Kate Bush

Discography



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The Kick Inside

1978

★★★★★

 衝撃のデビュー作にして,多分彼女の最高傑作.Pink Floyd の Dave Gilmour 氏が発見したとかいうことで,日本でもかなり前評判が高かったのですが,その期待を裏切ることのないばかりか,ここまで凄いアーティストとは思わなかったというのが当時における正直な感想でした.1978年といえば,私高校を卒業して大学に入った年なのでありますが(あ〜歳がばれる〜),当時彼女は1歳上の19歳だったのですよね,やっぱり天才だと思います.内容的には,まさに『個性的』という言葉は彼女のためにあるのではないかという位のモノで,曲も声もまさに個性的,すでに独特な世界を構築してしてしまっているところがモノ凄いところだと思います.個人的には, "Moving" ・ "Wethering Heights" ・ "Them Heavy People" の3曲については言う事なし,もうごはんはいりませんって位のモノなのですヨ.この "Them Heavy People" って曲,早速某時計メーカーの CM に彼女の映像とともに使用されてましたが,これってこの時点で世界唯一の CM 出演だったという事で,当時の彼女の日本での人気の高さを物語っています.プロデューサーは Andrew Powell 氏ですが,エグゼクティヴ・プロデューサーとして Dave Gilmour 氏の名前もクレジットされています.なお, U.K. 盤・日本盤(1)と U.S.A. 盤(2)とでは,ジャケットが違っていました,何故でしょう? さらに,再発 CD(3)も違います.もうこうゆう事はやめていただきたい,集めるの大変だから(爆).

4

Lionheart

1978

★★★★

 当然の事ながら,前作の延長線上にある,同年に早くもリリースされた第2作目.前作以上に劇的で,サウンド的にも透明感あふれる仕上がりになっていますが,やはり前作の二番煎じ的な感がすることは否めません.デビュー作があまりにも衝撃的かつ個性が強烈だったため,第2作目以降はどうするのかな?っていうのが,はっきり言って心配だったのですが,こう早くリリースされるとは思わなかったもんで.... ほとんど変化が見られなくても,これでは文句のつけようがないです.ということで,アーティストとしての彼女の真の評価は第3作以降に持ち越されるわけですが,これってかなり賢いやり方かも.... プロデューサーは前作同様 Andrew Powell 氏.

5

 *On Stage

1978

★★★

 4曲入り45回転30cmのライヴ EP.結局のところ,この人デビューの年に2枚のスタジオ・アルバムとこのライヴをリリースしたという事なのですが,やはり契約後2年間の沈黙って正解だったのでしょうね? 欲求不満が爆発したわけでもないのでしょうが,ここに至るまでの彼女の進撃は,もう誰にも止めることができないって感じでした.大好きな "Them Heavy People" が入ってます.良い良い,

6

Never for Ever

1980

★★★★

 で,彼女の才能の真価が問われるべき第3作目となるわけですが,結果としてその才能が本物である事を立証してみせた作品であると思います.まず,彼女の声というのは,人によってかなり好き嫌いが分れるところだと思うのですが,第1・2作目では特にその高い声が耳障りなくらいに効果的に使われておりました.で,この第3作目ですが,今回は幾分か低音を強調した歌い方で,さらにアクの強さが全面に出て来たような気がします.また,作品を通してのコンセプト,物語性も一層強調され,従来の作品よりもさらに個性的な世界を構築していると思います(個人的には,1・2作目の世界の方が好みではありますが....). U.K. チャートで第1位を獲得し,彼女自身,「3作目にして本当に満足のいく作品ができた」と語ったということですが.... プロデュースは彼女自身と John Kelly 氏.




7

The Dreaming

1982

★★★

 前作で強調された,高音部と低音部の使い分けと作品を通しての物語性はさらに強調され,劇的な作品となってはおりますが,少々やり過ぎの感があるかも.... 才能豊かな女性アーティストによく見られるパターンではありますが,あまりにナルシスティックに成り過ぎたあまり,自分自身を見失ってしまうようなことがなければ良いのですが....などと思ってしまいました.少々,胃にもたれる感じのする作品ではあります.初の単独プロデュース作品ですが,これってかえってマイナスだったかも....?

8

 *Kate Bush

1983

★★★

 U.S.A. のみでリリースされた5曲入りミニ・アルバム.

9

Hounds of Love

1985

★★★

 前作から約3年ぶりにリリースされた第5作目.前作での少々悪ノリ気味というか大袈裟なストーリー性は影を潜め,どちらかというとリズム・セクションを強調したシンプル(といっても,このひとの場合,十分複雑怪奇ではあるのですが....)な音作りになっているせいか,地味な印象を与えられる作品ではありますが,反面聴きやすいアルバムだと思います.ただし,彼女の作品としては少々物足りない感じかも....

10

 *Running up that hill

1985

★★★

 "Running up that hill" と同曲のインストゥルメンタル・ヴァージョン, "Under the Ivy" の3曲を収録したマキシ・シングル.

11

 *The Whole Story

1986

★★★

 多分これが初の公式ベスト・アルバムとゆ〜ことになるのだと思います.内訳は, "The Kick Inside" から1曲, "Lionheart" から1曲, "Never for Ever" から3曲, "The Dreaming" から2曲, "Hounds of Love" から3曲に,新録・新曲が各1曲ずつの計2曲で,例によってこのセレクトに関しては納得がいかないわけなのですが,ま,仕方ないです.

12

The Sensual World

1989

★★★★

 前作から約4年ぶりにリリースされた第6作目.最初に聴いた印象では,かなりの成長を感じさせられました.第1作にしてすでに自分独自の世界を構築してしまった感のある彼女にとって,以後如何にその世界を発展させていくかこそが避けられない命題であったわけで,正直言って第3・4作目あたりではそれがかなり突拍子もない方向へ行っていたような気がしていましたし,前作ではその反省からか少々大人しくまとまり過ぎていた感がしていたのも事実です.この作品に聴かれる彼女の Vocal は幾分控え気味ではありますが,その表現力においては遥かに1・2作目を凌駕している....というのが正直な感想ですが,いかがでしょ?