Andy Warhol




Andy Warhol
4 Silent Movies
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RARO VIDEO 127 min
Kiss (1963-64)
Blow Job (1963-64)
Empire (1964)
Mario Banana (1964)
 Andy Worhol 氏が Factory にて製作したサイレント・ムービー4本を収録した DVD です.これらの作品について蘊蓄たれることができればカッコいいのかもしれませんが,残念ながらでらちゃんには難解すぎて,よくわかりませんでした.よって評価は不能となります.

2 フレッシュ
Flesh
★★★
1968年 アメリカ 90 min
STAFF
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
製作:アンディ・ウォーホル
撮影:ポール・モリセイ
編集:ポール・モリセイ
CAST
ジョー・ダレッサンドロ / ジェラルディン・スミス / パティ・ダルバンヴィル / キャンディ・ダーリング / ジャッキー・カーティス / ジョン・クリスチャン / ジェリ・ミラー
 21世紀の現在観ても,不思議と1960年代という時代の古さを感じさせないのは,ヴィヴィッドな画像の色調のせい? 内容は,生活のため男娼をして稼ぐジョーの生活を中心に,様々な“FLESH”(肉体)にまつわるエピソードが綴られています.アンディ・ウォーホル制作/ポール・モリセイ監督/ジョー・ダレッサンドロ主演として最初の劇場公開作.2003年,『トラッシュ』,『ヒート』と共に,カンヌ国際映画祭“DVD ヘリテージ賞”を獲得.

3 トラッシュ
Trash
★★★
1970年 アメリカ 110 min
STAFF
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
製作:アンディ・ウォーホル
撮影:ポール・モリセイ
編集:ポール・モリセイ
CAST
ジョー・ダレッサンドロ / ホリー・ウッドローン / ジェリ・ミラー / マイケル・スカラー / アンドレア・フェルドマン / ジョン・パットナム / シシー・スペイセク
 ジャンキーで性的不能者のジョーと廃品あさりのホリー,ニューヨークの底辺で生活する "TRASH" (クズ)たちの生態をリアルかつクールに描いた作品.何と言っても,女優さんたちのメイクが, 1970年という時代を象徴しています.いい時代だったよね?

4 ウーマン・イン・リヴォルト
Woman in Revolt
★★★★
1971年 アメリカ 99 min
STAFF
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
製作:アンディ・ウォーホル
撮影:ジェド・ジョンソン/ポール・モリセイ
CAST
キャンディ・ダーリング / ジャッキー・カーティス / ホリー・ウッドローン / ジョナサン・クレーマー / マイケル・スカラー
 フェミニスト・グループに加入した3人の女性達の生活と周囲の人たちとの関係をクールに描いて,当時世界的なブームだった女性解放運動を風刺した作品ですが,『フレッシュ』・『トラッシュ』でお馴染みのウォーホル映画常連の3人の女優さん達が,それぞれの魅力を発揮している作品でもあると思います.個人的には,めでたく初体験を迎えたジャッキーさんのVサインが印象的でした(笑).

5 ヒート
Heat
★★★★
1972年 アメリカ 100 min
STAFF
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
原案:ジョン・ハロウェル
音楽:ジョン・ケイル
製作:アンディ・ウォーホル
撮影:ポール・モリセイ
CAST
ジョー・ダレッサンドロ / シルビア・マイルズ / アンドレア・フェルドマン / パット・アスト
 元子役スターでロック・シンガーのジョーイをめぐって,かつての大女優サリーとその娘でレズビアンのジェシー,そしてジョーイが滞在中のモーテルの女主人が繰り広げる愛欲絵巻.ひとり覚めているジョーイの表情が印象的でした.「赤ん坊をバッグで運ぶな」(笑).

6 悪魔のはらわた
Flesh for Frankenstein
★★★★★
1973年 イタリア・フランス合作 95 min
STAFF
監修:アンディ・ウォーホル
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
製作:アンドリュー・ブラウンズバーグ
製作総指揮:カルロ・ポンティ
音楽:クラウディオ・ジッツィ
撮影:ルイジ・クヴェイレル
編集:ジェド・ジョンソン
特殊効果:カルロ・ランバルディ
CAST
ジョー・ダレッサンドロ/ウド・キア―/モニーク・バン・ブーレン/アルノ・ジェエギング/ダリラ・ディ・ラッツァーロ/ニコレッタ・エルミ
 でらちゃんが14歳のときに初めて見に行った成人映画で,公開当時は 3D 立体映画でした.目の前に生々しい臓物や刃物がせまってきて迫力ありました.「腎臓…,胆嚢…,肝臓…」と女性の改造人間の内臓の名を口にしながら恍惚とするフランケンシュタイン男爵,その胆嚢へのファックシーン,オルガを襲って殺してしまうオットー,ウド・キアー氏とアルノ・ジェエギング氏の変態演技が見事です.

