Alice Cooper

Discography Part 1(Group 1969 - 1974)

 ハイスクールの同級生5人によって結成されたバンドが1968年にロスアンジェルスに進出.Alice Cooper と名のる魔女の夢を見て,自らその生まれ変わりである事を悟ったヴォーカリストの Vincent Furnier は,その後 Alice Cooper と名のり,グループ名も同じネーミングでいくことにしました(この話については,夢ではなく,占師に生まれ変わりを指摘されたというバリエーションもあるのですが,実際は作り話であったことが本人によって明らかにされているみたいです).Frank Zappa の Straight Records から2枚のアルバムを発表後,Warner Brothers に移籍,次々にヒットを飛ばしたもののメンバー間に不満が生じ,74年から Alice はソロ活動を開始する事になります.ついでですが,私は当時日本の Alice Cooper Fun Club の No.80 でした.



1

Pretties for You

1969

★★★

 Frank Zappa の Straight Records からのデビュー・アルバム.全曲オリジナルで,アレンジ・プロデュースもバンドのメンバーでおこなっており,1曲のライブを含んでいます.当時のフラワー・ムーブメントの影響を受けてか,少々アンダーグラウンド的な要素は見受けられますが,本質的にはストレートなロックだったと思います.但し,演奏はまだまだ荒削りというよりかはっきり言って下手です.ラストの "Changing Arranging" あたりに,後のメロディー・メーカーとしての片鱗を窺わせています.

2

Easy Action

1970

★★★

 Straight Records からの第2弾.前作同様,全曲オリジナルでアレンジもメンバー自身ですが,プロデュースは David Briggs との共同になっています(David Briggs は1曲ピアノでも参加).やはり少々コマーシャル性には欠けているものの,タイトでストレートなロック・ミュージックを展開していますが,トップの "Mr. & Misdemianor" あたりでは,後の一連のヒット曲にも通じるポップな面も感じさせられます.

3

 *Ladies Man

-

★★

 Straight Records 時代に録音されていた音源が,後になってリリースされた非公式アルバムで,全8曲中6曲が 1969年のトロント・ロックンロール・フェスティバルでのライブです.後にジャケット・タイトルを変更して何度もCD化されています.

4

 *Freak Out Song

-

★★

 日本では何故か CD 時代になって初めてリリースされた, "Ladies Man"(3)と同じ内容のアルバムですが,どういうわけですか曲順が全く違っています.やはり,ジャケット・タイトル違いのCDもリリースされています.

5

 *Live! (Digitally remastered)

-

★★

 "Freak Out Song"(4)と同じ音源に Medley がひとつ追加収録されています.

6

 *Live at the Whiskey, 1969

-

★★

 日本では何故か CD 時代になって初めてリリースされた1969年のライブ音源.はっきり言って,演奏も歌もかなり荒削り,かなりパンクです.



7

Love It to Death

1971

★★★★

 プロデューサーに Bob Ezrin さんを迎え,メジャーの Warner Brothers との契約を結んでの第1弾.以前のアンダーグラウンド性は影を潜め,かなりコマーシャルでストレートなロック・ミュージックを展開しております.メンバー全員による表題曲をはじめ, M・Bruce さんの "Caught in a Dream" , D・Dunaway さんの "Black Juju" , N・Smith さんの "Hallowed Be My Name" と各メンバーの個性豊かな作品がバランスよく配置され,ソング・ライティングにおいても優れたバンドだったことを証明しております.シングル・カットされた "I'm Eighteen" (後に "18" と改題とゆ〜か,いつの間にかそ〜なった)のヒットにより,スターダムへのし上がっていくのですが,日本では『ホモホモ・ロック』などという書き方されて,完全にゲテモノ扱いされておりました.

8

Killer

1971

★★★★★

 Shock Rock を標榜していたバンド Alice Cooper の性格が最も端的にあらわれているアルバムで,メッセージ色の強い内容を持っています.当時のステージでは Alice の首つりが売物で,このアルバムの内ジャケに Alice の首吊り写真カレンダーがフロクとして付いてました.このアルバムに収録されている "Dead Babies" で赤ちゃんの人形を切り刻んだ Alice が続く "Killer" で絞首台に吊るされるといったのがお決まりのパターンだったみたいです.ジャケットの写真は当時の Alice の愛蛇で名前は確か『チチタ』だったかな...? 1973年に発行された "ROCK NOW" (立風書房・¥490)「あなたにとってロックとは」の中で,頭脳警察のパンタ氏が Rock Record Best 1 にあげていました.

9

School's Out

1972

★★★★

 ステージに演劇性を加味していた Alice Cooper が,アルバム作りにも映画制作的な方法論を持ち込んだアプローチをした作品ですが,それよりもむしろ,『学校なんかやめちまえ,汚い先公もうたくさん』と歌い,全米のこわ〜いお母様方を震撼させたというタイトル曲のヒットで有名です.しかしこんな事が大きな話題になったという事自体,平和な時代だったわけですが... アナログ盤では,学校机をかたどったジャケットに紙パンティに包まれたディスクで,これまた話題を呼びました.

10

Billion Dollar Babies

1973

★★★★★

 前作 "School's 0ut" の大ヒット(アルバム・セールス的には "Killer" の方が上だったが?)により,絶頂期を迎えたバンド Alice Cooper の最高傑作. "Elected" (邦題「アリスは大統領」苦笑) ・ "Hello Hooray" ・ "No More Mr. Nice Guy" ・ "Billion Dollar Babies" の最多4曲のシングル ・ ヒットを含む,が...この後バンドは分裂へと向かって行くのです.今回のジャケットはヘビ皮の財布の形をしていて,中にメンバーの写真入りの10億ドル札がオマケとしてついておりました.

11

Muscle of Love

1973

★★★★

 分裂を迎えようとしていたバンド "ALICE COOPER" のラスト・アルバムですが,完成された上質のアメリカン・ハード・ロックを聴かせてくれる作品です.トップの "Big Apple Dreamin' (Hippo)" とそれに続く "Never Been Sold Before" は彼等の最高傑作だと思います.それだけに,解散がすご〜く残念でした.ジャケットに凝ることでも有名な彼等でしたが,今回のジャケットはアナログ盤ではカートン・ジャケットでした.

12

 *Alice Cooper's Greatest Hits

1974

★★★

 バンド "ALICE COOPER" のワーナー時代の5枚のアルバムからのベスト盤.内訳は "Love It to Death" ・ "Killer" ・ "School's Out" ・ "Muscle of Love" から各2曲と "Billion Dollars Babies" からの4曲で,シングル・ヒット中心に構成されています.ま,それはそれで良いのですが,バンド "ALICE COOPER" の音楽性から選ぶとしたら, "Killer" の "Dead Babies" と "Killer" , "Muscle of Love" の "Big Apple Dreamin' (Hippo)" と "Never Been Sold Before" も収録してほしかったです.CD 時代だったらそれも可能だったのですが...