綾辻 行人

長編小説2(2009 - )



Another(上)・(下)

2009

角川文庫

★★★★

 「2002年の『最期の記憶』に続く長篇ホラー小説を…」という角川書店からのオファーによって構想が練られたいわゆる『学園ホラー』?ということで,作者自身『新たな代表作』という自負をお持ちのようです. Della ちゃん個人としては,まずどうしても作者のサイコ・サスペンスの傑作『緋色の囁き』と比較してみたくなってしまったのですが,他にスプラッタ・ホラーの『殺人鬼』シリーズと比較しても,少〜し読後の印象が希薄だったような感がしてしまったのでした.あと,結末が原作とコミックスとでは少々異なっているのですが,原作の結末の方が少々凡庸なような感じがしてしまったのは, Della ちゃんの感性が鈍いのかな…?
 解説は初野晴氏.

奇面館の殺人

2012

講談社文庫

★★★

 『館』シリーズ第9弾(第2期第4弾).前半を読み進めていくと,こういったシチュエーションでは予想されるストーリーの展開で,この作者ですから後半は当然予想もつかない方向へ進んでいくのだろうと思っていると,後半はやはりその通りなのですが,作者も明記している通り,「何だか話が飛躍しすぎのような」展開を見せてくれるのです.正直くたびれました.解説は佐々木敦氏.