有栖川 有栖

アンソロジー・エッセイ 1(1999 - 2009)



有栖川有栖の密室大図鑑

1999

新潮文庫

 海外20篇,国内20篇,計40篇の『密室ミステリ』についてコメント.イラストを磯田和一氏が担当.『文庫版特別編』として,有栖川氏の『スウェーデン館の謎』を磯田氏がイラスト付きで紹介.解説は,山口雅也氏の『42番目の密室』.

「Y」の悲劇

2000

講談社文庫

★★★

 有栖川有栖・篠田まゆみ・二階堂藜人・法月輪太郎の4氏による,ミステリの傑作『Yの悲劇』(E・クイーン)に捧げる競作短編集.有栖川氏は『あるYの悲劇』(作家アリス・シリーズ)を書いていますが,やはり他の作家の方々には失礼ですが,群を抜いて面白い作品だと思います.ロック・バンドのギタリストが被害者というストーリーのシチュエーションもいいし.... 次に面白かったのは,やはり『新本格派』法月氏の『イコールYの悲劇』.

「ABC」殺人事件

2001

講談社文庫

★★★

 有栖川有栖・恩田隆・加納朋子・貫井徳郎・法月輪太郎の5氏による,ミステリの傑作『ABC殺人事件』(A・クリスティ)に捧げる書き下ろし競作短編集.有栖川氏は『ABCキラー』(作家アリス・シリーズ)で参加していますが,5人の作品の中で『ABC殺人事件』というモチーフを唯一人忠実に活かした作風で流石だと思います.次点は,会話のみで作品を成立させている恩田氏の『あなたと夜と音楽と』,『新本格派』法月氏の『ABCD包囲網』.

有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー

2001

角川文庫

 古今東西の名作ミステリかつ入手困難な作品をまとめたアンソロジー.『金色犬』(つのだじろう)が収録されているあたり,同じ COMICS 世代として共感を感じさせてくれます.『あとがき代わりのミステリ対談 vs 北村薫』収録.

作家の犯行現場

2002

新潮文庫

 『ダ・ヴィンチ』誌に21回にわたって連載された『有栖川有栖ミステリ・ツアー』に,2本の書き下ろし掌編を加えたもの.作者が訪れた全国のミステリ関連の地22カ所の紀行エッセイ.

迷宮逍遥〜有栖のミステリ・ウォーク

2002

角川文庫

 作家・有栖川有栖がこれまでに書いてきた,ミステリの文庫解説を中心に,共著の評論集やブック・ガイドに収録されていた文書を加えてまとめたもの.本人は『解説もどき』というタイトルにしたかったが,却下されたとか.... そちらの方が面白かったと思うのですが.... 解説は,上原正英氏.

金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲

2002

角川文庫

 赤川次郎・有栖川有栖・小川勝己・北森鴻・京極夏彦・栗本薫・柴田よしき・管浩江・服部まゆみの9氏による,豪華オマージュ競演.有栖川氏は「キンダイチ先生の推理」で参加しています.



有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー

2004

角川文庫

 古今東西の鉄道ミステリ10作品をまとめたアンソロジー.今回も COMIC 『江ノ電沿線殺人事件』(西岸良平)を収録.解説は,有栖川有栖氏本人.

赤に捧げる殺意

2005

角川文庫

 赤川次郎・有栖川有栖・太田忠司・折原一・霞流一・鯨統一郎・西澤保彦・麻耶雄高の8氏によるミステリ・アンソロジー.有栖川氏は『砕けた叫び』で参加しています.

犯人当てアンソロジー
気分は名探偵

2006

徳間文庫

 有栖川有栖・貫井徳郎・麻耶雄高・霧舎巧・我孫子武丸・法月輪太郎の6氏による問題篇・解決篇からなる犯人当て短編アンソロジー.『夕刊フジ』に犯人当て懸賞ミステリーとしてリレー連載されたものらしいです.有栖川氏は『ガラスの檻の殺人』で参加していますが,残念ながら氏の短編の中では凡作で,応募者正解率も11%というのも納得.巻末に謎の著者座談会『わたしは誰でしょう』を収録.

七つの死者の囁き

2008

新潮文庫

 2005年から2008年にかけて『小説新潮』誌に掲載された,有栖川有栖・道尾秀介・石田衣良・鈴木光司・吉来駿作・小路幸也・恒川光太郎の7氏の死者をテーマにした作品を収録した文庫オリジナル.有栖川氏は『幻の娘』で参加しています.

有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

2008

光文社文庫

 作者の『あとがき』によれば,「旅と鉄道とミステリー尽くしの,勝手気ままで脳天気なエッセイ集」.

怪談列島ニッポン

2009

MF文庫

 有栖川有栖・宇佐美まこと・勝山海百合・加門七海・黒史郎・雀野日名子・恒川光太郎・長島槇子・水沫流人の9氏による書き下ろし諸国奇談競作集.東雅夫氏編.有栖川氏は『清水坂』で参加しています.

まほろ市の殺人

2009

祥伝社文庫

 2002年に『幻想都市の四季』として,『春』―倉知淳,『夏』―我孫子武丸,『秋』―麻耶雄嵩,と一緒に,『冬 蜃気楼に手を振る』として,文庫本書き下ろしとして刊行された競作を1册にまとめたもの.