7 処女の生血
Blood for Dracula
★★★★★
1974年 イタリア・フランス合作 92 min
STAFF
監修:アンディ・ウォーホル
監督:ポール・モリセイ
脚本:ポール・モリセイ
製作:アンドリュー・ブラウンズバーグ/ジャン・イアンヌ
製作総指揮:カルロ・ポンティ
音楽:クラウディオ・ジッツィ
撮影:ルイジ・クヴェイレル
編集:フランカ・シルヴィ
CAST
ジョー・ダレッサンドロ/ウド・キア―/ロマン・ポランスキー/ヴィットリオ・デ・シーカ/アルノ・ジェエギング/マキシム・マッケンドリー/ステファニア・カッシーニ/ドミニク・ダレル/シルヴィア・ディオニシオ
 『悪魔のはらわた』と『処女の生血』,この2本に関してウォーホル氏は名前を貸しているだけで,実際には制作には関わっていないということなので,厳密にはウォーホル映画とは言えないのですが,でらちゃんは好きなのです.さて今回は処女の生血しか吸えない可哀想なドラキュラ家の末裔のお話.前作のやたら内臓が画面にせまってくる悪趣味なスプラッタ大会とはちょっと趣を異にしたホラー・ムービーで,血を吸う度にゲーゲー戻すドラキュラさんが気の毒なのですが,これってコメディだよね.ウド・キアー氏の情けない演技が見事すぎて,前作同様ジョー・ダレッサンドロ氏の影薄いです.あと,エスメラルダ,サフィリア,ルビニア,ベルネの4姉妹を演じる女優さんたちが,みんな綺麗でした.特に3女・ルビニアを演じたステファニア・カッシーニさんは,後に『サスペリア』のサラ役を演じる,でらちゃんお気に入りの女優さんです.

8
アンディ・ウォーホルの BAD
Andy Warhol's Bad
★★★★
1977年 アメリカ 103 min
STAFF
監督:ジェド・ジョンソン
脚本:パット・ハケット / ジョージ・アバグナーロ
制作:ジェフ・トーンバーグ
撮影:アラン・メッツガー
音楽:マイク・ブルームフィールド
CAST
キャロル・ベイカー / ペリー・キング / スーザン・ティレル / ステファニア・カッシーニ / シリンダ・フォクシー / メアリー・ボイラン / チャールズ・マッグレガー / チア・テレバ / ブリジッド・ポーク / スーザン・ブロンド / バーバラ・アレン / リチャード・カミングス
 アンディ・ウォーホル・プロダクションによるメジャー作品で,通常のウォーホル映画の3倍の費用をかけて製作されたらしいです.キャストもキャロル・ベイカー,ペリー・キング,スーザン・ティレルといったハリウッド・スターたちを起用.ステファニア・カッシーニ,マリア・スミス等ウォーホル映画の常連さんたちが脇を固めています.でも残念ながら,ストーリはちょっとわかりにくいです.



11
ライフ・オブ・ウォーホル
Scenes from the Life of Andy Warhol
★★★
1990年 アメリカ 35 min
STAFF
監督:ジョナス・メカス
音楽:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ
撮影:ジョナス・メカス
編集:ジョナス・メカス
CAST
アンディ・ウォーホル / ルー・リード / ニコ / イーディ / ジョン・レノン / ヨーコ・オノ / ポール・モリッシー / ミック・ジャガー / ジャクリーン・ケネディ・オナシス
 1965〜1982年のウォーホルとファクトリーのメンバー,友人たちの素顔,さらにウォーホルが初めてプロデュースしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドのコンサートの模様などを含む貴重な映像に満ちたドキュメンタリー・フィルム.めちゃくちゃ音質が悪いのが残念です.

12
アンディ・ウォーホル/スーパースター
Superstar : The Lifes and Times of Andy Warhol
★★★★
1990年 アメリカ 86 min
STAFF
監督:チャック・ワーマン
原案:チャック・ワーマン
製作:チャック・ワーマン
編集:チャック・ワーマン
CAST
アンディ・ウォーホル / デニス・ホッパー / ロイ・キテンスタイン / ルー・リード / キース・ヘリング / アイヴィン・カーブ / テイリー・ミード
 こちらは劇場公開用に製作されたウォーホル氏の伝記映画とも言うべき作品で,自身が出演したインタビュー,ニュース,テレビ CM 等の様々な映像や関係者らの証言を多数収録しています.また,バックに流れる数々のヒットソングの選曲もよろしいです.

13 アンディ・ウォーホル/ザ・コンプリート・ピクチャー
Andy Warhol The Complete Picture
★★★★
105 min
STAFF
Narrator : Julian Rhind Tutt
Producers : Fenton Bailey, Randy Barbato
Director : Chris Rodley
 『ポップ・アートの巨星アンディ・ウォーホルの全てを解きあかす“映像版 ウォーホル百科”』ということで,『その生涯と作品を追跡した決定版ドキュメンタリー作品』らしいです.

14 アンディ・ウォーホール/生と死
Vies et Morts de Andy Warhol
★★★★
2005年 フランス 81 min
STAFF
監督:ジャン=ミシェル・ヴェチエ
脚本:J. T. リロイ
撮影;ジャン=フランソワ・ヘンスゲン
 アンディ・ウォーホール(この DVD では『ウォーホール』と表記されています)の生涯を追ったドキュメンタリー.死の5日前に記録された最後の映像のほか,ライザ・ミネリ,ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどが登場する貴重なフッテージも数多く収録.