Free

 1968年, Paul Rodgers (Vo) ・ Paul Kossoff (G) ・ Andy Fraser (B) ・ Simon Kirke (Ds) により,ロンドンにて結成,アルバム "Tons of Sobs" でデビュー.その後3枚のアルバムをリリース, Paul Rodgers は, Best Rock Vocalist として Rod Stewart と並び称されるが, '71年にバンドは解散. '72年に再結成され, "Free at Last" をリリース後, Kossoff ・ Frazer が脱退.新メンバーに, Tetsu Yamauchi (B) ・ John "Rabbit" Bundrick (Kbd) を迎え, "Heartbreaker" をリリースするが,再度解散.後に Rodgers ・ Kirke は, Bad Company を結成.


Discography



1

Tons of Sobs

1968

★★★

 デビュー・アルバム.メンバーのブルースこだわりが感じられる作品.リリース当時,メンバーはまだ10代で,まじめにやっているんだろ〜な〜って感じのアルバムで,そつなくまとまっているものの,今ひとつ面白みには欠ける作品.一部で高い評価を得るものの,セールスの上では成功しなかったというのも,残念ながらなんとなく納得できます.

2

Free

1969

★★★★

 ブルース・ロック一辺倒だった前作から,その音楽性が飛躍的に発展したことを証明しているアルバムだと思います.ある意味でバンドのサウンドを確立した作品と言って良いと思います.これは曲作りにおいて,前作では Rodgers 単独作が収録曲の半数を占めていたのに対して,このアルバムでは Fraser = Rodgers のコンビネーションが確立したという点が大きいと思われます.また,この頃から Paul Rodgers さんは Rock Vocalist としての力量を評価され,後にブリティッシュ・ロック・シーンにおいて Rod Stewart さんと並び称されるようになるのですが,日本では一部ファンの間では評価が高かったものの,今ひとつ人気の上でパッとしなかったのは,何でだろね? 確かに,ブルースを基調としたソウルフルなヴォーカルは, Plant ・ Gillan といったハード・ロック勢に比べて,派手さが感じられなかったという点はありますが.... このアルバム,私が中学生の頃,最初に入手した Free のアルバムなんですが,実はジャケット買いでした(笑).でも,聴けば聴く程に味のあるアルバムで,個人的には次作の "Fire and Water"(3) より好きです.

3

Fire and Water

1970

★★★★

 やはりこのアルバムが彼等の代表作とゆ〜ことになるのでしょうね? このアルバムから彼等自身がプロデュース. "Fire and Water" , "Mr. Big" ,そして "All Right Now" といった代表曲が収録されていますが,かえってその3曲だけが目立ってしまって,他の曲が凡庸に聴こえてしまうのは,私だけじゃないハズ.アルバムとしての盛り上がりは,前作の方が上だったような気がしますです.

4

Highway

1970

★★★

 4作目.この作品ではアルバム・トップの2曲が Fraser = Kossoff 作によるモノで,そ〜言えば心なしかサウンド面においても,これまで以上にギターが前面に出ているような気も.... ある意味で Free というバンドの新生面を打ち出そうとした意欲作でしたが,何故か翌71年,バンドはあっけなく解散してしまいました.

5

Free Live!

1971

★★★★★

 解散後にリリースされた初のライヴ・アルバム.いわゆる『ライヴの名盤』で,ひと昔前のレコード評では,いたるところでホメられておりましたが,完全なライヴ・アルバムではなくて,全8曲中ラストの "Get Where I Belong" のみ,スタジオ録音という変則的な作りになっています.そ〜いえば "Goodbye Cream" なんかもそ〜ですが,この時期こ〜ゆ〜アルバムって結構ありますよね.残る7曲は同年に行われたラスト・ツアーからの収録で,ヒット曲を中心とした聴き易い選曲になっています.オープニングの "All Right Now" 1曲で,このバンドが当時有数のライヴ・バンドであった事が伺われます....と言ったら持ち上げ過ぎ? ライヴ収録曲は, "FIre and Water" から3曲, "Tons of Sobs" と "Higuway" から各2曲がセレクトされていて,個人的に好きな "Free" からの曲が皆無というのが少々残念ですが,アルバム自体の出来は Rodgers 氏のヴォーカルも Kossoff 氏のギターもスタジオ録音よりも生きている(あたり前か?)し,ライヴの楽しさを感じさせてくれる,やはり『名盤』であると思います.

