T.REX


DISCOGRAPHY Part 1-02 (Original Albums 1970 - 1973)

5

T-REX

1970

★★★★

【Side-A】
The Children of Rarn
Jewel
The Visit
Childe
The Time of Love Is Now
Diamond Meadows
Root of Star
Beltane Walk
【Side-B】
Is It Love?
One Inch Rock
Summer Deep
Seagull Woman
Suneye
The Wizard
The Children of Rarn

 グループ名を短縮(簡略化?)した Marc & Micky の最強のコンビによる2作目.サウンド的にもまだ Tyrannnsaurus 時代の影を引きずってはいるものの,数段ポップになっており,この後の熱狂的なブームを予感させる作品です.事実,このアルバムに先行してリリースされたシングル "Ride a White Swan" が U.K.チャートの第2位に輝き,続いてリリースされたシングル "Hot Love" は当然のように 第1位を獲得.以後10枚連続の U.K. チャート Top 5 入りという偉業を達成します.しかしながら, Bolan 氏には,シングルとアルバムの制作は別のモノとするポリシーがあったようで,両曲ともこのアルバムには収録されておりません.個人的に好きなのは, "Jewel" と "Beltane Walk" .なお, Tyrannosaurus Rex 時代の "One Inch Rock" 及びソロ時代の "The Wizard" が新録で収録されています.


6

ELECTRIC WARRIOR

1971

★★★★★

【Side-A】
Manbo Son
Cosmic Dancer
Jeepster
Monolith
Lean Woman Blues
【Side-B】
Get It On
Planet Queen
Girl
The Motivator
Life Is Gas
Rip Off

 Steve Currie (b) と Bill Legend (ds) を加えて4人編成となった T.Rex そして Marc Bolan のロック史上燦然と輝く最高傑作.このアルバムでは,3・4枚目の U.K. チャート Top 5 入りシングルとなった "Get It On"(第1位)と "Jeepster"(第2位)の2曲が収録されておりますが,後者はレーベルが無断でシングル・カットを行ったとして, Bolan 氏が激しく抗議しております.両曲とも Bolan Boogie を代表する名曲ですが,それにもまして素晴らしいのが, "Cosmic Dancer" ・ "Planet Queen" ・ "Girl" ・ "Life is Gas" といった一連の Bolan Ballad の名曲たちで, 先述の2曲やラストの "Rip off" の攻撃性・破壊力と好一対をなしており,結果構成力という点において,全アルバムの中でも最高の出来となっております.


7

THE SLIDER

1972

★★★★★

【Side-A】
Metal Guru
Mystic Lady
Rock On
The Slider
Baby Boomerang
Spaceball Ricochet
Buick Mackane
【Side-B】
Telegram Sam
Rabbit Fighter
Baby Strange
Ballrooms of Mars
Chariot Choogle
Main Man

 David Bowie さんの "Ziggy Stardust" と並び称されるグラムの名盤です.この頃日本でも最高潮の人気を誇り,初来日を果たしました.個人的には, "Ballrooms Of Mars" が Marc Bolan 先生の最高の名曲だと思うのですが... オリジナルは見開きジャケ,日本初回発売時はポスターとブックレットが付いていました.このアルバムにも5・6枚目の U.K. チャート Top 5 入りシングルとなった "Telegram Sam" ・ "Metal Guru"(ともに第1位)の2曲が収録されていた事もあって,日本でも洋楽アルバムとしては The Beatles 以来の売り上げを記録したらしいです.また Ringo Star 氏撮影と言われていたジャケットも評判となり,かまやつひろし氏が 3rd Album のジャケットでパクっている他,一般的にもファッション・アイテムとしてこのジャケットを持ち歩くのが流行ったりもしました.


8

TANX

1973

★★★★

【Side-A】
Tenemant Lady
Rapids
Mister Mister
Broken Hearted Blues
Shock Rock
Coutry Honey
Electric Slim & The Factry Men
【Side-B】
Mad Donna
Born to Boogie
Life Is Strange
The Street & Babe Shadow
Highway Knees
Left Hand Luke

 このアルバムと前後して,彼等にとって7〜10枚目の U.K. チャート Top 5 入りシングルとなった "Chirdren of the Revolution"(第2位), "Solid Gold Easy Action"(第2位), "20th Century Boy"(第3位), "The Groover"(第4位)の4曲がリリースされ,ヒットしておりました.にも関わらず,意図してこれらのシングル・ヒットを収めなかった問題作で,そのせいもあって前2作にくらべて渋く地味な印象を受けますが,特にブーム以降のファンに根強い人気を持つ作品です.この後2度目の来日を果たしますが,ブームは沈静化していきます.日本初回発売時はポスターとブックレットが付いていました.