Rick Derringer

Discography Part 2

Winter Family 1970-1976
 
1969年に Johnny Winter 氏のマネージャー Steve Paul 氏とマネージメント契約を結んだ The McCoys は,その後 Johnny Winter And として活動.アルバム2枚を発表しますが Johnny 氏のヘロイン中毒とノイローゼによる体調不良・入院のためバンドは自然消滅してしまいました.しかしながらその後も Rick 氏は Edgar ・ Johnny 両氏のプロデューサー,コンポーザー,サポート・プレイヤーとして活躍.日本ではこの Johnny ・ Edgar ・ Rick の一連の活動が "Winter Family" と称され人気を呼びました(CBS SONY の営業戦略らしいです).
 【おことわり】Rick Derringer 氏がプロデューサーまたはプレイヤーとして参加した作品は,この時期の Johnny Winter 氏・ Edgar Winter 氏のほぼ全作品に及びますが,両氏のコーナーと重複してしまうため,ここではバンドの正式メンバーとして参加した作品に限定させていただきました.その他の作品については Johnny Winter ならびに Edgar Winter のコーナーをご参照していただければうれしいです.

11
Johnny Winter And

1970

★★★★
 Johnny Winter And の第1作にして唯一のスタジオ作.メンバーは Johnny Winter (G・Vo) ・ Rick Derringer (G・Vo) ・ Randy Jo Hobbs (B・Vo) ・ Randy Z (Ds / Rick 氏の実弟) . Johnny 氏のロックンロール狂乱時代の幕開けとなった作品ですが,この作品ですでに全11曲中, Johnny 氏のオリジナル3曲に対し, Rick 氏4曲, Randy Z 氏1曲と,バンドの主導権を Rick 氏が握るような形となっていて,後の Johnny 氏のノイローゼの遠因となるのでした.さて収録曲ですが,何といってもトップの Johnny 氏の作品 "Guess I'll Go Away" と Rick 氏の代名詞とも言える名曲 "Rock and Roll Hoochie Koo" が最高です.プロデュースは Johnny & Rick 氏,アシスタントとして Roy Segal 氏と Edgar Winter 氏がクレジットされています.

12
Johnny Winter And Live

1971

★★★★★
 Johnny Winter And 名義の第2作,ライヴ・アルバムそしてラスト・アルバム.メンバーはドラムスが Randy Z から Bobby Coldwell に替わっています.プロデュースは Johnny & Rick 氏,今回は Edgar Winter さんは関わっていないみたいです. 1970年12月と'71年1月,ニューヨークのフィルモア・イーストならびにフロリダ州ダミアのパイレーツ・ワールドでの収録で,メドレーを含め全6曲が収録されています.何といっても Johnny & Rick のギター・プレイが最高というか,個人的には私Johnny さんよりも Rick さんの方がロックンロール・ギタリストとしては上じゃないかと思っておりますが,ここでの Rick 氏は見事サイド・ギタリストに徹していて Johnny 氏のプレイを引き立てております.未だに聞き飽きることのない'70年代初頭の名盤です.収録されている曲はどれもよいのですが,特に "Jumpin' Jack Flash" と "Johnny B. Goode" の2曲はオススメです.しかしこのアルバム発表後, Johnny さんは極度の精神衰弱に陥り,一時は入院,2年弱の隠遁生活に入ってしまいます.そのためバンドは自然消滅, Rick 氏は Edgar 氏に急接近するのでした.

13
Road Work / Edgar Winter's White Trash

1972

★★★
 『ドサ回り』と題された White Trash の2枚組ライブ・アルバムで,メンバーは前スタジオ作("Edgar Winter's White Trash" ・ Rick Derringer プロデュース)とほとんど同じですが,ベースが George Sheck から Randy Hobbs に,また,ギターが Floyd Radford から Rick Derringer の正式参加へと,活動を停止していた Johnny Winter And のメンバーを吸収した形になっています.あとアナログB面ラストで御大 Johnny Winter 氏が特別出演した "Rock and Roll, Hoochie Koo" が収録されておりますが,この時期 Johnny 氏は重度のヘロイン中毒とノイローゼで精神病院に入院しており,外出許可をもらってこのステージに参加したとかいう伝説が残っております.本当だかど〜だか判りませんが,とりあえずこの手のエピソードは信じた方が楽しいので信じることにしております.プロデュースは前スタジオ作に引き続き Rick Derringer 氏でした.

14
Shock Treatment / The Edgar Winter Group

1974

★★★★★
 最高です.このアルバム,あまり名盤として評価されることはないのですが,多分私にとっては20世紀最高のロックンロール・アルバムということになると思います(1979年に発行された『これが最高 EVERYBODY'S CHOISE TOP 100 Vol.2 日本編』では,ただ1人近田春夫氏がベスト10中第3位にあげていました.ちなみに第1位は T.REX の "Electric Worrier",第2位は David Bowie の "Ziggy Stardust" で,この人の趣味私に似ている... ). Edgar Winter Group 名義の第2作(1作目は "They Only Come Out at Night" ・ Rick Derringer プロデュース)で,メンバーは Montrose 結成のために抜けてしまった Ronnie Montrose 氏に代わって Rick Derringer 氏が正式加入し,当然プロデュースも担当しております.

15
The Edgar Winter Group with Rick Derringer

1975

★★★★
 Frank Zappa や Johnny Winter のページでも書きましたが,本っ当にこの時期の CBS SONY ってアルバムにムチャクチャな邦題つけておりまして,このアルバムの邦題ときたら何と『謎の発光物体』(哀),「おいっ!」といいたくなりましたが... それはともかくとして Edgar Winter Group としての最終作で,タイトル(原題だよもちろん)からも明らかなように, Rick Derringer 氏をこれまでになくフィーチュアしております.この時期 Rick 氏は Johnny 氏・Edgar 氏のサポート的な活動とは別に,すでに2枚のソロ・アルバムを完成しており,ソロ・アーティストとしての独立をかなり意識していたみたいです.プロデュースはこれが最後の Rick Derringer 氏でした.

16
Together / Johnny and Edgar Winter

1976

★★★
 Winter Family (この呼び方ってかなり CBS SONY の営業戦略入ってるので嫌う人もいるんだけどね)総出演によるライブ・アルバム.メンバーは Johnny 側から Johnny Winter (G・Vo) ・ Randy Jo Hobbs (B) ・ Richard Hudges (Ds) ・ Floyd Radford (G) , Edgar 側から Edgar Winter (Sax・Vo) ・ Rick Derringer (G・Vo) ・ Dan Hartman (Pf・Vo) ・ Chuck Ruff (Ds) ,豪華ですな... 完全なお祭りアルバムですが,それだけに楽しく聴ける作品です.プロデュースは Johnny & Edgar Winter.