サディスティック・ミカ・バンド

Discography

Sadistic Mika Band 1971 - 75
 1971年に元フォーク・クルセダーズの加藤和彦とその妻ミカ,元ジャックス,元フライド・エッグのつのだひろにより結成.'翌72年,シングル『サイクリング・ブギ』でデビュー後,つのだが抜け,高橋幸宏(Ds)・小原礼(B)・高中正義(G)が加入.'73年にアルバム『サディスティック・ミカ・バンド』をリリース後,今井裕(Key)が加わり,翌'74年に日本ロック史上に残る傑作アルバム『黒船』をリリース.その後も若干のメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続け,海外からの注目も浴びるようになるが,'75年のイギリス・ツアーから帰国後,加藤とミカが離婚,バンドも解散.解散時の加藤夫妻以外のメンバー,高中・高橋・今井・後藤次利(B)はサディスティックスとして活動を続けた.

1
サディスティック・ミカ・バンド

1973

★★★★
 T.Rex や David Bowie の活躍により,当時一世を風靡していたグラム・ロック・ムーヴメントに影響を受け,いち早く自らの音楽に取り入れたのが加藤氏だったわけで,そのセンスはやっぱり凄かったと思います.このミカ・バンドのファーストにおいても独自の解釈でグラム.ロックしているわけでありまして,はたしてこの解釈が妥当であったかという疑問が残るという向きもありますが,元来グラム・ロックというのは音楽的に定義するのが不可能な音楽の分野だったわけで,そこには特に共通性などというモノは見出せない,歴史的におバカさんなムーブメントだったわけでありますから,これはこれで良いのです.このアルバムの中では個人的にはやはり『怪傑シルバー・チャイルド』が好きです,アハハ.この時期の3枚のシングル,『サイクリング・ブギ』・『ピクニック・ブギ』・『ハイ・ベイビー』も大好きだったのですが,この時代ですから,やはり大ヒットすることはありませんでした.

2
黒船

1974

★★★★★
 やはり,日本のロック史を語るに欠かせない大傑作アルバムであると思います.そんでもってやはり加藤氏のセンスもさることながら,プロデューサーのクリス・トーマス氏の貢献大だったと思います.あとは高中正義氏のギターですね.残念ながらミカさんの存在感は前作に比べて希薄になっておりますが,でも,『タイムマシンにおねがい』は名曲だと思います.個人的には『四季頌歌』好きです.

3
HOT! MENU

1975

★★★★
 前作が「よく出来たアルバム」であるとするならば,この3作目は「楽しめるアルバム」であると思います.やはり人によって好き嫌いの分かれるところですが,『マダマダ産婆』・『オキナワ BOOGALOO』・『ファンキー MAHJANG』の馬鹿馬鹿しい楽しさ,好きです.しかしながら,ミカさんの存在感はますます薄くなってしまいました.『ブルー』では,歌の上手くなさだけが目立っておりますが...

4
ミカ・バンド・ライブ・イン・ロンドン

1975

★★
 このイギリス・ツアーからの帰国後,加藤和彦氏とミカ夫人は離婚してしまい,バンドも解散してしまいます.一説によると,バンドのメンバーがミカさんに「あまりにも歌が下手だ」と言ったのに対して,怒ったミカさんが夫の和彦氏に言いつけに行ったところ,「俺もそう思う」と言ったのが離婚の原因とか... 作られてる感じしますけど,例によってこの手の話は信じた方が楽しいので,実話だと思っております.さて,このアルバムですが,「出さん方がよかったのでは...」というのが正直な感想です.バンドのサウンド自体ライヴ向けじゃないですし,言っちゃ悪いけどミカさんひどすぎ... この方離婚後はクリス・トーマス氏と結婚(後に離婚)したり,一時期は『音楽専科』誌にレポートを連載したりしていましたが,今はどうしているんでしょうね?

