Carole King


DISCOGRAPHY Part 1 (1968 - 1978)



1

THE CITY
NOW THAT EVERYTHING'S BEEN SAID

1968

★★★

 The City の唯一のアルバム.メンバーは Carole King (Vo, Kbd) ・ Daniel "Kooch" Kortchmar (G, Vo) ・ Charles Larkey (B, Lights) の3名ですが, Guest Drummer として Jimmy Gordon 氏が参加しています.プロデュースは Lou Adler 氏.ソングライターとしての地位を既に確立していた Carole さんがシンガーとしてのステップを踏み出す直前の,黎明期の作品ですが,やはり曲作りに関してはこの時点で言うことなし,佳曲がそろっています.

2

Writer: Carole King

1970

★★★★

 1st Solo Album.ほとんど全曲 Goffin - King のコンビレーションによるものですが,流石です.個人的に好きなのは何と言っても "Child of Mine" ,この曲に尽きます.

3

Tapestory

1971

★★★★★

 チャート的には, Pink Floyd の "The Dark Side of the Moon" や Fleetwood Mac の "Roumors" 以前の化け物アルバム.でも,何と言っても凄いのはその内容で,『珠玉の名作集』とゆ〜のはこのアルバムの為にある言葉だと言っていいほどの,秀作揃いです.そんな中,大ヒットしたというという "It's too Late" が,結構地味な存在に思えてきたりもするのです.

4

Carole King Music

1971

★★★★

 このアルバムに収録されている "It's Going to Take Some Time" とゆ〜曲,でらちゃんはのちに The Carpenters がカヴァーしてシングル・ヒットさせたヴァージョンを最初にラジオで聴いたのですが,何度か聴いてるうちに,何故か歌詞を覚えてしまったんです(今はもう忘れてしまってますが).中学生にとってとてもわかりやすい英語の歌だったのかも....?

5

Rhymes & Reasons

1972

★★★

 一連の Goffin - King 作品とか, The Beatles とか The carpenters とかそのへんを通じてこの人の名前は早くから知っていて "Tapestory"(3) 聴いたのが最初で,その後1・3作目を聴いてこの作品へと繋がっていったのですが,正直なところやはり2作目の傑出した印象が強烈づぎたもんで,他の作品はどうしても聴き劣りしてしまっておりました.

6

fantasy

1973

★★★

 でも,やはりお気に入りのアーティストの1人として新譜はチェックするようになりました.このアルバムあたりからリアルタイムで聴いてましたが,入手したのはかなり後になって,廉価盤がリリースされてからでした. Carole さん初のコンセプト・アルバム(?)で,これまでになくアクティブな印象を与えるアルバムですが,その試みが成功しているか否かは評価が分かれるところだと思います.




7

WRAP AROUND JOY

1974

★★★

 前作の方向から完全に原点回帰したことを感じさせる6作目.この人の場合,作風から言って,前作のようなコンセプトや次作のようなサウンドトラックという形態におけるトータル性をもったアルバムよりも,単なる『作品集』的なアルバムの方が似合っているような気がします.落ち着いてます.

8

*REALLY ROSIE*

1975

★★★

 アニメーション・シリーズ "Really Rosie" サウンドトラック.アニメの内容は詳しいことはわかりませんが,幼児教育番組らしいです.彼女の2人の子供がバッキング・ヴォーカルで参加しています.

9

THROUGHBRED

1975

★★★

 なんとなくジャケットに違和感感じてしまったためか, Carole さんのアルバムの中ではこれまでと違った印象受けました.特にサウンドが変化しているわけではないのですが,変に明るくなってしまったような....気のせいでしょうか? プロデュースは相変わらずの Lou Adler さんですが,ゲストに David Crosby, Graham Nash, James Tailor, John David Souther と錚々たる面々が参加してます.

10

Simple Things

1977

★★★★

 レーベルを Capitol に移籍しての第1弾. Carole さん本人とNorm Kinney 氏の共同プロデュースによってイメージ一新を図っている感のあるアルバムで,個人的には好きな作品です.あまりにも "Tapestory" (3)が傑作すぎたためか,以降の Carole さんのアルバムってどうしても比較されて聴き劣りしてしまうという可哀想な存在だったわけですが,このあたりからやっと "Tapestory" の呪縛から抜けだせたような感じがしているのです.

11

WELCOME HOME

1978

★★★★

 Capitol 移籍第2弾.前作と同じく Norm Kinney 氏との共同プロデュース.前作で明るくなった感のあるサウンドがますますのびのびと展開されている感があって,やはり好きなアルバムです.実はこの時期のアルバムは "PearlS"(14)を除いてかなり後になって聴いたのですが,個人的にはあまり好きじゃなかった当時の Disco や AOR のブームが,この人の作品にはいい影響を与えていたような気がしているのです.

12

Her Greatest Hits

1978

-

 1971〜75年のオード・レコード時代の集大成としてのベスト・アルバム.内訳は, "Tapestory"(3)から4曲, "Carole King Music"(4)から2曲, "Rhymes & Reasons"(5)から1曲, "fantasy"(6)から2曲, "WRAP AROUND JOY"(7)から2曲, "THROUGHBRED"(9)から1曲で, "Writer: Carole King"(2)と "*REALLY ROSIE*"(8)からのセレクトはありません.