John Mayall


DISCOGRAPHY (1965 - 1968)



1

JOHN MAYALL PLAYS JOHN MAYALL
RECORDED LIVE AT KLOOKS KREEK !

1965

★★★
 John Mayall さんのデビュー・アルバムですが, The Bluesbreakers の Live Album にして 1st Album.日本でデビューアルバムがライヴ・アルバムだったのは The Tigers と泉谷しげるさんでしたが,こちらの方が先でした.収録曲のほとんどが Mayall さんのオリジナルですが,いかにもって感じの典型的なホワイト・ブルースが続いていて,どれもどこかで聴いたように思えてしまうのは,私が Blues 苦手だからです.すみません.ここでのギターは Roger Dean さんというどっかで聞いたことのあるような名前の方です.

2

Live At Klooks Kreek!
(1969)
-
 上記ライヴ・アルバム(1)のリイシュー盤ということになるのかしら? 日本では1969年に『アート・ロック・ベスト・シリーズ』の1枚としてキング・レコードからリリースされています.

3

BLUES BREAKERS
JOHN MAYALL
WITH ERIC CLAPTON
1966
★★★★
 1965年3月に The Yardbirds を脱退し, John Mayall 氏率いる Bluesbreakers に加入した Eric Clapton 氏が,在籍時に残した唯一のオフィシャル・アルバムという位置づけになるらしいです. このアルバムについては, British Blues Rock 史上に残る名盤の1枚に挙げられることが多いのですが, Blues 苦手な私としては「ふ〜ん…,そうですか?」って感じです.

4

A HARD ROAD
JOHN MAYALL & THE BRUESBREAKERS
1967
★★★
 ギタリストが Eric Clapton 氏から Peter Green 氏に替わっての Bluesbreakers 名義の 3rd Album.1972年に音楽を本格的に聴くようになったのですが,最初に夢中になったのが当時大ブームを迎えていた T. Rex 等の Glam Rock,続いて ELP 等の Progressive Rock, Deep Purple 等の Hard Rock でした.そのうち周りの連中が The Rolling Stones や Eric Clapton, Fleetwood Mac 等の Blues Rock に傾いていく中,実はどうしても Blues がなかなか理解できないでいたのですが,それが現在でも繋がっていて,未だに Blues 苦手です.というわけで,このバンドの3大ギタリスト, Eric Clapton, Peter Green, Mick Tailor の各氏については,その力量は高く評価しているつもりですが,あまり好きとは言えないのでした.

5

CRUSADE
1967
★★★★
 この作品からのギタリストは Mick Tailor さん.この方に関しては,やはり Stones の黄金時代を築き上げた人というイメージで,凄いテクニックを有する方だと思うのですが,当時はキャラクター的に Keith Richards さんや Brian Jones さんほど目立たない存在で,気の毒でした.ただこの方が抜けた後の Stones が急速につまらなくなっていたことで,皮肉にもその力量が証明されていたような気がしています.このアルバムでも,前任者の Eric Clapton さん, Peter Green さんほど派手ではありませんが,堅実なプレイを聴かせてくれています.ところでクレジットがジャケット表では "John Mayall",裏では "John Mayall's Bluesbreakers" と異なってますが, Clapton さんや Andy Fraser さん等,あまりこの人に対していいこと言ってないみたいなので,こゆところにメンバーの反発を買ったのでは? と邪推しています.

6

THE BLUES ALONE
1967
★★★
 アルバム・タイトル,クレジット両方から明らかなように,今回は John Maiall 氏の初ソロ・アルバムの体裁を取っています.ほとんどの楽器を Mayall 氏本人がプレイしているみたいですが,そういう訳でギターよりもオルガン・ピアノの音が印象的な作品となっております.



7
8

RAW BLUES
JOHN MAYALL・ERIC CLAPTON・OTIS SPANN・PETER GREEN・STEVE ANGLO・CHAMPION JACK DUPREE
1967
★★★★★
 中学生の頃なんとなくジャケットが気にいって購入したレコードですが,Eric Clapton 氏の Blues へのこだわりが感じられるところが結構気にいってたりして, Cream より前の Clapton 氏の音源としてはよく聴いていたアルバムでした.
 2008年に2曲を追加収録したリイシューCD がリリースされたのですが,その解説書によると, 上記 "JOHN MAYALL WITH ERIC CLAPTON"(3) の大ヒットを受けデッカがリリースしたサンプラー的なアルバムではあるものの,収録曲の大半が初リリースという単なるアンソロジーとは一線を画すアルバムだったらしいです.

9

THE DIARY OF A BAND

1968

★★★

 Mick Tailor さん在籍時の貴重なライヴ・アルバム.

10

THE DIARY OF A BAND Volume 2
1968
★★★
 上記ライヴ・アルバムの続編. CD 化の際に1枚にまとめられた模様です.

11

BARE WIRES

1968

★★★
 UK チャート第3位に輝く Bluesbreakers のアルバムとしては最も売れたアルバムらしいです.実は,最初にアナログ盤を入手した Bluesbreakers のアルバムだったのですが,当時 Blues という音楽が現在以上に理解できなかったのと,この作品については Mick Tailor さんのギター・プレイもあまり目立っていなかったこともあって,全く良く感じられずすぐに手放してしまったのでした.今回再入手して聴いてみたところ以前よりは面白く聴くことができました.

12

BLUES FROM LAUREL CANYON

1968

★★★★

 Mick Tailor さんが参加した最後のスタジオ作であると同時に, Decca レーベルからリリースされた Bluesbreakers 最後のオリジナル・アルバム.前作よりも Mick Tailor さんのギターが前面に出ている感じのサウンドです.しかしながら UK チャートでは第33位に終わりました.この後, John Mayall さんは Polydor に移籍しますが,個人的にはもともと Blues にもこの人にもさしたる興味があったわけではなく, Bluesbreakers の作品をEric Clapton さん, Peter Green さん, Mick Tailor さんといったギタリストのプレイ目当てで聴いていたようなもんなので,この後の作品は一部を除いてほとんど聴いてないです.



13

BACK TO THE ROOTS

(1971)

★★★★

 John Mayall 師匠のもとに Eric Clapton ・ Mick Taylor ・ Harvey Mandel の各氏等,師匠のバンドに参加した OB 連が一挙参加した同窓会的なアルバム.実はこのアルバム,日本で LP がリリースされた(邦題:『根源に還れ』)頃捜したのですが何故か見つからなくて,いつのまにか入手をあきらめてしまっていたところ,2008年になって1988年に発表されたリミックス・ヴァージョン8曲を追加収録した CD がリリースされたので,やっと聴くことができました.ついでに,アナログ盤も最近(2023年)ネット・オークションで入手することができました.

14

The Best of John Mayall

(1974)

-

 John Mayall さん Polydor 移籍後の1969〜1974年における作品群から選曲されたコンピレーション 2LP.