6

Free at Last

1972

★★★

 解散後,Paul Rodgers 氏は Peace , Andy Fraser 氏は Toby , Paul Kossoff 氏と Simon Kirke 氏は Kossoff, Kirke, Tetsu, Rabbit を結成,それぞれ活動していましたが,1年後 Free 再結成.オリジナル・メンバーによる再結成 Free の唯一のアルバムです.この再結成について詳しい事は知らないのですが,解散後,比較的成功を収めたのが Kossoff, Kirke, Tetsu, Rabbit だけで, Free の中心メンバーであった Rodgers ・ Fraser の2人がロクな成果を収められなかったためか,あるいは,アルバム・タイトルや,ラスト・ナンバーのタイトルが "Goodbye" である事から,これ1枚のみの為の再結成であったとか,いろんな事言う人がいますが,本当のところ,どうだったんでしょ? ただ言えるのは,私にとっては,解散前の作品群と比べて,正直言って印象に残らない作品でした.アルバム収録曲のすべてが,4人の共作名義になっていますが,そのせいか,各メンバーの個性が感じられなかったのも,その要因だと思います.



7

 *Best of Free

1972

★★★

 1度目の解散後にリリースされたベスト・アルバム.内訳は, "Tons of Sobs"(1) から1曲, "Free"(2) から2曲, "Fire and Water"(3)から2曲, "Highway"(4)から2曲 "Free Live"(5)から1曲, "Free at Last"(6) から3曲,シングルのみでリリースされた "My Brother Jake" の計12曲.

8

Heartbreaker

1973

★★★★★

 ANdy Fraser 氏が脱退し,新たに Kossoff, Kirke, Tetsu, Rabbit の残り2人のメンバーを迎えた新生 Free による唯一の作品ですが,何故かメンバーとしてクレジットされているのは Rogers ・ Kirke ・ Tetsu ・ Rabbit の4人で, Paul Kossoff 氏はゲスト扱いになっています.賛否両論あるとは思いますが,私にとってはこのアルバムが Free の全作品中ベストなのです.こんな事書くと ANdy Fraser さんが怒るかもしれませんが,まず収録曲のそれぞれが,今までの Free の作品群に比べて段違いによく出来ていると思います.メンバー+ Kossoff 氏の5人による "Wishing Well" は, "All Right Now" ・ "Fire and Water" を凌ぐ Free のベスト・ナンバーだと思いますし, Rodgers 氏単独の作品も, "Come Together in the Morning" や "Heartbreaker" 等,印象的なメロディー・ラインを持った力作だと思います.正直なところ, Free というバンドが,一部の熱烈な信奉者は別にして,日本ではその実力ほどに一般受けしなかった理由として,登場した時期が早すぎたのと,もうひとつ印象的な曲作りに欠けていた点があげられると思うのですが,このアルバムで聴く限り,そうした弱点を見事克服していると思います.しかし,残念ながらこのアルバム1枚を残して再度解散,以来再結成はされていません.

9

 *Free Story

1973

★★★

 2度目の解散とほぼ同時にリリースされたベスト・アルバム.内訳は, "Tons of Sobs"(1) から1曲, "Free"(2) から2曲, "Fire and Water"(3) ・ "Highway"(4) ・ "Free Live"(5) ・ "Free at Last"(6) から各3曲, "Heartbreaker"(8) から2曲,シングルのみでリリースされた "My Brother Jake" , Kossoff, Kirke, Tetsu, Rabbit の "Just for the Box" , Paul Rodgers が解散中に結成した Peace の未発表作品 "Lady" の計20曲.

10

 *The Best of Free All Right Now

1991

★★★

 '72年にリリースされたものとは別モノで, "Tons of Sobs" (1)から1曲, "Fire and Water"(3) から4曲, "Highway"(4) から2曲, "Free at Last"(6) から3曲, "Heartbreaker"(8) から3曲,シングルのみでリリースされた "My Brother Jake"の計14曲を収録. "Free"(2) から1曲も収録されていないのが?です.

11

 *Molten Gold : The Anthology

1993

★★★

 2CD コンピレーション.内訳は, "Tons of Sobs"(1) から3曲, "Free"(2) から5曲, "Fire and Water"(3)から4曲, "Highway"(4)から4曲, "Free Live"(5)から3曲 ・ "Free at Last"(6) から4曲, "Heartbreaker"(8) から4曲,シングルのみでリリースされた "My Brother Jake" , そして何故か Paul Kossoff さんのソロ2曲の計30曲.

12

 *Songs of Yesterday

2000

★★★

 未発表ヴァージョン,ライヴ,各メンバーの関連音源等を数多く含む5CD Box Set.