Rod Stewart

Discography Part 2(1974 - 1980)



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Smiler
1974
★★★★
 Mercury からのラストアルバムとなったソロ第5作.このアルバムのリリース後, Rod さんは The Faces を脱退すると共に,ソロ活動の場も Mercury から Warner Bros. へと移します.というわけで Rod Stewart = The Faces 時代の最終作ともいうべき作品ですが,内容的には Chuck Berry ・ Bob Dylan ・ Paul McCartney 等他人の作品も数多く収録されており, The Faces を離れてソロとしてブレイクした Warner 時代への過渡期を感じさせる作品です.

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Rod Stewart/Faces Live Overture Coast to Coast
1974
★★★★
 脱退した Rony Lane 氏に替って日本人ベーシスト Tetsu Yamauchi 氏を迎えてのライヴ・アルバム.当初,レコードはフォノグラム系マーキュリー・レーベル(Rod さんのソロ・アルバムをリリース),カセットはワーナー・ブラザーズ(The Faces のアルバムをリリース)という変則的な発売システムがとられ,クレジットも唯一 "Rod Stewart / Faces" となっている事からもわかるように, Rod Stewart さんのソロとも, The Faces の作品ともとれる内容で,収録曲も Rod さんのソロ・アルバムからの曲が半数以上を占めています.これは,当時のバンド状況を如実に物語る現象で, Jeff Beck Group 脱退後の Rod さんは,ソロとしての活動と The Faces としての活動を平行して行っており,また,ソロ・アルバムのバックは The Faces がほとんどを占めていて, Rod さんのソロ作品はほとんどそのまま The Faces の作品でもあったというややこしい状況によるものです.結局,この状況が The Faces というバンドの解散を余儀なくさせたとも言えるのでした.さて,このアルバムですが,当時のベスト・ライヴ・バンドとして評価の高かった The Faces のステージの魅力を再現しているという点で,数多いライヴ・アルバムの中でも評価の高い作品でした.欲を言えば,もっと The Faces のアルバムからの曲も多く収録し,アナログ2枚組としてリリースして欲しかったような気もします.

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Atlantic Crossing
1975
★★★★★
 この年, Rod さんは The Faces を脱退, Solo としても Mercury から Warner Bros. へ移籍し,世界のスーパー・スター(!)への道を歩き出しますが,その第1歩となった記念すべき作品です.ただ,古くからの Rod Stewart = The Faces ファンにとっては,この作品から Rock Music からの脱却・コマーシャリズムへの接近が始まったという事で,ある意味残念な作品として語られ,『Rod は大西洋を渡らなくて良かった』と揶揄されたりもしました.作品の特徴として,アナログ・ディスクのA・B面がそれぞれ "Fast Side" ・ "Slow Side" と分けられていた点が挙げられますが,この試みは正解だったと思います.ラストの "Sailing" は Mercury 時代の "Maggie May" に替わって Rod さんの代表作とされ,スタンダード化しましたが,それほどの名曲かしらん? もっといい曲だってあるような気もするのですが....

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 *Snakes and Ladders / The Best of the Faces
1975
★★★
 1975年に Rod 氏,翌 '76年には Ron Wood 氏が脱退し,解散宣言を出した The Faces のラスト・アルバムにして,公式ベスト・アルバム.内訳は, "First Step" から3曲, "Long Player" から2曲, "A nod Is as Good as a Wink to a Blind Horse" から2曲, "Ooh La La" から3曲に,アルバム未収録の "Pool Hall Richard" ・ "You Can Make Me Dance, Sing or Anything" の2曲を加えた12曲.個人的には "A nod Is as Good as a Wink to a Blind Horse" からの収録曲が少ないのに,不満が残るベスト・アルバムです.

17

 *Truth & Beck-Ola / Jeff Beck
1975
★★★
 いわゆる第1期 Jeff Beck Group の2枚のアルバムのカップリング.

