Emmanuelle




0 アマン・フォー・エマニエル
A Man for Emmanuelle
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1969年 イタリア カラー 99 min
STAFF
監督:チェザーレ・カネバリ
脚本:チェザーレ・カネバリ/ジュゼッペ・マンジョーネ/グラジリエラ・ディ・プロスぺロ
原作:エマニュエル・アルサン
音楽:ジャン二・フェリオ
撮影:クラウディオ・カトッゾ
CAST
エリカ・ブラン/アドルフォ・チェリ/パオロ・フェラーリ
 実はこれが『エマニエル』シリーズ映画化第1作らしいです.日本未公開.輸入 DVD を入手して観ましたが,当然ながら字幕はないのでストーリーはよくわかりませんでした.意外とエロティックなシーンは少なく,ラストでエマニエルの身体に流れる白い液体はミルクでした.

1 エマニエル夫人
Emmanuelle
★★★★
1974年 フランス カラー 91 min
STAFF
監督:ジュスト・ジャカン
脚本:ジャン=ルイ・リシャール
原作:エマニュエル・アルサン
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
音楽・主題歌:ピエール・バシェレ
撮影:リシャール・スズキ
CAST
アラン・キュニー/シルビア・クリステル/マリカ・グリーン/ダニエル・サーキイ/ジャンヌ・コレティン/クリスティーヌ・ポワッソン
 日本でも社会現象となった大ヒット作.今回初めて見たのは無修正版ですが,とても画像が美しく女性受けしたのもうなずけます.いま見るとかつてのぼかしやモザイクって逆に淫靡な感じがして汚らしいのです.また,音楽に King Crimson もどきが使われていたのは意外な驚きでした.いわゆる『レズビアン映画』ではありませんが,なぜかレズビアン・シーンが有名な作品です.ストーリーに出てくるキャラクターがみんなすごく理屈っぽくて,性ってもっと感覚的なものではないかと思うのですが,エマニエルをめぐる2人の男性と3人の女性の中では,やはりレズビアンのビー(マリカ・グリーンさん)に一番共感することができました.ところでこの日本語タイトルですが,やはり『エマニエル』よりも『エマニュエル』の方が正確な発音に近いみたいですし,またファースト・ネームなので『夫人』がつくのはおかしいのです.

2 続エマニエル夫人
Emmanuelle Lantivierge
★★★★★
1975年 フランス カラー 87 min
STAFF
監督:フランシス・ジャコベッティ
脚本:フランシス・ジャコベッティ/ロベール・エリア/ジェラール・ブラッシュ
原作:エマニュエル・アルサン
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
音楽:フランシス・レイ
撮影:ロベール・フレース
CAST
シルビア・クリステル/ウンベルト・オルシーニ/フレデリック・ラガーシュ/カトリーヌ・リヴェ/フローレンス・ラフィマ/カロライン・ローレンス
 前作の舞台はタイで,今回は香港.どちらも行ったことのある数少ない日本以外の国だったので,懐かしく見ることができました.タイトルから窺われるとおり処女性をモチーフにした作品で,前作に見られた理屈っぽさはかなり解消されていますが,半世紀を経ようとしている今ではこういうテーマの作品自体に時代を感じさせられます.前作同様画像が美しく,このシリーズがそれまでのこの手の作品が持っていた汚らしいイメージを払拭した功績は大きいと思いますが,それにはやはりレズビアン・シーンが大きな役割を持っていたと思うのです.シルビア・クリステルさんのヘア・スタイルはこの作品だけセミロングですが,女性も男性もロング・ヘアが好みのでらちゃんとしては,一番魅力的に感じました.

