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Lesbianism1 (1961〜1980)1




1
噂の二人
The Children's Hour
1961年 アメリカ
モノクロ 109 min

★★★★★

監督・製作:ウィリアム・ワイラー
原作:リリアン・ヘルマン
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影:フランツ・ブラナー
編集:ロバート・スウィンク
音楽:アレックス・ノース
出演:オードリー・ヘプバーン/シャーリー・マクレーン/ジェームズ・ガーナー/ミリアム・ホプキンス/ヴェロニカ・カートライト/フェイ・ベインター
 レズビアン映画の古典ともいうべき作品ですが,すご〜くいや〜な話です.タイトルは直訳すれば『子供の時間』なのですが,こどもの持つイヤな部分がよく描かれていて,とてもよろしいのです.主演の2人の女優さんも素晴しい演技を見せてくれますが,何と言っても凄いのはメアリーとロザリー役の,2人の少女だと思います.
2
卍(まんじ) 1964年 日本
カラー 91 min

★★★

監督:増村 保造
原作:谷崎 潤一郎
脚本:進藤 兼人
企画:斉藤 米二郎
撮影:小林 節雄
照明:泉 正蔵
録音:巣打武雄
美術:下河原 友雄
編集:中静 達治
音楽:山内 正
出演:若尾 文子/岸田 今日子/船越 英二/川津 祐介
 谷崎潤一郎原作の真面目な文芸映画なのですが,いま観ると何故か途中から笑えてきてしまったりするのです.映像作品として観た場合,いま観ても文句なく美しいレズビアン・シネマだと思います.
3
美しさと哀しみと 1965年 日本
カラー 106 min

★★★

監督:篠田 正浩
原作:川端 康成
脚本:佐々木 孟
撮影:小杉 正雄
美術:大角 純一
音楽:武満 徹
絵画作成&指導:池田 満寿夫
出演:加賀 まりこ/八千草 薫/山本 圭/渡辺 美佐子/杉村 春子/山村 聰
 やはり川端康成原作の文芸作品の映画化ですが,こちらは格調高すぎて,少々退屈に感じてしまいました.加賀まりこさんは綺麗ではまり役ですが,八千草薫さんはレズビアンのイメージ薄いです.



11
ベルベット・ヴァンパイア
THE VELVET VAMPIRE
1971年 アメリカ
カラー 79 min

★★

監督:ステファニー・ロスマン
脚本:ステファニー・ロスマン/ モーリス・ジュールス/チャールズ・シュワルツ
製作:チャールズ・シュワルツ
撮影:ダニエル・ラコングレ
出演:セレステ・ヤーナル/シェリー・マイルズ/マイケル・ブロジュット
 本国では有名なカルト・ムービーらしいですが,日本では劇場未公開,但し DVD は発売されていて,日本語副題が『トワイライト吸血レズビアン』.ただそれだけ.一応レズビアン関連ムービーということで入手して観ましたが,残念ながら全くの期待外れに終わってしまいました.
12
エロティック・ハウス 愛奴
Intimate Confession of a Chinese Courtesan
1972年 香港
カラー 86 min

★★★

監督:チュー・ユアン
脚本:チュー・カンチエン
製作:ラミー・ショウ
撮影:ウー・チョーホア
出演:リリー・ホー/ベティ・ペイ・ティ/ユエ・ホア
 こちらは香港の『幻のカルト・ムービー』ですとか.面白いですけどほとんどマンガです.それにしてもひどいタイトルつけるわよね?
13
夜汽車の女 1972年 日本
カラー 71 min

★★★★

監督:田中 登
脚本:宮下 教雄
企画:三浦 朗
撮影:山崎 義弘
出演:田中 真理/桂 知子/織田 俊彦/丹古母 鬼馬二/雪丘 恵介/続 圭子
 にっかつロマン・ポルノって,いま観ると結構いい映画多かったような気がします.女優さんも綺麗な女性多かったし.この作品はレズビアンを前面には打ち出していないものの,実はすごくよくできたレズビアン映画だと思うのです.
14
エマニエル夫人
Emmanuelle
1974年 フランス
カラー 91 min

★★★★

監督:ジュスト・ジャカン
脚本:ジャン=ルイ・リシャール
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
原作:エマニエル・アルサン
撮影:リシャール・スズキ
音楽:ピエール・バシェレ
出演:シルビア・クリステル/アラン・キュニー/マリカ・グリーン/ダニエル・サーキイ/クリスティーヌ・ポワッソン/ジャンヌ・コレティン
 日本でも社会現象となった大ヒット作.今回初めて見たのは無修正版ですが,とても画像が美しく女性受けしたのもうなずけます.いま見るとかつてのぼかしやモザイクって逆に淫靡な感じがして汚らしいわよね? また,音楽に King Crimson が使われていたのは意外な驚きでした.いわゆる『レズビアン映画』ではありませんが,なぜかレズビアン・シーンが有名な作品です.
15 続エマニエル夫人
Emmanuelle Lantivierge
1975年 フランス
カラー 87 min

★★★

監督:フランシス・ジャコベッティ
脚本:フランシス・ジャコベッティ/ロベール・エリア/ジェラール・ブラッシュ
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
撮影:ロベール・フレース
音楽:フランシス・レイ
出演:シルビア・クリステル/ウンベルト・オルシーニ/フレデリック・ラガーシュ/カトリーヌ・リヴェ/カロライン・ローレンス/ローレンス・ラフィマ
 前作の舞台はタイで,今回は香港.どちらも行ったことのある数少ない外国だったので,懐かしく見ることができました.タイトルから窺われるとおり処女性をモチーフにした作品ですが,半世紀を経ようとしている今では,こういうテーマの作品自体に時代を感じさせられます.前作同様画像が美しく,このシリーズがそれまでのこの手の作品が持っていた汚らしいイメージを払拭した功績は大きいと思いますが,それにはやはりレズビアン・シーンが大きな役割を持っていたと思うのは身びいきかしら?
16
さよならエマニエル夫人
Goodbye Emmanuelle
1977年 フランス
カラー 95 min

★★★

監督:フランソワ・ルテリエ
脚本:フランソワ・ルテリエ/モニク・ランジュ
製作:イヴ・ルッセ・ロアール
撮影:ジャン・バダル
美術:フランソワ・ド・ラモシ
音楽:セルジュ・ゲンズブール
出演:シルビア・クリステル/ウンベルト・オルシーニ/ジャン=ピエール・ブーヴィエ/シャーロット・アレクサンドラ/ジャック・ドニオル=ヴァルクローズ/オルガ・ジョルジュ=ピコ/シルビー・フェネック
 三部作を観終わっての感想は,やはりレズビアン・シーンの美しさが,この作品を支えていたと言っても過言ではないと思います.正直,男が画面に出てくると,突如としてつまんなくなるんだもん(笑).「他人と違った生き方を実験して,失敗したけど後悔しない」,ラストのヒロインのセリフがかっこいいです.