1 | ある少女の告白 純潔 | ★★★ |
1968年12月14日 公開/日活映画 製作/日活 配給/モノクロ 80 min | ||
STAFF 監督:森永 健次郎 脚本:浅野 辰雄 企画:園田郁毅 音楽:中村 淳真 主題歌:小山 ルミ 『私の祈り』 撮影:山崎 善弘 編集:井上 治 |
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CAST 丘 みつ子(新人)/沖 雅也 (新人)/杉 良太郎/小山 ルミ/黒木 佑/秋 とも子/久本 有紀/市村 博/長浜 鉄平/高野 誠二郎/福田 トヨ/八代 康二/萩原 光雄/増田 和雄/椿 麻里/二木 草之助/小柴 隆/菊田 一郎/桂 小かん/大浜 詩郎/平塚 二郎/園田 健夫/高樹 蓉子/宮沢 尚子/水川 国也/鈴木 英希/浦田 義人/木村 英行/藤本 真知子/山辺 信子/秋元 さだえ/桂木 美加/深町 真喜子/清水 将夫/楠田 薫 振付:漆沢 政子 |
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沖雅也さんデビュー作.サッカー選手の高校生という役柄なので仕方がないのですが,はっきり言って短髪似合ってないです.ていうか,宝島社から発行された『永久保存盤 1970年大百科』の『男優編』にこの頃の沖さんの顔写真が掲載されていて,キャプションに「まさに薔薇族の世界である」とあったのですが,それがトラウマになったのかどういうわけか短髪の男性が苦手になってしまったのです(決して薔薇の方々に対する偏見ではないです念のため).高校生の飲酒・セックス・学生運動等が当たり前のこととして描かれているのはこの時代の青春映画らしくほほえましいのですが,こどもの『お医者さんごっこ』のシーンまで描かれているのは正直驚きました.今の時代だったら絶対に上映はできないでしょうね? 主演のお二人さんは以後『日活エメラルド・ライン』として売り出されることになるのですが,この後しばらくして青春映画の製作がされなくなってしまったのは不運だったと思います. |
2 | 花ひらく娘たち | ★★★★ |
1969年1月11日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 83 min | ||
STAFF 監督:斎藤 武市 脚本:三木 克巳/鎌田 敏夫 原作:石坂 洋次郎 『金の糸銀の糸』より 企画:坂上 静翁 音楽:小杉 太一郎 主題歌:吉永 小百合 『遠くに行こう』 撮影:山崎 善弘 編集:近藤 光雄 |
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CAST 吉永 小百合/浜田 光夫/和泉 雅子/杉 良太郎/川口 晶/丘 みつ子/西 恵子/斎藤 チヤ子/沖 雅也/清水 将夫/東 恵美子/松原 マモル/川島 育恵/坪内 美詠子/弘松 三郎/神山 勝/秋 とも子/阿部 琴江/鈴村 益代/鴨田 喜由/ピンキーとキラーズ(今 陽子・ジョージ 浜野・ルイス 高野・エンリィ 山口・パンチョ 加賀美)/宇野 重吉/渡 哲也 |
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日活青春路線2作目.今回も高校生役ですが,主演だった前回とは違う扱いにはなりますが,吉永小百合さん演ずるヒロインの弟という適役かつ重要な役で,相手役は川口晶さん.青春スターの期待の新人として売り出し中だったのがよく観てとれます.ヒロインの家が旧式の日本家屋のため,当時は日本人離れしていた沖さんの長身が目立っているのです. |
3 | 恋のつむじ風 | ★★★ |
1969年3月12日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 85 min | ||
STAFF 監督:鍛冶 昇 脚本:才賀 明 企画:坂本 静翁 音楽:井上 忠夫 撮影:山崎 善弘 編集:辻井 正則 |
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CAST 松原 智恵子/長谷川 照子/山本 陽子/杉 良太郎/川口 恒/和田 浩治/太田 雅子/沖 雅也/西 恵子/丘 みつ子/新田 昌玄/有沢 正子/久万里 由香/岡田 由紀子/松原 マモル/春日 章良/河上 喜史朗/小泉 郁之助/杉山 元/野村 隆/小柴 尋詩/宮原 徳平/高野 誠二郎/鈴村 益代/須田 喜久代/坂巻 祥子/中 庸子/大浜 詩郎/吉田 昌史/浜口 竜哉/久松 洪介/宮沢 尚子/高樹 蓉子/倉沢 暎子/望月 英子/佐藤 洋子/鈴木 高信/矢の目 和夫/小島 克巳/内田 裕也 と フラワーズ (唄:麻生 レミ)/ザ・キング・トーンズ (ポリドール)/いしだ あゆみ (特別出演・東宝) 以下ノンクレジット:斎藤 チヤ子/久遠 利三/加藤 武門/相原 巨典 |
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1968年に『ある少女の告白 純潔』で丘みつ子さんの相手役としてデビューした沖雅也さんが,吉永小百合さん主演の『花ひらく娘たち』に続いて出演した,松原智恵子さん初単独主演の青春映画.後の梶芽衣子さんが太田雅子名義でヒロインの親友・アオイを演じている他,当時『日活エメラルド・ライン』として売り出し中の長谷川照子さん,沖さん,西恵子さん,丘さんが揃って出演しています.しかしながら沖さんはその中でも最も小さい役柄で,4シーンのみの出演でセリフも少なく残念でした. |
4 | 前科 仮釈放 | ★★★★ |
1969年5月14日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 86 min | ||
