Alice Cooper

Discography Part 2(Solo 1975 - 1989)

 75年からソロ活動に入った Alice は次々とシングルヒットを飛ばしますが,何故かすべて以前の Alice とは趣を異にしたバラードばかりでした.そして,自らのアルコール依存症体験を基に作成した傑作アルバム "From The Inside" を最後に長い低迷状態に入ってしまいます.アルコール依存症から立ち直ると共に低迷してしまうあたり,Alice らしいとは言えますが... ^o^



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Welcome to My Nightmare

1975

★★★★★

 Alice Cooper ソロ第1作.バンド時代から陰のギタリストとして関わっていた Dick Wagner ・ Steve Hunter の2名を正式メンバーに迎えた Alice は以後アルコール依存症となり,毎日ジャック・ダニエルを2本ずつあけながら,何故か甘く切ないバラードをヒット・チャートに送り込んでいくのでした????? 作品は同名のTV番組のサウンドトラックでもあり,悪夢をテーマにしたシアトリカルなコンセプト・アルバムで,当時のステージではほとんど全曲が演奏されていたようです.シングル・カットされた "Only Woman Bleed" が大ヒットし,この後しばらくの間,スロー・バラードのシングル・ヒットが続きます.

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Alice Cooper Goes to Hell

1976

★★★★

 このアルバムからは "I Never Cry" がシングル・カットされ,初の RIAA 公認ミリオン・セラーを記録.バンド時代のシャープなロックンロールとは全く趣を異にしたスロー・バラードでヒット・チャートの常連となり,バンドからの独立は大成功であったかのように思われましたが,その反面,かつての支持者からは批判の声もあがり始めていました.当の Alice は...飲んだくれていたようです.

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Lace and Whiskey

1977

★★★★

 このアルバムからシングル・カットされた "You And Me" が Alice のバラード路線の中でも最高の全米第8位のビッグ・ヒットとなり,ソロ・シンガーとしての地位を不動のものにしたとも言えます.アルバムもハードボイルドのペーパーバックの体裁でこれは...?と思わせました.また,この頃から Alice は真剣にアルコール依存症の治療に取り組んでいた模様です.

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The Alice Cooper Show

1977

★★★

 バンド時代から待ちに待たれた Alice のライブ・アルバムでしたが,少々中途半端な感じがして残念でした.1度でいいからバンド時代のステージを見てみたかったと思ったファンは多かったはずです.実はバンド時代に1回だけ Alice は単独で来日してますが,他のメンバーは来なかったし,ファンへの挨拶が1度おこなわれただけで公演もありませんでした.

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From The Inside

1978

★★★★★

 アルコール依存症を克服した Alice は,これまでず〜っと一緒に仕事をしてきたプロデューサー Bob Ezrin と訣別,新プロデューサーに David Foster を起用し,自らのアルコール依存体験を生かしたこのアルバムを発表.精神病院をテーマにした久々の傑作アルバムで,バラード路線最後のシングル "How You Gonnna See Me Now" もヒットしました.しかしながらこの後,なが〜い低迷期に突入してしまうのでした.

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Flush the Fashion

1980

★★★

 プロデューサーに Roy Thomas Baker を迎え,ジャケットに "ALICE COOPER '80" と大書されたこのアルバムで Alice はそれまでの路線からの大幅な転換を図ったつもりだったのでしょうが,残念ながら全くの見当外れに終ってしまっています.裏ジャケの写真にも見られる通り,かなりパンクを意識した音作りをしていますが,はっきり言って失敗に終っています.但し,一部ではそれまでのソフト&メロウ路線からの脱却を好意的に見た批評も見受けられました.



19

Special Forces

1981

★★★

 自らのバック・バンド Special Forces を従えての第1作で,タイトルもバンド名をそのまま使っています.前作同様タイトなロックを目ざしてはいるのですが,はっきり言ってこの路線,Alice の持ち味を完全に消してしまっていて,無惨な仕上がりだと思います.

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Zipper Catches Skin

1982

★★★

 前2作の延長線上にあるアルバムですが,少しずつ軌道修正してきた感じがします.少なくとも前2作ほど無味乾燥な感じのする曲は少なくなってきたかなって感じ? このアルバムに収録された "I am the Future" は,映画『処刑教室』のテーマ・ソングに使われていました.

21

Dada

1983

★★★

 かなり軌道を昔に戻した感じで,久々にドラマチックな構成を持ったコンセプト・アルバムに仕上がっていますが,まだまだ以前のファンタジック?な Alice ワールドの再現には至っておりません.次作への期待が持たれましたが,この後 Alice さんは活動を停止してしまい,聞くところによりますと TV のクイズ番組などにゲスト出演していた模様です.

22

Constrictor

1986

★★★★

 実は長年のアルコールの大量摂取による内臓疾患の治療に専念していた Alice さんは'86年, 古巣のWarner Brothers から MCA に移籍,このアルバムによって奇跡の復活を果たしました.第1弾シングル "He's Back" は,ソロになってからの一連のバラード路線とは全く異なったもので,スプラッター・ロックの元祖 Alice の復活にふさわしいものだったと思います.でもそれが『13日の金曜日 Part 6』のテーマ曲に採用されたってゆ〜のは,正直言ってお話できすぎているよ〜な気もいたしますが...

23

Raise Your Fist and Yell

1987

★★★

 奇跡の復活を果たした Alice さんが,バンド・メンバーを強化し,全米・ヨーロッパ・ツアーをおこなった後,発表した第2弾.全く前作と同じ流れの作品ではありますが,このアルバムの発表で,復活は本物だったと一安心したものでした.

24

 *Prince of Darkness

1989

★★★

 MCA 時代のベスト・アルバムで,"Constrictor" からの5曲と " Raise Your Fist And Yell" からの4曲に,バンド時代の名曲 "Billion Dollar Babies" の1976年度のライブ・バージョンを加えた10曲で構成されています.