Queen

Discography Part 1(1973 - 1982

 1973年7月6日にシングル "Keep Yourself Alive" ,同月13日にアルバム "Queen" でデビューを果たした彼等でしたが,本国での評判は芳しくなく,むしろ同年9月に同作品がプレスされたアメリカでの方が評判は高かったようです.しかし何といっても翌年3月にアルバムが発売された日本での人気が凄まじかったのでした.この1974年という年は丁度それまでのグラム・ロック・ブームに翳りが見え始めた頃で,彼等にとっては時期的にベストだったような気がします.一部ではキワモノ扱いされはしたものの, Zeppelin ・ Purple 等のハード・ロック系とグラム系の両面を合わせ持った感じで,多くの勘違い的な日本のロック・ファンに受け入れられたのでした.あとやはり大貫さんの力も大きかったような気もしますが... その後2・3作目はさらに大ヒットしましたが,一部では「1作目は Zeppelin ,2作目は Yes ,3作目は Beatles の2番煎じ」といった批判もあり,オリジナリティーの不足が指摘されたりもしておりました.ですが1975年,傑作 "A Night at the Opela" でついにそのサウンドを確立し,世界のトップ・バンドへの道を歩み始めたのでした.




1

Queen

1973

★★★★★

 衝撃のデビュー・アルバム.多くの方が指摘している通り,Queen サウンドが確立されたのは4作目の "A Night at the Opera" だと思いますが,実はこのバンド,サウンドを確立してからはそれ以上の成長も進歩もなく,ついに4作目以上の作品を産み出すことはできなかったというのがホントのところだったよ〜な気もします.そういうわけでかえって初期の3枚の方が面白かったりするのですが,そんな中でもこの1作目は個人的に1番好きな作品なのです.丁度この作品が発売された頃,グラム系を中心に,ハード・ロックやプログレなんかを片っ端から聴きまくっていたのですが,他のどのバンドにもない独特の劇的なサウンド構成は,「これは...!」と思わせるものがありました. "Keep Yourself Alive" や "Liar" ・ "Son And Daughter" ・ "Modern Times Rock'N'Roll" 等,この作品の中でしか聴けないような曲がわりと好きだったりするのです.

2

Queen II

1974

★★★★

 クイーンの日本での人気を決定づけ,本国イギリスでもヒットした作品で,1作目以上に劇的な展開を持った作品です.当時のプログレ・ブームにもうまく乗っかった感じですが,その辺あざとさを感じ取った人たちからは先に書いたような批判が飛び出したのでした.でもアナログの両面を "Side-White" ・ "Side-Black" にわけて,それぞれ Brian ・ Freddie の作品でまとめるなど,実験的なアプローチもそれなりに成功していたと思います.

3

Sheer Heart Attack

1974

★★★★

 大ヒットした "Killer Queen" が収録されている3作目で,この曲聴いて Queen 嫌いになった人ってその当時結構多かったような記憶があるのですが,でらちゃんは結構この曲も好きだったりするのです.でも何と言っても印象に残るのはトップの "Brighton Rock" の Brian May のギターであったりするのでした.ちなみにこの曲の冒頭で使用されている S.E. ですが, Al Kooper のアルバム "I Stand Alone" の中で使われているのと同じモノが使われたりしております.

4

A Night at the Opera

1975

★★★★★

 いわずと知れた最高傑作にして彼等の代表作です.でも,考えてみれば早すぎたような気もするのです.再三書くようにこのアルバムで彼等はそのサウンドを確立したと言われているわけですが,サウンドの確立=完成であったところに,彼等の一種の悲劇があったような気がするのです.個人的にはやはり次のアルバムが楽しみだったのは '70年代, "Jazz" あたりまでで,あとは「あ,また出たの?」くらいの感じでしか聴けませんでしたもん... 作品については,名曲 "Bohemian Rhapsody" はやはり最高傑作だと思いますが,それ以上に Roger の "I'm In Love With My Car" が気にいってたりして... あと John 作の "You're My Best Friend" は名作だと言われておりますが,私ど〜もこの手の曲苦手なもんで...

