Lou Reed

Discography Part 2(Solo 1971 - 1978)

 1970年 "Loaded" 発表後に Velvet Underground を脱退,ソロで活動を開始した Lou Reed さんは,当時全盛を迎えていたお馬鹿さんなグラム・ロック・ムーブメントにちゃっかり乗っかり,David Bowie & Mick Ronson のおふたりと共同プロデュースの "Transformer" そして Alice Cooper さんのプロデュースを手掛けていた Bob Ezlin さんプロデュースによる "Berlin" と傑作アルバムを次々に発表.'75年には問題作 "Metal Machine Music" を発表し,自ら謝罪などしております.'76年には RCA を離れ,Arista に移籍し5枚のアルバムをリリースしました.




1

Lou Reed

1972

★★★★

 ソロ第1作.Velvet 時代の作品 "I Can't Stand It" ・ "Ocean" ,また後の傑作アルバムのタイトル曲の原始バージョン "Berlin" 等,新旧とりまぜたバラエティーに富んだ作品ですが,ソロ・アーティストとしてのスタンスはこの第1作で既に確立されているのが何といっても凄いです.バックに Steve Howe さんと Rick Wakeman さん,後の Yes 黄金時代のサウンドの要となったおふたりが参加しています.

2

Transformer

1972

★★★★★

 世はグラム・ロック・ブームの1972年に発表されたセカンド・アルバム,プロデュースを後輩にあたる David Bowie & Mick Ronson のおふたりと共同でおこなっています. "Vicious" ・ "Satellite Of Love" ・ "Walk On The Wild Side" 等,名曲を数多く収録した Lou Reed さん初期の代表作であり,グラムの名盤です.

3

Berlin

1973

★★★★★

 凄いアルバムです.Lou Reed さんの名を『退廃の帝王』として位置付けた作品ではありますが,個人的にはロック史上最も美しいアルバムであると思っています...まあ,好みの問題ですが... とにかく1回聴いてみてください! 他に言うことは何もありません. プロデュースは Alice Cooper さん育ての親 Bob Ezrin さん.

4

Rock'n'Roll Animal

1974

★★★★

 初めてのライブ・アルバムですが,何故か "Berlin" に収録されていた "Lady Lay" 1曲を除いて Velvet 時代の曲で占められてます.でも文句なしにカッコいいです.バックにバンド Alice Cooper の『陰のギタリスト』Dick Wagner さんと Steve Hunter さんの2名が参加しているのは Bob Ezrin さんの人脈?

5

Sally Can't Dance

1974

★★★

 "Transformer" ・ "Berlin" の2大傑作の後だけに,少々地味な感じのするアルバムですが,いい雰囲気のアルバムです.サウンドもかなりおとなしめ?

6

Lou Reed Live

1975

★★★

 "Rock'n'Roll Animal" と同じ時期,バックの面々も同じメンバーのライブ・アルバム第2弾.何故2枚組にしないで,間にスタジオ作1作を挟んで別々に発表されたのか...謎です.多分契約の関係か何かじゃないかと...  "Rock'n'Roll Animal" と逆で, "I'm Waiting For The Man" 1曲を除いて,全て "Transformer" と "Berlin" からの曲で構成されております.当然アレンジも "Rock'n'Roll Animal" と同じ感じですが,正直言ってこちらに収録されている曲に関してはあまり感心しません.




7

Metal Machine Music

1975

★★

 Lou Reed 本人が謝罪文を出したほどの悪名高いノイズ・アルバム.でも私いまだに時々聴いています... 変? CD では1枚にまとめられてしまいましたが, LP では2枚組で, A 〜 D の4面がそれぞれ16分1秒ずつ,さらに D 面はエンドレスになっていました. LP と CD と両方持っている私ってやっぱり... 変? 個人的には好きな作品ですが,正直言ってあまりおススメできません.

8

Coney Island Baby

1976

★★★★

 第1期 RCA 時代の最後の作品ですが,セールス的にはその中で最も成功したアルバムらしくて,これを初期の最高傑作とする人もいるらしいです.作風がかなり変わっていて,これまでの退廃一直線から変に優しく妙に暖かくなっていて,最初かなりとまどいましたが,今となってはこれはこれで良いのです.

9

Rock and Roll Heart

1976

★★★

 RCA から ARISTA へ移籍しての第1弾.作風がまたも変わって今度は何とロックンロール? やはりとまどいましたが,カッコいいです.この人の場合何をやってもそれなりにキマっていて許せてしまうのですが,本質的なものは Velvet 時代から変わっていないと思います... その辺が意識的な変容をくり返していった Bowie さんとの一番大きな違いだと思います.

10

 *Walk on The Wild Side

1977

★★★

 サブ・タイトルに "The Best Of Lou Reed" とある通り, 第1期RCA 時代のベスト・アルバムです. "Lou Reed Live" と "Metal Machine Music" を除く6枚のアルバムからのセレクトですが, "Berlin" からたった1曲というのは納得いかないよ〜ないくよ〜な... ま...結局あの作品はアルバム全体を通して聴かないとその素晴らしさが半減してしまうよ〜な気がしますので...

11

Street Hassle

1978

★★★★

  ARISTA からの第2弾.ステレオ・バイノーラル・サウンド・レコーディング使用による実験作.是非ヘッドフォンでお聴きになるようお勧めいたします.前作に引き続きロックンロールしている中で,11分に及ぶ久々の大作組曲 "Street Hassle" が聴きモノです.

12

Live : Take No Prisoners

1978

★★★

 アメリカでは ARISTA から発売されながら, "Metal Machine Music" の責任を取らされる形でアメリカ以外の国では RCA から発売されたという2枚組ライブ・アルバム. Lou のマッチを擦る音から始まるこのライブ・アルバムの特徴は何と言っても『語り』がやたらとおおい事で,曲によってはほとんど喋りっぱなしというモノもあり,ほとんどラップというかレニー・ブルース状態で,音楽評論家/ジャーナリズムをこき下ろしているみたいです.こ〜ゆ〜ライブをアルバムしかも2枚組にしてしまうあたり,ある意味で流石と思わせるモノがあります.