3 さよならエマニエル夫人
Goodbye Emmanuelle
★★★★
1977年 フランス カラー 95 min
STAFF
監督:フランソワ・ルテリエ
脚本:フランソワ・ルテリエ/モニク・ランジュ
原作:エマニュエル・アルサン
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
音楽:セルジュ・ゲンズブール
撮影:ジャン・バダル
美術:フランソワ・ド・ラモシ
CAST
シルビア・クリステル/ウンベルト・オルシーニ/ジャン=ピエール・ブーヴィエ/アレクサンドラ・スチュワルト/オルガ・ジョルジュ=ピコ/シャーロット・アレクサンドラ/シルビー・フェネック/ジャック・ドニオル=ヴァルクローズ
 今回の舞台はセイシェル諸島.三部作を観終わっての感想は,やはりレズビアン・シーンの美しさが,この作品を支えていたと言っても過言ではないと思います.正直,男が画面に出てくると,突如としてつまんなくなるんだもん(笑).「他人と違った生き方を実験して,失敗したけど後悔しない」,ラストのヒロインのセリフがかっこいいです.結局,一人の女性の自立を描いた三部作だったわけですが,それだけに男性の姿が醜く,また滑稽に描かれていたのかもしれません.シルビア・クリステルさんのヘア・スタイルがまたショートに戻ってしまったのは残念でした.でらちゃんにとっては他の周りの女優さんたちの方が魅力的に感じられてしまいました.でも,なんでフランス映画なのに,"Goodbye" なんだろね?

4 エマニュエル
Emmanuelle 4

★★★

1984年 フランス カラー 89 min
STAFF
監督:フランシス・ルロワ
脚本:フランシス・ルロワ/アイリス・ルタン
原作:エマニュエル・アルサン
製作:フランシス・ジャコベッティ/アラン・シルツキー
音楽:ミシェル・マーニュ
撮影:ジャン=フランソワ・ゴンドレ
編集:ヘレン・プレミア二コフ/フランク・デ・パルマ
CAST
シルビア・クリステル/ミア・ニグレン/パトリック・ボーショー/クリスチャン・マルカン/デボラ・パワー/ソフィー・ベルジュエル/ジェラール・ディミグリオ/ソーニャ・マーティン/マリリン・ジェス
 エマニエル三部作から7年の歳月を経て製作された第4作.2代目エマニエル(なぜかこちらの日本語表記はエマニュエル?)をスウェーデン出身のミア・ニグレンさんが演じています.ストーリーはかつての恋人マルク(パトリック・ボーショーさん)の呪縛から逃れ,表向きは手記を書くためにブラジルに渡って整形手術を受け美しく若返ったエマニュエルが,カウンセラー・ドナ(デボラ・パワーさん)のもと新たな性遍歴を重ねた挙句,ドナの元を去りマルクの元へ帰って行くわけですが,脈絡のないエピソードがいくつも続くのと,最終的に「ではあの整形は一体何だったの?」という素朴な疑問が残ってしまうという,ちょっとわかりにくい作品でした.

5 エマニエル ハーレムの熱い夜
Emmanuelle 5

★★★★★

1986年 フランス カラー 73 min
STAFF
監督:ヴァレリアン・ポロフチク/スティーブ・バーネット
脚本:ヴァレリアン・ポロフチク
原作:エマニュエル・アルサン
製作:アラン・シルツキー
音楽:ピエール・バカラ
CAST
モニーク・ガブリエル/クロフトン・ハーデスター/ダナバーンズ・ウェストバーグ
 三代目エマニエルに "PENTHOUSE" モデルのモニーク・ガブリエルを迎えて製作されたオリジナル・シリーズ.女優エマニエルのハーレムからの脱出を描いた完全な娯楽編で,これまでのシリーズとは明らかに趣を異にした作品ですが,ストーリーがわかりやすく,正直言ってシリーズ中一番楽しく観ることができた作品でした.

6 エマニエル カリブの熱い夜
Emmanuelle 6

★★★★

1988年 フランス カラー 79 min
STAFF
監督:ブルーノ・ジンコーネ
脚本:ジャン・ローリン
原作:エマニュエル・アルサン
製作:アラン・シルツキー
音楽:オリヴィエ・ディ
CAST
ナタリー・エール/タミラ/ジャン・レネ=ゴサール/トーマス・オベルミュール
 四代目エマニエルを演じるのは,15歳で史上最年少のプレイメイトになった経歴を持つ(犯罪じゃないのか?)モデル出身のナタリー・エール.完全娯楽作だった前作とはまた趣を異にして,今回は記憶喪失を患ったモデルのエマニエルが,精神分析医によってエロティックな精神療法を施されることによって,次第に過去の記憶を取り戻すというミステリー・タッチの作品となっていますが,ストーリーの面白さという点では明らかに前作の方が勝ってます.