STAFF 監督:小澤 啓一 脚本:池上 金男 企画:園田 郁毅 音楽:鏑木 創 主題歌:渡 哲也 『俺は前科者』 撮影:高村 倉太郎 編集:井上 治 |
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CAST 渡 哲也/松原 智恵子/沖 雅也 (新人)/内藤 武敏/今井 健二/杉本 エマ/内田 稔/戸上 城太郎/玉川 良一/青木 喜朗/富田 仲次郎/人見 きよし/城 アキラ/田村 保/玉村 駿太郎/久万里 由香/久遠 利三/桂 小かん/田畑 善彦/玉井 謙介/中平 哲仟/高橋 明/黒田 剛/高橋 まゆみ/宮沢 尚子/高樹 蓉子/大浜 詩郎/岩手 征四郎/水川 国也/沢 美鶴/前野 霜一郎/穂高 正伸/小原 好春/大前田 武/有村 道宏/小島 克己/溝口 拳/小林 利造/榊 功/谷口 芳昭/斎藤 健也/町田 有宏/所作指導:笛田 直一/長内 美那子/大木 実 技斗:渡井 嘉久雄 |
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1968年にデビュー,『ある少女の告白 純潔』,『花ひらく娘たち』,『恋のつむじ風』の3本の青春映画に出演した沖さんでしたが,この頃日活の制作路線のメインがが青春映画からやくざ映画に変わったらしく,沖さんの役柄もチンピラ役が多くなってしまいました.この不遇の時代に沖さんを可愛がっていたという渡哲也さん主演の『前科シリーズ』第一作で,沖さんは渡さん演ずる主人公・大原竜次の弟分で,松原智恵子さん演ずるヒロインの歯科医・谷原史江の弟という重要な役で,渡さん,松原さんに次いで3番目にクレジットされていますが,再度(新人)となっています. |
5 | 前科 ドス嵐 | ★★★ |
1969年7月12日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 89 min | ||
STAFF 監督:小澤 啓一 脚本:星川清司 企画:園田 郁毅 音楽:鏑木 創 主題歌:渡 哲也 『俺は前科者』 撮影:高村 倉太郎 編集:井上 親彌 |
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CAST 渡 哲也/佐藤 允 (東宝)/森 光子 (東宝)/中村 竹弥/麻生 れい子/伊藤 るり子/奈良岡 朋子/深江 章喜/今井 健二/青木 義朗/沖 雅也/江角 英明/木浦 佑三/増田 順司/天坊 準/加原 武門/小泉 郁之助/宮原 徳平/相原 巨典/木島 一郎/鷹 亮子/森 みどり/牧 まさみ/松原 梨恵子/岩手 征四郎/黒田 剛/久遠 利三/高橋 明/熱海 弘到/式田 賢一/溝口 拳/田端 善彦/前田 武彦/小島 克美/谷口 芳昭/青木 敏夫/宍戸 錠 (特別出演) 技斗:渡井 嘉久雄 |
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渡哲也さん主演『前科シリーズ』第二作.このシリーズ,主人公の名前は『竜次』で同じですが苗字は違ってるし,シリーズとは言ってもそれぞれが全く独立したエピソードでそ.沖さんは前作に続いての出演でしたが,主人公の弟分という重要な役柄から,『バタスケ』と呼ばれる三下チンピラ役に格下げ,3シーンのみに姿を現しますが,冒頭のシーンでは渡さんにビビらされ,最後のシーンでは今井健二さんに佐藤允さんを刺すように命じられたものの「俺にはできねえ」と泣き出してしまい,挙句の果てには巻き添えで刺されてしまうというとっても情けない役で気の毒でした.ここから3年間にわたる沖さんの冷遇時代が始まります. |
6 | やくざの横顔 | ★★★ |
1970年1月24日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 95 min | ||
STAFF 監督:小澤 啓一 脚本:中西 隆三 原作:川内 康範 企画:園田 郁毅 音楽:真鍋 理一郎 撮影:高村 倉太郎 編集:井上 親彌 |
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CAST 渡 哲也/香山 美子(松竹)/内田 良平/今井 健二/青木 義朗/丘 みつ子/麻生 れい子/植村 謙二郎/沖 雅也/大滝 秀治/福山 升三/チコ・ローランド/富永 美沙子/木島 一郎/八代 康次/杉山 元/永浜 鉄平/久遠 利三/鈴村 益代/久本 有紀/野村 隆/市村 博/晴海 有三/大浜 詩郎/本目 雅昭/高橋 明/菊田 一郎/伊豆見 英輔/荒井 岩衛/熱海 弘到/岩手 征四郎/中平 哲仟/小島 克己/谷口 芳昭/榊 功/大前田 武/小林 亘/田畑 善彦/大谷木 洋子/浜口 竜哉/青木 敏夫/八木 修一/渡辺 修/山田 信子/渕の上 由子/山内 豊彦/中村 竹弥/宍戸 錠 技斗:渡井 嘉久雄 |
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渡哲也さん主演のやくざ映画.今回の沖さんはチンピラではなく,主人公(渡さん)の元恋人(丘みつ子さん)の弟というカタギの役柄ですが,残念ながらクレジットは9番目と下がり,わずか2シーンのみの出演となっていて,姉役の丘さんともどもエメラルド・ライン冷遇されています.他に内田良平さん,今井健二さん,植村謙二郎さん,大滝秀治さん,チコ・ローランドさん,宍戸錠さん等,日活映画おなじみのメンバーが脇を固めていますが,中でも今回珍しく敵役ではなく主人公側の青木義朗さんのキャラクター設定が印象に残りました. |
7 | 斬り込み | ★★★★ |
1970年3月7日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 88 min | ||
