Jimi Hendrix

 1945年ワシントン州シアトル生まれ. '64年に軍隊を除隊後, Isley Brothers や Little Richard のバック・バンドに参加. '66年に Animals の Chas Chandler に見い出され, '67年に Noel Redding (b) ・ Mitch Mitchell (ds) と Jimi Hendrix Experience を結成, "Are You Experienced?" でデビュー. '68年 3rd Album "Electrick Ladyland" で U.S. チャート No.1 を獲得. '70年には Billy Cox (b) ・ Buddy Miles (ds) と Band of Gypsies 名義での活動を開始するが,同年9月18日に睡眠薬の多量摂取が原因で死亡.死後,多数のセッションやライヴ音源が発表された.

【おことわり】この人の場合,あまりにも死後リリースされた音源が多く,また Della 自身があんまり関心がなかったので,マジメに集める気になりませんでした.よって一部のみの紹介になります.




Discography



1

Are You Experienced

1967

★★★

 Rock の歴史を語るとき,避けては通れない偉大なギタリスト Jimi Hendrix さんですが,実はど〜もこの人苦手なんです. でらちゃんが Rock を聴きはじめたのが,ちょ〜ど Jimi Hendrix とか Janis Joplin とか Jim Morison とかって方々が無くなった直後だったもんで,すでにその頃この人,神格化されていました.で,その頃 Rock 聴いてる人って,とにかく Cream と Jimi-Hen は別格だ!みたいなこと言ってたんですが,未だによくわかんないです.確かに Cream は凄いバンドだったと思うし, Jimi Hendrix さんも革命的なギタリストであったことは認めるのですが,それでもなかなか集める気になれなくて,レコード買い始めたのは一連のアルバムが廉価版でリリースされてからだったのです.また,やはり当時やたらと編集モノや未発表音源が次々とリリースされていて,どれを買ったら良いのかわからなかったというのもあります.で,廉価版で買ったこの 1st Album ですが,やはり今聞き直してみても,「やっぱり,この頃は革新的だったんだろ〜な〜」という想像の域を出ないのです.ごめんなさい.

2

Axis: Bold as Love

1968

★★★★

 でらちゃんが大好きなギタリスト仲井戸麗市さんによれば「ギターというペンで心の宇宙を描いたロック史上最大の詩人」なんだそ〜です.でも, Cream 時代の Clapton さんもそうなんですが,それぞれの曲におけるプレイとか華麗だし本当にお上手だとは思うものの,アルバム1枚通して聴くのしんどいんですよね.... 何でだろ? ここに収録されている "Little Wing" 名曲だと思いますが,やはり最初に聴いたのは Derek & the Dominos のバージョンだったりするのです.ごめんなさい.

3

 *Smash Hits

1968

★★★★

 "Purple Haze" って曲,確かに名曲なのですが,リアルタイムで聴いたわけではないので,やはり『昔の名曲』的なイメージしか持っていませんでした.でも,考えてみればこれって '60年代なんだよね? そ〜考えてみるとやっぱり凄い人だったんだな〜って思います.やっぱり,このへんが Rock を '60年代からリアルタイムで聴いていた人と '70年代になって聴き始めたでらちゃんとの感じ方,受け入れ方に差があるのかな〜って思ったりもするのです.ごめんなさい.

4

Electric Ladyland

1968

★★★★★

 このアルバムに関しては別格というか,とても思い入れありまして,まだ Rock 聴き始めだった頃,「とにかくこれ聴いてみなさい」ってわざわざ録音して下さった奇特な方がいらっしゃいまして,何度も繰り返し聴かせていただきました.やはり,自分には難解なような感じがしていたのですが,当時は Rock という音楽のひとつの完成された形なんだな〜という感じで受け止めていました.歴史的名盤とすでに呼ばれていたにも関わらず.... 実際に "Voodoo Chile" を核としたこの二枚組の構築美は凄いと今さらながらに思ってます.また,トップ・ギタリストとしてよりもアーティスト Jimi Hendrix さんの持つ多様性・多面性がふんだんに発揮された2枚組で,ここまで聴いてきて,最初にこの作品を聴いてしまったがために,他のアルバムがどうも散漫な印象を受けて,何となく遠ざかる原因になっていたのでは,と感じました.当時日本ではジャケットが表裏逆だったのですが,オリジナルに近いものが欲しかったので,入手したのはやはり廉価版が発売されてからでした.すみません.

5

Band of Gypsies

1970

★★★

 本当だか嘘だか知りませんが, King Crimson 在籍中の Greg Lake 氏が「これから先は Keith Emerson か Jimi Hendrix と組んで活動したい」と思っていたとかいう話があって,実際に Lake 氏は Keith Emerson 氏の要請を受けて Crimson を脱退するわけですが,この話に尾ひれがついて,「EL&P にはギタリストとして Jimi Hendrix の加入が水面下で進められていて,その場合バンド名は "HELP" となるハズだった」っていう,こうなると「ウソだ〜い」って思ってしまうわけですが.... 実際のところ,確かにプログレッシヴという意味では, Jimi Hendrix さんって人は最右翼に存在していたものの,プログレと結びついてたらどうなってたんでしょね? で, Experience を解散した Hendrix 氏が結成したのは,やはりギター中心のトリオでしたが,これが事実上の遺作となってしまいました.で,これ New York Filmore East でのライヴ・アルバムなんですが,ごめんなさい, Cream 同様この人のライヴって,やっぱ苦手なもんで....  ジャケットがかわいいです.