5
 *THE BEST! MENU

1976

★★★
 解散の翌年にリリースされた当時唯一の公式ベスト・アルバム.
Sadistic Mica Band 1988 - 89
 1988年に突如としてミカ・バンド結成('85年にも変則メンバー『サディスティック・ユーミン・バンド』でのライヴは行われたらしいです)....といっても,ミカさんはもういないので,代わりに桐島かれんをヴォーカルに迎え,加藤和彦(Vo・G・Key)・高中正義(G)・高橋幸宏(Ds)・小原礼(B)と,ファースト・アルバム当時の面々による再結成でした.翌'89年にはスタジオ録音の『天晴』とライヴの『晴天』をリリース,また,新旧ミカ・バンドの代表曲を収録したコンピレーション『幕の内』もリリースされました.

6
天晴

1989

★★★★★
 すご〜くよく出来た作品だと思います.あの『黒船』ほどの衝撃はありませんでしたが,アルバムとしてのまとまりやムダのなさという点では,こちらの方が上かも.また,サウンドの方も,'80年代末という時期もあって,かなり洗練された雰囲気で, '70年代のあの猥雑さが好きだったファンとしては少し残念なようが気がいたしますが,これはこれで良いのです.1作だけしか発表されなかったのは残念なよ〜な気もいたしますが,結果としては正解だったと思います.1曲1曲がモノすごく良く出来ていて(っていうか丁寧に作られている感じがします),どの曲も素晴らしいのですが,個人的には 『ダシール・ハメット&ポップコーン』が,ベストなのです.

7
晴天

1989

★★★★
 旧 Mika Band の『ライヴ・イン・ロンドン』が,... だったモノで,少々の不安をもって聴きましたが,このライヴの出来はかなりのもんだと思います.

8
 *幕の内(スーパー・ベスト)

1989

★★★
 旧 Mika Band と新 Mica Band の代表曲を集めたコンピレーション. CD 1枚ということで,ど〜しても選曲には不満が残ってしまうのですが,まあ妥当な線を押さえていると思います.

9
 *別嬪

1992

★★★
 同じく旧 Mika Band と新 Mica Band の代表曲を集めたコンピレーション.

10
 *サディスティック・ミカ・バンド BOX : PERFECT!

1994

★★★
 旧 Mika Band の4作品と新 Mica Band の2作品に,ボーナス・トラックとしてシングル曲及び未発表ライヴを追加収録した,文字どおり「パーフェクト」な Box Set です.「1家に1箱」とかって... コXドXムじゃあるまいし....

11
 *SADISTIC MIKA BAND GOLDEN BEST

2002

★★★
 ソニー・ミュージック/東芝 EMI 共同企画『ゴールデン・ベスト』シリーズの1枚.タイトルは『Mika Band』名義ですが, 『Mica Band』の曲も3曲収録されています.ジャケットには『HOT! MENU』と同じ写真が使われ,ジャケット裏に至っては『HOT! MENU』のロゴまでそのままになっておりますが,これって手抜きでは....

12
 *超別嬪

2006

★★★
 2006年の Micaela Band 再々結成に先駆けてリリースされた旧 Mika Band と新 Mica Band の代表曲を集めた9の続編的コンピレーション.
Sadistic Micaela Band 2006
 またしても突如の再々結成.今回のヴォーカルは木村カエラ.

13
ナルキッソス

2006

★★★★★
 CD の帯のコピー「三度目の正直! 音があれば,年の差なんて」には笑えましたが.... やはり加藤氏って日本有数のアーティストだって思います.初回限定盤のみ『タイムマシンにおねがい(2006 Version)』他1曲の DVD がついてますが,この曲って,もう32年も前の曲.... う〜ん.... 名曲です.アルバム自体も小原・高橋・高中・加藤各氏の作品がバランスよく配置されているうえ,全体的にものすご〜くまとまっていて,久しぶりに聴き応えのある日本の ROCK アルバムでした.

14
Live in Tokyo

2007

★★★★
 CD3枚組. Disc 1 & 2 は2007年3月8日 NHK ホールにおけるライヴですが, Disc 3 は何と1975年9月21日共立講堂におけるライヴを収録した "Official Histrical Bootleg" .それにしてもやはり凄いバンドだったと思いますし,1970年代という時代の強烈さを改めて感じさせられました.