STAFF 監督:澤田 幸弘 脚本:永原 秀一 企画:園田 郁毅 音楽:鏑木 創 撮影:高村 倉太郎 編集:鈴木 晄 |
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CAST 渡 哲也/郷 ^治/岡崎 二朗/藤 竜也/沖 雅也/青木 伸子/青木 義朗/曽根 晴美小堀 明男/人見 きよし/藤 健次 (ミノルフォン)/初井 言栄/高城 淳一/柳瀬 志郎/柴田 新三/高橋 明/澄川 透/市村 博/雪丘 恵介/長 博/榎木 兵衛/高樹 蓉子/大浜 詩郎/溝口 拳/前田 武志/菅原 義夫/青木 敏夫/ザ・モップス (東芝)/中村 竹弥/杉 良太郎/扇 ひろ子 (コロムビア) 所作指導:笛田 直一/技斗:山口 博義 |
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渡哲也さん主演のやくざ映画ですが,ストーリーは郷^治さん扮する川崎・郷田組の若頭・花井とその舎弟分の5人のチンピラ (藤竜也さん,岡崎二朗さん,沖さん,藤健次さん,大浜詩朗さん) を中心に展開しており,沖さんはクレジット5番目にキャスティングされていて出演場面も多いのですが,クライマックス直前になって扇ひろ子さん扮する花井の妻・朋子とともに殺されているところを郷さん,藤さんに発見されるという,本来であれば見せ場となるべき殺害シーンも省略されてしまっているちょっと残念な役柄でした. |
8 | 花の特攻隊 あゝ戦友よ | ★★★ |
1970年5月16日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 90 min | ||
STAFF 監督:森永 健次郎 脚本:中西 隆三 原作:川内 康範 企画:園田 郁毅 音楽:池田 正義 撮影:山崎 義弘 編集:井上 治 |
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CAST 杉 良太郎/浜田 光夫/藤 竜也/長谷川 明男/川口 恒/岡崎 二朗/郷 ^治/沖 雅也/曽根 晴美/中畑 道子/梶 芽衣子/玉川 良一/森塚 敏/伊藤 るり子/三ツ木 清隆/青木 義朗/加藤 嘉/鴨田 喜由/小柴 尋詩/前野 霜一郎/平塚 仁郎/佐原 新治/筒井 敬一/菊田 一郎/水川 国也/原田 君事/北上 忠行/松原 和仁/椿 麻里/谷川 玲子/木村 英行/小島 克巳/青木 敏夫/大泉 隆三/鈴木 義郎/桜井 幸恵/ナレーター:芥川 隆行/南原 宏治/内田 良平/和泉 雅子/丹波 哲郎 |
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主演の杉良太郎さん,ヒロインの和泉雅子さんと特別出演格の丹波哲郎さんを除いてはほとんどが日活ヤクザ・不良映画の面々による戦争映画.ヤ―さんとチンピラが特攻隊員やっているのもなんですが,全く違和感感じさせないのは流石俳優さんたちの演技力です.沖さんは藤竜也さん,岡崎二朗さん等と共に『戦友』の一名(拓大?の小野)を演じていますが,明らかに他の俳優さんたちより若いのがよく解ります.他のキャストでは,曽根晴美さんと内田良平さん,郷^治さんと南原宏治さんが存在感溢れる演技を見せてくれています. |
9 | 反逆のメロディー Melody of Rebellion |
★★★ |
1970年7月22日 公開/日活 製作/日活 配給/カラー 85 min | ||
STAFF 監督:澤田 幸弘 脚本:佐治 乾/蘇武 路夫 企画:水の江 滝子 音楽:玉木 宏樹 撮影:山崎 善弘 編集:井上 治 |
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CAST 原田 芳雄/地井 武男/藤 竜也/梶 芽衣子/富士 真奈美/青木 義朗/深江 章喜/須賀 不二男/曽根 晴美/永山 一夫/梅野 泰靖/沖 雅也/佐藤 蛾次郎/加瀬 志郎/玉村 駿太郎/二瓶 正也/亀山 靖博/雪丘 恵介/弘松 三郎/長 弘/高橋 明/小林 亘/本目 雅昭/水川 国也/田畑 善彦/沢 美鶴/小泉 郁之助/青木 伸子/牧 まさみ/原田 千枝子/北上 忠行/大前田 武/小島 克美/氷室 政司/大泉 隆二 技斗:渡井 嘉久雄 |
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原田芳雄さん主演による,ニュータイプのヤクザ映画.沖さんは物語の最初の方でビール瓶で頭を割られ,仕返しに相手を刺したものの,あっけなく撃ち殺されてしまうチンピラの役で,日活時代ロクな役がもらえていなかったことがよくわかりますが,かろうじて『青山』という役名があったのが救いです.作品自体は,原田芳雄さん扮する主人公はもちろん魅力的に描かれていますが,それ以上に梶芽衣子さんと富士真奈美さんの好演が光っていました. |
10 | いちどは行きたい女風呂 Men's Lifwtime Dream - A Peep into A Women's Bathhouse |
★★★ |
1970年10月3日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 80 min | ||
STAFF 監督:江崎 実生 脚本:山崎 巌 企画:仲川 哲朗 音楽:坂田 晃一 主題歌:南雲 修治 『女風呂の唄』 撮影:姫田 真佐久 編集:辻井 正則 |
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CAST 浜田 光夫/岡崎 二朗/夏 純子/深江 章喜/長谷川 照子/小松 方正/由利 徹/沖 雅也/前野 霜一郎/南雲 修治/土方 巽 暗黒舞踏団/新井 麗子/秋 とも子/美波 節子/黒田 剛/久遠 利三/柳瀬 志郎/八代 康二/露木 護/余語 パン/三船 好重/森 みどり/増田 ひろ子/星野 みどり |
