Deep Purple


DISCOGRAPHY Part 1 (Original Albums 1968 - 1975)



1

SHADES OF DEEP PURPLE

1968

★★★

 第2期から聴きはじめたもんですから,第1期の作品に対しては「ふ〜ん」という印象を受けただけだったのです.はっきり言って Ian Gillan さん聴いた後じゃ Rod Evans さんのヴォーカルは弱さだけが目立ったし,オリジナル曲にしてもこの頃のはあんまり印象に残るもんなかったし... このアルバムにしても, "Hush" と "Help!" は気にいってますが,所詮他人の曲だし... ま,お上手なことは認めますが,こんなもんでしょ?

2

THE BOOK OF TALIESIN

1968

★★

 前作と同様,オリジナルと他人の曲とがほぼ半々の構成で, Neil Diamond さんの "Kentucky Woman" や 前作に続いて Lennon-McCartney 作の "We Can Work It Out" などが収録されています.また,オリジナルに関してはかなり第2期に近づいてきていて,聴きおぼえのあるフレーズがところどころに聴かれ, Ritchie さんと John Lord さんのワンパターン奏法の誕生を感じさせられました.

3

Deep Purple

1969

★★

 今回は Donovan の さん"Lalena" 1曲以外はすべてオリジナルです.実際にはど〜だったのか知りませんが,この時期のリーダーシップを握っていたのは John Lord さんだったとゆ〜お話なのですが... その辺もこの時期の Purple 聴くのちょっとかったるい原因になっているのかもしれないです.はっきり言ってこの人のキーボード上手かもしれないけど退屈なんだもん... そんな John Lord さん色が最も強い作品かもしれません.

4

Deep Purple
IN LIVE CONCERT THE ROYAL ALBERT HALL
`CONCERTO FOR GROUP AND ORCHESTRA'
COMPOSED BY JOHN LORD.
The Royal Philharmonic Orchestra
Conducted Malcom Arnold

1970

 はっきり言って退屈です.

5

Deep Purple in Rock

1971

★★★★

 第2期黄金時代のスタートを飾る記念すべき作品(前作は第2期のメンバーによる作品ですがやはり別扱いとすべきでしょう).聴いたのはかなり後になってからで, 他の第2期の一連の作品聴いた後でした.やはり最初の作品だけあって未完成ながらも一番ワイルドな印象を与えられるアルバムで,熱狂的なフリークの中には「"Machine Head" より好きっ!」て方,結構多いみたいです.日本で最初に人気に火がついた名古屋を中心にヒットしたシングル"Black Night" はジャケットが同じでしたが収録されていませんでした.

6

FIREBALL

1971

★★★★

 やはり前後に強力なアルバムが控えているもんで,ど〜しても地味な印象のする作品ですが,個人的には結構気にいってますです.




7

MACHINE HEAD

1972

★★★★★

 中学生の頃やってたバンドで "Smoke on the Water" やるってゆ〜ので,早速買って聴いたところ気に入ってしまいました. "Smoke on the Water" はその後ライブ・バージョンがシングル・ヒットして超有名曲になりましたが,私はこのアルバムに収録されているスタジオ・バージョンの方が昔も今でも好きなのです.実はそれまで "Brack Night" と "Never Before" くらいしか聴いたことなかったもんで.何故か "Highway Star" は聴いたことあったハズなのに記憶にないのですが,現在では彼等のベスト・ナンバーだと思ってます.何だかんだ言っても彼等のスタジオ作の中では最高傑作だと思うのですが,手元にある古い雑誌見ると不思議と発売当時はあまり高く評価されていないのです.

8

DEEP PURPLE LIVE IN JAPAN

1972

★★★★★

 今だに良くわからんのですが,中学生の頃 "Machine Head"(7) 聴いて「これこそ ROCK じゃ〜っ」って思って,その後に出たこのライブ・アルバムに完全にはまったのですが,何故か飽きるのも早かったです.今でも「全盛期の Plant ・ Gillan に勝るハード・ロック・ヴォーカリストはいない」と思ってますし,ギター・ドラムスについては, Page さんより Blackmore さん, John Bohnam さんより Ian Paice さんの方が好みなのですが,何故か,今 Zeppelin はわりとよく聴くのに Purple はあまり聴かなくなってしまいました.何故でしょう?
 このアルバムに関しては,日本盤と U.S.A. ・ U.K. でリリースされたものとではタイトルとジャケットが違っていますが,ここでは先にリリースされた日本盤のこちらの方をオリジナル盤として取り上げ, U.S.A. ・ U.K. でリリースされた "made in Japan"(14) の方は Part 2 の方で取り上げることにします.
 ハード・ロックのライブ・アルバムとしては最高の作品だと思います(個人的には Uriah Heep の2枚組も好きなのですが,こちらはあまり評価されてない...).特に Ritchie さんのギターと Gillan さんのヴォーカルについては,この作品を抜きに語ることはできないと思います.発売後かなりの年月 ROCK 少年のバイブル的存在で, ギター弾く子はみんな "Smoke on the Water" コピーしたもんですが,この曲に関しては私スタジオ録音の方が好きです.で...個人的には "Lazy" 好きです.Ian Paice さんのドラミングに関しては,残念ながらスタジオ作品の方がいいと思います.

9

WHO DO WE THINK WE ARE!

1973

★★★★

 完全に Purple に毒されてしまった時期に聴いたんですが,どちらかというと以前のアルバムより凝った音作りしているよ〜な感じですご〜くいい印象受けたアルバムで,個人的にはもしかしたらベストだったかもしんない作品です.結局私にとっての Purple は "In Rock"(5) からこのアルバムまでの5枚につきるのでした.

10

BURN

1974

★★★

 実はこの頃にはもう飽きかけていたのと,やはり Ian Gillan さんの脱退が引っ掛かってて聴く気がしなくて,アルバム通して聴いたの,ず〜っと後になってからでした.で...その時の感想は「ま...こんなもんでしょ?」という感じで,それは今もほとんど代わりないです.やはりヴォーカルの弱さは致命的だったし,収録曲にしてもタイトル曲以外は感心しませんでした.

11

STORMBRINGER

1974

★★★

 前作同様「ま...こんなもんでしょ?」で終ってしまった1枚です.あまり聴き込んでないので,特に感想はありません.

12

Come taste the band

1975

★★

 Ritchie Blackmore さん脱退のニュースを聴いて「これで Purple も終り」と思いました.で,この作品を聴いてそれが確実なモノとして実感されました.そして,ホントに終ってしまいました.はっきり言って Purple の魅力らしきものが全然感じられない抜け殻みたいな作品だと思います.解説の大貫憲章さんはホメていましたが,昔からこの方と趣味合わないもんで.