Movies

Alain Delon

1971-1980


31 レッド・サン
SOLEIL ROUGE
1971年 フランス・イタリア・スペイン
カラー 114 min
★★★★★
監督:テレンス・ヤング
原作:レアード・ケーニヒ
出演:チャールズ・ブロンソン/ウルスラ・アンドレス/三船 敏郎/アラン・ドロン/キャプシーヌ/モニカ・ランドール/中村 哲/田中 浩
 でらちゃんが小学生の頃,初めて観に行ったロードショー作品で,思い入れだけで星5つつけてしまっていたのですが,今観返してみても面白い作品だと思います.この映画でのドロンさんは仇役なので出番少ないですが,ブロンソン・三船の競演は見ごたえありました.メイン・テーマは一風変わった『男の友情』ですが.そ〜いえば,ちょうどこの頃『マンダム』のコマーシャルでブロンソンさんが日本でブレイクしていたのよね.娼館の女優さんは,3人共甲乙付けがたく綺麗ですが,個人的にはキャプシーヌさんが好き.
32
帰らざる夜明け
LA VEUVE COUDERC
1971年 フランス
カラー 89 min
★★★★
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール/パスカル・ジャルダン
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:アラン・ドロン/シモーヌ・シニョレ/オッタビア・ピッコロ/ジャン・ティシュ
 フランスの片田舎で繰り広げられる大人のラヴ・ストーリー.フランス映画らしい綺麗な作品だと思います.
33
暗殺者のメロディー
THE ASSASSINATION OF TROTSKY
1972年 アメリカ・イギリス・イタリア
カラー 126min
★★★
監督:ジョゼフ・ロージー
原作・脚本:ニコラス・モスレー
出演:アラン・ドロン/リチャード・バートン/ロミー・シュナイダー
 40年前にこの映画を観た時,難しくてよく解らなかったというのが正直な感想だったのですが,今回少しは解るようになったかな〜と思って少し期待して観たところ,この『解らなさ』こそこの作品の主題であり本質だったことが解りました.
34
高校教師
LA PRIMA NOTTE DI QUIETE
1972年 イタリア・フランス
カラー 126min
★★★★★
監督・脚本:ヴァレリオ・ズルリーニ
脚本:エンリコ・メディオーリ
撮影:ダリオ・ディ・パルマ
音楽:マリオ・ナシンベーレ
出演:アラン・ドロン/ジャンカルロ・ジャンニーニ/ソニア・ベトローヴァ/レナート・サルヴァトーリ/アリダ・ヴァリ/レア・マッサリ
 今まで観たドロンさんの映画の中では,やっぱりこれが一番好きです.ドロンさん自身についても,どういう訳かこの役柄が一番ハマってるし,カッコ良く思えてしまうのです.共演者の中では,ジャンカルロ・ジャンニーニさんとレア・マッサリさん,とにかく渋い演技しています.
35
リスボン特急
UN FLIC
1972年 フランス
カラー 96 min
★★
監督・脚本:ジャン−ピエール・メルヴィル
出演:アラン・ドロン/リチャード・クレンナ/カトリーヌ・ドヌーヴ
 ドロン・クレンナ・ドヌーヴという豪華キャストにも関わらず印象の薄い記憶に残らない映画.理由としてはストーリーの展開,及びキャラクター特にドヌーヴさんの設定が解り辛いのです.
36 ショック療法
TRAITMENT DE CHOC
1972年 フランス
カラー 86 min
★★★★
監督・脚本:アラン・ジェシュア
製作:アラン・バルモン
出演:アラン・ドロン/アニー・ジラルド/ミシェル・デュショソワ/ロベール・イルシュ/ジャン=フランソワ・カルヴェ
 公開当時,「最近のドロンは作品を選ばないで出演している」と酷評され,ドロン氏の主演作の中では必ずと言っていいほどワーストに挙げられるこの作品がわりと好きだったりするのです.作品自体の雰囲気も元祖カルト・ムービーみたいでいい感じ(ヘン?)で,特に音楽とラストが良いです.また,何と言ってもドロンさんの持つ悪の魅力,この人には絶対に正義のヒーローよりイケナイお医者さまの方が似合うのです.