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こんな映画にも出ていたのね? 浜田光夫さん主演のエロティック・コメディー.日活がアクション路線からロマン・ポルノへと移行する過渡期の作品だと思われますが,こんなの作ってて採算取れたのかしら? 特にラスト・シーンの大騒ぎはわけわかんないです.もともとは南雲修治さんの歌う主題曲から派生した作品ですが,その曲も放送禁止になっています.沖さんはクレジットこそその他大勢扱いですが,浜田さん,後に児玉誉士夫邸にセスナ機で特攻した前野霜一郎さんと主役トリオの一角を担う,家業の風呂屋で盗撮したヌード写真を売っているというとんでもない高校生を演じていて,ほぼ全編に渡って出演しています.さらに監督の江崎実生さんは後に沖さん主演の『高校生無頼控』を監督しているのでした. |
11 | 新宿アウトロー ぶっ飛ばせ | ★★★★ |
1970年10月24日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 86 min | ||
STAFF 監督:藤田 敏八 脚本:永原 秀一/蘇武 路夫/藤田 敏八 企画:園田 郁毅 撮影:萩原 憲治 音楽:玉木 宏樹 撮影:萩原 憲治 編集:井上 治 |
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CAST 渡 哲也/原田 芳雄/梶 芽衣子/成田 三樹夫 (大映)/今井 健二/沖 雅也/高樹 蓉子/地井 武男/深江 章喜/山野 俊也/前野 霜一郎/溝口 拳/賀川 雅弘/中島 葵/原田 千枝子 (新人)/紀原 土耕/高橋 明/田畑 善彦/小島 克巳/氷室 政司/大前田 武/中平 哲仟/光 でんすけ/大泉 隆二/青木 敏夫/谷口 芳昭/庄司 三郎/中 庸子/坪井 江里子/上手 由美 技斗:渡井 嘉久雄 |
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渡哲也さん主演,原田芳雄さん助演によるアウトロー映画ですが,今回の沖さんはかなり出世していて,役柄も一応暴走族のヘッドだし,冒頭で殺されてしまうこともなく,ストーリーそのものに大きく関わっていて,しかも最後まで生き残ります.よかったね.主演のお二人もよろしいのですが,やはり殺し屋『サソリ』役の成田三樹夫さん,圧倒的な存在感を示してます. |
12 | 土忍記 風の天狗 | ★★★ |
1970年11月14日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 86 min | ||
STAFF 監督:小澤 啓一 脚本:星川 清司 原作:小島 剛夕 企画:今戸 栄一/時枝 国文 音楽:鏑木 創 撮影:横山 実 編集:井上 親弥 |
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CAST 高橋 英樹/和泉 雅子/夏八木 勲/亀石 征一郎/深江 章喜/小高 雄二/郷 ^治/沖 雅也/岡 泰正/渋沢 詩子/北島 マヤ/高樹 蓉子/青木 伸子/木島 一郎/河野 弘/榎木 兵衛/河上 喜史郎/橘田 良江/鈴村 益代/松野 元美/晴海 勇三/高橋 明/久遠 利三/小泉 郁之助/千葉 裕/荒井 岩衛/水木 京一/沢 美鶴/熱海 弘到/溝口 拳/青木 義朗 (声・ノンクレジット) 技斗:渡井 嘉久雄/山口 博義 |
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小島剛夕さん原作の劇画『土忍記』の実写映画化作品で,多分沖さんにとっては初の時代劇だったと思われます.沖さんは高橋英樹さん扮する主人公の『抜け忍』がたどり着いた部落の百姓の一人で,行動を共にする役柄なので出演シーンは多いのですが,敵方に捕らえられて痛めつけられたり,馬に括りつけて走らされたり,あんまりいい待遇ではないです.また百姓でありながら月代を剃っている髪型をしていて,これは兜を被ったときに頭が蒸れるのを防ぐために武士の間で広まった風習なので全く不自然なのですが,短髪同様全く似合ってないです.というわけで『必殺シリーズ』以外の時代劇はあまり好きじゃないのです. |
13 | ネオン警察 女は夜の匂い | ★★★ |
1970年12月5日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 82 min | ||
STAFF 監督:野村 孝 脚本:小川 英 企画:岩井 金男 音楽:小杉 太一郎 主題歌:小林 旭 『ついて来るかい』 撮影:峰 重義 編集:辻井 正則 |
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CAST 小林 旭/内田 良平/須賀 不二男/小松 方正/牧 紀子/藤江 リカ/沖 雅也/三田村 元/日吉 ミミ (ビクター)/牧 まさみ (新人)/青木 伸子/前野 霜一郎/玉村 駿太郎/久遠 利三/弘松 三郎/長 弘/紀原 土耕/平塚 仁郎/庄司 三郎/高橋 明/溝口 拳/小林 至/西原 泰江/大前田 武/谷口 芳昭/青木 敏夫/高本 一夫/佐藤 了一/森 正親 カード指導:村上 正洋 刺青:河野 光揚 技斗:高瀬 将俊 |
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小林旭さん主演『ネオン警察』シリーズ第二作.この人の主演作ほとんどに言えることなのですが,ほとんどマンガです.家出して状況した後,バーテンをしていたときにスカウトされたという沖さんが,その頃の姿を彷彿とさせる姿で登場,前作の『土忍記 風の天狗』,次作の『男の世界』と同様に主人公に可愛がられる役ですが,同様に敵方に捕まって痛めつけられるところも共通しています.しかも,今回は犬死にしてしまうという可愛そうな役柄でした. |
