Rod Stewart


DISCOGRAPHY Part 4 (1986 - 1995)



37

ROD STEWART

1986

★★★

 何とプロデューサーに, Alice Cooper さんの一連の作品や, Lou Reed さんの "Berlin" で有名な,あの Bob Ezrin 氏を起用.でも,この起用にそれほど意味があったとは思えないのが,少々不満なところなのです.むしろ前2作とは異なり,タイトルからして原点復帰を標榜した作品で, The Beatles の名曲 "In My Life" を取り上げるなど,かなりイギリス的な雰囲気の漂うアルバムです.

38

OUT OF ORDER

1988

★★★

 このアルバムからシングル・カットされた "Lost in You" ・ "Forever Young" の2曲が大ヒット,アルバム自体もロング・セラーを記録したという事ですが,やはり Mercury 時代や Warner Bros. 移籍直後の作品群ほどのパワーは感じられませんでした.ごめんなさい.

39

THE BALLAD ALBUM

1989

-

 Mercury 時代の作品群から,バラードばかりを選んだコンピレーション.

40

THE ROCK ALBUM

1989

-

 Mercury 時代の作品群から,ロック・ナンバーばかりを選んだコンピレーション.

41

Storyteller
The Complete Anthology 1964 - 1990

1990

-

 Eric Clapton さんの "CROSSROADS" , David Bowie さんの "SOUND + VISION" と並んで, Box Set ブームのはしりとなった CD 4枚組 Box Set ですが, Bowie さんのそれと同様,その売れ行きが危ぶまれたためか,日本ではリリースされませんでした.実は私,この Box Set 最初は中身(バラの CD 4枚)だけしか入手できなくて,後にちゃんとした Box Set を入手した後,中身のみの方を YAHOO ! オークションに売りに出しました.それはともかくとして,デビュー・シングル "Good Morning Little School Girl" から, Jeff Beck Group ・ The Faces ・ Solo に至る代表曲がセレクトされており,また, "Pinball Wizard" ・ "Get Back" ・ "People Get Ready" 等,オリジナル・アルバム未収録曲も多数収録されています.

42

VAGABOND HEART

1991

★★★

 Trevor Horn 氏はじめ何と5人のプロデューサーを起用, Tina Turner ・ The Temptations をゲストに迎えるなど贅沢なアルバム作りで話題を呼びましたが,内容的にそれほどの作品じゃないと思えるところが辛いところ.ブルジョワジーと化した Rod さんには,かつての Rock Spilit は感じられないのです.ごめんなさい.




43

the Mercury Anthology

1992

-

 これでもかってくらい幾度となくリリースされる Rod さんの Mercury 時代のコンピレーションの決定版2CD.アルバム未収録だった "What Made Milwaukee Famous (Has Made a Loser Out of Me)" ・ "Oh! No Not My Baby" ・ "Jodie" の3曲を加えた全32曲を収録.

44

THE BEST OF ROD STEWART

1992

-

 同じく Mercury 時代のコンピレーションですが,こちらは CD 1枚に全16曲を収録.

45

lead vocalist

1993

★★★

 Rod さんのキャリア上,最も訳のワカらん作品.収録されているのが, Jeff Beck Group 時代の "I Ain't Superstitious" に The Faces の "Cindy Incidentally" ・ "Stay with Me" ・ "Sweet Lady Mary" , Mercury 時代の "Handbags & Gladrags" ・ "True Blue" に Warner 移籍後の "Hot Legs" ,そして新録5曲という変則コンピレーション. "Unplagged" とほとんど時を同じくしてリリースされたため, U.S.A. 等では発売が見送られたといういわくつきの作品でもあります.

46

rodstewartunplagged... and seated

1993

★★★★

 Eric Clapton 氏によって火がつけられたアンプラグド・ブームでしたが,この作品も Clapton 氏の作品同様, MTV 番組出演時のスタジオ・ライヴ・アルバム.旧友 Ron Wood 氏をゲストに迎えての,かつての名曲の数々は懐かしい感じはいたしますが, Clapton 氏にせよこの人にせよ,こ〜ゆ〜形の作品が,同時期の他の作品を凌駕してしまっているというのは,これはこれでアブない事なのです.やはり Rock はもう過去の音楽になってしまったのでしょうか?

47

A Spanner in the Works

1995

★★★

 過去のロケンローラーも,歳を重ねるとこうなってしまう見本のよ〜なアルバム.ジャケットの姿もそうですが,ストリングス・コーラスの音の渦の中,朗々と歌い上げる姿は,故 Elvis を髣髴とさせるものがあったりして.... ゴージャスな作りとはうらはらに,そこはかとなく淋しさを感じさせる作品です. The Faces ・ Mercury 時代の Rod さんを知る世代としては,また1人 Rock Vocalist がいなくなった事を感じさせられるアルバムでした.... 日本盤のみ,ボーナス・トラックとして "Sailing" が収録されていましたが,これも意味のない追加収録だったと思います.

48

Lady Luck

1995

★★★

 "A Spanner in the Works" からシングル・カットされ大ヒットを記録した "Lady Lack" に,同アルバムに収録されていた "This" の Edit Version ,未発表曲 "The Groom's Still Waiting at the Alter" ,リバイバル・ヒット中だった "Tonight's the Night" ・ "Sailing" の全5曲を収録したミニ・アルバム.来日記念盤.