18

 *A Shot of Rhythm and Blues

1976

★★

 Rod さんの1965〜66年, The Hoochie Koochie Men 在籍時におけるレコーディングを復刻したコレクターズ・アイテム.バックは, Peter Green(G)氏,etc .




19 A Night on the Town
1976
★★★★★
 前作同様,アナログ・ディスクのA・B面が "Slow Side" ・ "Fast Side" と分けられてますが,今回は前回と順序が逆です(笑).前作の延長線上にありながら,前作と甲乙つけがたい出来の作品で,この2作で Rod さんは Top Rock Vocalist から『世界のエンターテイナー』へと飛躍を遂げたとも言われるわけですが,それは一方では Rock Vocalist としての自らの限界を証明する事となってしまったのは,残念と言えば残念かも.... このサイトで私がたびたび書いている事ですが,この1975年頃を境目として, Rock という音楽自体とそのアーティストたちの音楽が,目に見えてつまらなくなり,衰退していった事はまぎれもない事実だと思います.しかしながら,そういった歴史的事実をふまえた上でも, Rod さんのこの2作はやはり Rock 史上に残る『最後の名作』だと思います.蛇足ですが,シングル・カットされたトップの "Tonight's the Night" には,当時 Rod さんの恋人だった女優のブリット・エクランドさんの声が入っていて話題になりました.

20

Foot Loose and Fancy Free

1977

★★★★

 Billy Peek (G) ・ Jim Creegan (G) ・ Gary Grainger (G) ・ Phil Chen (B) ・ John Jarvis (Kbd) ・ Carmine Appice (Ds) というラインナップの The Faces に替わるバック・バンド Rod Stewart Band を擁しての第1弾アルバム.このアルバムに収録された R&R ナンバー "Hot Legs" とバラード "You're in My Heart" は, Rod さんのキャリアの中でも,個人的にはベスト・テイクかも.蛇足ですが, LP には16ページのイラスト・ブックレットがついていて,それも楽しかったです.

21

Blondes Have More Fun

1978

★★★

 Rod さんご乱心.丁度この頃のディスコ・ブームにも乗っかって,日本でもバカバカしい程のヒットを記録した "Do Ya Think I'm Sexy ?" を擁するアルバムで,『スーパースターはブロンドがお好き?』という悪ノリの邦題がそのジャケットにミョ〜にマッチしていたりして,ある意味 Rock ファン以外に Rod さんの音楽が広く受け入れられるキッカケとなった作品でもあります.私自身 "Do Ya Think I'm Sexy ?" という曲自体それ程好きでも嫌いでもありませんが,この曲の持つインパクトが良きにつけ悪きにつけ強すぎる感じで,アルバム全体の作品としての印象を希薄なモノにしてしまっている感はあります.

22

 *Oh! No Not My Baby

1978

★★★

 Mercury 時代のコンピレーション.内訳は, "Gasoline Alley" から1曲, "Every Picture Tells a Story" から3曲, "Never a Dull Moment" から4曲, "Smiler" から1曲,アルバム未収録のタイトル曲の計10曲.

23

 *Greatest Hits

1979

★★★

 Warner Bros. からの初のベスト・アルバム.内訳は, "Atlantic Crossing" から2曲, "A Night on the Town" から3曲, "Foot Loose and Fancy Free" から3曲, "Blondes Have More Fun" から1曲に, Mercury 時代の "Maggie May" を特別収録した計10曲.日本では『ベスト・オブ・ロッド・スチュアート Vol.2 』というタイトルがつけられていましたが,これは Mercury 時代の "Sing it again, Rod" をベスト・アルバム第1作と見ての事らしいです.

24

Foolish Behaviour

1980

★★★★

 Rod さん軌道修正? Mercury 時代の一連の作品で Rock Vocalist として世界のトップに君臨し,また Warner bros. 移籍後は良い意味での Rock Vocalist からの発展的脱却(?)を試みた Rod さんでしたが,この作品では The Rolling Stones を髣髴させるサウンドで,再びロックンローラーとして暴れまくっている感じです.