14 | 男の世界 | ★★★★★ |
1971年1月13日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 82 min | ||
STAFF 監督:長谷部 安春 脚本:中西 隆三 原案:斉藤 耕一 製作:石原 裕次郎/川野 泰彦 音楽:鏑木 創 撮影:山崎 善弘 編集:辻井 正則 |
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CAST 石原 裕次郎/なべ・おさみ/鳥居 恵子/沖 雅也/菅原 謙次/三田村 元/小高 雄二/川地 民夫/玉川 伊佐男/大滝 秀治/二瓶 雅也/加藤 博子/町田 祥子/武藤 章生/高樹 蓉子/牧 まさみ (新人)/玉村 俊太郎/チコ・ローランド/杉山 俊夫/平塚 仁郎/熱海 弘到/大倉 賢二/北上 忠行/矢頭 昌彦/光 でんすけ/宍戸 錠/内田 良平 技斗:田畑 善彦 |
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後に TV 『太陽にほえろ』で名コンビを組むことになる『ボス』石原裕次郎さんと『スコッチ』沖雅也さんの初共演作.裕次郎さんにとっては,日活時代最後の愛着のあった作品ということで,この作品からの付き合いだった沖さんが亡くなったときかなりショックを受けたらしく,『太陽』最終回のアドリブ演技の中で,殉職刑事の中で唯一『スコッチ』の名を出したのがとても印象に残っています.この作品での沖さんはチンピラではなく一応カタギの青年で,裕次郎さん扮する主人公に目をかけられる役ですが,その反抗心が事件を巻き起こしてしまうという重要な役柄を見事に演じています.でもカップルの相手役を演じている鳥居恵子さんは演技ヘタ.あと警部役の宍戸錠さんですが,ヤクザより刑事の方がハマってます. |
15 | 流血の抗争 Blood for Blood |
★★★★ |
1971年6月10日 公開/日活 製作/ダイニチ映配 配給/カラー 87 min | ||
STAFF 監督:長谷部 安春 脚本:永原 秀一 原案:三城 渉 音楽:鏑木 創 撮影:山崎 善行 編集:鈴木 晄 |
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CAST 宍戸 錠/佐藤 允/梶 芽衣子/三条 泰子/藤 竜也/沖 雅也/植村 謙二郎/戸上 城太郎/三田村 元/木浦 祐三/青木 富夫/玉村 駿太郎/高橋 明/長 弘/杉山 元/雪丘 恵介/重盛 輝江/市村 博/亀山 靖博/光 でんすけ/荒井 岩衛/瀬山 孝司/熱海 弘到/中平 哲仟/有村 道宏/北上 忠行/小宮山 玉樹/小島 克巳/氷室 政司/大倉 賢二/きむら 章平/森田 蘭子/郷 ^治/深江 章喜/内田 良平 技斗:田畑 善彦 |
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で,こちらは同じ長谷部監督のもと,宍戸錠さんがヤクザの若頭,藤竜也さんがその弟分,沖さんがチンピラを演じている,のちの『大追跡』メンバーによるヤクザ映画の王道を行くような作品です.沖さんは宍戸さんに殴られたり,藤さんにはボコボコにされたりでちょっと気の毒ですが,この作品でも事件のキーパーソンとなる,敵役の内田良平氏に脅されて組を裏切ってしまいながらも,最後は敵に向って華々しく散っていくという重要な役割を演じています.若かりし日の沖さんの初々しい演技が印象に残りました.あとは佐藤允さん,渋いです.宍戸さんに関しては悪いけどやはり前作の刑事役の方がハマっていました. |
16 | 高校生無頼控 | ★★★★★ |
1972年11月26日 公開/国際放映 製作/東宝 配給/カラー 86 min | ||
STAFF 監督:江崎 実生 脚本:佐々木 守/足立 正生 原作:小池 一雄/芳谷 圭児 (週刊漫画アクション・連載) 製作:川野 泰彦 企画:寺山 修二/中山 千夏/赤塚 不二夫/鈴木 明/藤岡 豊 音楽:佐藤 允彦 撮影:山田 一夫 編集:辻井 正則 |
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CAST 沖 雅也/夏 純子/八並 映子/中川 加奈(松竹)/沢 知美/進 千賀子/川村 真樹/木村 由貴子/集 三枝子/長谷川 照子/南 利明/岸田 森/杉山 俊夫/レナッタ・ヘラルド/岡崎 二朗/丘 寵児/久野 聖四郎/杉江 広太郎/柳瀬 志郎/海野 かつを/うえず みのる/高橋 ひとみ/赤塚 真人/大川 真一郎/木島 一郎/榎本 兵衛/矢藤 昌宏/玉川 長太/溝口 拳/川野 耕司/畠山 麦/大橋 二郎/江戸家 小猫/神 有介/小池 正史/一の瀬 謙/佐藤 明彦/大塚 崇/多田 藤憲/秋元 京子/池上 臣功/三上 剛/脇平 政一/宍戸 錠 技斗:足立 伶二郎 |
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不遇の日活時代から TV に活動の場を移し,『クラスメート―高校生ブルース』,『さぼてんとマシュマロ』等でアイドルとしてブレイクした沖雅也さんが,早くも『アイドル脱却』を目指して主演した作品で,当時はファンの間でかなり不評だったように記憶していますが,沖さんのフィルモグラフィの中で唯一の主演作としてそれなりに評価されていい作品だと思います.また,個人的には劇画の実写映画化ってロクなもんがないと思っていたのですが,今回初めてこの作品を拝見して,原作を読んでいないせいもあるかもしれませんが,沖さんのキャラが劇画チックな「〜だわ」,「〜だもんね」といった台詞と共に意外にはまっていて,わりと面白く観ることができました.『必殺仕置屋稼業』,『大追跡』,『俺たちは天使だ!』等,後に多くの TV ドラマや映画で共演することになる岸田森さんとの多分初の共演作だと思うのですが,個人的にこのお二人にはすごく相性の良さを感じていて,岸田さんが亡くなった日のちょうど半年後に沖さんが自ら生命を絶ったことに,すご〜く因縁めいたものを感じているのは私だけかしら? |