6

 *Woodstock

1970

★★★

 1970年に行われたあまりにも有名な Rock 界一大イベントの模様を収録.アナログ3枚目のラストに, "Star Spangled Banner" と "Purple Haze & Instrumental Solo" が収録されています.当時から伝説化されてしまっていたイベントではありますが, Della その頃まだ小学生だったもんで,当然良く知らないのですが,たとえばもしこの後この人死ななかったら,やはり本人の神格化およびイベントの伝説化になんらかの影響を及ぼさなかったかどうかは,疑問が残るのです.特に Rock 後進国だった '70年代初頭の日本においては,話題だけが先行していて,誰に聞いても教科書的な解説しか受け取ることのできなかったイベントだったような気がしているのですが.... 未だに '60年代をリアルタイムで体験できなかったことがトラウマになってしまっている(?)ような気がしています.ただ,ここに収録されている "Purple Haze" のソロに関しては,文句なくかっこいいと思いました.




7

 *Woodstock Two

1971

★★★

 同じく続編としてリリースされた2枚組.今回はトップ(アナログA面)に3曲収録されていますが, Della この手のライヴってちょっと苦手.やっぱり疲れる....

8

 *Cry of Love

1971

★★★★

 このアルバムに関しては,他の未発表音源とは一線が画されていて,死の直前に新曲ばかりを録音していたものということもあって,実質上のラスト・アルバムとしての位置付けがなされているみたいです.で, Della が名曲 "Angel" を初めて聴いたのは,やはり Rod Stewart 氏のバージョンででした.すみません.

9

 *Rainbow Bridge

1971

★★★★

 同名映画のサウンドトラック盤.でも,映画はハワイでのコンサートを収録したものであるのに対して,アルバムに収録されているのはほとんどがニューヨークでスタジオ録音されたものらしいです.個人的には好きなアルバムですが....

10

 *Isle of Wight

1971

★★★

 死の直前に行われた, '70年ワイト島ポップ・フェスティバルでのライブを収録した作品.という意味では,これが本当の遺作になるのでしょうか? 先にも書いたとおり, Della は Jimi Hendrix と Cream のライヴってすごく苦手にしていて,このアルバムも持っていなかったのですが,サイトを通じてお知り合いになった Skunk さんからいただきました.ありがとうございました.

11

 *Hendrix in the West

1972

★★★

 このレコのジャケット見てて思い出したんですが,昔この人の音楽に接したときに,妙に近寄りがたい感じを受けてしまった原因のひとつにこの人の声があるのです.聞き慣れてしまった今ではもう気にならないんですが,当初は何か生理的に受け入れられなかったんですよね.で, Della が Rock ず〜っと聴いてて,多くのまわりのリスナーが Jazz や Blues へと趣味を広げていく中, Rock にこだわり続けたあげく, Rock という音楽そのものが形骸化してしまったような気がしていて,凄く寂しい気分になったりもしたのですが,そこにはど〜もこの辺が関係しているよ〜な気がしてます.当時の解説の中には, Jimi Hendrix という人は自らの黒人性や Blues を否定したギタリストであるよ〜に書いてあるものもあるのですが,果たしてそうだったのかな〜って気がしています. でらちゃんの感覚では,この人の声って,やはり Blues 系の多くの Musician と共通する猥褻さがあって,知らず知らずのうちにそれを忌避していたような感じです. Rock のルーツがやはり Blues を基本とする Black Music にあるのは否定できない事実でありますが,でらちゃん自身がそういったものを否定はしないものの,そこまで踏み込めなかったというのも事実だったのです.ある意味『聖域』だったわけですよね.

12

 *Soundtrack Recordings from the Film Jimi Hendrix

1973

★★★★

 Jimi Hendrix さんの生涯を描いたドキュメンタリー・フィルムのサウンドトラック盤.やはりどう考えても,この人の人生ってできすぎているような感じがしてしまうのですが,考えてみれば1970年頃の世界って,いま考えられないような劇的な時代だったんですよね.やっぱり時代が産んだカリスマって事になるのでしょうが.... で,日本語タイトルの『ジミ・ヘンドリックスの生涯』どおり,この人の人生を俯瞰するのに最適なアルバムではあります. "Rock Me Baby" ・ "Johnny B. Goode" そして Bob Dylan 先生の "Like a Rolling Stone" 等に対する,この人の解釈.... やっぱり偉大な "Rock" Guitarist だったと思います.