小泉 今日子


DISCOGRAPHY Part 1 (1982 - 1986)



1

マイ・ファンタジー
KYOKOT

1982

★★★

 実はこの人に関しては全く関心がなかったのですが,20世紀ラストのネット・オークション黎明期にまとめて初期のアルバムを入手したのがきっかけで聴くようになりました.だから,デビューからアイドルとしてブレイクした頃は全く知らないわけで,完全に後追いです.そんなわけで,このデビュー・アルバムに関しては,収録曲も凡庸で,本人のルックスもあまりあか抜けていない感じで,「まあ,こんなもんだったんでしょうね?」って感じでした.1st Single と 2nd Single の『私の16歳』,『素敵なラブリーボーイ』がフィ―チュアされていますが,両方とももともとは他人の持ち歌(前者は森まどかさん,後者は林寛子さん)だったにも関わらず,全く聞き覚えがありませんでした.ごめんなさいね.

2

詩色の季節
KYOKOU

1982

★★★

 私が音楽を本格的に聴き始めた1970年代からいわゆるアイドル・ブームが始まったのですが,当時ティーンエイジャーだった私は,いわゆる歌謡曲と呼ばれるジャンルに対して偏見を持っていたので,いわゆるアイドルと呼ばれる方たちには全く関心がありませんでした,さて,このアルバムですが,Side-Aに 3rd Single 『ひとり街角』をフィ―チュア,Side-B にはミニ・ストーリー『愛色めっせーじ』を収録.前作とほぼ同じスタッフで製作されています.

3

Breezing
KYOKOV

1983

★★★

 4th & 5th Single の『春風の誘惑』,『まっ赤な女の子』をフィ―チュア. Side-A が Girl Side, Side-B が Lady Side となっています.作詞・作曲陣に,湯川れい子さん,南こうせつさん,田代マサシさん,鈴木雅之さん,三浦徳子さん,タケカワユキヒデさん,原由子さん等が参加.本人もこの頃ヘアスタイルをショートカットにイメージチェンジ図ったり,ドラマの主演を得たりしてブレイクし,松田聖子さん,中森明菜さんに続くアイドルの座を得たらしいです.

4

Whisper
KYOKOW

1983

★★★
 6th Single 『半分少女』をフィ―チュア.シングル曲をフィ―チュアしたアルバム作りはこれで終了したみたいで, 7th Single 『艶姿ナミダ娘』はこのアルバムには収録されていません.初期作品を聴き比べてみると,ここまでが従来の歌謡曲然としたアルバム作りで,可もなく不可もなくといった感じがして,あまりぴんと来なかったというのが正直な感想でした.

5

Absolute Best For CD

1984

-

 CD のみリリースされたコンピレーション.1st 〜 8th Single から全12曲収録.

6

Betty
KYOKOX

1984

★★★★

 当時のいわゆる歌謡曲におけるアイドルのアルバムとしては,ヒット・シングルをあえて1曲も収録しなかったという冒険作.アーティスティックなアルバム制作に好感が持てました.全収録曲の作曲を筒美京平さん,編曲を船山基紀さんが担当しています.



7

YAMATONADESHIKO SHICHIHENGE
ADESUGATA NAMIDAMUSUME

1984

-

 11th Single 『ヤマトナデシコ七変化』と 7th Single 『艶姿ナミダ娘』のそれぞれ Long Version をカップリングした,12inch 12th Single.

8

Celebration

1984

-

 というわけで,タイトル曲の後 1st Single 『私の16才』から 11th Single 『ヤマトナデシコ七変化』までの全てのシングル曲を順に収録したコンピレーション・アルバムが,あえてシングルを収録しなかった 『Betty』(6)と同じ年にリリースされ,オリコン週間4位を獲得,約40万枚のセールスを記録しました.商売お上手です.

9

Today's Girl
Kyoko KoizumiY

1985

★★★★

 Side-A が Fanny Face, Side-B が Serious Face. 今回は 11th Single 『ヤマトナデシコ七変化』と, 13th Single 『THE STARDUST MEMORY』が収録されていますが,両曲ともアレンジが加えられた Arbum Version となっています.また,今回は全収録曲をそれぞれ異なる作曲家の作品で占められています.

10

HEART BREAKER
TAIYO NO YUWAKU

1985

★★★★

 12 inch 15th Single.

11

FLAPPER
KYOKOZ

1985

★★★★

 前作同様 14th Single 『常夏娘』が収録されていますが,やはり若干のアレンジ, S. E. が加えられた Arbum Version となっています.また.収録曲全ての作曲家が異なっている点も前作を踏襲しています. CD の時代には見られなくなってしまった変形ジャケ LP でした.
12

今日子の清く楽しく美しく
KYOKO KOIZUMI [

1986

★★★★★

 Side-A が IDLE-SIDE, Side-B が ARTIST-SIDE. 17th Single 『なんてったってアイドル』と 16th single 『魔女』がそれぞれの面でフィ―チュアされています.やはり,『なんてったってアイドル』の開き直りは衝撃的でしたが,一方でアーティストであることもしっかりと表明しているアルバム作りにご本人の意地を感じます.