17 | ザ・ゴキブリ WILD COP 2 |
★★★★ |
1973年12月1日 公開/石原プロ=東宝 製作/東宝 配給/カラー 72 min | ||
STAFF 監督:小谷 承靖 脚本:剣持 亘/小谷 承靖 原作:新岡 勲 製作:石原 裕次郎/奥田 喜久丸/小林 正彦 音楽:渡辺 岳夫 撮影:金字 満司 編集:渡辺 志郎 |
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CAST 渡 哲也/沖 雅也/峰岸 隆之介/梢 ひとみ(日活)/本田 みちこ/青木 義朗/阿部 徹/南原 宏治/河津 清三郎/高品 格/弘松 三郎/武藤 章生/向井 淳一郎/伊沢 一郎/荒木 保夫/加村 赳夫/毛利 幸子/刈谷 俊介/中平 哲仟/正司 三郎/浅野 謙治郎/広瀬 正一/鈴木 治夫/伊奈 寛太/吉中 正一/青木 敏夫/森 正親/男 喧太/松岡 京子/吉沢 恵/今井 厚子/本島 一宏/丹波 哲郎 |
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製作・石原裕次郎さん,主演・渡哲也さん,石原プロモーション総出演による,『ゴキブリ刑事』シリーズ第2弾.原作が劇画なのでほとんどマンガなんですが,それはそれでいいのです.この前年に沖さんは『太陽にほえろ!』第10話『ハマっ子刑事の心意気』に久保刑事役でゲスト出演しておりますので,ここでの橋本刑事が2度目の刑事役になると思われますが,ストーリー半ばで負傷し刑事をやめることを匂わせて途中退場してしまうものの,ラストにしっかりホルスターをつけた姿で再登場し,劇中の主人公とともに観客をも安心させてくれるのでした.あとは梢ひとみさんと南原宏治さんの好演が印象に残りました. |
18 | 白熱 デッドヒート DEADHEAT |
★★★ |
1977年5月28日 公開/東宝映画 製作/東宝 配給/カラー 90 min | ||
STAFF 監督:石田 勝心 脚本:永原 秀一 原作:田中 光二 製作:田中 友幸/田中 文雄 音楽:藤井 英一 撮影:西垣 六郎/志賀 邦一 編集:池田 三千子 美術:本多 好文 |
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CAST 江藤 潤/古手川 祐子(新人)/風吹 ジュン/山本 伸吾/潮 哲也/ナンシー 美紀/瞳 順子/二瓶 正也/梅津 栄/おざわ なおへい/渡部 猛/長澤 大/森 大河/杉本 隆/三景 啓司/丹古母 鬼馬二/由利 勝郎/村尾 幸三/宮沢 芳春/青木 和子/吉田 さゆり/長谷川 桂子/記平 佳枝/川口 節子/門脇 三郎/武田 倫一/永野 明彦/萩原 紀/伊奈 貫太/秋野 暢子(友情出演)/長門 裕之/沖 雅也 |
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作品としては面白いのですが,沖さんの出演部分も台詞もメチャ少ないので,ファンとしてはこの評価になってしまうのでした.しかしながら,原作では『ファントム』の正体は最後までわからずじまいという事なので,仕方のないことかも.若旦那・荒井(二瓶正也さん)をなじる女(ナンシー美紀さん)の台詞が凄まじいのですが,その中に「メメクラゲ」が出てきたのはなんか嬉しかったのです. |
19 | 惑星大戦争 The War in Space |
★★★ |
1977年12月17日 公開/東宝映画=東宝映像 製作/東宝 配給/カラー 69 min | ||
STAFF 監督:福田 純 特技監督:中野 昭慶 脚本:中西 隆三/永原 秀一 原案:神宮寺 八郎 製作:田中 友幸/田中 文雄 撮影:逢沢 護 特撮:山本 武 編集:池田 三千子 |
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CAST 森田 健作(松竹)/浅野 ゆう子/宮内 洋/新 克利/大滝 秀治/平田 昭彦/橋本 功/中山 昭二/睦 五朗/山本 亘/遠藤 剛/マンモス・鈴木/ウィリアム・ロス/デビット・ペーレン/兼松 隆/菊地 太/早田 文次/村嶋 修/竹村 洋介/川端 真二/森田川 利一/吉田 耕一/大谷 進/江藤 純一/吉宮 慎一/瀬戸山 功/直木 悠/沖 雅也/池部 良 技斗:ジャパン・アクション・クラブ |
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沖さんとアイドル時代がほぼ同期で共演も多い森田健作さんと後にトレンディ・ドラマでブレイクする浅野ゆう子さんのダブル主演による東宝のSF特撮作品.沖さん,森田さんほか,宮内洋さん,新克利さんと,メイン・キャストに何故か TV 『必殺シリーズ』の面々が顔を揃えています.沖さんが出演した唯一の特撮映画ですが,池部良さんと共に単独クレジットで遇されているにも関わらず,主役2人の無事を喜ぶのもつかの間,あっという間に撃墜され,死ななくてもいいのに死んでしまう可哀そうな役です.作品自体は「『スター・ウォーズ』公開を控えて急遽作られた作品であるだけに,はっきり言ってちゃっちいです.メカはすべておもちゃにしか見えません.残念です. |
20 | 北村透谷・わが冬の歌 | ★★★★★ |
