DISCOGRAPHY |
Sadistic Mika Band 1971 -
75 |
1 |
Sadistic Mika Band |
1973 |
★★★★ |
T.Rex や David Bowie の活躍により,当時一世を風靡していたグラム・ロック・ムーヴメントに影響を受け,いち早く自らの音楽に取り入れたのが加藤氏だったわけで,そのセンスはやっぱり凄かったと思います.このミカ・バンドのファーストにおいても独自の解釈でグラム.ロックしているわけでありまして,はたしてこの解釈が妥当であったかという疑問が残るという向きもありますが,元来グラム・ロックというのは音楽的に定義するのが不可能な音楽の分野だったわけで,そこには特に共通性などというモノは見出せない,歴史的におバカさんなムーブメントだったわけでありますから,これはこれで良いのです.このアルバムの中では個人的にはやはり『怪傑シルバー・チャイルド』が好きです,アハハ.この時期の3枚のシングル,『サイクリング・ブギ』・『ピクニック・ブギ』・『ハイ・ベイビー』も大好きだったのですが,この時代ですから,やはり大ヒットすることはありませんでした. |
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2 |
黒船 |
1974 |
★★★★★ |
やはり,日本のロック史を語るに欠かせない大傑作アルバムであると思います.そんでもってやはり加藤氏のセンスもさることながら,プロデューサーのクリス・トーマス氏の貢献大だったと思いますが,後にこの人は加藤夫妻の離婚とバンド解散の原因となってしまいました.あとは高中正義氏のギターですね.残念ながらミカさんの存在感は前作に比べて希薄になっておりますが,でも,『タイムマシンにおねがい』は名曲だと思います.個人的には『四季頌歌』好きです. |
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3 |
HOT! MENU |
1975 |
★★★★ |
前作が「よく出来たアルバム」であるとするならば,この3作目は「楽しめるアルバム」であると思います.やはり人によって好き嫌いの分かれるところですが,『マダマダ産婆』・『オキナワ BOOGALOO』・『ファンキー MAHJANG』の馬鹿馬鹿しい楽しさ,好きです.しかしながら,ミカさんの存在感はますます薄くなってしまいました.『ブルー』では,歌の上手くなさだけが目立っておりますが... |
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4 |
Mika Band Live In London |
1975 |
★★ |
このイギリス・ツアーからの帰国後,加藤和彦氏とミカ夫人は離婚してしまい,バンドも解散してしまいます.一説によると,バンドのメンバーがミカさんに「あまりにも歌が下手だ」と言ったのに対して,怒ったミカさんが夫の和彦氏に言いつけに行ったところ,「俺もそう思う」と言ったのが離婚の原因とか... 作られてる感じしますけど,例によってこの手の話は信じた方が楽しいので,実話だと思っております.さて,このアルバムですが,「出さん方がよかったのでは...」というのが正直な感想です.バンドのサウンド自体ライヴ向けじゃないですし,言っちゃ悪いけどミカさんひどすぎ... この方離婚後はクリス・トーマス氏と結婚(後に離婚)したり,一時期は『音楽専科』誌にレポートを連載したりしていましたが,今はどうしているんでしょうね? |
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5 |
THE BEST! MENU |
1976 |
- |
解散の翌年にリリースされた当時唯一の公式ベスト・アルバム. |
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6 |
Catch-22 / Kazuhiko Kato |
1977 |
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それぞれ SIDE A / ザ・フォーク・クルセダーズ時代, SIDE B / 第一期ソロ時代, SIDE C / サディスティック・ミカ・バンド時代, SIDE D / 第二期ソロ時代 の作品を全22曲収録した 2LP コンピレーション. |
7 |
ニューロックの夜明け URC編 |
(1998) |
- |
デビュー・アルバム リリース前の音源,1973年4月9日共立講堂にて開催された『4人の会コンサート』より『アリエヌ共和国』を収録. |
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8 |
加藤和彦の世界 |
(1999) |
- |
コンピレーション・アルバム.『加藤和彦とそのグループ』や『チッチとサリー』名義のシングル曲や未発表ライヴ,サディスティック・ミカ・バンドの未発表音源,加藤さんがプロデュースを担当した秋川リサさんのシングル曲等,アルバム未収録曲が多数収録されています. |