37
スコルピオ
SCORPIO
1973年 アメリカ
カラー 115 min
★★★
監督:マイケル・ウィナー
脚本:デヴィッド・R・リンテルズ/ジェラルド・ウィルソン
出演:バート・ランカスター/アラン・ドロン/ポール・スコフィールド/ゲイル・ハニカット/J. D. キャノン
 40年ぶりくらいに観ましたが,この CIA を舞台にした二重スパイの話ってやっぱり難しいです.それよりも何よりもランカスター&ドロンの追っかけっこのアクション・シーンが凄いです.おつかれさま.ドロンさん扮するローリエさんが猫好きの殺し屋ってキャラ設定もいいです(笑).この DVD を観た日に,続けて『ヘルハウス』観たんですが,ゲイル・ハニカットさんってやっぱり綺麗.
38
燃えつきた納屋
LES GRANGES BRULEES
1973年 フランス
カラー 94 min
★★★★★
監督:ジャン・シャポー
脚本:ジャン・シャポー/セバスチャン・ルーレ
出演:アラン・ドロン/シモーヌ・シニョレ/ポール・クローシェ/レナート・サルヴァトーリ
 『帰らざる夜明け』(22)に続いてドロンさんとシニョレさんが共演したヒューマン・サスペンス.この作品,ミステリー映画として見ると禁じ手を使ったB級映画ということになってしまうのですが,人間ドラマとして見ると….また,ドロン VS シニョレの名優対決という意味においても大傑作です.



39
ビッグ・ガン
LES GRANDS FUSILS
1973年 イタリア・フランス
カラー 106 min
★★★★
監督:ドゥッチョ・テッサリ
脚本:ウーゴ・リベラトーレ/フランコ・ヴェルッキ/ロベルト・ガンドゥス
出演:アラン・ドロン/リチャード・コンテ/カルラ・グラヴィーナ/マルク・ポレル/ニコレッタ・マキャヴェリ/エリカ・ブラン
 組織に妻子を殺され復讐に燃える一匹狼の殺し屋…というドロンさんが最高の当り役を演じた作品.やはり復讐物を得意とする勝目梓さんの小説にも出て来ました.脚本にちょっと無理があるような気もしますが,やはり傑作だと思います.ストーリーの細かい部分はほとんど忘れていましたが,今回観直してみて,やっぱり面白かったです.
40
暗黒街のふたり
DEUX HOMMES DANS LA VILLE
1973年 フランス
カラー/モノラル 100 min
★★★★★
監督・脚本:ジョゼ・ジョヴァンニ
製作:アラン・ドロン
出演:ジャン・ギャバン/アラン・ドロン/ミムジー・ファーマー/ミシェル・ブーケ
 正直言ってすごくいや〜な話で,この映画のドロンさんは少しもカッコいいところないのですが,ギャバンさんとの3度目の共演で初めてギャバンさんを喰うことができたという点においても,また,プロデューサーとしてあえてこの重い題材を取り上げ,社会派ドラマを見事に作り上げたという点においても,やはり絶頂期のドロンさんが残した最高傑作だったとでらちゃんは思うのでした.一点だけ気になったのは,フランスって死刑執行があんなにもすぐに行われてしまう国だったのかしらね?
41
個人生活
LA RACE DES "SEIGNEURS"
1974年 フランス
カラー 88 min
★★★
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
脚本:ピエール・グラニエ=ドフェール/パスカル・ジャルダン
原作:フェリシアン・マルソー
出演:アラン・ドロン/シドニー・ローム/ジャンヌ・モロー/クロード・リッシュ
 多分この映画のドロンさんって,一番カッコ悪いかも.... あと,物語の状況設定にちょっと無理があるような気がします.でも,シドニー・ロームさんは綺麗だったし,ジャンヌ・モローさんは貫禄でした.
42 愛人関係
LES SEINS DE GLACE
1974年 フランス
カラー 101 min
★★★★
監督・脚本:ジョルジュ・ロートネル
原作:リチャード・マシスン
出演:アラン・ドロン/ミレーユ・ダルク/クロード・ブラッスール/ニコレッタ・マッキャベリ
 ドロンさんが自らプロデュース,当時同棲中だったミレーユ・ダルクさんと共演したサスペンス・ミステリー.だからと言ってこの日本語タイトルはどうかと思います.原題の『氷の乳房』の方が良かったのにね.映画そのものの出来が良かっただけに残念でした.
43 ボルサリーノ2
BORSALINO AND CO.