1977年12月17日 公開/三映社=ATG 製作/ATG 配給/カラー 103 min | ||
STAFF 監督:山口 清一郎 脚本:菅 孝行 製作:富山 加津江 企画:蔦井 欣士郎 音楽:高橋 悠治 撮影:たむら まさき 編集:山地 早智子 |
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CAST みなみ らんぼう/田中 真理/石橋 蓮司/河原崎 次郎/西塚 肇(新人)/大谷 朗/梁 正昭/久米 明/小林 トシ子/堀内 正美/なぎら けんいち/外波山 文明/下元 史郎/田島 恒/松原 茂信/佐々木 美規慎/平野 稔/有田 麻里/草場 裕子/牧 京子/あすなろプロモーション/鈴木 恵(子役)/殿山 泰司/松田 修(特別出演)/藤 真利子(新人)/鳥居 恵子/水原 ゆう紀/萩尾 みどり/沖 雅也 |
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主演のみなみらんぼうさんは俳優さんではないので当然演技は下手なのですが,それがかえって石橋蓮司さん,堀内正美さん,そして沖雅也さんといった芸達者な俳優さんの見事な演技を際立たせているという点で,不思議な魅力を持つ作品だと思います.そして,何よりも田中真理さん, 翌年の TV 『太陽にほえろ!』第325話『波止場』にゲスト出演していたのを観た際にも思ったのですが,にっかつロマンポルノ時代と比べると格段に演技力が進歩していて,この作品では完全に実質的な主役ともいえる透谷の妻・美耶と蝶の二役を見事に演じており,この後しばらくして引退してしまったのは本当に残念でした.沖雅也さんと姉弟役で共演していたというのも驚きでしたが,お二人のファンとしては嬉しかったです. |
21 | 女王蜂 | ★★★★★ |
1978年2月11日 公開/東宝映画 製作/東宝 配給/カラー 140 min | ||
STAFF 監督:市川 崑 脚本:日高 真也/桂 千穂/市川 崑 原作:横溝 正史 製作:馬場 和夫/田中 収 企画:角川春樹事務所 音楽:田辺 信一 撮影:長谷川 清 編集:小川 信夫/長田 千鶴子 |
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CAST 石坂 浩二/岸 恵子/司 葉子/高峰 三枝子/中井 貴恵(新人)/沖 雅也/草笛 光子/坂口 良子/萩尾 みどり/加藤 武/神山 繁/小林 昭二/大滝 秀治/佐々木 勝彦/佐々木 剛/中島 久之/高野 浩之/石田 信之/常田 富士夫/冷泉 公裕/武内 亨/花上 晃/白石 佳代子/三木 のり平/伴 淳三郎/仲代 達也 |
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横溝正史さん原作のシリーズものの一作で,主演は石坂浩二さんですが,個人的にはこの方が演じる金田一耕助が一番しっくり来ている感じです.ミステリーなのでストーリーについては触れませんが,沖さんは事件の第一容疑者となる重要な役を演じています.ついでに『ウルトラセブン』第44話『円盤が来た』のペロリンガ星人(高野裕之さん)とフクシン君(冷泉公裕さん)も出演しています. |
22 | 火の鳥 | ★★★ |
1978年8月12日 公開/東宝=火の鳥プロダクション 製作/東宝 配給/カラー 137 min | ||
STAFF 監督:市川 崑 脚本:谷川 俊太郎 原作:手塚 治虫 製作:市川 喜一/村井 邦彦 音楽:深町 純 テーマ音楽:ミッシェル・ルグラン 撮影:長谷川 清 編集:長田 千鶴子/池田 美千子 衣装デザイン:コシノ ジュンコ 作画演出:鈴木 伸一 特技監督:中野 昭慶 アニメーション総指揮:手塚 治虫 アニメーション制作:手塚プロダクション |
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CAST 若山 富三郎/尾美 トシノリ/草刈 正雄/田中 健/大原 麗子/由美 かおる/江守 徹/林 隆三/沖 雅也/潮 哲也/長谷川 弘/関山 耕司/丹古母 鬼馬二/新海 丈夫/花上 晃/小瀬 格/山本 廉/風吹 ジュン/ピーター/カルーセル 麻紀/木原 光知子/加藤 武/大滝 秀治/伴 淳三郎/草笛 光子/高峰 三枝子/仲代 達矢 火の鳥の声:岡 真知子 |
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手塚治虫氏のライフワーク大作ロマンの第1部 黎明編の実写映画化ですが,監督の市川崑氏が自ら認めている通り,壮大なる失敗作に終わってしまっています.しかも沖さんは,無謀にも『火の鳥』を素手で生け捕りにしようとして焼き殺されてしまう,おバカさんで情ない役でした.でも137分の長尺にしては,飽きないで面白く観ることができました. |
23 | ブルークリスマス Blood Type : Blue |
★★★★★ |
1978年11月23日 公開/東宝映画 製作/東宝 配給/カラー 133 min | ||
STAFF 監督:岡本 喜八 脚本:倉本 聰 製作:嶋田 親一/垣内 健二/森岡 道夫 音楽:佐藤 勝 主題歌:Char 撮影:大村 大作 編集:黒岩 義民 |
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CAST 勝野 洋/竹下 景子/岡田 英次/八千草 薫/沖 雅也/岡田 祐介/高橋 悦史/新井 春美/大谷 直子/田中 邦衛/中谷 一郎/大滝 秀治/中条 静夫/神山 繁/岸田 森/稲葉 義男/松本 克平/今福 正雄/永井 智雄/潮 哲也/天本 英世/村松 克巳/大木 正司/杉田 康/草野 大悟/伊藤 敏孝/小鹿 番/堺 佐千夫/北浦 昭義/福崎 和宏/松田 洋治/三井 恒/武内 亨/山本 清/小美野 欣二/遠藤 剛/小林 尚臣/小川 真司/芦田 伸介/島田 正吾/小沢 栄太郎/仲代 達矢 |
