Patti Smith


DISCOGRAPHY (1975 - 1996)



1

Horses / Patti Smith

1975

★★★★
 初期ニューヨーク・パンクのアーティストのアルバムとしては最も早い時期にリリースされた初スタジオ・ソロ・アルバムで,『パンクの名盤』として現在に至るまで名高い作品.バックは Lenny Kaye (Lead G) , Richard Sohl (Pf) , Ivan Kral (G・B) , Jay Dee Daugherty (Ds) の4名で,このメンバーがそのまま次作以降の Patti Smith Group となります.プロデュースは元 Velvet Underground の John Cale 氏で,ジャケット写真は元ルームメイトだったという Robert Maplesoap 氏が撮影,他に Television の Tom Verlain さん, Blue Oyster Cult の Allen Lanier さんがゲストで参加しています.トップに収録されている Them のカヴァー曲 "Gloria" はのちにシングル・カットされ,その際のB面曲は The Who "My Generation" のカヴァーでしたが,リイシューCD に Bonus Track として追加収録されています.

2

RADIO ETIOPIA / Patti Smith Group

1976

★★★★

 このアルバムからクレジットが Patti Smith Group とバンド名義になります.プロデュースは Jack Douglas 氏.前作の延長線上にある作品ですが,サウンド面の完成が見られます.

3

EASTER / Patti Smith Group

1978

★★★★★

 Bruce Springsteen 氏との共作でシングル・ヒットを記録した "Because the Night"で有名なアルバムですが,それよりも何よりも表題曲 "Easter" の完成度が何といっても素晴らしく,個人的には最もお勧めできる作品です.プロデュースは Jimmy Iovine 氏.

4

Wave / Patti Smith Group

1979

★★★

  Todd Rungren 氏をプロデュースに迎え,よく言えば洗練された,悪く言えばパンクらしからぬサウンドの変化が感じられる作品ですが,このアルバムをリリース後, Patti さんは元 MC5 の Fred Smith さんと結婚,半ば引退状態となり,バンドも活動を停止してしまいました.

5

DREAM OF LIFE / Patti Smith

1988

★★★
 旦那さま Fred Smith 氏と共作した9年ぶりの新作.プロデュースは Fred Smith & Jimmy Iovine のお二方で,これまでになくポップなサウンドでしたが, このアルバムリリース後, Patti さんは再び活動を停止してしまい,夫 Fred さんも1994年に亡くなってしまいました.

6

GONE AGAIN / Patti Smith

1996

★★★★

 前作からさらに8年ぶりの新作ですが,ここで Patti さんは完全復活を果たしたようです.前作では不参加だった Lenny Kaye 氏が戻ってきて切れのいいギター・サウンドを聴かせてくれますが,やはりこの方,言っちゃ悪いけど旦那さんの故 Fred 氏より音楽面での相性が良かったみたいで,この後 Patti さんは再びコンスタントにアルバムをリリースしていくのでした.プロヂュースは Malcom Burn & Lenny Kaye のお二方.