Linda Ronstadt

Discography Part 3(1986 - 1999)



25

 *Round Midnight

1986
★★★

 3毎の Jazz スタンダード集, "What's New"(22), "Lush Life"(23), "For Sentomental Reasons"(24)の3枚組 BoX Set.後に2枚組 CD でもリリースされました.

26

Trio / Dolly Parton, Linda Ronstadt, Emmylou Harris

1987
★★★★

 1978年頃,スケジューリングはされていたもののボツになった企画の現実化. '76年, Dolly Parton さんの TV 番組に Linda さんと Emmylou Harris さんがゲスト出演したときから計画されていたそうで,そ〜ゆ〜意味では10年越しの企画だったという事になります.カントリー・フォーク・ブルーグラスといったジャンルにおいて3巨頭ともいうべきアーティストの共演盤という事もあって,久しぶりにのびのびとした Linda さんの歌声を聴くことができ,また,それにも増して3人のハーモニーが素晴らしい作品だと思います.こ〜ゆ〜企画って,時々スター同士のエゴがぶつかりあって変なモンができてしまう事もあるのですが,流石に私生活でも親しい3人だけあって,見事なコンビネーションを聴かせてくれていると思います.

27

Canciounes de Mi Padre

1987
★★★

 「今やりたい音楽を,いつも100%プレイしている」とのたまう Linda さんが, Jazz のスタンダード集に続いてリリースしたのは,スペイン語によるメキシコの Cancioune のアルバムでした.これは,ドイツ系メキシコ人の血を受け継いだ父親の影響大らしいですが,世界でも有数の音楽的な言語であるスペイン語が,彼女の声質に見事にマッチしていて,とても聴き心地のよい作品に仕上がっています.

28

Cry Like a Rainstorm - Howl Like the Wind
/ Linda Ronstadt featuring Aaron Neville

1989
★★★★

 1982年の "Get Closer" 以来7年ぶりのポップ・アルバム.とは言うものの今回の作品は,以前と違い, Linda さんが『大人の歌手』として見事に成長した事を物語る仕上がりになっています.この作品の大きな特色として,第1に The Skywalker Symphony Orchestra のバックへの起用,第2に Oakland Interfaith Gospel Choir の参加,第3に Aaron Neville とのデュエット,といった要素が挙げられます.ポップ・シンガーがこ〜ゆ〜事すると大抵の場合,ディナーショー化してしまってつまんない仕上がりになってしまうのですが,彼女の場合, Jazz のスタンダード集リリースなどの経験をうまく活かして,単なるエンターテイメント化に終わらせていず,見事に自分自身の世界の広がりに役立てていると思うのです.反面,以前の未熟さが彼女独特の魅力だった事も否定できないので,少々残念と言えば残念ですが....

29

Mas Canciones

1991
★★★

 "Canciounes de Mi Padre" に続く Cancioune アルバム第2弾.この人に関しては, '80年代という時期は,様々な活動を経て歌手として大成するための大きなターニング・ポイントだったとは思うのですが, Rock ファン・サイドからしてみれば,「そろそろ帰って来てほしい」と思えたのも事実です.アルバムの出来は可もなく,不可もなしっていったところですが,確かに '70年代に比べて,歌うまくなってる....

30

Frenesi

1992
★★★

 で,今度は何とアフロ・キューバン,『珠玉の名作ボレロ集』ということですが,ここまでやられるともう脱帽,「この人どこへ逝っちゃうんだろ?」って感じです.この手の音楽ってあまり興味がなかったので評価しづらいんですが,聴き易さという点では,平均点以上かも....



31

Winter Light

1993
★★★★

 Goffin - King ・ Emmylou Harris ・ Jimmy Webb ・ Bert Bacharach 等の作品を取り上げた,4年ぶりのポップ・アルバム.どちらかと言うと大作主義的だった4年前の "Cry Like a Rainstorm - Howl Like the Wind" に比べると地味な感じのする作品で,お気に入りのアーティストの作品をしっとりと歌い上げている感じがします.プロデュースは, George Messenburg 氏と Linda さん自身.

32

Boleros Y Rancheras

1993
★★★★

 たぶんこの作品,日本でリリースされなかったのではないかしら? かなり後になって入手したのですが, Linda さんのこの手のアルバムの中では最も聴きやすかったのです.

33

Feel Like Home

1995
★★★★

 前作 "Winter Light" よりもさらに音作りがシンプルになった感のあるポップ・アルバム.しかし,ジャケットの写真,この人もおばさんになってしまったって感じ. Tom Petty ・ Randy Newman 等の作品を取り上げていますが,何といっても嬉しかったのは, Neil Young 氏の名曲 "After the Gold Rush" .でも,この曲にしても,あまりに落ち着いて,キレイに歌い上げすぎてるなって感じがしてしまいます.あと10年前にこの曲を取り上げて欲しかったな,というのが正直な感想です.

34

Dedicated to the One I Love

1996
★★★

 とうとうこの人もこの手のアルバム作るようになってしまったか.... というのが正直な感想. "Be My Baby" ・ "Angel Baby" にきわめつけ "Brahms' Lullaby" .... そんな中で異色を放っているのが Queen の "We Will Rock You" ですが,これも Freddie が聴いたら卒倒するんじゃないかってくらい,ソフトに仕上がっています. Beatles の "Good Night" に至っては,もともとソフトな子守唄だしね.... おやすみ前におススメの1枚でした.

35

We Ran

1998
★★★★★

 Linda Is Back って感じ.日本盤 CD にも「お帰りなさい,リンダ」ってコピーがありましたが,久々に Linda らしいっていうか, '70年代の雰囲気あふれる傑作だと思います.これはやはり,プロデュースに Peter Asher 氏が復帰したことが大きいんだと思いますが,選曲も, Linda 自身の歌い方も,多分に '70年代の本人の作品群を意識している感じで,オールド・ファンとしては久しぶりに納得のいく作品でしたが,これって『後退』になってしまうのかな? 個人的には Bob Dylan 大先生の "Just Like Tom Thumb's Blues" の収録が,嬉しかったです.

36

Trio II / Emmylou Harris, Linda Ronstadt, Dolly Parton

1999
★★★★

 カントリー3人娘(おばさん)のジョイント・アルバム第2弾.このメンツだと,安心して聴いてられるって言っては失礼ですが,相変わらず見事なコンビネーションです.今回は, Linda さんのアルバム "Feel Like Home" から, "High Sierra" ・ "After the Gold Rush" ・ "Feel Like Home" の3曲が取り上げられています.