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こちらはやはり『スター・ウォーズ』のヒットを意識して作られた作品ですが,特撮映画の東宝が『特撮を一切使わない SF 映画』を標榜して製作した意欲作として知られる作品です.結論から言ってしまえば,個人的にはどんな SFX を使った一連のどんな作品よりも優れた SF 映画だと思ってます.新型コロナウィルスが蔓延している2020年3月10日にこの DVD を観たのですが,それだけにこの作品の恐ろしさ,岡本喜八監督の近未来予見の鋭さを感じさせていただきました.『太陽にほえろ』の『スコッチ』沖雅也さんが演じているのは,『テキサス』勝野洋さんの同僚で犠牲者の一人ですが,結局自殺してしまいます.まさかここまで予見していたわけじゃありませんよね? |
24 | 乱れからくり | ★★★ |
1979年4月28日 公開/東宝 製作/東宝 配給/カラー 92min | ||
STAFF 監督:児玉 進 脚本:永原 秀一 原作:泡坂 妻夫 製作;田中 文雄 音楽:大野 雄二 撮影:上田 正治 編集:池田 美千子 美術:樋口 幸男 |
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CAST 松田 優作/篠 ひろ子/沖 雅也(特別出演)/峰岸 徹/結城 しのぶ/岸田 森/北見 治一/山西 道広/津路 清子/神山 勝/丸山 秀典/和田 瑞穂/西村 和夫/東條 きよし/前田 哲郎/結城 なほ子/松下 容子/藤田 康之/田中 邦衛/野際 陽子 |
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で,今度は『太陽にほえろ!』の『ジーパン』松田優作さん主演,『スコッチ』沖雅也さん特別出演の泡坂妻夫さん原作ミステリー.ストーリーに関してはミステリーなので詳しくは書けませんが,フーダニットの構築に無理があるような気がします.意外な犯人が明らかになった時点で犯人と思われた人物の行動に説明がつかなくなってしまうので,あまり評価できません.沖さんは本編では3番目にクレジットされていますが,なぜか劇場予告編のみ(特別出演)と表記されています.冒頭の主人公が食事をする焼き鳥屋の親爺役で原作者の泡坂さんがカメオ出演しています. |
25 | 地球へ | ★★★★ |
1980年4月26日 公開/東映動画 製作/東映 配給/カラー 112 min | ||
STAFF 監督:恩地 日出夫 脚本:恩地 日出夫/塩田 千種 原作:竹宮 恵子 企画:有賀 健/田宮 武 音楽:佐藤 勝 美術監督:土田 勇 作画監督:須田 正己 アニメーション演出:笠井 由勝 キャラクターデザイン:須田 正己 |
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CAST ジェミー・マーキス・シン:井上 純一 フィシス:秋吉 久美子 ソルジャー・ブルー:志垣 太郎 ジョナ・マッカ:薬師丸 ひろ子 グランド・マザー:岸田 今日子 セキ・ロイ・シロエ:神谷 明 マザー・イライザ:池田 昌子 テラズNo.5:増山 江威子 トォニィ:古谷 徹 コンピューター・テラ:久松 保夫 ハーレイ;野田 圭一 リオ:三景 啓司 サム・ヒューストン:石丸 博也 ゼル機関長:柴田 秀勝 ドクター:八奈見 乗児 エラ女史:野口 すみえ ママ:藤田 淑子 カリナ:小山 茉美 教授:北川 国彦 白衣の男:岸野 和彦 パパ:田中 崇 トォニィ(子供時代):川島 千代子 看護婦:中谷 ゆみ クフ艦長:戸谷 公次 警官:佐藤 正治 ミュウの少年A:野沢 トヨ子 ミュウの少年B:間嶋 里美 ミュウの少年C:鈴木 富子 キース・アニアン:沖 雅也 |
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キースの最期の台詞,「今こそ私は私の意思で,自らの生命にピリオドを打つ」,怖すぎません? やめてよ〜. |
26 | 古都 | ★★★★ |
1980年12月6日 公開/ホリ企画制作 製作/東宝 配給/カラー 125 min | ||
STAFF 監督:市川 崑 原作:川端康成 脚本:日高 真也/市川 崑 製作:堀威夫/笹井英男 音楽:田辺 信一 撮影:長谷川 清 編集:長田 千鶴子 |
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CAST 山口 百恵/三浦 友和/沖 雅也/泉 じゅん/山本 ゆか里/石田 信之/北詰 友樹/富沢 亜古/八木 景子/浅見 小四郎/八木田 芳壽/白貝 真理子/大原 穣子/市川 千恵子/大山 豊/辻 喬二郎/末永 あつこ/高峰 純平/下川 洋一/岸 祐一/戸田 まり/平野 功/長岡 憲彦/佐藤 卓二/依田 英介/岸野 一彦/森 篤夫/栖原 こずえ/小林 昭二/浜村 純/常田 富士夫/三條 美紀/加藤 武/宝生 あやこ/實川 延若/岸 恵子(特別出演) スタント:和久 陣六 |
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山口百恵さん引退記念作品.百恵さんが双子の姉妹二役を演じており,それぞれの相手役が沖雅也さんと三浦友和さんという位置づけなのですが,さすが百恵さんの存在感が強烈で,はっきり言ってお二人とも影薄いです.ただ,どちらかというと沖さんの方がまだ出番も台詞も多く,印象に残る演技を見せてくれているように感じるのは贔屓目かしら? しかしながら沖さんにとってもこれが最後の出演映画となってしまいました. |