DISCOGRAPHY (1970 - 1980) |
1 |
MAKI |
1970 |
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この人に関しては,1972年当時国内隆盛を誇っていたニュー・フォーク・ブームにはまっていた頃リリースされたオムニバス・アルバム『にっぽんふぉーく史』に収録されていた『アーメン・ジロー』という曲を聴いたのが最初で,その時はその個性的な声がなんとなく生理的に受け付けなかった記憶があるのですが,その後ライヴ・アルバム(3)を入手して,その迫力・魅力に圧倒されてしまいました.またこのアルバムに収録されている『夜があけたら』,『ちっちゃな時から』,『かもめ』等は,やはり昔ちょっとハマっていた真崎守さんのコミック『はみだし野郎の伝説』によく引用されていて親しみを感じていました.また,円谷プロの『恐怖劇場アンバランス』の中の一話『夜が明けたら』で同曲が取り上げられていて,本人も出演しています. *この方は『詞』という表現を好まず『詩』と表記していたそうですので,このページでもそれにならって,『作詞』ではなく『作詩』と記載することにします. |
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2 |
MAKI II |
1971 |
★★★★ |
で,この2枚はずっと後になって CD を入手して聴いたのですが,ここに収められているライヴ音源『朝日のあたる家』は,数多いこの名曲のカヴァー・バージョンの中でも最高だと思います. | |||
3 |
MAKI LIVE |
1972 |
★★★★★ |
日本国内でリリースされたライヴ・アルバムの中で最高の作品であると思います.『赤い橋』,『ちっちゃな時から』,『かもめ』等のオリジナルもよろしいのですが,それ以上に2曲の Rod Stewart さんのカヴァー,そして『朝日楼(朝日のあたる家)』の盛り上がりは圧巻です. | |||
4 |
BLUE SPILIT BLUES |
1972 |
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職業を『ブルース・シンガー』と称していたマキさんならではの Blues へのこだわりが最も強く感じられるアルバム.マキさん自身が訳詩を行った Blues 名曲のカヴァーにおける萩原信義さんのアコースティック・ギターとの相性がとてもよろしく,マキさんのヴォーカルが最大限の魅力を発揮している作品ですが,山下洋輔さんのピアノがバックの Billy Holiday さんで有名な "Strange Fruit" のカヴァーは聴いていてちょっとしんどかったのです. | |||
5 |
裏窓 |
1973 |
★★★ |
寺山修司さん作詩の『裏窓』,真崎守さん作詩の『翔ばないカラス』,筒井康隆さん作詩の『ケンタウロスの子守歌』を収録したちょっと異色のアルバム.他はマキさん自身が訳詩を行っている Blues のカヴァーと本人の作詩曲ですが,うちライヴ音源も3曲収録されています. | |||
6 |
MAKI VI |
1974 |
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2作目のライヴ・アルバム.今回は山下洋輔トリオをバックに JAZZ してます. |
7 |
灯ともし頃 |
1976 |
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西荻窪『アケタの店』で録音されたということですが,ライヴ音源ではなく,あくまでスタジオ・アルバムとしての体裁を保っており,『BLUE SPILIT BLUES』(4)に収録されていた曲名をアルバム・タイトルにしているややこしいアルバム.久々に Rod Stewart さんのレパートリー "It's not the spotlight" をカヴァーしています. | |||
8 |
流れを渡る |
1977 |
★★★ |
南正人さん作曲で当初亀渕由香さんに提供される予定だった『私のブギウギ』, Rod Stewart さんの "If I'm on the Last Side" のカヴァーを収録. | |||
9 |
浅川マキ ライブ 夜 |
1978 |
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10 |
寂しい日々 |
1978 |
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A面が萩原信義さんのギターを中心としたブルース,B面が山下洋輔さんのピアノを中心としたジャズ,といった感じの作りになっていますが,個人的にはやはりA面の方が好きです. | |||
11 |
ONE |
1980 |
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山下洋輔さん,川端民生さん,近藤等則さん,山内テツさんとのセッションから生まれたアルバム.山内さんは珍しくベースではなく,ギターでの参加です.じゃずじゃ! | |||
12 |
ふと,或る夜,生き物みたいに歩いているので,演奏家たちのOKをもらった |
1980 |
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