Al Kooper


DISCOGRAPHY Part 2 (1970 - 2001)



13

Easy Does It

1970

★★★

 映画 "The Landlord" のサントラとして用意された曲の他に,他のアーティストの曲等多彩な内容の,アナログ・ディスクでは2枚組の大作ですが,それが災いしてしまっていて,この人の作品群の中では,散漫で印象が希薄な感じです.正直言って,全部聴きとおすとちょっと退屈します.

14

new york city (you're a woman)

1971

★★★★

 この頃の CBS SONY って誤訳・珍訳あるいはめちゃくちゃな日本語タイトルつけるのが得意で,このアルバムは『紐育市(お前は女さ)』で,訳し方としては比較的マトモなんですが. Fleetwood Mac の『英吉利の薔薇』と同じく,「何で漢字なの〜」って感じでした.それはともかくとして,このアルバムですが,冒頭の "New York City (You're a Woman)" 以降でらちゃん好みの聴きやすい曲が揃っていて,わりと気にいってます. Elton John - Barnie Taupin 作の "Come Down in Time" なども収録されています.

15

A Possible Projection Of The Future / Childhood's End

1972

★★★★

 日本語タイトルは『早すぎた自叙伝』.ジャケットを見ればわかるように, "I Stand Alone" 以来のトータル・コンセプト・アルバムです.ここでも, Bob Dylan さんの "The Man in Me" などを取り上げておりますが,他人の曲をうまく配置してコンセプト・アルバムを作るのが本当に上手な人で,プロデューサーとしての実力が見事に発揮されている作品だと思います.

16

Naked Songs

1972

★★★★★

 このアルバムにも『赤心の歌』な〜んていうちょっと凝った日本語タイトルがつけられておりましたが,中期のベストワークだと思います. "I Stand Alone" に見られたメッセージ性こそ影を潜めたものの,ヒットした "Jolie" をはじめとして,ある意味わかりやすい曲が揃っていますし,何だか解らないけどアルバム1枚ぼ〜っとして聴いていられる安心感があるのです.まとまってるという事でしょうか?

17

REUNION IN CENTRAL PARK
/ THE ORIGINAL BLUES PROJECT

1973

★★★

 1973年セントラル・パークで行われた The Blues Project 再結成コンサートの模様を収録した2枚組ライヴ・アルバム.関係ないけど,9年後の1982年,日本では The Tigers が同窓会を開きました.やはりこの当時としては,『伝説のグループ復活』みたいな感じだったんでしょうね,何となく興味があってレコード買いましたが,当時の Della は Blues に対する苦手意識強かったので,一聴しただけで,後はほとんど聴くことなかったです.今聴くと,やっぱりこの時代の音だな〜って感じで,ちょっと懐かしいですね.

18

AL'S BIG DEAL

1975

-

 ベスト・アルバム.アナログでは2枚組でしたが,日本では発売されず, CD 化に際して曲目がかなり変更され, '82年リリースの "Championship Wrestling" からの選曲も含まれておりますです.ソロアルバムのみならず, BS&T や Session 関係のアルバム,果ては Bob Dylan さんのアルバムからもという幅広い選曲が特徴ですが,この人の場合それでいいのです.




19

ACT LIKE NOTHING WRONG

1976

★★★★

 日本語タイトル『倒錯の世界』.この人に関してはでらちゃんは完全に後追いで,アルバムも "I Stand Alone"(9) と "Naked Songs"(16) しか持っていなかったのですが,このアルバムに関しては,ジャケットと日本語タイトルが気にいって,リリース時に即買いしてしまいました(笑).もちろん,内容的にも好きなアルバムです.

20

CHAMPIONSHIP WRESTLING

1982

★★★

 1982年って The Doobie Brothers が解散した年なんですが,その解散前後の Doobies の Jeff Buxter 氏をフィーチュアしたアルバムで,しっかりジャケットに写真入りで紹介されています.後期の Doobies って, Steely Dan からの移籍組の Mike McDonald さんや Jeff さんが幅をきかせて,やたら Funk っぽくなってしまって残念だったんですけど, Al Kooper さんのこのアルバムにも,ちょっとそ〜いった雰囲気引きずっていて,そこはかとなく違和感感じてしまいました.

21

The Best Of The Blues Project

1989

-

 何故か突然 Rhino Records からリリースされた,The Blues Project のコンピレーション.

22

REKOOPERATION

1994

★★★★

 「熟成」という言葉を感じさせられる,インストゥルメンタル主体のアルバム.これはこれで BGM として非常に良いのですが, '60〜 '70年代の斬新で攻撃的な音が懐かしくも感じられてしまいます.

23

SOUL OF A MAN : AL KOOPER LIVE

1996

★★★★

 1994年2月4・5・6日, The Bottom Line / NYC における, Child Is Father To The Man ・ Blues Project ・ Rekooperators の3バンドによるライヴを収録.内容濃いです.

24

rare & well done

2001

★★★

 タイトル通り,レア・トラックとベスト・トラックを編集した CD 2枚組. CD に描かれたステーキのデザインがかわいいです.