1974年 フランス・イタリア・西ドイツ
カラー 106 min
★★
監督:ジャック・ドレー
脚本:ジャック・ドレー/パスカル・ジャルダン
台詞:パスカル・ジャルダン
撮影:ジャン・ジャック・タルベス
音楽:クロード・ボーリン
編集:アンリ・ラノエ
美術:フランソワ・ド・ラモット
衣装:ジャック・フォントレー
製作:アラン・ドロン
出演:アラン・ドロン/リッカルト・グッチョーラ/カトリーヌ・ルヴェル/ダニエル・イヴァルネル/リオネル・ヴィトラン/ラインハルト・コルデホフ/アンドレ・ファルコン
 40年ぶりに観てもやはり前作以上に印象に残らない作品.要するにでらちゃんギャング映画って好きじゃないみたいなんだわ.
44
アラン・ドロンのゾロ
ZORRO
1975年 イタリア・フランス
カラー 112 min
★★★
監督:ドゥッチォ・テッサリ
原作:ジョンストン・マッカレー
原案・脚本:ジョルジオ・アルロリオ
撮影:ジュリオ・アルボニコ
美術:エンリオ・ブルガレリ
音楽:グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
製作:ルチアーノ・マルティーノ
出演:アラン・ドロン/オッタビア・ピッコロ/スタンリー・ベイカー/エンツォ・セルシコ/ムスターシュ/ジャコモ・ロッシ=スチュアート/アドリアーナ・アスティ/ジャンピエロ・アルベルティーニ/マリノ・マッセ
 ドロンさんの主演第50作記念作品だったらしいです.12年前の『黒いチューリップ』から繋がっている感のある作品で,ドロンさんの主演映画の中では珍しい勧善懲悪のヒーロー物ですが,けっこう楽しく観ることができました.でも,やはりそれだけ,結局この人って正義の味方が似合わないのです.
45
フリック・ストーリー
FLIC STORY
1975年 フランス・イタリア
カラー 112 min
★★★★
監督:ジャック・ドレー
製作:アラン・ドロン/レイモン・ダノン
脚本:ジャック・ドレー/アルフォンス・ブーダール
原作:ロジェ・ボルニッシュ
出演:アラン・ドロン/ジャン=ルイ・トランティニャン/レナート・サルヴァトーリ/クローディヌ・オージェ
 ドロンさんという俳優さんは本質的に刑事よりも犯罪者がよく似合うと思うのですが,この映画に関しては,初めてドロンさんの刑事役が抵抗なく受け入れられました.が,それ以上にジャン・ルイ・トランティニャンさんの犯罪者役がはまり過ぎるほどにはまっていたのが印象的でした.とにかくカッコよかったです.
46
ル・ジタン
LE GITAN
1975年 フランス・イタリア
カラー 98min
★★★★★
監督・脚本・原作:ジョゼ・ジョバンニ
製作:レイモン・ダノン/アラン・ドロン
撮影:ジャン・ジャック・タルベス
音楽:クロード・ポラン
出演:アラン・ドロン/ポール・ムーリス/アニー・ジラルド/レナート・サルヴァトーリ/マルセル・ボズフィ/ベルナール・ジロドー/モーリス・バリエ
 渋い! 多分この映画,ドロンさんにとって最もハマリ役だったと思います.

47
パリの灯は遠く
MONSIEUR CLEIN
1976年 フランス
カラー 118 min
★★★
監督:ジョセフ・ロージー
脚本:フランコ・ソリナス
出演:アラン・ドロン/ジャンヌ・モロー
 ミステリー映画として観た場合,冒頭から中盤にかけての問題編はスリリングなサスペンス・タッチでワクワクして観られたのですが,後半の解決編に入ってからは少しストーリーの展開が解り辛かったです.これはでらちゃんの頭が悪いせいだとは思いますが....
48
ブーメランのように
COMME UN BOOMERANG
1976年 フランス
カラー 118 min
★★★★
監督・脚本:ジョゼ・ジョバンニ
製作・脚本:アラン・ドロン
製作:レイモン・ダノン
撮影:ヴィクトール・ドロリケ
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:アラン・ドロン/シャルル・バネル/カルラ・グラヴィーナ
 ドロンさんの映画には珍しい,『父性愛』を描いた作品.サスペンス・タッチの前半から一転,『愚行』に走る後半,決して明らかにされない結末もいいです.カルラ・グラヴィーナさん,お久しぶり.
