DISCOGRAPHY Part 3 (1973 - 1980) |
25 |
ALL AMERICAN BOY |
1973 |
★★★★★ |
名盤です. |
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26 |
Spring Fever |
1975 |
★★★★ |
前作の流れを汲むロックンロール・アルバムで,以前 Johnny Winter に提供した "Still Alive and Well" ・ "Roll with Me" に加えて,今回はなんと The McCoys 時代のビッグ・ヒット "Hang on Sloopy" をセルフ・カバーしていることでも話題を呼びました.また,このアルバムに収録されている "Don't Ever Say Goodbye" は名曲で,コンポーザーとしての Rick 氏が,ロックンロールばかりでなく, Edgar 氏に勝るとも劣らないメロディ・メイカーぶりを発揮してくれた作品だったと思います.バックには Edgar Winter ・ Johnny Winter ・ Dan Hartman ・ David Johansen 等が参加,プロデュースはもちろん Rick 氏自身. |
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27 |
Derringer |
1976 |
★★★★ |
この年リリースされた Johnny & Edgar Winter のジョイント・アルバム "Together" への参加を最後に Winter Family のサポートから距離を置いた Rick 氏が The McCoys 以来約6年ぶりに結成した自らのバンド Derringer の第1作で,メンバーは Rick Derringer (G・Vo) ・ Danny Johnson (B・Vo) ・ Kenny Aaronson (B・Vo) ・ Vinny Appice (Ds) の4人.内容的には Rick 氏自身のソロと同じ流れのポップなロックンロール・アルバムといった感じですが,一部の曲にはそれまでのソロ作品と違ったバンド指向的な試みがなされています.個人的にはやはり,従来の流れを汲むトップのロックンロール・ナンバー "Let Me In" が最高に気にいっていたりするのです.プロデュースは Rick 氏自身が行っています. |
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28 |
SWEET EVIL |
1977 |
★★★ |
Derringer 第2作目.前作で試みていたアメリカン・ハード・ロック・バンド的アプローチが1歩前身した作品で,プロデュースに Aerosmith 等を手がけた Jack Douglas 氏を迎えております.そのためか従来の Rick 氏特有のポップなカラーは少し薄れ,少々硬質で地味な感じのする音に仕上がっています.この時期の Rick 氏自身の方向性としては,いわゆるアイドルからの脱却みたいなものが念頭にあったのだと思われ,また一部マスコミもこれを評価してはいたのですが,結局それがセールス的に失敗する要因となってしまいました.私個人としてもこの方向性は正直言ってあまり評価できませんでした. |
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29 |
DERRINGER LIVE |
1977 |
★★★★ |
Derringer では初のライブ・アルバムですが,これまでにもこの人, Johnny Winter And や White Trash や Johnny & Edgar Winter との共演という形で,何作かのライブ・アルバムを残しています.この人の本領発揮と言って良い大ロックンロール大会で,ソロ・アルバムから4曲と Derringer のアルバムから4曲の計8曲が収録されていますが,オープニングの "Let Me In" を除く Derringer 時代の曲残り3曲が聴き劣りしてしまうのが,やはり辛いところだったと思います.で,やはり圧巻はラストの2曲, "Still Alive and Well" と "Rock and Roll Hoochie Koo" .プロデュースは Rick 氏自身が行っております. |
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30 |
IF I WEREN'T SO ROMANTIC, I'D SHOOT YOU |
1978 |
★★★ |
メンバーチェンジを行い, Rick ・ Kenny と Myron Grombacher (Ds) のトリオとなった Derringer の第3作目にしてラスト・アルバム.結局セールス的に成功することができなかった Derringer は,この後消滅してしまいました.このアルバムでは Mike Chapman 氏をプロデューサーに迎え,またもバンドの音楽性模索を行い,失敗に終わった前作 "Sweet Evil" のハード路線から第1作 "Derringer" のポップ路線への軌道修正を行っていますが,結局のところ3枚のスタジオ作の中では Rick 氏のソロ・ワークスの流れを汲み,プロデュースも本人が行った第1作の出来が最も良かったという皮肉な結果に終わってしまいました. |
31 |
Live In Cleeveland / Derringer |
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Derringer 2作目のライブ・アルバムですが,当時何故か日本ではリリースされてなくて,実は最近になるまで,このアルバムの存在を知りませんでした.ごめんなさい.1976年にプロモーション用に非売品としてリリースされたものが1979年に正規リリースされたものらしいので,実際のところは "DERRINGER LIVE"(29) より前の作品になります.David Bowie さんの "Rebel Rebel" を演っていたのには驚かされましたが,これが実のところ凄く良いのです. | |||
32 |
At the Whisky-A-Go-Go, February 18, 1977 |
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"HISTORIC RADIO BROADCASTS" というシリーズ物の1枚? 1977年2月18日ですから Derringer 時代の音源だと思われます. | |||
33 | GUITARS AND WOMAN |
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自らのバンド Derringer は不成功に終わってしまった Rick 氏が Todd Runglen 氏を共同プロデュースに迎え,約5年ぶりにリリースした第3作目のソロ・アルバムで,バックを Derringer のメンバーと Todd 氏の Utopia のメンバーがサポート, コンポーザーとして Cheap Trick の Rick Nealsen 氏がゲスト参加しております.結論としてやはり Todd 氏の起用は正解だったみたいで,ここ数作の Derringer のアルバムにおける試行錯誤に対し,ひとつの結論を指標しているような感じです. "Spring Fever" (22) に収録されていた名曲 "Don't Ever Say Goodbye" の再録が含まれておりますが,ちなみにこの年,かつての盟友 Edgar Winter 氏も第3作目のソロ・アルバム "Edgar Winter Album" で名曲 "Dying to Live" の再録を行っておりますが,はたして偶然なのか? | |||
34 |
FACE TO FACE |
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バックメンバーを Donnie Kisselbach (B・Vo) ・ Jimmy Wilcox (Ds・Vo) ・ Benjy King (Key・Vo) と一新したソロ復帰第2作(通算第4作).前作のバックが Derringer と Todd Runglen's Utopia のメンバーであったことを考慮に入れると,このアルバムこそが Rick 氏にとってはソロ復帰第1作のつもりだったのかもしれません.名盤 "All American Boy" のラストに収録されていた名曲 "Jump, Jump, Jump" と何と Neil Young 氏の "My My, Hey Hey (Out of the Blue) " の2曲のライブも収録されております. Blue Sky レーベルからの最後の作品となりましたが,すでに人気の衰えていた日本ではリリースされませんでした.プロデュースは Rick 氏自身. | |||
35 |
RICK DERRINGER JOY RIDE SOLO ALBUMS 1973-1980 |
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1973〜80年, Derringer 時代の前後に Blue Sky レーベルよりリリースされた "ALL AMERICAN BOY" (25), "Spring Fever"(26), "GUITARS AND WOMAN"(32), "FACE TO FACE"(33)の4枚のソロ・アルバムを収録した Box Set. | |||
36 |
DERRINGER THE COMPLETE BLUE SKY ALBUMS 1976-1978 |
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こちらは 1976-78年, Derringer 時代の "Derringer"(27), "Sweet Evil"(28), "Derringer Live"(29), "If I Weren't So Romantic, I'd Shoot You"(30), "Live in Cleeveland"(31)の5枚のアルバムを収録した Box Set. |