5

A Day at the Races

1976

★★★★

 ジャケット・タイトルからも明らかな通り前作と対をなす作品ですが,内容的には単なる二番煎じではないのは流石だと思います.このアルバムの中では Freddie 作の "Somebody To Love" と Brian 作の "Teo Toriatte (Let Us Cling Together)" あたりが最も完成後の Queen サウンドといった感じで,この時期の彼等の代表曲でもあるのですが,個人的には初期を髣髴とさせる "Tie Your Mother Down" あたりの方が好きだったりするのです.

6

News of the World

1977

★★★★★

 本国イギリスよりもアメリカで過去最高の売上を示したアルバムらしいです.全盛期の Queen を象徴する "We Will Rock You" ・ "We Are The Champions" ,そしてそれに続く Roger 作の "Sheer Heart Attack" あたりは最高の出来だと思います.個人的には傑作 "A Night at the Opera" よりも愛着のある作品です.




7

Jazz

1978

★★★★

 トップの "Mustapha" ,最初に聴いたときは「何じゃこりゃ?」と思いましたが,何度も聴くうちに全ての Queen の曲中最も Freddie のキャラに合った曲のようにも思えてきました...しかし路線化することなくこれ1曲のみだったのは正解だったと思います. "Bicycle Race" ,やはりあのヌードのポスターと実際に開かれたというニュースが話題を呼びましたが,それだけの事で,そろそろ全盛期に終わりを告げる感のある作品ではあります. '80年代の Queen をどう評価するかについては人それぞれだとは思いますが,私個人としてはやはり '70年代の彼等の方がいろいろな意味で面白いバンドだったと思っております.

8

Live Killers

1979

★★★★

 '70年代のラストを飾った初の2枚組ライブ・アルバム.良いです.初期の代表作がほぼ完全に網羅されており, Queen というバンドはここに至って完成したといって良いと思います.正直に言って,でらちゃんにとっての Queen っていうバンドはここまでで,あとは実はどうでもいいのです.日本で発売された当初は赤と緑のカラー・ディスクでした.

9

The Game

1980

★★★

 それまでアルバム重視,どちらかと言うと大作狙いだった Queen がそれまで使用していなかったシンセサイザーをついに取り入れ,始めてシングル制作を念頭においた曲作りをしている作品で, "Crazy Little Thing Called Love" (邦題:愛と言う名の欲望)・ "Save Me" ・ "Play The Game" ・ "Another One Bites The Dust" (邦題:地獄へ道づれ)の4曲をチャートへ送り込み,初の U.S.A. No.1 を獲得したアルバムです.この路線変更は '80年代を迎えるにあたって,オールド・ウェーヴの多くが直面していた危機打開索としてはズバリ大成功だったとは言えますが,個人的には賛成しかねるものがあったりして,複雑な心境です...

10

Flash Gordon / Original Soundtrack by Queen

1980

 Queen 初のサウンドトラックですが,一体何だったんだろ〜か?これは... テ〜マ曲のフレーズ以外な〜んにも印象に残らん... サウンドトラックとしての魅力も感じず(映画まだ見てませんが...),はっきり言って失敗作だったと思います.

11

 *Greatest Hits

1981

★★★

 初の公式ベスト・アルバム.国によってヒット曲が違うため,7種類のバージョンがあるらしいですが,流石に全部あつめようって気にはなれません.日本で発売されたアナログ盤には1・2作目の曲が収録されていなかったのが少し不満といえば不満でした(CD には2作目の "Seven Seas of Rhye" 収録).あと David Bowie と共作の "Under Pressure" が先がけて収録されており話題を呼びました.

12

Hot Space

1982

★★

 始めて聴いたときは唖然... 「Queen よ血迷うたか〜」と思わされた,ディスコ・サウンド的アプローチを試みた作品.試行錯誤としての意味以外何も見いだせない作品だと思います.