49
友よ静かに死ね
LE GANG
1976年 フランス・イタリア
カラー 100 min
★★★
監督:ジャック・ドレー
製作:アラン・ドロン
原作:ロジェ・ボルニッシュ
脚本:アルフォンス・ブタール/ジャン=クロード・カリエール
撮影:ソリヴァーノ・イッホリーティ
音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:アラン・ドロン/ニコール・カルファン/ロラン・ベルタン/アダルベルト・マリア・メルリ/ラウラ・ベッティ
 昔『ロードショー』誌で見たドロンさんのカーリー・ヘアの写真にすごく違和感感じた記憶があったのですが,今回始めてこの映画を観たらそんなに違和感なかったです.でも作品自体は,面白く観ることができたものの,あまりあとに残らない映画,っていうのが正直な感想かしらね? ところで警視総監が立ちションなんかするシーンがありますが,当局からお咎めはなかったのかしら?
50
プレステージ
L'HOMME PRESSE
1977年 フランス
カラー 87 min
★★★
監督:エデュアール・モリナオ
脚本:モーリス・レイム/クリストファー・フランク
出演:アラン・ドロン/ミレーユ・ダルク/モニカ・グェリトーレ/ミシェル・デュショーソワ
 作品自体はドロンさんが欲望に取り憑かれた男の末路を熱演したハードボイルド・タッチのヒューマン・ドラマ....ということらしいですが,観終わった後の感想はだから何なの?....って感じでした.でも,ほぼ狂人に近い『生き急ぐ男』を演じ切ったドロンさんは見事だったと思いますし,この頃のミレーユ・ダルクさんもとても綺麗です.
51
チェイサー
MORT D'UN POURRI
1978年 フランス
カラー 118 min
★★★★★
監督:ジョルジュ・ロートネル
脚本:ジョルジュ・ロートネル/ミシェル・オディアール
製作:ノルベール・サーダ
出演:アラン・ドロン/モーリス・ロネ/オルネラ・ムーティ/ミレーユ・ダルク/クラウス・キンスキー/ステファーヌ・オードラン/ミシェル・オーモン/ジャン・ブーイズ
 円熟期のドロンさんが,男の美学を堪能させてくれる最高傑作だと思います.『友情にあつい男』って,ドロン映画の最大のテーマだし,演じるドロンさんにとっても最高のハマリ役だと思います.4度目の共演となるモーリス・ロネさんも息のあった演技が渋いし,ミレーユ・ダルク,オルネラ・ムーティ,ステファーヌ・オードランの女優陣もそれぞれの魅力を堪能させてくれます.またストーリーも凄く良質のミステリーで,全く飽きる事なく画面を見つめているうちに2時間が経過してしまいました.
52
エアポート'80
THE CONCORDE AIRPORT '79
1979年 アメリカ
カラー 113 min
監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ
脚本:エリック・ロス
出演:アラン・ドロン/スーザン・ブレイクリー/ロバート・ワグナー/シルヴィア・クリステル/エディ・アルバート/ジョージ・ケネディ
 大空を舞台に繰り広げられるパニック映画,オール・スター・キャストが話題を呼んだエアポート・シリーズ第4弾.でらちゃんお気に入りの男優ロバート・ワグナー氏が珍しく悪役にキャスティングされているというので,結構期待していたのですが,ワグナー氏と他の男優とのからみはなく残念でした.また,ストーリ自体,ミステリー・タッチの前半は良いのですが,中盤以降どうしても辻褄の合わない部分やあまりに荒唐無稽すぎる描写が目立ち,また登場人物の間に繰り広げられるサブ・ストーリーも全て未消化で,無茶苦茶な脚本だったと思います.結局,シリーズ最低作との評価を受け,最終作となってしまいました.
53
ポーカーフェイス
3 HOMMES A ABATTRE
1980年 フランス
カラー 93min
★★★★
監督:ジャック・ドレー
製作:アラン・ドロン
原作:ジャン=パトリック・マンシェット
脚本:アラン・ドロン/ジャック・ドレー/クリストファーフランク
撮影:ジャン・トゥルニエ
音楽:クロード・ボラン
出演:アラン・ドロン/ダリラ・ディ・ラッツァーロ/ミシェル・オークレール
 謎に満ちた一匹狼のギャンブラーという,考えようによっては訳のわからんキャラクターがドロンさんにぴったりハマっている,ハードボイルド・タッチのミステリーで,愛人役のラッツァーロさんは綺麗だし,仇役のオークレールさんは渋いし,殺しのシーンやカーテェイスは素晴しく良く撮れているのですが,惜しむらくは,ストーリーの鍵を握る人物の死があまりの御都合主義的すぎるのと,これまでのドロン映画を踏襲しているため,その時点でラストが見えてしまう点でしょうか. あと,この日本語タイトル,何とかならなかったのかしらね?