The Moody Blues


DISCOGRAPHY (1965 - 1972)



1

The Magnificent Moodies

1965

★★★

 デビュー作にして唯一の R&B アルバム.シングル "Go Now" が UK1位, USA10位のヒットを記録しましたが,翌年 Clint Warwick (B, Vo) さんと Denny Laine (G, Vo) さんが脱退してしまいました. Denny さんはその後 Paul McCartney さんの Wings に参加しました.

2

DAYS OF FUTURE PASSED

1967

★★★★★

 ロンドン・フェスティヴァル・オーケストラを迎えて製作された初のプログレッシブ・アルバム.名曲 "Nights in White Satin" 収録.この曲,日本ではかなり遅れてヒットしていたらしく,1972年にラジオのポップス・ベスト10番組で聴いたのが最初だったと思うのですが,同じ頃 EL&P の "Nutrocker"がやはり流行っていて,この両曲がプログレ初体験として記憶に残っているのです.後になって EL&P ではなく The Nice と同じ時期の作品であることを知りました.ちなみに,この1967年に The Nice と Pink Floyd はデビュー・アルバムをリリースしておりますが, Soft Machine は翌68年,King Crimson と Yes は69年, EL&P が70年ですので,プログレッシブ・ロックの先駆者的な存在であったことが覗われます.このアルバムの頃は本国イギリスよりもアメリカでの評判が高かったみたいで,チャート3位を記録しています.

3

IN SEARCH OF THE LAST CHORD

1968

★★★★

 前作でオーケストラとの共演を果たした The Moody Blues が今回はバンドのみで製作したコンセプト・アルバム.このアルバムからイギリスでのチャート上位に顔を出すようになりますが,日本では全くと言っていいほど売れないグループで,私も一連の作品が廉価版でリリースされた1980年代になって初めて聴いたのですが,正直言って他のプログレ・バンドほど強烈な印象は得られませんでした.その中でもこのアルバムはわりと気に入っていて,内容はもとよりジャケットも好みの1枚でした.

4

On The Thereshold of a Dream

1969

★★★

 前作で UK チャート5位を記録した The Moody Blues が初の1位を獲得,チャートイン73週を記録した成功作.本国イギリスでの評価が頂点に達し,アメリカでも20位にランクインした記念すべき作品で初期の名盤とされていますが,かなり後の時代になって批判的に聴いたでらちゃんとしては,すでにマンネリ化が始まっているような印象を受けました.アナログではアルバムのラストがエンドレスなのですが, CD ではどうなのかしら?

5

To Our Children's Children's Children

1969

★★★

 グループ自ら設立したレーベル "SURESHOLD" からの第1弾アルバムで, UK チャート2位獲得作品.人類初の月面着陸にインスパイアされて,最もプログレッシブ・ロックたらんことを意識して作られた作品らしいです.

6

Question of Balance

1970

★★★
 ライヴ・パフォーマンスを意識して製作され,2作目の UK チャート1位を獲得した作品.また,先行リリースされたシングル "Question" はデビュー時の "Go Now" 以来久々のヒットとなりましたが,個人的には収録曲の中では "Melancholy Man" の方が気に入っています.



7

every good boy deserves favour

1971

★★★

 3作目で最後となった UK チャート1位獲得作品. USA チャートでも2位に達しゴールド・ディスクを獲得し,珍しく日本のオリコン・チャートでも7位を獲得したこのアルバムを彼らの最高傑作とする向きも多いみたいですが,個人的には次作の方が好きだったりするのです.

8

Seventh Soujourn

1972

★★★★

 "DAYS OF FUTURE PASSED"(2)以来久々に,本国イギリスよりもアメリカでの評判が高かった作品で,初めてにして唯一の USA チャート1位を記録(UK チャート5位).でらちゃんも廉価盤で入手した一連の作品の中では,最も聴きやすく気に入っていて,やはりジャケットも好きなアルバムです.収録曲の中では "For My Lady",名曲中の名曲だと思います.

9

Time Traveller

(1994)

-
 5CD コンピレーション.行きつけのレコード屋さんに予約しに行ったら,「このグループ,本当に全然売れないんだよね〜」って,ご主人がぼやいていたのを鮮明に記憶しています.