんは1シーンでわりと長い時間出演しておりますが,あくまでゲスト出演なので,ドロン映画としての評価は控えさせていただきます.

58 ハーフ・ア・チャンス
Une Chance Sur Deux
★★★★
1998年 フランス カラー 109min
STAFF
監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリック・デュヴォルフ/セルジュ・フリードマン/パトリス・ルコント
製作:クリスチャン・フェシュネール
CAST
ジャン−ポール・ベルモンド/アラン・ドロン/ヴァネッサ・パラディ/エリック・デュフォス
 この作品を最後にドロンさんは最初の『引退宣言』を行い,この時点での最終出演映画ということになりますが,ジャン−ポール・ベルモンドさんとのダブル主演作となっております.引退作にふさわしい豪華キャストもさることながら,いささか荒唐無稽な感もありますが,見どころ満載の娯楽作で,面白く拝見させていただきました.明るいドロン映画って昔だったら,ちょっと違和感感じてしまったのですが,やっぱり時代のなせるわざでしょうか?

59
60
61
62
63
64
アラン・ドロンの 刑事フランク・リーヴァ
Frank Riva
★★★★
2003〜04年 フランス・ドイツ カラー 全6エピソード
STAFF
監督:パトリック・ジャマン
原作:フィリップ・セトボン
CAST
アラン・ドロン/ジャック・ペラン/ミレーユ・ダルク/ゾフィ・フォン・ケッセル/セドリック・シェヴァルメ/イヴ・アフォンソ/エルザ・キコイン/ヴェナンチーノ・ヴェナンチーニ/エリック・デュフォス/ニコール・カルファン/ジャン=クロード・ドーファン/フィリップ・アンブロジーニ/キャロル・ヴェイス/フィリップ・ルロワ
 1998年の『ハーフ・ア・チャンス』を最後に映画からの引退宣言を行ったドロンさんが,2002年のミニ・シリーズ『アラン・ドロンの 刑事物語』に続いて出演した TV シリーズ.日本では「老醜のドロンなんて見たくない」な〜んて復活を批判する声もありましたが,この作品でのドロンさん渋いです.しゃがれた声とオヤジ笑いがちょっと気になりますが.... 作品自体もドロンさん扮する警視フランク・リーヴァはもとより,主人公をめぐる家族や仲間たち,そしてマフィア・サイドの面々まで.様々なキャラが丁寧に描かれている佳作だったと思います.



65 アラン・ドロンのすべて
Alain Delon, cet inconnu
-
2015年 フランス カラー・モノクロ 55min
STAFF
監督:フィリップ・コーリー
CAST
アラン・ドロン/ロミ―・シュナイダー/ルネ・クレマン/ルキノ・ヴィスコンティ/ナタリー・ドロン/ジャン=ピエール・メルヴィル/ミレーユ・ダルク/アンヌ・パリロー
 ドキュメンタリー.