7 エマニエル パリの熱い夜
Emmanuelle 7
★★★★
1993年 アメリカ=フランス カラー 87 min
STAFF
監督:フランソワ・リロワ
脚本:フランソワ・リロワ
原作:エマニュエル・アルサン
製作:アラン・シルツキー
音楽:ピエール・バカラ
CAST
シルビア・クリステル/カロライン・ローレンス/ローラ・ディーン/アニー・ベラック/シンシア・ヴァン・ダム
 オリジナル・シリーズ最終作にシルビア・クリステルさんが復活.中年となったエマニエルとバーチャル・リアリティという組合せによる近未来的 SF というかなりシュールな作品となっています.相変わらずちょっとわかりにくいストーリーですが,過去にレイプされた親友ソフィのトラウマを取り除くために実験に取り組むエマニエルの姿には,かつての性に対して貪欲なまでに冒険を試みる女性の強さが復活している感じで好感が持てました.ソフィ役のカロライン・ローレンスさんは,第2・3作にも別役で出演しているおなじみの女優さんでが,あともうひとり,サブストーリーのマリー役のローラ・ディーンさんのプロポーションが見事でした.



10 エマニエル ザ・ハード
Emmanuelle THE HARD
1993年 カラー フランス=アメリカ
製作:アラン・シルツキー
監督:フランシス・ルロワ
脚本:ジャン=マーク・ヴァシュア/ティモシー・フォックス
音楽:ピエール・バシュレ
主題歌:シルビア・クリステル
出演:マルセラ・ワレンシュタイン/シルビア・クリステル/ジョージ・レイゼンビー
 劇場版『エマニエル』第4〜7作を手がけたアラン・シルツキー氏製作による初の TV シリーズ.第1作でアラン・キュニーさんが演じていた,エマニエルに性の調教を施したマリオに2代目007でおなじみのジョージ・レイゼンビーさんが扮し,飛行機内で再会したエマニエルが過去の不思議な体験と性遍歴を語って聞かせるという形の各回1話完結のシリーズで,秘薬によって永遠の若さと人の魂を操る力を授かった,エマニエルの変身前と変身後の姿をそれぞれシルビア・クリステルさんとマルセラ・ワレンシュタインさんが演じています.
11 episode 1 Eternelle Emanuelle チベットの官能 89 min
12 episode 2 L'amour D'Emanuelle 香港の情事 90 min
13 episode 3 Magique Emmanuelle ギリシャの誘惑 90 min
14 episode 4 La Parfum D'Emanuelle カンヌの悦楽 90 min
15 episode 5 La Revanche D'Emmanuelle マンハッタンの背徳 90 min
16 episode 6 Emmanuelle A Venise ベニスの欲情 88 min
17 episode 7 La Secret D'Emmanuelle アムステルダムの追憶 78 min



