Rory Gallagher

Discography Part 2



13

Against the Grain

1975

★★★★

 長年在籍した Polydor から Crysalis へ移籍しての第1弾.人気絶頂期の突然の移籍だったため,また,『好みに反して』といった意味のアルバム・タイトルからも,相当巨額のお金が動いたのでは...などという憶測が乱れ飛んだらしいです.但し,内容的にはアルバム・タイトルとは全く逆の感じで,ブルースを基本としつつも様々なジャンルへのアプローチをのびのびと行っており,もしかしたら Rory 氏のスタジオ盤の中では最も聴きやすい作品かもしれません.人それぞれ好き嫌いはあるでしょうが,私は結構気にいってたりするのです.パーソネルは, "Blue Print" からの4人です.

14
15

 *The Story So Far

1976

★★★

 Polydor 時代のコンピレーション.内訳は, "Rory Gallagher"(4) から1曲, "Deuce"(6) から1曲, "Live in Europe"(7) から1曲, "Blue Print"(8) から2曲, "Tattoo"(9) から2曲, "Irish Tour '74"(10) から1曲.

16

Calling Card

1976

★★★

 プロデュースに元(当時は) Deep Purple の Roger Glover 氏を迎えたことで,当時大いに話題になった作品で, "Blue Print"(8) と並んで Rory 氏のスタジオ録音代表作として語られることの多い作品です.でも Glover 氏の起用ははたして正解だったのか? 少々疑問だったりするのです.私個人としては, Rory 氏が自らプロデュースした他の作品の方が好きだったりして... パーソネルは変らずの4人です.

17

 *The Best Years

1976

★★★

 Polydor 時代のコンピレーション第2弾.内訳は, "Rory Gallagher"(1) から2曲, "Deuce"(6) から2曲, "Live in Europe"(7) から1曲, "Blue Print"(8) から2曲, "Tattoo"(9) から2曲.

18

 *Rory Gallagher Live

1977

★★★

 "Live in Europe" (7)から3曲, "Irish Tour '74" (10)から4曲を収録した日本編集盤.




19

Photo Finish

1978

★★★

 "Blue Print"(8) から前作 "Calling Card"(16) まで4人編成だった Rory Gallagher Band ですが,今回はメンバーに変動があり,キーボードの Lou Martin 氏が抜け,また,ドラムスが Rod de'Ath 氏から Ted McKennna 氏に替わり,久々のトリオ編成となっています.また,プロデュースも Rory 氏の単独プロデュースではなく, Alan O'Duffy 氏との共同プロデュースという形で,新しい基軸を打ち出そうとした意欲作ですが,まだ試行錯誤中って感じ?

20

Top Priority

1979

★★★★

 新しいバンド及び Alan O'Duffy 氏との共同プロデュースの成果が見事に結実した作品だと思います.特にトップの "Follow Me" は,それまでの Rory 氏に欠けていた「何か」を初めて表面に打ち出した作品で, "Tattoo'd Lady" と並ぶ中期の名曲であると思います. '70年代ラストにリリースされたギター・アルバムの名盤だと私は思うよ...

21

Stage Struck

1980

★★★★★

 ソロ名義では3作目のライヴ・アルバムです.思うにこの Chrysalis 時代こそ Rory 氏の全キャリアを通じて最も Rock していた時代で,個人的には最も気にいってたりするのですが,その時代の集大成としてのこの作品が,他のライヴ・アルバムに比べて語られることが少ないのは非常に残念なことだと思います.収録曲はすべて Chrysalis に移ってからの作品で, "Against the Grain"(13) から1曲, "Calling Card"(16) から1曲, "Photo Finish"(19) から4曲, "Top Priority"(20) から2曲の構成.いずれも5分前後にすっきりタイトにまとまった演奏を聴かせてくれます.ハード・ロックのライヴってやっぱりこうでなくちゃ♪と思わせてくれる演奏です.私,好きなギタリストでもあんまり長々とソロ聴かされるのって好きじゃないもんで... だから Cream のライヴより,やはり Rory サマなのです.

22

Jinx

1982

★★★

 バンドのメンバーがドラムスが Ted Mckenna 氏から Brendan O'neill 氏に替っており, Ray Beavis (Sax) ・ Dick Parry (Sax) ・ Bob Andrews (Kbd) がゲスト参加しております.また,かなりハード・ロックよりだった前作までに比べると,少し Blues に回帰したかなっ?って仕上がりで, Rory 氏のギター・プレイも少し渋目な感じのする作品です.

23

Defender

1987

★★★

 '70年代,ほぼ1年に1作の割合でスタジオ作をリリースしていた Rory 氏ですが, '80年代に入ってからはぐっと寡作になり,この作品は何と前作から5年ぶりでした.バンドのメンバーに変更はなく, Mark Feltham (Harmonica) ・ Lou Martin (Pf) ・ Bob Andrews (Pf) ・ John Cooke (Kbd) がゲスト参加.また,自らのレーベル Capo からの第1作になります.この頃になると,日本での人気も一段落してしまっていて,確か日本盤がみつからなくて輸入盤で買ったよ〜な記憶があるのですが,おまけのシングルが1枚ついておりました.作品的には前作 "Jinx"(22) の延長線上という感じで,少々地味です.

24

Fresh Evidence

1990

★★★★

 前2作と同じメンバーによる3作目ですが,この作品が Rory 氏の遺作となってしまいました.ゲストとして,前作に引き続いて Mark Feltham (Harmonica) ・ Lou Martin (Pf) ・ John Cooke (Kbd) が参加しているほか, Geraint Watkins (Accordion) ・ John Earle (Sax) ・ Ray Beavis (Sax) ・ Dick Hanson (Trumpet) と Rory 氏のアルバムとしては珍しく大勢が参加しています.内容は前2作の延長線上にあるのですが,これが素晴らしい! はっきり言って前2作はブルースに回帰したとはいえ,少々地味な感じがして少々物足りなかったのですが,このアルバムはハード・ロックからブルースまで幅広いジャンルを堪能させてくれるという点で, Chrysalis 時代の "Against the Grain" 以来の傑作だと思います.日本盤 CD のタスキに『ブルース・ロックの真髄を聴け!!』などと書いてありましたが,あながちオーバーではないような気がいたします.早すぎるご逝去が悔やまれます.