Edgar Winter


DISCOGRAPHY Part 2 (1981 - 1999)



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STANDING ON ROCK

1981

★★★★

 前作の延長線上にあるソロ第4作目ですが,パーソネルはまたしても一新されていて, Edgar Winter (Vo・Key・Ds) ・ Al Ferrante (G) ・ Scott Spray (B) ・ Gregg Carter (Ds・Congas) というメンバーによる録音です.また,プロデュースは Edgar Winter 氏自身ですが,アシスタントとして奥様の Monique Winter の名がクレジットされており,バック・ヴォーカルでも参加しているみたいです.

14

The Edgar Winter ANTHOLOGY

1985

-

 初のコンピレーションですが,選曲に大いに不満が残ります.だって,"Dying to Live" も "Round and Round" も "Miracle of Love" も "Someone Takes My Heart Away" も "One Day Tomorrow" も "Diamond Eyes" も入ってないんだも〜ん.この人の最高の魅力はそういったバラードにこそ最も発揮されると思うのですが.... Edgar & Johnny Winter 共作の "Now Is the Time" 収録が唯一の救い....

15

Mission Earth

1989

★★★★

 SF作家 L.Ron Hubbard の10巻にわたる大作をモチーフにした作品で, Hubbard 氏は'86年に他界していますが,その直前まで Edgar 氏は自作の曲のテープを Hubbard 氏に送り,意見を聞いて作り直すといった作業を行っていたらしいです.というわけで,このアルバムには "Words and Music : L.Ron Hubbard・Additional Words and Music : Edgar Winter" とクレジットされており, Hubbard 氏のコンセプトのもとに Edgar 氏が創り出したサウンドトラックという体裁をとっています. Edgar 氏にとっては8年ぶりになる作品ですが,本人が「コンテンポラリーなロック・レコード」とのたまう自信作で,確かにコンセプト・アルバムとしてスケールの大きさを感じさせてくれる作品だと思います.パーソネルは Edgar Winter (Vo・Sax・Key) ・ Billy Derby (G) ・ Vince Santro (Ds・Vo) ・ Cary Ziegler (B・Vo) の面々.プロデュースは Edgar 氏自身です.

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Live in Japan
/ Edgar Winter and Rick Derringer

1990

★★★★★

 1990年1月,突然かつてのパートナー Rick Derringer 氏と来日した際のライブ・アルバムで, Edgar Winter Group 時代の曲を始め, White Trash ・ MaCoys やご両人のソロ・アルバムからの代表曲が多数収録されており,'70年代からのリスナーにとっては涙なくしては聴かれない内容です.パーソネルは Edgar Winter (Vo・Sax・Synthesizer・Perc) ・ Rick Derringer (G・Vo) ・ Kevin Hupp (Ds・Vo) ・ Charlie Torres (B・Vo) ・ C. P. Roth (Key・Vo) の面々.やはり Edgar と Rick のタッグは地上最強だと思います.プロデュースは Yasukazu Suda 氏.ビデオも発売されました(関連映像のページ参照).日本製作.

17

Harlem Nocturune

1990

-

 メジャー・デビュー前の音源を集めたコンピレーション.全17曲収録.

18

THE EDGAR WINTER COLLECTION

1991

-

 White Trassh ・ Edgar Winter Group 時代のシングル曲中心のコンピレーション.選曲に少々不満が残りますが,仕方ないかも.




19

Hey, Where's Your Brother?
/ Johnny Winter

1992

-

 Johnny Winter 氏のアルバムですが,タイトルからも明らかなように,実弟 Edgar Winter 氏との久々の共演盤です. Edgar 氏は全14曲中3曲にオルガンとサックスで参加しており,その中の1曲 "Please Come Home for Christmas" の再録では,久々に兄弟のデュエットを聴くことができます.

20

Not a kid anymore

1994

★★★★

 もともとマルチ・プレイヤーの Edgar 氏がヴォーカル・サックス以外に,キーボード・ベース・ギター・ドラムス・ホーン・ストリングスの各プログラミングを行い,サウンドおたくぶりを遺憾なく発揮している作品で,他には John Duva 氏がギターとバッキング・ヴォーカルで参加,あとはゲストとして Bobby Gianetti (B・Vo) ・ Bernie Pershey (Ds) ・ Tony Bowman (Vo) ・ Gary Pavcia (Vo) ・ Jerry LaCroix (Vo) ・ Jon Pati (G) ・ Benny Graham (Ds) ・ Jimmy Z (Harp) が数曲に参加しているだけという,ほぼ完璧な家内工業的・自家発電的アルバム? もうここまで行ってしまうと,あとはそれを受け入れるかど〜かという,リスナー・サイドの好き嫌いの問題だけとなってしまうような... ま,賛否両論あるとは思いますが,ほとんど全部を御自分でなされているだけあって,サウンドそのものはすご〜くまとまっている感じがして,私はわりと好きです. USA No.1 "Frankenstein" のセルフ・カヴァー(?)を収録.プロデュースは当然 Edgar 氏自身です.

21

The Real Deal
/ Edgar Winter & Friends

1996

★★★★

 で,今回は Edgar Winter (Vo・Key・Synth・Sax) ・ Steve Farris (G) ・ Deon Estes (G) ・ Jonathan "Sugerfoot" Dillion Moffett (Ds) というパーソネルによる気合いの入ったアルバムで,前作の実験的な内容と180度方向を転換して重厚なサウンドを聴かせてくれる作品です.ゲストが超豪華で,お久しぶりの Johnny Winter ・ Rick Derringer の両天才ギタリストをはじめ, Jeff "Skunk" Baxter ・ Leon Russell ・ Ronnie Montrose ・ Mitch Perry ・ Jermaine Jackson ・ Rory Kaplan そして The Legendary White Trash Horns まるで同窓会ですな... プロデュースは Edgar Winter ・ Rory Kaplan ・ Shelly Yakus のお3方.

22

Come Back Baby

1996

-

 無名時代の Edgar 氏が1958〜64年に録音した音源15曲を収録したコンピレーション.プロデュースは Roy C. Ames 氏.

23
The Masters - Live in Japan
/ Edgar Winter & Rick Derringer
1998
-
 当初日本のみでリリースされた(16)が,海外では Eagle Records "The Masters" シリーズの1枚としてリリースされました.

24

winter blues

1999

★★★

 何と今回はブルース.それなりにまとまった出来ではありますが,この人がやると何か上品になってしまって... やはりこの手の音は Johnny 氏にまかせておいた方が良いのでは... パーソネルは Edgar Winter (Vo・Key・Sinth・Sax) ・ Rick Latham (Ds) ・ Mitch Perry (G) ・ Vail Johnson (B) ・ Louis Conte (Perc).ゲスト・プレイヤーとして Johnny Winter ・ Rick Derringer ・ Leon Russell ・ Dr. John ・ Eddie Money ・ Frankie Sullivan ・ Bobby Kimball ・ John Paris そして The Legendary White Trash Horns 他.プロデュースは Edgar & Monique Winter ご夫妻でした.