20 エマニエル夫人
Emmanuelle 2000
2000年 カラー アメリカ
製作総指揮:アラン・シルツキー
音楽:マーク・セロン
出演:ホリー・サンプソン/シャウナ・オブライエン
 アラン・シルツキー氏製作総指揮による TV オリジナル・シリーズで,内容もこれまでのソフトコア路線にさらに SF テイストが加わって,友人の科学者マギー(シャウナ・オブライエンさん)が発明した,他人の心に入り込みその感覚・快感を味わうことができるアクセサリーを譲り受けたエマニエル(ホリー・サンプソンさん)が,それを使って様々な性の体験をする1話完結のシリーズとなっています.
21 Emmanuelle in Paradise ―愛のめぐり逢い― 89 min
監督:ウーラ・ヒー
脚本:ジャン・ジャック・ラモーレ
撮影:ハワード・ウェクスラー
ゲスト:D. J. ウェスト/メイソン・マルロー二/アンソニー・スコルディ
22 Jewel of Emmanuelle ―愛と背徳の肖像― 85 min
監督・脚本:ジル・ハイワース
編集:ヘレン・ハイウォーター
撮影:ハワード・ウェクスラー
ゲスト:D. J. ウェスト/ブラッディ・ミラー/カルロス・ミラノ
23 Emmanuelle's Intimate Encounters ―異常なる愛の快楽― 85 min
監督・脚本:ラファエル・グレン
撮影:バルサザール・ジョーンズ
編集:ヘレン:ハイウォーター
ゲスト:リール・スコッシィ/ブラッディ・ミラー/ジェイ・スチュアート
24 Being Emmanuelle ―密かなる妄想の日々― 92 min
監督:エド・プラス
脚本:バーフォード・ハウザー
撮影:ハワード・ウェクスラー
ゲスト:セシリア・バークビスト/アンソニー・スコルディ
25 Emmanuelle and the Art of Love ―華麗なる官能の日々― 82 min
監督・脚本:ジル・ハイワース
編集:マーチン・ウィロー
撮影:ハワード・ウェクスラー
ゲスト:マッケイラ/アンソニー・スコルディ/カルロス・ミラノ
26 Emmanuelle's Sensual Pleasures ―秘められた悦楽の日々― 82 min
監督:ニコラス・メディナ
脚本:ジャクソンワイルド/ヒラリー・トルストイ
編集:ヘレン・ハイウォーター
撮影:ハワード・ウェクスラー
ゲスト:D. J. ウェスト/ブラッディ・ミラー/ジェイ・スチュアート



30 エマニエル プライベート・コレクション
Emmanuelle the Private Collection
2004年 カラー アメリカ
製作総指揮:アラン・シルツキー
製作:ヤミー・フィリップ
撮影:アン・エスリッジ
音楽:RAW
出演:ナターシャ・ヴァ―ミア―
 アラン・シルツキー氏製作による TV シリーズ第3弾.第1シリーズでの秘薬,第2シリーズでのアクセサリーのようなアイテムが出てくるわけではないので,この第3作は若き日のエマニエル(ナターシャ・ヴァーミアーさん)が様々な体験を通して成長していく姿を描く『原点回帰』といった感じのシリーズになるのかなと思いきや,実は個々のエピソードはこれまで以上にシュールな感じのシリーズとなっています.
31 Emanuelle Sex Goddess ―悦楽の女神― 89 min
監督:ヤミー・フィリップ
脚本:シャナー・ラウメイステール
編集:ロバート・シエネガ
ゲスト:モリー・グリーン/シド・ストラットン/アビゲイル・スピルバーグ/ローラ・ロマノフ
32 Emanuell vs. Dracula ―背徳の罠― 87 min
監督:KLS
脚本:ラファエル・グレン
編集:ショーン・ミッチェル
ゲスト:ベバリン・リン/ケルセイ/モリー・グリーン/バレリー・バベール
33 Sex Talk ―愛欲の日々― 83 min
監督・脚本:ジャン・ジャック・ラモーレ
編集:ロバート・シエネガ
ゲスト:アンジェラ・デイヴィス/バレリー・バベール/チップ・フェニックス/セリーヌ・バーン
34 The Art of Extercy ―裸体の誘惑― 85 min
監督:ヤミー・フィリップ
脚本:チャールズ・リマーク
編集:ロバート・シエネガ
ゲスト:ダニー・ベーブ/アヴァ・レイク/ロラナ/キラ・キャントレール
35 Jesse's Secret Desires ―禁断の欲望― 93 min
監督・脚本:ジル・ヘイワース
編集:レイモンド・クラック
ゲスト:ビバリー・リン/シリー・ザーウィン/ジョシュ・ヘンリー/セレステ・ウェイ
36 Sexual Spells ―官能の柔肌― 91 min
監督・脚本:ジャン・ジャック・ラモーレ
編集:レイモンド・クラッグ
ゲスト:バレリー・バベール/マット・ワイルド/スタシア・グレンラブ/ライフ・ウルクハート/ジェシー・アンドリュース
37 The Sex Lives of Ghosts ―魔性の館― 86 min
 監督・脚本:マクザミリオン・エックス
編集:ショーン・ミッチェル
ゲスト:マット・ワイルド/ビバリー・リン/ケルセイ/セレステ・ウェイ